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足軽組頭な軍師
軍師、昇格して鉄砲を作成する
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名前:カイン
Lv80 JOB:軍師 (足軽大将 RankUP!) SideJOB:作成者
HP:500/500→1200/1200 MP:500/500→1000/1000
器用:380→920 敏捷:280→460 筋力:380→890
生命:500→1200 精神:500→1000 知力:341→800
指揮:5→40 炎魔法Lv:10 MAX 水魔法Lv:10 MAX
土魔法Lv:10 MAX 風魔法Lv:9 回復魔法Lv:10 MAX
闇魔法Lv:8 光魔法Lv:6
……何か知らないうちにレベルアップしてた。そして指揮が35も上がって40になってる。
やはり軍師なだけに指示して合戦に勝利すれば上がる感じか?
そして軍師の階級が上がった!足軽組頭から足軽大将へのランクアップ!
これは美味しい!
しかも砦を落とした報酬として5万Gももらった。
あ、忘れてたけど。この世界の通貨は共通でゴールド、通称「G」だ。ゴキブリのGじゃないからな?
さて、次の主命までは時間があるから、何か学んで何か作ろうかな。
自室で建築学の書物を読みながら勉強してると、ふと開発案が浮かぶ。
「鉄砲……作ってみるか?」
剣と魔法の世界に銃を作るのもなんだけど、相手は魔法をボカボカ使ってくる世の中。
こちらは魔法こそ使えるものの具体的な遠距離攻撃手段が弓しかない。
時代や時間が進めば弓が効かなくなる時代が訪れるだろう。そこで考えた。それが「鉄砲」の存在だ。
普通は魔法銃じゃね?とは思うけど、生憎そこまで技術は進歩していなかったりする。この世界。
だからこそ、どこの勢力より先に鉄砲を作り、実践投入しなければならない。
「そうと決まれば、神様から貰った創造能力を使いますかね!」
ステータスボードを開き、武器を創造する。
「これをこうしてこうやって……できた!火縄銃だ!」
転生前に火縄銃の仕組みを研究してよかった!後は素材を作って量産するだけだ。
問題は、この武器をどう皆に知らせるかだ。
まぁ勉強してる際にふと思いついたと言っておけばいいか。
*
翌日、魔王城の兵舎の訓練所で銃声が鳴る。
何事かと他の魔族がわらわらと訓練所に集まり、その様子を見ていた。
その先の背景は、俺が一人の犬狼の獣人族兵士に鉄砲の持ち方と撃ち方を教えていたのだった。
「いいか?この先の時代は弓と魔法だけじゃ、全く歯が立たない時代となる。この武器だけでも使いこなさないとこの先、魔王軍は時代遅れの軍勢となるだろう」
そう言い聞かせながら訓練させる。
鉄砲は装填こそ手間がかかるが、撃てば滅茶苦茶強い武器になる。
「しかしですが、カイン殿。ホントにこんなものが敵に通じるのですか?」
「勿論通じる。最近はミスリルやアダマンタイトの武具が多いが、それはあくまで少数精鋭の化け物部隊のみだろう。他の奴はそれが通じる。そのために、俺は鉄砲の種類を作った。ミスリルを貫通する弾丸、アダマンタイトを粉々にする弾丸、オリハルコンすらも打ち破る鉄砲を、たった今作り終えたからな」
本当ならもっと多くの部隊にこれを持たせるんだが、生憎100丁しかまだ作れてない。いくら少数生産で、他国に技術を渡らせないようにしてるとはいえ、少し辛さは感じる。だが、我慢だ。相手の領地を制圧して魔王領に変えればこの武器は少なからず役に立つ。それまではこの生産ペースをキープしてよう。
「カイン殿」
「あ、ユキムラ殿。朝からうるさくして申し訳ありません」
訓練を再開させようとしてる時、背後からユキムラさんが話しかけてきた。
「その武器は何だ?鉄の棒から火をだしたようだが」
「ああ、鉄砲ですよ。新しい射撃武器です。このご時世、弓や魔法だけじゃ渡り合えません。そこで開発していたのです」
「鉄砲か……クロスボウじゃ不安なのか?」
「確かにリピータークロスボウもいいのですが、それじゃあ威力が欠けます。そこで鉄砲を発案したのですよ」
「……某にも扱えるか?」
おいおい、切り込み隊長のユキムラさんが鉄砲を使うとかどういう風の吹き回しだよ。
俺は苦笑いしながら答える。
「ははは……ユキムラ殿。あなたは鉄砲を扱うより、槍や刀剣を使う方が様になってますよ?」
「そうか?だがそれも使えるようになればお前の開発にも手を貸せるかもしれぬぞ?」
「ぐぅ……」
突き刺さること言ってきた!確かに今は兵士一人に訓練させてるけど、もしユキムラさんが鉄砲などを使えるようになったらこの先、開発に困らない。流石侍大将だ。
「なら、短銃仕掛けの鉄砲はどうでしょう?それなら切り込み役でも十分性能が発揮できます」
「ほう!ならさっそく作ってくれるか?」
「ははは……それは魔王様が許可してくれればですが」
さて、魔王様にどう言い訳しよう。
Lv80 JOB:軍師 (足軽大将 RankUP!) SideJOB:作成者
HP:500/500→1200/1200 MP:500/500→1000/1000
器用:380→920 敏捷:280→460 筋力:380→890
生命:500→1200 精神:500→1000 知力:341→800
指揮:5→40 炎魔法Lv:10 MAX 水魔法Lv:10 MAX
土魔法Lv:10 MAX 風魔法Lv:9 回復魔法Lv:10 MAX
闇魔法Lv:8 光魔法Lv:6
……何か知らないうちにレベルアップしてた。そして指揮が35も上がって40になってる。
やはり軍師なだけに指示して合戦に勝利すれば上がる感じか?
