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それからヴィリに部屋を案内してもらって、室内風呂で体を綺麗にした。
正直、めちゃめちゃ緊張してる。だって、男の人とそういうあれをしたことあるわけじゃないし……
でもアデルと一緒に過ごすと決めてから、一応覚悟はしてきた。
経験はなくても前世での知識はあるし、きっと本気で痛がったらアデルも止めてくれるはず……
だから俺は数時間後に、シャツとパンツというラフな格好で、アデルの部屋の扉をノックした。
「……アデル? 俺だけど……うわっ!」
ノックして開けようか迷う前に、中から腕を思い切り引き込まれる。
本人の姿を確認する前に、顎を掴まれて激しいキスをされた。
「ふっ、あっ……」
「セム……期待しないでって言うから、来ないかと思った」
「あ、いや、それは……んっ」
それは経験則的な意味で期待しないで、ということだったのだけれど、アデルには別の意味で聞こえていたらしい。
舌を絡め取られ、口内を舐められ、息が荒くなる。その上後頭部をがっちり掴まれ、頭がぼーっとしてきた。
酸欠と合わさって力が抜け切ると、アデルに抱き抱えられる。
「本当に可愛い……」
うっとりと囁かれ、心臓がどきっとする。「そ、そんなこと……」と否定する前に、ベッドに寝かされてしまった。
「あっ、んぅ」
あっという間にシャツを脱がされ、キスをされる。アデルも器用に自分の服を脱ぎながら、お互い素肌を晒しあった。
「……セムって本当に色白だね」
「……嫌だ?」
「まったく。むしろ心配になるぐらい綺麗」
ちゅっと音を立てて、胸の突起を吸われる。あまり触ったことのない部分だけれど、なぜかアデルに触れられるとぞわぞわする。
「……んっ」
思わず鼻にかかった声出て、口元を手の甲で抑えた。するとやんわりとどけられ、唇が重なる。
その間もアデルは指の腹でくにくにといじり続け、口内の刺激と胸の感覚が混ざり、体の奥が熱を持ち始めた。
「……気持ちいい?」
「わ、わかんない……」
多分気持ちいいのだけれど、素直に認めるのは恥ずかしすぎる。
潤んだ視界で『察して』と訴えると、アデルは首を傾げた。
「本当に? 正直に答えて」
「! そ、それはずるい!!」
「ええー? でもさっきは使っていいって言ったじゃん」
にこにこと少し意地の悪い笑顔を、俺はむっと睨む。まさかここで使うなんて!
でも最近は甘々なアデルにすっかり慣れていて忘れてたけど、思えばアデルは元々意地悪だった。
どっちが素の性格かわからないけれど、多分どっちも本性なのだろう。
甘くて冷たい。優しいのに、いじわる。
矛盾しているからこそ、その振り幅に惹かれてしまう。
……もうこれって、惚れた弱みだよね?
「セム、こんなときに考え事? 随分余裕だねぇ?」
「あっ! まっ、待って、ああっ」
アデルの手がズボンの中に伸び、ゆるく立ち上がりかけたものを直接握り込まれる。突然の刺激にびっくりしていると、一気に激しく動かされた。
「あっ、ひぅっ、や、やめっ……」
やめて、と言いたいのに、溢れる言葉は本能のまま「……やめないでっ」と伝えてしまう。恥ずかしさで泣きそうになっている俺に、アデルはすごく満足げな笑みを向けた。
「わかった。やめないね……セムは気持ちいいこと好きなの?」
「す、す、好きじゃ……あぅっ、好き……うん、好き……」
認めてしまうと余計に気持ちよさに拍車がかかって、いつもじゃありえないほど高みへ上り詰めそうになる。
「セム、いきたい?」
「んっ、うんっ、い、いきた……ああっ」
目の奥で火花が散り、背中がのけぞる。びくっと跳ねるがままに、アデルの手の中で精を吐き出した。
「……アっ、アデル、ご、ごめ……」
「なんで謝るの? すっごく可愛かったのに」
涙でぐちゃぐちゃな顔にキスの雨が降る。アデルは可愛い可愛いと言いながらキスをして、俺のズボンを脱がせた。
そして出した精液をすくって、後孔に指を這わす。あ、やっぱりそこを使うんだ、と脱力したまま、俺は下半身に目を向けると、アデルの不自然に膨らんだパンツに目が行った。
「ア、アデル……」
「ここを使うのはいや? やめておく?」
少し不安げなアデルに、俺は首を振って否定する。
