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【6話】 デート
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とうとう迎えてしまった約束の日。
私は当日ギリギリまで服選びに没頭していた。服は大体お母さんに任せてたから何が可愛いか、なんて正直あまり分からない。服を胸の前に当ててみるけど…どれも変わらない気がする。
でも、こういうデートってスカートかワンピースとかが定番なような…と勝手に思い込む。うーんうーんと悩んでいると約束の時間を超えそうになっていた。やばい、遅れたら確実に怒られる…!もうどうにでもなれ!と、1番新しくて自分が可愛いと思う物に着替えた。
「お、お待たせ…」
一応走っては来たものの、間に合わなかったようだ。とっても不機嫌そうに睨みつけてくる。
「おい、34秒遅刻だぞ」
「ごめんなさい…」
ほんっと、変なとこで細かいんだから…
それからまじまじと私を探るように見つめてくる快人。
「それでオシャレしてきたわけ?」
「う、うん…どうかな?」
春らしい服という事で花柄の白いワンピースに、サンダル。そしていつもは下ろしているセミロングの髪を今日は横三つ編みにしてきた。三つ編み自体慣れてなくて動画を参考にしてみた。何回もやったかいあって、だいぶ綺麗に整えられた。
だけど…快人の返事はあまり期待していない。私が何をやったってブスって言われるのは目に見えていたから。
「…まぁまぁいいんじゃね?」
「えっ…?」
とっさに熱くなった両頬を抑える。
まさかそんな事言われるなんて思わなかった。いつもなら豚に真珠とかどうとか言うじゃない。ふと、快人の顔を見上げると耳が少し赤かった。
何だか居たたまれなくなりお互いに沈黙が流れる。
「言っとくけどブスには変わりねぇから。前より1%マシってだけ。調子乗んなよ」
さ、さいってー!何もそこまで言わなくても!!本当何なの…振り回さないでよ。それからこちらへ手を伸ばしてきた。いつもなら腕を掴んでくるのに、手を掴まれた。しかも、指を絡ませて。
こ、これって…恋人繋ぎ?デートだから?今更ながら実感し始めて恥ずかしくなる。いつもと違う幼馴染に少しだけキュンとしてしまった。
─────
「ん~、美味しい♡」
ここは街の中にあるけどひっそりとしたカフェ。美味しいし映えるという事で毎日予約が殺到している場所だ。私は今、いちごパンケーキをほお張っている。
「そんな食ったらデブるぞ」
私が食べている様子をゴミを見るような目で眺める快人。ここに来るのは何気に初めてだからつい沢山食べてるだけなのに。そこはあえてスルーして、訪ねてみる。
「快人は甘いの苦手だったよね?どうしてここに連れてきてくれたの?」
ずっと疑問だった。快人は昔から洋菓子より和菓子を好むくらい甘ったるい食べ物が苦手だ。それなのに、何の気まぐれなんだろう。
──────
快人side
『甘いの苦手だったよね』
コイツ…なんで覚えてんだよ。“あの日以降の”大事な事は全部覚えてないはずなのに。
「別にお前のためじゃねぇけど?」
「あ…ご、ごめん!私ってば何言って…」
フォークを持ったままブンブン手を振って慌て出す咲。顔あっか…。それ無意識で言ってたの?しかもそんなに手、振ったらフォークについたホイップクリームが飛ぶだろ。………ほら。
ガタンと、椅子を引いて机に身を乗り出す。
「甘すぎ」
「!!い、今舐め…!?!?」
ホイップクリームとってやっただけなのに動揺しすぎだろ。コロコロ表情が変わって…本当いつ見ても飽きねー奴。
─────
頬を…舐められた。さっき私が明らかに自意識過剰みたいな事言って混乱してたけど…。今日は涼しいのに顔が熱い。
「これが全部腹にいって胸にいかないとかお前…残念な奴だな」
