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第3章:始まるは学院対抗戦
第56話:合宿6日目②│必ず3人は倒す、聖女を
「負けるわけにはいかないな。」
攻撃の選択肢が完全に封じられた今、俺に残された役割はただ一つ、ハルの補助を最大限に活かすことだ。いや、正確には“戦略を考え、戦局を分析すること”しかできない。目の前の戦場には、二人の敵──セイハとリオナが、互いに連携を取りながら攻撃を仕掛けてきている。こちらは一瞬の判断と、次の行動を先読みする速度でそれを上回らなければならない。
頭の中で戦局を整理する。セイハの魔力はほとんど枯渇しているはずだ。だが、リオナはまだ余力があり、どこで反撃してくるか分からない。だからこそ、ハルの一瞬の動きを最大限に活かす必要がある。
「ハル、先にセイハを倒せ。あいつはもうほとんど魔力が残っていない」
「了解です!」
力強く、迷いのない声が返ってくる。彼女は地面を踏み込み、文字通り一瞬でセイハの元へと駆け抜ける。リオナの存在など目にも入っていない。いや、入れても意味がない──そう判断したのだろう。決断の速さと判断力も、今のハルにとっての武器だ。
───バコッ
鈍く重い衝撃音が響く。セイハは木にもたれかかるように倒れ込む。この前のように気絶はしないだろうが、まともに動ける状態ではない。体力と魔力の差は、こうして音だけでも明白だ。ここまで来ると、戦力の差はは一目瞭然。つまり──
「もう1対1だな」
俺が呟いたその瞬間、ハルはすでに俺の元へ戻ってきていた。目と目を合わせ、戦意と信頼が無言のまま交わされる。互いに息を整え、次の一手を見極めるために動きを止めている。
お互いに疲弊し、体力と魔力の限界が近いことを理解しているからこそ、この沈黙が許されるのだ。息遣いや服の擦れる音、砂利を踏む小さな音さえも、神経を研ぎ澄ます要素となる。互いに微かな呼吸の変化や視線の動きまで読み取り、次の瞬間に備える。
「回復魔術(ヒール)。よし、ハル。体力と魔力を回復させたから、いけるなら早めに行った方がいい」
──ダッ!
俺の声に応え、ハルは小さく頷く。言葉はいらない。理解はすでに行動に表れている。そして再び、彼女はリオナへ向けて跳んだ。常人では追いつけない速度で、空気を切る音すら微かに聞こえる。
リオナは驚き、腕がわずかにブレた。その隙に生まれた魔術の隙間──弱点。ハルは瞬時に魔力を操作し、魔法陣の不完全さを見抜く。迷いなく、容赦なく砕く。戦局は一気に有利に傾いた。
「ハルの勝ちだな」
勝利の余韻は束の間だ。二人の手が勢いよく合わさる。パチンと響く音が、小さくも確かな達成感を伝える。だが、今回の戦いは勝敗が目的ではない。俺の意図は、補助魔術の可能性と偉大さを示すことにある。
「でも今回は勝ち負けではない。補助魔術の偉大さに気づいて欲しかったのだ。それに、セシリアの補助魔術は、彗級魔術師が神級魔術師二人に勝てるほどの俺の補助魔術よりも強い」
「あれよりもすごいなんて……私たちは本当に勝てるのでしょうか……」
「まだ分からない。ただ、セシリアは回復魔術も戦略立案も異常なほど優れている。ほかの者が付いていけるかどうか……それは未知数だ」
「急に自分の強さが上がりすぎて、制御できない可能性がある、ということですか」
「そういうことだ」
セシリアは、聖国の他二人に本気の補助魔術を使うことはほとんどない。使えば、自分の力を逆に制御できなくなるリスクがある。だからこそ、俺とハルの連携は微妙なバランスの上に成立している。戦局を読み、弱点を見抜き、適切なタイミングで魔力を補助する──それが二人の信頼関係を象徴していた。
俺は戦場を見渡しながら、次の手を考える。周囲の木々が戦いの衝撃で揺れ、砂埃が舞う。風が頬を撫で、汗が目に入る──全てが集中力を削ぐ要素だが、同時に戦場の状況を知らせる手がかりにもなる。
「明日、“あいつ”を呼んでみるか……」
「……?」
「いや、何でもない」
あいつは個人戦でも強力だが、チーム戦になるとさらに力を発揮する、“サラよりも”。今の戦況をひっくり返すには、あいつの“ある魔術”しかない。しかし、その魔術を扱えるのは俺とあいつだけだ。成功すれば戦局を劇的に変えることができるが、期待は薄い………が、それでも試さない手はない。今のままではジリ貧だ。
3人の本番の戦場はまだ終わっていない。残された選択肢は少ないが、勝利の可能性は確かに存在する針に糸を通すような可能性だが、俺は今の3人にはその可能性を作り出すことができらと考えている。
「さて………これから3人はどう手を打ってくるかな。」
俺は内心でそうつぶやくと同時に、これから3人に立ちはだかる壁、圧倒的強者、自信の欠落、それらをどう乗り越えていくのかが楽しみでもあった。
3人が忘れていないということを信じて言ってなかったが、あくまでこれは“学院対抗戦”だ。戦うことになるのは聖国だけではない。大陸の各地から………そしてもちろん、王国の学院も居るだろう。
「その時はあの国王に一泡吹かせてやりたいな。」
これまでは王国が勝ち続けていたが、それも今年で終わりだ………なぜなら、今目の前で戦いが終わったあとも、情熱で燃えている目をしている3人がいるからな。
「セシリア………今お前を倒すであろうやつらがスクスクと成長してることを、お前は知らないんだろうな。」
