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12 車中前戯
しおりを挟む「んん・・・オイ! ちょ・・・んぅ」
車の中に引き摺り込まれるや否や海棠に唇を貪られ、正輝は抗議しようとするが海棠は構わず正輝を抱きすくめて離さない。
いつの間にか海棠の膝の上に横抱きにされているのだが、正輝はそれに気づいていない。
恋人同士のようなその体勢に気づいていたら、羞恥で憤死ものだろう。
「ふ・・・んん、んっ・・・」
男の舌が正輝の舌を絡めとり、強く吸い上げられて正輝は頭が痺れたようになる。
自然と男の舌に応えて自分からも舌を絡めるようにして貪った。
男はその間にも正輝のシャツをズボンから引き出すと、手を滑り込ませて紅い尖りに悪戯を施す。
「んんっ! ちょっ・・・まっ・・・んん」
クニクニと弄られ、押しつぶされ、摘み上げられて引っ張られ・・・と嬲られて、次第に正輝の腰に熱が集まる。
額から顎までチュッチュッとリップ音をさせながらキスを落とされた後にもう一度深いキス。
「んっ、ぁっ・・・・ふぅ、ん・・・ンッ」
勿論その間、胸への愛撫も止まらない。
正輝の目尻が朱く染まり、色香が漂いだしたのを見て取ると、海棠は正輝のズボンのベルトを緩め先走りで濡れた正輝のモノを取り出した。
「触ってもないのにこんなに濡らして・・・厭らしいな」
クチュクチュと濡れた音をさせながら嬲られると、否が応でも昂った。
海棠の大きな掌で先端をなぞられ揉まれると、自分で慰めていた時より遥かに気持ちいい。
「アッ! や・・・ふ、ん・・・ぁ、お・・前が、こんな躰に・・・した・・んだろ」
お前にだけは言われたくない、と正輝は男を睨みつける。
が、目尻に涙を浮かべたままで色気ダダ漏れなだけだ。
「そうだな。私好みの躰だ」
嬉しそうに男は正輝を玩ぶ。
自慰ではイケなかったが、男の巧みな愛撫にもう少しでイケそう・・・
と思ったところで男の手が離れた。
「ぁ・・・」
正輝は思わず吐息のような物足りなげな声を洩らした。
海棠の掌は正輝の後ろ側にまわり、蕾に指を這わせた。
「んん・・あっ」
男からの愛撫を受けているうちに期待感からか正輝の後蕾は少し緩んでいたらしく、男の指を容易く受け入れた。
待ちわびた刺激に中の襞が指を貪欲に飲み込もうと締め付ける。
入口付近を拡げるように嬲る海棠に焦れた正輝は、
「ふ・・・ぁ、海棠、・・もっと・・・奥」
と強請ってしまった。
「奥をどうして欲しい?」
「もっと奥まで・・・掻き回して・・・」
潤んだ瞳で男を見上げ、正輝は素直に男に甘えた。
ずっと自慰でイケなかった身体が、男に触れられて一気に欲情していた。
海棠は素直に快楽を追おうとしている正輝にフッと笑むと、一気に指を三本に増やして奥まで掻き回した。
「ふあぁぁ・・」
正輝の身体が歓喜に震え、背筋を仰け反らせた。
クチュクチュと濡れた音が劣情を煽り、正輝の腰が揺れる。
「ん・・・ぁ、あ・・・かいどぅ・・・もう、挿れて・・・くれ」
指よりももっと太く硬く熱い楔が欲しくて、正輝はせがんだ。
躰の奥で男の熱い脈動を感じたい。
「お強請りは嬉しいが、もう少し我慢するんだ。・・・もう着いた」
そう言って窓の外を見た海棠に、正輝はここが車中であったことを思い出し、羞恥で耳まで朱く染めた。
今の今まで車の中だということを忘れていた。
海棠はずっとキスを仕掛けていて、正輝に海棠の顔以外を見れない状態にしており、正輝は正輝で久しぶりの男の愛撫に夢中になっていた。
「うぅ~~~」
車から出るように促されたが、正輝は劣情に水を差されたことと、恥ずかしさのあまり涙目で海棠を睨みつけた。
男を詰りたいが、熱の収まらない身体ではうまく動けず、男に腰を抱えられてやっと車から降りた。
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