「よ、余計なお世話です…!!」
哀れみの視線を向けてくる快人。欲しいけど…なくても生きていける、と開き直る事にした。
一段落食べ終わると、また何処かへ行くのか私を引っ張る快人。今度は何処に行くんだろうと、軽く胸を弾ませて着いて行った。
「ゲームセンター?」
「見れば分かるだろ」
常に周りが大音量で音が飛び交う場所。1度来たら皆がハマるような場所。
高校生だからリアルが忙しくなってきて最近行っていなかった。私は実は音ゲーが好きで、小さい頃から両親とよく行ってダンスのような音ゲーや、腕を広げて叩く物等々、数々のゲームを楽しんできた。
それをまた楽しめるなんて…!!久々のゲームセンターに私はワクワクしていた。
「わ、新しい機器だ…」
新鮮で、キラキラして見える。とてつもなく遊びたい衝動に駆られるけど、快人もいるしな…。でもこの機会を逃したらまたいつ行けるかなんて分からない。
「やればいいじゃん」
と、お金をサッと投入する。
「ありがとう…!」
楽しい。こんなに楽しい時間久しぶり!ありのままで過ごせているような気分。ずっと続いてほしいな─。
「楽しかった…!」
途中から熱中しすぎて一人の世界に入っていた。本当、快人には感謝しよう。
「今日は本当にありがとう!なんか、私だけ楽しんじゃってて申し訳ないかも…」
「…アホ。鈍感。そういうのはさぁ」
両手で頬を包み込むように添える。
「黙っておいて感謝だけしてればいいんだよ」
刹那、強引に唇を押し付けられ、舌を絡ませてきた。突然の事に、抵抗出来ず流されてしまう。クチュクチュと、いやらしい水音が響く。
それから壁に迫られ、下からワンピースに手を入れる。頭を引きはがそうとしてもピクリとも動かなかった。私の非力さに落ち込んだ。
ここは路地裏とはいえ、いつ人が通ってもおかしくない場所。
「や…!」
また、されるの!?嫌、でも外だ。大声を出したら助けが来てくれるかも…
「そんなに大きな声出したら変態がいるって訴えるから」
心を見透かしたような言動をする快人。変態はどっちよ…!
そんな私はお構いなしにズルっとパンツを下ろす。そして信じられない行動に出た。私のスカートに顔をうずめて、直後、恥部に生暖かい液体が触れるのを感じた。
「んああぁっ、きたな、いよ…!」
「うるせーな」
ピチャピチャと、絶妙な舌使いで舐めてくる快人。変になりそう…!
「足、動いてるけど。感じてんの?」
ニヤリと、妖艶な笑みを浮かべる快人。前のあの時とは違う表情だった。
「違うっ!」
「ふーん、じゃあここは?」
「ふあっ…」
弱点を見つけたと言わんばかりに満足そうに見上げてくる快人。何だか幼い頃の無邪気な笑顔を連想させて憎めない。それから指を入れてくる快人。この前は痛みが強かったのに…どうして?気持ち良くなっちゃう。私の僅かな反応を見逃さず執拗に指を動かす快人。
「あっ、そこ、だめぇっっ…んああ!」
私はとうとう耐えられず、絶頂を迎えてしまった。思わず力が抜けてぺたんと座り込む。ピクピク足も痙攣していて、余韻が続く。涙は出たけど痛いとかの生理現象だった。
「快人のばか…、今日楽しかったのに、こんな酷い事…っ」
前謝ってきたから安心してたのに。あんまりだよ…
「だからだけど?ご褒美あげてやっただろ」
「えっ?」
意味が分からず首を傾げる。
「気持ち良くしてやっただろーが」
カァァァッと体中熱くなるのを感じた。え?ほ、奉仕されてたって事?こういう事には疎いから分からなかった。
でも、確かに前よりは苦しくなかった。けど、そんなの頼んでない…。恥ずかしすぎる。
「でも、嫌だったのに…」
「…お前嘘つくの下手すぎ」
突如、グイッと私の両腕を両手で強く掴んでくる。チュッと触れるか触れないか程度でキスを何度も落としてくる。
「んっ、、んん!あっ…」
息する暇もない勢いでまた、流されていく。
「ほら、嫌なんだろ?拒めよ」
