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15■ゆらめく月夜☆白樺祭 SIDE:希(了)
9.お怒りのんちゃん
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「わっ、わあああ!!!!!!」
「うあっ、びっくりしたっどうしたノン!?]
「ど、どうしたじゃないよっ! これやったのあゆでしょ!!??」
僕の絶叫で飛び起きたあゆに、掴んでいたものを見せる。
「な、な、なんでこんなことしたのっ? ひどいよっ」
「え、あ、ノンそんな怒んなって、オレその方がいいと思って」
「よくないよっ」
「だって暑いじゃん、あれじゃ」
「でもっ、僕はあれがよかったの!! 馬鹿あゆ!!」
いつになく怒る僕に、おろおろするあゆ。
僕の手の中にあるのは、無惨に切り刻まれた白いふわふわの物体。
今日、僕が着るはずだった猫の衣装だ。
「ば、馬鹿ってそんな」
「だって、こんなの着れないもんっ、」
もう半べそになってる僕。
白樺祭一日目。朝起きて準備をしようと、衣装を掴んだら、昨日まで頭の部分と体の部分ふたつだったはずのそれが、はらはらといくつかに分かれて落ちた。
その上、すでに足りない部分もある。
「ちょ、ちょっと落ち着けってノン、な? ほら着てみろって、これと、はいこれはいて、んで、こうすんの。ほら、いいじゃんっ、猫って感じじゃんっな?」
僕はパジャマを脱ぐと、あゆに言われた通り、太ももの半分くらいでぱつんと切られて半ズボンみたいになったのを履いて、さらにタンクトップみたいに袖を切られた上をかぶる。なんかちょっとおへそ見えそうだし。そして、ミトンとブーツみたいになった手足の部分をはめる。
「ほらっ、やっぱ思った通りかわいい!」
か、わいいって言ったって。
「やだよ、出てる部分多いもん! こんなの恥ずかしいっ、他のは? 腕のとことか脚のとこはどこ行ったの?」
やっぱりまた泣きそうになる僕。
「や、捨てちゃった、あでも、ほらすんごい似合うから、ごめんって、でも絶対こっちの方がいいって、あ、よしちょっと携帯貸して」
困ったあゆは僕の携帯で誰かに電話した。
「ちぇ、珠希出ないや」
「なんで珠希に電話してんのっ、珠希は今朝先生たちと会議とか忙しいんだから、だめだよっ」
「そっか、じゃあ」
また勝手に僕の携帯をいじってるあゆ。
「あ、オレノンじゃないよ歩、おはよー順平、あのさ、ちょっとノンがだだこねちゃってるから迎えに来てやってくんね? うん、うん、ありがとーじゃあなー」
「ちょっと、あゆっ」
それじゃあ僕が悪いみたいじゃない!
「へへっ、さってオレも用意しよーっと」
あゆは僕が怒っててもおかまいなしで、けろっとして言う。
「もう! あゆ!」
***
電話を切ってものの数十秒後、ドアが鳴った。僕は切り刻まれた猫の衣装を着替える間もなくって、すぐにベッドルームに逃げ込んだ。
「ノンー、ほら順平とシュウ来たぞ、出てこいよー」
「やだっ」
「なんでー、ああいいよ順平もシュウも入って入って」
「は、入ってこなくっていいって」
もちろん僕の願いは聞き入れられず。
がちゃっとドアが開いた。
僕は情けない顔でみんなを見るしかなくて。
ああ・・・・・・固まってるよ。順平もシュウも。絶句っていうのはこのことだよね。ほら。
こんなの変に決まってるもん。
「なに!! なにがどうなってこうなったのっ?」
シュウが勢いよくそう言う。そりゃそうだよ、衣装だいなしにしちゃって、そりゃ怒りたくもなるよね、クラスのみんなになんて謝ろう。
「あ、あゆが、勝手に切っちゃって」
その僕をじいいいっと見てるシュウと順平。
「ご、ごめんね、こんなのじゃ、」
「よくやったッ!!! あゆ! 最高!」
「だぁろっ!? 絶対こっちのがいいよなっ?」
「うんうん」
あ、あの・・・・・・
あゆとシュウはぱちんっと手を合わせてうなずき合ってる。
は、はあっ!?
すがるような目で順平を見たら。
「うん、いいじゃんそれ、似合ってる」
え、えええええええ!!??
***
もしかしたら、今日一日はギャルソンでいいよって言ってもらえるかもしれない、って希望を込めて原くんにも相談したけど、やっぱりシュウや順平みたいに、似合うね、て微笑まれて。
結局、僕の希望はなにひとつ通らないどころか、手と足とおへその見える衣装に着替えると、クラスのみんなから口々に褒められてしまった。
う、
うれしくない!!!