「ううん……いやじゃないよ。アデルも気持ちよくなって欲しい……」
俺、初めてだから……期待しないでほしいけど、と添えるとアデルが苦しそうに眉根を寄せた。
「……やっぱり魔法なんてかけるんじゃなかった。こっちがやられる」
「あっ、んぅ」
アデルは荒々しいキスをしながら、ぐにぐにとほぐしていく。お風呂で自分なりに綺麗にしたそこは、意外と早くアデルの指を受け入れた。
「あっ、うっ……」
くにっと中で指が折り曲げられ、内臓が触られる感覚がする。どこか探るような手の動きに、短く息を吐いた。
「大丈夫? 痛くない?」
「んっ……い、痛くない」
痛くないけど、異物感がすごい。無意識でアデルの背中にしがみついてしまう。
……やっぱり初めてって難しい。ちょっと無理かも……
少し音を上げかけたとき、急にびくっと電流が走ったような刺激が突き抜けた。
「あっ!」
飛び出た声に驚いて、えっ? と自分の性器を見つめる。すると先ほど出したばかりなのに、わずかに立ち上がりかけていた。
えっ、なにこれ、知らない。やばい。
怖くなってアデルを見上げたが、アデルは手を止めることなく唇を塞ぐ。
「んっ、あっ、ああっ」
キスの合間に声が漏れるのを止められない。それほどまでにアデルが押す部分が気持ちいい。
ぐんぐんと性器に熱が集まって、ぴんっと張り詰める。腹にぽたっと先走りが溢れて、目の前が真っ白になりかけた。
と、そのとき。アデルが指を抜き、自身のものを当てる。
「……セム、入れてもいい?」
蜜色の瞳にはいつもの余裕がなくて、ごくりと喉がなる。
俺も、余裕なんてない。早く、早く一緒になりたい。
「うん……うん。アデル、入れて……あっ」
硬いそれが入り口を押し広げ、じわじわと侵入してくる。アデルがほぐしてくれたおかげで痛くなかったけれど、未知の感覚に足が震えた。
アデルもきっと俺の震えに気づいている。けど俺がやめてって言わないから、ゆっくりと、でも確実に、腰を深めていった。
「セム……全部入ったよ」
その声に、安心より不安が勝る。このまま動いたら、どうなっちゃうんだろう。今だって気持ちいい部分がずっと押されて、自然と締め付けてしまっているのに。
「はっ、あっ……ア、アデル……」
「セム……ごめん、なるべくゆっくり動くから……」
と言いつつも、アデルは奥にぐっと腰を入れてくる。拍子に気持ちいい箇所が擦れ、また締め付けてしまった。
「あっ、ごめん、でも、あっぅ」
「……ごめん、僕も我慢できない」
「あっ」
アデルが上から覆い被さってきたと思ったら、腰の抽送を緩やかに始める。でもだんだんと動きが早くなってきて、漏れ出る声も間隔が短くなる。
あっ、だめ、気持ちいい、何も考えられない。
飛んでしまいそうな快感の波に流されないよう、思わずアデルの背中に爪を立てた。
お互いの荒い息に限界を悟り、ひきつれた声が重なる。
「ア、アデル……っ、い、いくっぅ」
「セム、僕もっ」
どくっと弾けて、つま先がシーツを掴む。快楽の絶頂に耐えられず、涙が溢れた。
少し遅れて中に熱いものが広がる。お互い強い快感を噛み締めるように、抱きしめ合った。
「セム……好き、大好き。愛してる」
「うん、うん。俺も……俺も、愛してるよ」
ふわふわした気持ちのままアデルの体温に包まれる。甘い香りが胸いっぱいに広がり、幸せの匂いにまどろんだ。
それから数日領事館で過ごしたあと、俺とアデルはネーデルラントを出国した。
馬車に揺られながら外を見ると、清々しい青空が広がっている。
「セム、どうしたの? 何かあった?」
「ううん、幸先のいい空だなって思って」
隣に座るアデルが、体を寄せて窓の外を覗き込む。
わざわざこっちから見なくてもいいのに。でも嫌じゃないから、わざわざ言わない。
「そうだね、きっといいことが起こるよ」
ふふっと笑うアデルの笑顔は眩しいけれど、少しだけ緊張もしているみたいだった。
それはそうだろう。ライヒ帝国に行ったら行ったで、問題は山積みだ。
アデルの後継者問題や、土地の再生。他にももっと出てくるかもしれない。
でも——
「俺もそう思うよ。アデルと一緒なら、なおのことね」
どこにいるかじゃない。誰と一緒にいたいかが大事なんだ。