「んむぅ…!」
そんな事言ったって、変に優しくするから…!なんでそんな、急に甘いキスなんか…。
私は当日ギリギリまで服選びに没頭していた。服は大体お母さんに任せてたから何が可愛いか、なんて正直あまり分からない。服を胸の前に当ててみるけど…どれも変わらない気がする。
でも、こういうデートってスカートかワンピースとかが定番なような…と勝手に思い込む。うーんうーんと悩んでいると約束の時間を超えそうになっていた。やばい、遅れたら確実に怒られる…!もうどうにでもなれ!と、1番新しくて自分が可愛いと思う物に着替えた。
「お、お待たせ…」
一応走っては来たものの、間に合わなかったようだ。とっても不機嫌そうに睨みつけてくる。
「おい、34秒遅刻だぞ」
「ごめんなさい…」
ほんっと、変なとこで細かいんだから…
それからまじまじと私を探るように見つめてくる快人。
「それでオシャレしてきたわけ?」
「う、うん…どうかな?」
春らしい服という事で花柄の白いワンピースに、サンダル。そしていつもは下ろしているセミロングの髪を今日は横三つ編みにしてきた。三つ編み自体慣れてなくて動画を参考にしてみた。何回もやったかいあって、だいぶ綺麗に整えられた。
だけど…快人の返事はあまり期待していない。私が何をやったってブスって言われるのは目に見えていたから。
「…まぁまぁいいんじゃね?」
「えっ…?」
とっさに熱くなった両頬を抑える。
まさかそんな事言われるなんて思わなかった。いつもなら豚に真珠とかどうとか言うじゃない。ふと、快人の顔を見上げると耳が少し赤かった。
何だか居たたまれなくなりお互いに沈黙が流れる。
「言っとくけどブスには変わりねぇから。前より1%マシってだけ。調子乗んなよ」
さ、さいってー!何もそこまで言わなくても!!本当何なの…振り回さないでよ。それからこちらへ手を伸ばしてきた。いつもなら腕を掴んでくるのに、手を掴まれた。しかも、指を絡ませて。
こ、これって…恋人繋ぎ?デートだから?今更ながら実感し始めて恥ずかしくなる。いつもと違う幼馴染に少しだけキュンとしてしまった。
─────
「ん~、美味しい♡」
ここは街の中にあるけどひっそりとしたカフェ。美味しいし映えるという事で毎日予約が殺到している場所だ。私は今、いちごパンケーキをほお張っている。
「そんな食ったらデブるぞ」
私が食べている様子をゴミを見るような目で眺める快人。ここに来るのは何気に初めてだからつい沢山食べてるだけなのに。そこはあえてスルーして、訪ねてみる。
「快人は甘いの苦手だったよね?どうしてここに連れてきてくれたの?」
ずっと疑問だった。快人は昔から洋菓子より和菓子を好むくらい甘ったるい食べ物が苦手だ。それなのに、何の気まぐれなんだろう。
──────
快人side
『甘いの苦手だったよね』
コイツ…なんで覚えてんだよ。“あの日以降の”大事な事は全部覚えてないはずなのに。
「別にお前のためじゃねぇけど?」
「あ…ご、ごめん!私ってば何言って…」
フォークを持ったままブンブン手を振って慌て出す咲。顔あっか…。それ無意識で言ってたの?しかもそんなに手、振ったらフォークについたホイップクリームが飛ぶだろ。………ほら。
ガタンと、椅子を引いて机に身を乗り出す。
「甘すぎ」
「!!い、今舐め…!?!?」
ホイップクリームとってやっただけなのに動揺しすぎだろ。コロコロ表情が変わって…本当いつ見ても飽きねー奴。
─────
頬を…舐められた。さっき私が明らかに自意識過剰みたいな事言って混乱してたけど…。今日は涼しいのに顔が熱い。
「これが全部腹にいって胸にいかないとかお前…残念な奴だな」
「よ、余計なお世話です…!!」
哀れみの視線を向けてくる快人。欲しいけど…なくても生きていける、と開き直る事にした。
