王に振られた公爵令嬢は王の側近に拾われる

空田かや

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52 最終話 ( ~エピローグ~) ※

王は、優秀な側近を失ったせいで、連日
山のような書類仕事に追われていた。

手を休める事なく、ペンを走らせながら
今夜も、女の所に行けないという
絶望感に包まれていた。


───王は、後ろの男の気配に気がついた。

「…なぜ私は、お前の気配に気がつくのが
いつも遅いのか…。」

「…それは、あなたが気の授業に一回も
出席しなかったからですよ……。」

後ろに立っている男が、静かに王の急所を突く。

王は、授業にほとんど出席しなかったから
魔術の基本が抜けているところが
多々あった…。

───王は苦々しく笑う。

「戻ったのか?
お前がいなくても国は転覆していないだろう?」

男は穏やかな口調で続ける。

「ですね…。
でも、少しほつれている所はある…。
…今も大変そうだ…。
………お手伝いしましょうか?」

「ふっ…。お前、王に楯突いて戻れると思って
いるのか?」

王は振り返る。

そこには、少し髪が長くなった、王のかつての
友人がいた。

「変わってないな…。」

「あなたも…。
成長がない、ということですかね…。
じぃ先生も、成長は顔に表れる…と
言っていましたよ。」

「相変わらず、口が悪い……。」

王と男は、どちらからともなく手を取った。

王は、久しぶりにその男の顔を見て
嬉しかったのでつい、青い目で
じっと見つめた。

王は自分の瞳の力を思い出し、はっと目を背ける。
友を失ってから、人を見つめるのが怖くなって
いたからだ…。

薄い水色の目の男は言った。

「お忘れか?私は男ですよ?
あなたの力が、効くわけがない…。
それに…10センチ以上離れている。」

王はそうだったと言い、笑って男を再び見た。

銀髪の男は、不意に言った。

「爵位、返してもらいますよ……。」

王は頷く。

「ちゃんと触らず、とってある。
持って行くがいい。」

男は笑って言った。

「……ありがとうございます。王。」

───王は再び優秀な側近と友人を手に入れた。



   

               ~  エピローグ  ~


「──そのままにしていてくれたんですね…。

「ああ、王がそのままここを維持していてくれたそうだ。
シオはまた、戻ってくれるそうだし…女中も…また探す…。」

スピナに「愛している」と伝えられ、すぐに
ルドンは王に復縁の許可を取りに行った。
そしてルドンは以前住んでいた屋敷へと
スピナを連れて来ていた。

綺麗な状態を保ってはいたが
主を失っていた屋敷は閑散としていた。

ルドンは埃っぽい、かつての二人のベッドに
スピナを押し倒しながら言った。

「……辛い思いをさせて…すまない…。
いつからあなたは私を好きでいてくれたんだ?」

スピナは、おずおずと言った。

「──おそらく…初めて抱かれた夜から…。」

その答えに、ルドンはにこりと笑う。

「──ああ、私の計画通り…事は進んでいたのか…。」

「…計画?」

「──抱いて…愛して…夢中にさせようと思っていた……。
途中まで手ごたえはあった…。」

そう言いながらも、ドレスを脱がす手は止めなかった。

「……茶会の時の発言…。
聞かれていたとは…計算外だった。」

久しぶりに会ったルドンに少し人見知りした。
スピナは、ドレスを脱がされるのが
恥ずかしくなりルドンの手を取り少し抵抗した。

それを見ると、ふっと笑ったルドンはスピナの
手首を軽く掴み、ベッドへ押し付けた。

「久しぶりだから…とりあえず…すぐしたい。
……茶会での言葉を、訂正させてほしい…。」

そう言われ、その時の言葉を思い出したスピナの瞳に涙が浮かんだ…。
その瞳を見ながら、ルドンは言葉を続けた。

「アフェリエアから帰還した日も…できなかった…。
あれから、一年経つ……。
……すぐに…してもいいか…?」

まだ、お互いほとんど服をきたままだった。
しかしスピナの秘所は十分ぬれていた。
自分がそれを分かっていて、恥ずかしくなった
スピナは顔を背けて言った。

「──許可など…いらないでしょう?
私は、あなたの妻なのだから……。」

ルドンはくっ…と笑った。

「──では、お言葉に甘えて…。」

そう言うとぬれたスピナの秘所にすっと指を
入れ、ぬれているのを確認すると
少し馴染ませ、自分の張りつめていたものを
ぐっと入れる……。

「…んっ…ああっ………!」

久しぶりのその行為に、スピナの心は切なく締め付けられた。

素直に体を預けるスピナに、ルドンは耳元で囁く。

「──愛してる。スピナ。」

スピナは抱かれている時いつも我慢していた言葉を言いたくなった。

「ルドン様…ルッルドン様……私…!」

「……私…?」

ルドンは、動きを少し弱めながら聞き返す。

「…愛して…います…。」

ルドンは微笑むと言った。

「前も…言葉で誘導すればよかったな…。
…スピナ…もう…出していいか…?
あなたを…抱くのが久しぶりで…。
次はちゃんと満足させる……。」

苦し気にそう言うルドンを、スピナは少し困らせてみたくなった。

「──ダメ…と言ったら?」

「ああ…ダメならだダメで…がんばるよ…。
あなたは…平気か…?」

高揚した顔で、スピナの手首をベッドに押さえつけたままルドンは笑った。
ここで「平気」と答えたら、ルドンに極限まで
追い込まれそうな予感を感じ、あっさり
スピナは降参した。