「うあっ、びっくりしたっどうしたノン!?]
「ど、どうしたじゃないよっ! これやったのあゆでしょ!!??」
僕の絶叫で飛び起きたあゆに、掴んでいたものを見せる。
「な、な、なんでこんなことしたのっ? ひどいよっ」
「え、あ、ノンそんな怒んなって、オレその方がいいと思って」
「よくないよっ」
「だって暑いじゃん、あれじゃ」
「でもっ、僕はあれがよかったの!! 馬鹿あゆ!!」
いつになく怒る僕に、おろおろするあゆ。
僕の手の中にあるのは、無惨に切り刻まれた白いふわふわの物体。
今日、僕が着るはずだった猫の衣装だ。
「ば、馬鹿ってそんな」
「だって、こんなの着れないもんっ、」
もう半べそになってる僕。
白樺祭一日目。朝起きて準備をしようと、衣装を掴んだら、昨日まで頭の部分と体の部分ふたつだったはずのそれが、はらはらといくつかに分かれて落ちた。
その上、すでに足りない部分もある。
「ちょ、ちょっと落ち着けってノン、な? ほら着てみろって、これと、はいこれはいて、んで、こうすんの。ほら、いいじゃんっ、猫って感じじゃんっな?」
僕はパジャマを脱ぐと、あゆに言われた通り、太ももの半分くらいでぱつんと切られて半ズボンみたいになったのを履いて、さらにタンクトップみたいに袖を切られた上をかぶる。なんかちょっとおへそ見えそうだし。そして、ミトンとブーツみたいになった手足の部分をはめる。
「ほらっ、やっぱ思った通りかわいい!」
か、わいいって言ったって。
「やだよ、出てる部分多いもん! こんなの恥ずかしいっ、他のは? 腕のとことか脚のとこはどこ行ったの?」
やっぱりまた泣きそうになる僕。
「や、捨てちゃった、あでも、ほらすんごい似合うから、ごめんって、でも絶対こっちの方がいいって、あ、よしちょっと携帯貸して」
困ったあゆは僕の携帯で誰かに電話した。
「ちぇ、珠希出ないや」
「なんで珠希に電話してんのっ、珠希は今朝先生たちと会議とか忙しいんだから、だめだよっ」
「そっか、じゃあ」
また勝手に僕の携帯をいじってるあゆ。
「あ、オレノンじゃないよ歩、おはよー順平、あのさ、ちょっとノンがだだこねちゃってるから迎えに来てやってくんね? うん、うん、ありがとーじゃあなー」
「ちょっと、あゆっ」
それじゃあ僕が悪いみたいじゃない!
「へへっ、さってオレも用意しよーっと」
あゆは僕が怒っててもおかまいなしで、けろっとして言う。
「もう! あゆ!」
***
電話を切ってものの数十秒後、ドアが鳴った。僕は切り刻まれた猫の衣装を着替える間もなくって、すぐにベッドルームに逃げ込んだ。
「ノンー、ほら順平とシュウ来たぞ、出てこいよー」
「やだっ」
「なんでー、ああいいよ順平もシュウも入って入って」
「は、入ってこなくっていいって」
もちろん僕の願いは聞き入れられず。
がちゃっとドアが開いた。
僕は情けない顔でみんなを見るしかなくて。
ああ・・・・・・固まってるよ。順平もシュウも。絶句っていうのはこのことだよね。ほら。
こんなの変に決まってるもん。
「なに!! なにがどうなってこうなったのっ?」
シュウが勢いよくそう言う。そりゃそうだよ、衣装だいなしにしちゃって、そりゃ怒りたくもなるよね、クラスのみんなになんて謝ろう。
「あ、あゆが、勝手に切っちゃって」
その僕をじいいいっと見てるシュウと順平。
「ご、ごめんね、こんなのじゃ、」
「よくやったッ!!! あゆ! 最高!」
「だぁろっ!? 絶対こっちのがいいよなっ?」
「うんうん」
あ、あの・・・・・・
あゆとシュウはぱちんっと手を合わせてうなずき合ってる。
は、はあっ!?
すがるような目で順平を見たら。
「うん、いいじゃんそれ、似合ってる」
え、えええええええ!!??
***
もしかしたら、今日一日はギャルソンでいいよって言ってもらえるかもしれない、って希望を込めて原くんにも相談したけど、やっぱりシュウや順平みたいに、似合うね、て微笑まれて。
結局、僕の希望はなにひとつ通らないどころか、手と足とおへその見える衣装に着替えると、クラスのみんなから口々に褒められてしまった。
う、
うれしくない!!!
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