少し目を見開いたアデルに微笑んで、俺はそっとキスをしてあげた。
完
正直、めちゃめちゃ緊張してる。だって、男の人とそういうあれをしたことあるわけじゃないし……
でもアデルと一緒に過ごすと決めてから、一応覚悟はしてきた。
経験はなくても前世での知識はあるし、きっと本気で痛がったらアデルも止めてくれるはず……
だから俺は数時間後に、シャツとパンツというラフな格好で、アデルの部屋の扉をノックした。
「……アデル? 俺だけど……うわっ!」
ノックして開けようか迷う前に、中から腕を思い切り引き込まれる。
本人の姿を確認する前に、顎を掴まれて激しいキスをされた。
「ふっ、あっ……」
「セム……期待しないでって言うから、来ないかと思った」
「あ、いや、それは……んっ」
それは経験則的な意味で期待しないで、ということだったのだけれど、アデルには別の意味で聞こえていたらしい。
舌を絡め取られ、口内を舐められ、息が荒くなる。その上後頭部をがっちり掴まれ、頭がぼーっとしてきた。
酸欠と合わさって力が抜け切ると、アデルに抱き抱えられる。
「本当に可愛い……」
うっとりと囁かれ、心臓がどきっとする。「そ、そんなこと……」と否定する前に、ベッドに寝かされてしまった。
「あっ、んぅ」
あっという間にシャツを脱がされ、キスをされる。アデルも器用に自分の服を脱ぎながら、お互い素肌を晒しあった。
「……セムって本当に色白だね」
「……嫌だ?」
「まったく。むしろ心配になるぐらい綺麗」
ちゅっと音を立てて、胸の突起を吸われる。あまり触ったことのない部分だけれど、なぜかアデルに触れられるとぞわぞわする。
「……んっ」
思わず鼻にかかった声出て、口元を手の甲で抑えた。するとやんわりとどけられ、唇が重なる。
その間もアデルは指の腹でくにくにといじり続け、口内の刺激と胸の感覚が混ざり、体の奥が熱を持ち始めた。
「……気持ちいい?」
「わ、わかんない……」
多分気持ちいいのだけれど、素直に認めるのは恥ずかしすぎる。
潤んだ視界で『察して』と訴えると、アデルは首を傾げた。
「本当に? 正直に答えて」
「! そ、それはずるい!!」
「ええー? でもさっきは使っていいって言ったじゃん」
にこにこと少し意地の悪い笑顔を、俺はむっと睨む。まさかここで使うなんて!
でも最近は甘々なアデルにすっかり慣れていて忘れてたけど、思えばアデルは元々意地悪だった。
どっちが素の性格かわからないけれど、多分どっちも本性なのだろう。
甘くて冷たい。優しいのに、いじわる。
矛盾しているからこそ、その振り幅に惹かれてしまう。
……もうこれって、惚れた弱みだよね?
「セム、こんなときに考え事? 随分余裕だねぇ?」
「あっ! まっ、待って、ああっ」
アデルの手がズボンの中に伸び、ゆるく立ち上がりかけたものを直接握り込まれる。突然の刺激にびっくりしていると、一気に激しく動かされた。
「あっ、ひぅっ、や、やめっ……」
やめて、と言いたいのに、溢れる言葉は本能のまま「……やめないでっ」と伝えてしまう。恥ずかしさで泣きそうになっている俺に、アデルはすごく満足げな笑みを向けた。
「わかった。やめないね……セムは気持ちいいこと好きなの?」
「す、す、好きじゃ……あぅっ、好き……うん、好き……」
認めてしまうと余計に気持ちよさに拍車がかかって、いつもじゃありえないほど高みへ上り詰めそうになる。
「セム、いきたい?」
「んっ、うんっ、い、いきた……ああっ」
目の奥で火花が散り、背中がのけぞる。びくっと跳ねるがままに、アデルの手の中で精を吐き出した。
「……アっ、アデル、ご、ごめ……」
「なんで謝るの? すっごく可愛かったのに」
涙でぐちゃぐちゃな顔にキスの雨が降る。アデルは可愛い可愛いと言いながらキスをして、俺のズボンを脱がせた。
そして出した精液をすくって、後孔に指を這わす。あ、やっぱりそこを使うんだ、と脱力したまま、俺は下半身に目を向けると、アデルの不自然に膨らんだパンツに目が行った。
「ア、アデル……」
「ここを使うのはいや? やめておく?」
少し不安げなアデルに、俺は首を振って否定する。
「ううん……いやじゃないよ。アデルも気持ちよくなって欲しい……」
俺、初めてだから……期待しないでほしいけど、と添えるとアデルが苦しそうに眉根を寄せた。
