ミランダに恋したオレだけど、この度記憶喪失になりました(笑)

karu

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やべぇ。勢いで行き過ぎてしまった...

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その茶髪の女性はそのまま続ける。

「そして着の身着のまま追い出されたわけですが、先ほども言ったようにまだ利用するつもりだったのでしょう。
住むところは用意されていましたし、衣食住も、共に来た護衛騎士という名の監視が用意していました。」

どこか諦めたような仕方がないという感じで肩をすくめる。
「でも、」と彼女の瞳が段々と強い光に満ちていく。
そして話を続けた。

「このまま操り人形になるのも嫌でしたし、隙をついて逃げてきたんです。
血縁上の父親には言いませんでしたが、私は、魔力が多いしコントロールも大分自由が利くんです。
属性は遺伝通り風なんですがね。
たかが私に回された護衛なんて隙を突かなくても逃げれます。
まぁ、能力を隠すために隙を突きましたが。」

彼女は冷静に、そして、そうすることが当たり前だといわんばかりにとまっすぐ前を向いてしっかりと言い切った。
その言葉にその場はしんとなった。
うん、正直に言おう。
オレは見惚れてた。
だってさぁ!かっこいいじゃねぇか。そういう女性って!
ミラ先生は大変な境遇に感じたのだろう。
悲痛な面持ちで彼女を見つめている。
まぁ、ミラ先生は、な...

それにしても、そうか。
だからここにいるわけなのか。
行く場所がないだろうからな。
ミラ先生にでも言われたんだろう。
オレに恩を売ってお金を工面してもらえ、とでもな。
まぁ、いいんだけどな。
良い子そうだし。

しばらく経ってからオレは口を開いた。

「...それはすごいですね。仮にも護衛騎士の隙をつけるなんて。」
彼女は少し恐縮そうにした。

「...いえいえ。相手は私が女だと、油断していたこともありましたし。」

これ以上は言っても仕方がない気がするので言わないが...
それでもすごい才能じゃねえか。
だって、魔法と言えばいくら直系であっても、水属性を引き継ぐところならば、水を何もないところから出せたらそれはすごい、みたいな風潮があるくらいだ。

だからオレを運べたっていうだけで本当にすごいんだよな。
そうだな。すごい才能か...

そうだ!!いいこと思いついたぞ。

「なぁ、お前が良ければオレんち住まねぇ?」
おっと、妙案だ!って思いすぎて本性を出してしまった!
一応貴族だからな。いや、貴族じゃないけどな。
表は分厚い皮で覆ってるはずなんだがな。

「え!?」
彼女は本気でびっくりしてる顔を見せる。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!ちょ、待てお前さん!!お前さんは...!!!だから脳筋というやつは...!」
本人よりもビビっているばあさんがいるぞ。
確かに脳筋って嫌だよな。
俺だっていやだ。
それって誰のこと?

あれ?けどこれなかなかに怪しくね?
慌てたオレは言い訳がましく説明してしまう。

「えっと...。別に邪な気持ちは全然なくて...いや、全然?いや、まぁ...。
あの、オレの家なら追手とか来ても大丈夫だろうなって。
オレ自身も結構強い...と思うし。えーと、ちゃんと鍵も用意するし。
...あぁ、いや、オレが用意してたら合鍵作れちゃうのか...
どうしよう。困ったな...
それにそれに!オレの家広いから宿だと思ってもらえれば...」

あせあせときょとんとしてしまった彼女を置いて一人言い募る。
「んっと...それに魔法を使えるということで、オレの主の派閥の方に入ってもらえたらいいなと思って...
いや、けど別に強制じゃないからな!救ってくれたってだけで恩は返すからさ...
なんならそこのミラ先生もセットでいてもらっていいし。」

そしてまだまだオレが泣きそうになりながら言い募ろうとしたとき...
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