一段落食べ終わると、また何処かへ行くのか私を引っ張る快人。今度は何処に行くんだろうと、軽く胸を弾ませて着いて行った。
「ゲームセンター?」
「見れば分かるだろ」
常に周りが大音量で音が飛び交う場所。1度来たら皆がハマるような場所。
高校生だからリアルが忙しくなってきて最近行っていなかった。私は実は音ゲーが好きで、小さい頃から両親とよく行ってダンスのような音ゲーや、腕を広げて叩く物等々、数々のゲームを楽しんできた。
それをまた楽しめるなんて…!!久々のゲームセンターに私はワクワクしていた。
「わ、新しい機器だ…」
新鮮で、キラキラして見える。とてつもなく遊びたい衝動に駆られるけど、快人もいるしな…。でもこの機会を逃したらまたいつ行けるかなんて分からない。
「やればいいじゃん」
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「ありがとう…!」
楽しい。こんなに楽しい時間久しぶり!ありのままで過ごせているような気分。ずっと続いてほしいな─。
「楽しかった…!」
途中から熱中しすぎて一人の世界に入っていた。本当、快人には感謝しよう。
「今日は本当にありがとう!なんか、私だけ楽しんじゃってて申し訳ないかも…」
「…アホ。鈍感。そういうのはさぁ」
両手で頬を包み込むように添える。
「黙っておいて感謝だけしてればいいんだよ」
刹那、強引に唇を押し付けられ、舌を絡ませてきた。突然の事に、抵抗出来ず流されてしまう。クチュクチュと、いやらしい水音が響く。
それから壁に迫られ、下からワンピースに手を入れる。頭を引きはがそうとしてもピクリとも動かなかった。私の非力さに落ち込んだ。
ここは路地裏とはいえ、いつ人が通ってもおかしくない場所。
「や…!」
また、されるの!?嫌、でも外だ。大声を出したら助けが来てくれるかも…
「そんなに大きな声出したら変態がいるって訴えるから」
心を見透かしたような言動をする快人。変態はどっちよ…!
そんな私はお構いなしにズルっとパンツを下ろす。そして信じられない行動に出た。私のスカートに顔をうずめて、直後、恥部に生暖かい液体が触れるのを感じた。
「んああぁっ、きたな、いよ…!」
「うるせーな」
ピチャピチャと、絶妙な舌使いで舐めてくる快人。変になりそう…!
「足、動いてるけど。感じてんの?」
ニヤリと、妖艶な笑みを浮かべる快人。前のあの時とは違う表情だった。
「違うっ!」
「ふーん、じゃあここは?」
「ふあっ…」
弱点を見つけたと言わんばかりに満足そうに見上げてくる快人。何だか幼い頃の無邪気な笑顔を連想させて憎めない。それから指を入れてくる快人。この前は痛みが強かったのに…どうして?気持ち良くなっちゃう。私の僅かな反応を見逃さず執拗に指を動かす快人。
「あっ、そこ、だめぇっっ…んああ!」
私はとうとう耐えられず、絶頂を迎えてしまった。思わず力が抜けてぺたんと座り込む。ピクピク足も痙攣していて、余韻が続く。涙は出たけど痛いとかの生理現象だった。
「快人のばか…、今日楽しかったのに、こんな酷い事…っ」
前謝ってきたから安心してたのに。あんまりだよ…
「だからだけど?ご褒美あげてやっただろ」
「えっ?」
意味が分からず首を傾げる。
「気持ち良くしてやっただろーが」
カァァァッと体中熱くなるのを感じた。え?ほ、奉仕されてたって事?こういう事には疎いから分からなかった。
でも、確かに前よりは苦しくなかった。けど、そんなの頼んでない…。恥ずかしすぎる。
「でも、嫌だったのに…」
「…お前嘘つくの下手すぎ」
突如、グイッと私の両腕を両手で強く掴んでくる。チュッと触れるか触れないか程度でキスを何度も落としてくる。
「んっ、、んん!あっ…」
息する暇もない勢いでまた、流されていく。
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