白樫学園記

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10■眩い太陽☆焼けつく素肌と人魚の誘惑 SIDE:歩(了)

12.楽園へようこそ

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 空也に起こされ、半分眠ったまま、飛行機を降りると、目の前が眩しく、真っ白になってくらくらした。
「うわ…まぶし」
 これでもかってくらいに、照りつける日差しに、ようやく目が覚めた。
 少し先に停まった二台のオープンカーに二組に分かれて乗り込んで、何もない、延々と続くんじゃないかっていうような道路を走った。
「映画みたいじゃん! 」
 隣に座る空也に話しかけると、ティアドロップのサングラスをかけた空也がかっこよすぎて一瞬みとれた。
「歩、なんか体の調子悪いのか? 」
「ん、ああ。筋肉痛なんだ」
「筋肉痛? 」
「だってさ、昨日水着着た自分の姿を鏡で見てショックでさ。ひょろひょろなんだもん」
「なんで? かわいいからそのままでいいよ」
「よくない! 空也みたいな体になりたいんだもん」
「オレがオレと同じくらいでかい奴をひざの上にのせる姿、想像してみ? 」
「う、うーん…」
 確かに、それはおかしい…。けどなぁ。
 空也と、そんな取り止めのない話をしていると何時の間にかコテージに到着していた。

 そこには二つ、家が並んで、テラスがあった。テラスは繋がっていて、おっきなプールに行けるようになっていて、まさに外国という雰囲気をかもし出していた。

「じゃあオレらこっち使うから、珠希達はそっちでいいか? 」
「うん、いいよ。夕食はテラスで一緒にとることにしよう」
 珠希がノンの手をひいて、片方のビーチハウスに向かおうとした。
「ちょ、ちょっと待って。オレとノン、空也と珠希じゃないの? 」
「なんで? 」
 空也と珠希は不思議そうな顔をして、オレを見つめた。
「だって、オレ…いつもノンと一緒に寝てるんだもん…」
「オレと一緒に寝ればいいじゃん」
 空也はにっこり笑って、ノンと珠希に手を挙げて、有無をいわさずオレをビーチハウスにひっぱっていった。
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