「……平気じゃない…。」

「───助かる。」

ルドンはそう言うと、スピナを奥まで何回か
甘く貫き、ルドンはスピナの中で果てた…。

収まっていない荒い呼吸のまま、ルドンは
スピナを後ろから抱きしめて横になった。

「すぐ…したいのもあって…。
あなたの牧場のベッドは小さそうだから
ここに連れて来たが…。
ここは埃っぽい。
窮屈さと、埃っぽさ……あなたは、どちらを選ぶ?」

「あなたの側ならどこでもいい。」

「………そうか。」

恥ずかしそうに、そう返事をしたルドンに
スピナは愛しさが募った。

「──ルドン様。
私は王から記憶を奪われている期間、王とも…
誰とも…していません。
……あなたも…ですよね?」

スピナは後ろを振り返りながら言った。

信じ切っている視線をスピナに向けられ
ルドンは気まずそうに言った。

「あなたに嘘はつけないから…。
私は……他の女と……したが……。」

それを聞いたスピナの瞳が大きく見開く…。

ガバリと起き上がると、震える声で言った。

「そっそれは…浮気ですよね……!
わっ…私がいるのに…あなたは……!!」

先程の甘いムードが一転し、その場は殺伐とし始める……。

「待て、スピナ。王のせいとはいえ
浮気したのはあなたの方だ。
それに、旅をしている間、私はあなたと離縁中だった。
私はあなたに好かれていないと思っていたし
身を引いたわけだから、あなたを忘れる必要があった。
大の大人の男がいつまでも過去の女を想って
操を立てているのは気持ちが悪いだろう…?」

「──過去の女…って私の事ですか?!」

スピナの目はどんどんつり上がっていく…。

スピナは憤慨してベッドから降りると部屋から出て行こうとした。

ルドンは起き上がると、スピナに追いつき
素早くスピナの手を取った。
そして壁にスピナを押し付ける。

「……謝る。どうしたら…あなたは許してくれる?」

半分、焦りながら…半分は余裕ありげにルドンは聞いた。

スピナはしばらく考え、ポツリと言った。

「あなたが、どんな場所でどんな風に
浮気したのか…。
全て私に追体験させてくださったら水に流します。」

「──あなたは…何を言っている?」

ルドンのいぶかし気な顔を見て、スピナの怒りは再燃する。

「してくださらないなら…もういいです!
話は終わりです…。」

スピナは顔を背け、ルドンに握られている手首を抜こうとした。
ルドンは言った。

「──のむ。その条件をのむよ。追体験…しよう。」



    ※※※

国を出ての追体験は面倒だから…と
ルドンの旅していた、異国と雰囲気の似ている
王都の華やかな場所で今日は追体験することに
なっていた。

だが、ルドンは急に入った討伐の最中だった。
スピナとの待ち合わせの時間がせまり
シールドを張りながら、王に近づくと王にだけ
聞こえるようにルドンは言った。

「──王、因果応報とはこの事です。
私にはどうしても抜けねばならない用事がある。
後はお任せしました…。今回だけです。
部下には内緒にしてください…示しがつかないので。」

「……ルドンッ…!」

襲いかかって来る魔物相手に、攻撃の光を
放ちながら、王は叫んだ。
驚いた様子の王を残し、ルドンは戦場を後にした。



──洗練された王都の一角に突如、傷だらけの
甲冑姿の男が現れ、周囲はどよめいた。
その男は一瞬にして、旅人風の姿に変身し
足早にその場を立ち去った。

スピナは長い黒髪のウイッグを被って
軽食を出すような洒落たお店で待っていた。
今日はルドンから特別の許可をもらい
お付きの者も付けていなかった。
外でルドンと待ち合わせた事など
初めてだったからドキドキしながら待っていた。