「……やっぱり魔法なんてかけるんじゃなかった。こっちがやられる」
「あっ、んぅ」
アデルは荒々しいキスをしながら、ぐにぐにとほぐしていく。お風呂で自分なりに綺麗にしたそこは、意外と早くアデルの指を受け入れた。
「あっ、うっ……」
くにっと中で指が折り曲げられ、内臓が触られる感覚がする。どこか探るような手の動きに、短く息を吐いた。
「大丈夫? 痛くない?」
「んっ……い、痛くない」
痛くないけど、異物感がすごい。無意識でアデルの背中にしがみついてしまう。
……やっぱり初めてって難しい。ちょっと無理かも……
少し音を上げかけたとき、急にびくっと電流が走ったような刺激が突き抜けた。
「あっ!」
飛び出た声に驚いて、えっ? と自分の性器を見つめる。すると先ほど出したばかりなのに、わずかに立ち上がりかけていた。
えっ、なにこれ、知らない。やばい。
怖くなってアデルを見上げたが、アデルは手を止めることなく唇を塞ぐ。
「んっ、あっ、ああっ」
キスの合間に声が漏れるのを止められない。それほどまでにアデルが押す部分が気持ちいい。
ぐんぐんと性器に熱が集まって、ぴんっと張り詰める。腹にぽたっと先走りが溢れて、目の前が真っ白になりかけた。
と、そのとき。アデルが指を抜き、自身のものを当てる。
「……セム、入れてもいい?」
蜜色の瞳にはいつもの余裕がなくて、ごくりと喉がなる。
俺も、余裕なんてない。早く、早く一緒になりたい。
「うん……うん。アデル、入れて……あっ」
硬いそれが入り口を押し広げ、じわじわと侵入してくる。アデルがほぐしてくれたおかげで痛くなかったけれど、未知の感覚に足が震えた。
アデルもきっと俺の震えに気づいている。けど俺がやめてって言わないから、ゆっくりと、でも確実に、腰を深めていった。
「セム……全部入ったよ」
その声に、安心より不安が勝る。このまま動いたら、どうなっちゃうんだろう。今だって気持ちいい部分がずっと押されて、自然と締め付けてしまっているのに。
「はっ、あっ……ア、アデル……」
「セム……ごめん、なるべくゆっくり動くから……」
と言いつつも、アデルは奥にぐっと腰を入れてくる。拍子に気持ちいい箇所が擦れ、また締め付けてしまった。
「あっ、ごめん、でも、あっぅ」
「……ごめん、僕も我慢できない」
「あっ」
アデルが上から覆い被さってきたと思ったら、腰の抽送を緩やかに始める。でもだんだんと動きが早くなってきて、漏れ出る声も間隔が短くなる。
あっ、だめ、気持ちいい、何も考えられない。
飛んでしまいそうな快感の波に流されないよう、思わずアデルの背中に爪を立てた。
お互いの荒い息に限界を悟り、ひきつれた声が重なる。
「ア、アデル……っ、い、いくっぅ」
「セム、僕もっ」
どくっと弾けて、つま先がシーツを掴む。快楽の絶頂に耐えられず、涙が溢れた。
少し遅れて中に熱いものが広がる。お互い強い快感を噛み締めるように、抱きしめ合った。
「セム……好き、大好き。愛してる」
「うん、うん。俺も……俺も、愛してるよ」
ふわふわした気持ちのままアデルの体温に包まれる。甘い香りが胸いっぱいに広がり、幸せの匂いにまどろんだ。
それから数日領事館で過ごしたあと、俺とアデルはネーデルラントを出国した。
馬車に揺られながら外を見ると、清々しい青空が広がっている。
「セム、どうしたの? 何かあった?」
「ううん、幸先のいい空だなって思って」
隣に座るアデルが、体を寄せて窓の外を覗き込む。
わざわざこっちから見なくてもいいのに。でも嫌じゃないから、わざわざ言わない。
「そうだね、きっといいことが起こるよ」
ふふっと笑うアデルの笑顔は眩しいけれど、少しだけ緊張もしているみたいだった。
それはそうだろう。ライヒ帝国に行ったら行ったで、問題は山積みだ。
アデルの後継者問題や、土地の再生。他にももっと出てくるかもしれない。
でも——
「俺もそう思うよ。アデルと一緒なら、なおのことね」
どこにいるかじゃない。誰と一緒にいたいかが大事なんだ。
少し目を見開いたアデルに微笑んで、俺はそっとキスをしてあげた。
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