そう空に投げ捨てた言葉は宙に舞い、やがて消え、セシリアの耳に届くことはなかった───。
攻撃の選択肢が完全に封じられた今、俺に残された役割はただ一つ、ハルの補助を最大限に活かすことだ。いや、正確には“戦略を考え、戦局を分析すること”しかできない。目の前の戦場には、二人の敵──セイハとリオナが、互いに連携を取りながら攻撃を仕掛けてきている。こちらは一瞬の判断と、次の行動を先読みする速度でそれを上回らなければならない。
頭の中で戦局を整理する。セイハの魔力はほとんど枯渇しているはずだ。だが、リオナはまだ余力があり、どこで反撃してくるか分からない。だからこそ、ハルの一瞬の動きを最大限に活かす必要がある。
「ハル、先にセイハを倒せ。あいつはもうほとんど魔力が残っていない」
「了解です!」
力強く、迷いのない声が返ってくる。彼女は地面を踏み込み、文字通り一瞬でセイハの元へと駆け抜ける。リオナの存在など目にも入っていない。いや、入れても意味がない──そう判断したのだろう。決断の速さと判断力も、今のハルにとっての武器だ。
───バコッ
鈍く重い衝撃音が響く。セイハは木にもたれかかるように倒れ込む。この前のように気絶はしないだろうが、まともに動ける状態ではない。体力と魔力の差は、こうして音だけでも明白だ。ここまで来ると、戦力の差はは一目瞭然。つまり──
「もう1対1だな」
俺が呟いたその瞬間、ハルはすでに俺の元へ戻ってきていた。目と目を合わせ、戦意と信頼が無言のまま交わされる。互いに息を整え、次の一手を見極めるために動きを止めている。
お互いに疲弊し、体力と魔力の限界が近いことを理解しているからこそ、この沈黙が許されるのだ。息遣いや服の擦れる音、砂利を踏む小さな音さえも、神経を研ぎ澄ます要素となる。互いに微かな呼吸の変化や視線の動きまで読み取り、次の瞬間に備える。
「回復魔術(ヒール)。よし、ハル。体力と魔力を回復させたから、いけるなら早めに行った方がいい」
──ダッ!
俺の声に応え、ハルは小さく頷く。言葉はいらない。理解はすでに行動に表れている。そして再び、彼女はリオナへ向けて跳んだ。常人では追いつけない速度で、空気を切る音すら微かに聞こえる。
リオナは驚き、腕がわずかにブレた。その隙に生まれた魔術の隙間──弱点。ハルは瞬時に魔力を操作し、魔法陣の不完全さを見抜く。迷いなく、容赦なく砕く。戦局は一気に有利に傾いた。
「ハルの勝ちだな」
勝利の余韻は束の間だ。二人の手が勢いよく合わさる。パチンと響く音が、小さくも確かな達成感を伝える。だが、今回の戦いは勝敗が目的ではない。俺の意図は、補助魔術の可能性と偉大さを示すことにある。
「でも今回は勝ち負けではない。補助魔術の偉大さに気づいて欲しかったのだ。それに、セシリアの補助魔術は、彗級魔術師が神級魔術師二人に勝てるほどの俺の補助魔術よりも強い」
「あれよりもすごいなんて……私たちは本当に勝てるのでしょうか……」
「まだ分からない。ただ、セシリアは回復魔術も戦略立案も異常なほど優れている。ほかの者が付いていけるかどうか……それは未知数だ」
「急に自分の強さが上がりすぎて、制御できない可能性がある、ということですか」
「そういうことだ」
セシリアは、聖国の他二人に本気の補助魔術を使うことはほとんどない。使えば、自分の力を逆に制御できなくなるリスクがある。だからこそ、俺とハルの連携は微妙なバランスの上に成立している。戦局を読み、弱点を見抜き、適切なタイミングで魔力を補助する──それが二人の信頼関係を象徴していた。
俺は戦場を見渡しながら、次の手を考える。周囲の木々が戦いの衝撃で揺れ、砂埃が舞う。風が頬を撫で、汗が目に入る──全てが集中力を削ぐ要素だが、同時に戦場の状況を知らせる手がかりにもなる。
「明日、“あいつ”を呼んでみるか……」
「……?」
「いや、何でもない」
あいつは個人戦でも強力だが、チーム戦になるとさらに力を発揮する、“サラよりも”。今の戦況をひっくり返すには、あいつの“ある魔術”しかない。しかし、その魔術を扱えるのは俺とあいつだけだ。成功すれば戦局を劇的に変えることができるが、期待は薄い………が、それでも試さない手はない。今のままではジリ貧だ。
3人の本番の戦場はまだ終わっていない。残された選択肢は少ないが、勝利の可能性は確かに存在する針に糸を通すような可能性だが、俺は今の3人にはその可能性を作り出すことができらと考えている。
「さて………これから3人はどう手を打ってくるかな。」
俺は内心でそうつぶやくと同時に、これから3人に立ちはだかる壁、圧倒的強者、自信の欠落、それらをどう乗り越えていくのかが楽しみでもあった。
3人が忘れていないということを信じて言ってなかったが、あくまでこれは“学院対抗戦”だ。戦うことになるのは聖国だけではない。大陸の各地から………そしてもちろん、王国の学院も居るだろう。
「その時はあの国王に一泡吹かせてやりたいな。」
これまでは王国が勝ち続けていたが、それも今年で終わりだ………なぜなら、今目の前で戦いが終わったあとも、情熱で燃えている目をしている3人がいるからな。
「セシリア………今お前を倒すであろうやつらがスクスクと成長してることを、お前は知らないんだろうな。」
そう空に投げ捨てた言葉は宙に舞い、やがて消え、セシリアの耳に届くことはなかった───。
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