お店の扉を、旅人風の男が開けて入って来た。
その、スラリとした美形の男に、お店にいた女は皆、注目した。

スピナは心の中で気合を入れながら
ルドンからあらかじめ聞かされていた女の
言動をなぞるようにルドンに近づいた。

「…そこの旅人の方…こちらに
空いてるお席ありますよ…?」

そう言われ、振り返ってスピナの姿を見た
ルドンは思わず噴き出した。

「──かつら…ずれている…。
スピナ…もう止めないか…。
これは完遂できる…気が…すでにしない…。」

「ウイッグと言ってください。
……今さら…。約束は約束です…。」

「……ああ…分かった……。」

ルドンは苦笑しながら頷いてスピナの後について行った。

スピナは席に着いたばかりのルドンに
飲んでいた紅茶を予定通りこぼす…。

「…ああ…いけない…汚してしまった…。
私の部屋で洗って乾かしましょう……。」

自分でそのセリフを言っていてスピナは自分で困惑する。

「──あなた、本当にこんな言葉を言われ
のこのこついて行ったんですか?」

ハハッとルドンは笑うと言った。

「のこのこ…ついて行ったな…。
あなたを、一刻も早く忘れたかったから……。」



──女の部屋の代わりに、二人はお店近くの
宿屋に入った。

スピナは仰向けになって、ベッドの柵に両手を
縛りつけられながらルドンに言った。

「──あなた…嘘ではないでしょうね?!
本当に、その女の方、縛れと言ったの?!」

ルドンは自分のさらさらと落ちてくる髪を
面倒くさそうに一本にまとめながら言った。

「……嘘をついてどうする?
部屋に入って初めて…黒髪の女にそういう
趣味があるのを…知った。
私に、ひどくされたいとの事で…
私は、一晩付き合った。
やめるか…?…というか…やめよう……。」

ルドンは微笑しながら、ベッドに縛った紐を
解き始める。

するとスピナはルドンの行動を制止するように言った。

「──やめません。」



明け方近く…スピナは小さくすすり泣きながら
ルドンの腕の中にいた。

「──変態…。私、途中で止めてくださいと
言いましたよね?」

ルドンはくっくっと笑いながら慰めるように言った。

「……最初にやめようとは…言った。
途中でやめるのは…私は無理だから。」

スピナは、悔しそうに頷きながらも、とりあえず
追体験をし、自分の中で浄化できたと満足し
ルドンに優しく言った。

「──でも…これで許せます。
いえ、許せそうな気がする。
あしたからはあなたに普通に接する事が…できる。
あなたがちぎった女性の方の追体験をした事で……。」

「──他にも後、三人ほど…いるのだが…
どれも変わった女だった…。
あなたは、体が…持つか?」

思いもかけない事を、ルドンに言われ
半分取れているウイッグ頭のまま
スピナはむくっと起き上がった。

「……ひとっ…一人じゃなかったんですか?!
……あなたって人は───!!」

宿屋に、スピナの悲痛な声が響きわたった……。



──残りの三人分の追体験を終えたスピナは
しばらく魂が抜けたような日々を過ごていた。

書物に書いてあったような、代表的な事ばかり
だったが、スピナにとっては衝撃だった。

自分でも嫌になってしまうのは、ルドンと他の
女性がしたという事は辛かったが、その
行為自体を純粋に楽しみ始めた自分がいた事だ。
その事をルドンには知られたくなかった。

スピナが、疲れてしまっているだけだと
思っているルドンは明るいムードを
作りたかったのか冗談めかして言った。

「スピナ…、あなた待望の…
『性生活の謎』の三巻…秘伝の技を伝授…
が発売されていたので購入しておきました…。」

ルドンが口にすると、なぜか難しい文学の
ような響きを醸し出しているから不思議だ…。
居間の長椅子に力なく横になりながら
スピナはボソリと言った。

「……待望した事は…ないですが…。」

「そう言わず…夜に一緒に読書して
心落ち着けて、静かに過ごしましょう…。」

ルドンはそう言ってスピナに魅力的に微笑んだ。

「……心…落ち着ける気がしないのですが……。」

「もう、あの追体験のようなトリッキーな事はしない。
そもそも望んだのは…。」

居間の長椅子に身を投げ出し、俯せになってた
スピナに、ルドンは覆いかぶさるようにして
スピナの耳元で囁いた。

「スピナ…愛してる…。あなたは?」

「愛しています…。」

いつ言われても、言っても恥ずかしい言葉…
でも嬉しくなる言葉だった…。
スピナは怖いほどルドンの薄い水色の瞳に
惹かれている自分に気がつく。

王の瞳を、今見ても魔力に引き寄せられない
のでは?と思ってしまうほど……。
──いや、さすがにそれは、引き寄せられてしまうのだろうが……。

スピナは、ため息をつくと観念してルドンに
自分から身を預けに行った。
ルドンはすり寄って来たスピナを、抱きしめながら聞いた。

「……あなたは誰の妻?」

「……あなた。」

「正解…。」

ルドンはそう言うと、スピナにふっと笑った。





〔Fin〕




────────────────────

『王に振られた公爵令嬢は王の側近に拾われる』
に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

最後、王とルドンの絡みで終わってしまい、ルドンとスピナの絡みがないというご指摘を受け
もう一つの考えていたラストを、エピローグとして追加で載せました。
完結設定後の追加なので一話に入るには文字数が多く、読みづらくなってしまい申し訳ないです。

第18回恋愛小説大賞に、貴重な一票を入れていただいた方にも感謝の気持ちで一杯です。
本当に、ありがとうございました。

空田  かや

この作品は感想を受け付けておりません。

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