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3 王子と美貌の側近
金の太陽の様なフリード王子と、そのそばでヒタヒタと守る
銀髪の美形の第一側近。
学生時代、この二人は人気の的だった。
だが、圧倒的に人気があったのは金髪の王子の方だった。
もちろん、スピナも王子派だった。
それは物心ついた頃から、今は亡き父が
「公爵令嬢であり、お前は誰よりも愛らしく優しく、気立てがよく
王に選ばれる価値がある」
といつも褒めてくれていたからだ。
一年ほど前、父が亡くなり、そのような甘い励ましを聞けなくなってから
それが、ただの親バカによる戯れ言だったのだと気がついた。
スピナが小さい頃、母を亡くし不憫に思った父は
自分の寂しさを埋める為にも、異国の女性と再婚した。
その義母には連れ子がいたが、父はスピナと2歳年下のその娘を
分け隔てなく可愛がった。
自分が病気がちになり、床につく事が増えると義母にあらゆる事を託した。
義母は美しい自分の子が教育を受け、公爵令嬢らしくあるためにと必死だった。
家庭教師を付け、王子が通う学校に入学させ、娘を淑女として育てようと…。
血のつながらないスピナにも妹と同じ、名門の王立学校に通わせた。
しかし、スピナには礼儀作法も、女性としての社交界でのあれこれも何も教えなかった。
自由にさせ、まるでペットの様に扱った。
母親が生きていた頃に公爵令嬢としての教養を受けたきり
きちんとした貴族の作法を知らないスピナは、貴族の中で浮いていた。
スピナは、どこにいても居心地の悪さを感じ、そのうち領地にある牧場に
入り浸るようになった。
実の母親が生きていれば、たしなめたかもしれないが、誰も彼女に
口を出す者はいなかった。
暇さえあれば牛の世話を手伝いに行った。
父の病状が、おもわしくなくなり床に伏すことが多くなると
今度は父の病室に入り浸ったが
「他にやる事がないのか?友達は?色々なレッスンは?」
と父が心配し始めた。
生粋の貴族だった父は年頃の娘とは、作法や花嫁修行で忙しい事を
知っていたからだ。
父の心配は当たっていたが、本当の事を言えば、ますます困惑すると思い
毎日少しだけ病室に顔を出し、さも忙しい様に振る舞った。
そうすると、やっと父は安心し穏やかな笑顔を取り戻した。
銀髪の美形の第一側近。
学生時代、この二人は人気の的だった。
だが、圧倒的に人気があったのは金髪の王子の方だった。
もちろん、スピナも王子派だった。
それは物心ついた頃から、今は亡き父が
「公爵令嬢であり、お前は誰よりも愛らしく優しく、気立てがよく
王に選ばれる価値がある」
といつも褒めてくれていたからだ。
一年ほど前、父が亡くなり、そのような甘い励ましを聞けなくなってから
それが、ただの親バカによる戯れ言だったのだと気がついた。
スピナが小さい頃、母を亡くし不憫に思った父は
自分の寂しさを埋める為にも、異国の女性と再婚した。
その義母には連れ子がいたが、父はスピナと2歳年下のその娘を
分け隔てなく可愛がった。
自分が病気がちになり、床につく事が増えると義母にあらゆる事を託した。
義母は美しい自分の子が教育を受け、公爵令嬢らしくあるためにと必死だった。
家庭教師を付け、王子が通う学校に入学させ、娘を淑女として育てようと…。
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しかし、スピナには礼儀作法も、女性としての社交界でのあれこれも何も教えなかった。
自由にさせ、まるでペットの様に扱った。
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スピナは、どこにいても居心地の悪さを感じ、そのうち領地にある牧場に
入り浸るようになった。
実の母親が生きていれば、たしなめたかもしれないが、誰も彼女に
口を出す者はいなかった。
暇さえあれば牛の世話を手伝いに行った。
父の病状が、おもわしくなくなり床に伏すことが多くなると
今度は父の病室に入り浸ったが
「他にやる事がないのか?友達は?色々なレッスンは?」
と父が心配し始めた。
生粋の貴族だった父は年頃の娘とは、作法や花嫁修行で忙しい事を
知っていたからだ。
父の心配は当たっていたが、本当の事を言えば、ますます困惑すると思い
毎日少しだけ病室に顔を出し、さも忙しい様に振る舞った。
そうすると、やっと父は安心し穏やかな笑顔を取り戻した。
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