そして軍師の階級が上がった!足軽組頭から足軽大将へのランクアップ!
これは美味しい!
しかも砦を落とした報酬として5万Gももらった。
あ、忘れてたけど。この世界の通貨は共通でゴールド、通称「G」だ。ゴキブリのGじゃないからな?
さて、次の主命までは時間があるから、何か学んで何か作ろうかな。
自室で建築学の書物を読みながら勉強してると、ふと開発案が浮かぶ。
「鉄砲……作ってみるか?」
剣と魔法の世界に銃を作るのもなんだけど、相手は魔法をボカボカ使ってくる世の中。
こちらは魔法こそ使えるものの具体的な遠距離攻撃手段が弓しかない。
時代や時間が進めば弓が効かなくなる時代が訪れるだろう。そこで考えた。それが「鉄砲」の存在だ。
普通は魔法銃じゃね?とは思うけど、生憎そこまで技術は進歩していなかったりする。この世界。
だからこそ、どこの勢力より先に鉄砲を作り、実践投入しなければならない。
「そうと決まれば、神様から貰った創造能力を使いますかね!」
ステータスボードを開き、武器を創造する。
「これをこうしてこうやって……できた!火縄銃だ!」
転生前に火縄銃の仕組みを研究してよかった!後は素材を作って量産するだけだ。
問題は、この武器をどう皆に知らせるかだ。
まぁ勉強してる際にふと思いついたと言っておけばいいか。
*
翌日、魔王城の兵舎の訓練所で銃声が鳴る。
何事かと他の魔族がわらわらと訓練所に集まり、その様子を見ていた。
その先の背景は、俺が一人の犬狼の獣人族兵士に鉄砲の持ち方と撃ち方を教えていたのだった。
「いいか?この先の時代は弓と魔法だけじゃ、全く歯が立たない時代となる。この武器だけでも使いこなさないとこの先、魔王軍は時代遅れの軍勢となるだろう」
そう言い聞かせながら訓練させる。
鉄砲は装填こそ手間がかかるが、撃てば滅茶苦茶強い武器になる。
「しかしですが、カイン殿。ホントにこんなものが敵に通じるのですか?」
「勿論通じる。最近はミスリルやアダマンタイトの武具が多いが、それはあくまで少数精鋭の化け物部隊のみだろう。他の奴はそれが通じる。そのために、俺は鉄砲の種類を作った。ミスリルを貫通する弾丸、アダマンタイトを粉々にする弾丸、オリハルコンすらも打ち破る鉄砲を、たった今作り終えたからな」
本当ならもっと多くの部隊にこれを持たせるんだが、生憎100丁しかまだ作れてない。いくら少数生産で、他国に技術を渡らせないようにしてるとはいえ、少し辛さは感じる。だが、我慢だ。相手の領地を制圧して魔王領に変えればこの武器は少なからず役に立つ。それまではこの生産ペースをキープしてよう。
「カイン殿」
「あ、ユキムラ殿。朝からうるさくして申し訳ありません」
訓練を再開させようとしてる時、背後からユキムラさんが話しかけてきた。
「その武器は何だ?鉄の棒から火をだしたようだが」
「ああ、鉄砲ですよ。新しい射撃武器です。このご時世、弓や魔法だけじゃ渡り合えません。そこで開発していたのです」
「鉄砲か……クロスボウじゃ不安なのか?」
「確かにリピータークロスボウもいいのですが、それじゃあ威力が欠けます。そこで鉄砲を発案したのですよ」
「……某にも扱えるか?」
おいおい、切り込み隊長のユキムラさんが鉄砲を使うとかどういう風の吹き回しだよ。
俺は苦笑いしながら答える。
「ははは……ユキムラ殿。あなたは鉄砲を扱うより、槍や刀剣を使う方が様になってますよ?」
「そうか?だがそれも使えるようになればお前の開発にも手を貸せるかもしれぬぞ?」
「ぐぅ……」
突き刺さること言ってきた!確かに今は兵士一人に訓練させてるけど、もしユキムラさんが鉄砲などを使えるようになったらこの先、開発に困らない。流石侍大将だ。
「なら、短銃仕掛けの鉄砲はどうでしょう?それなら切り込み役でも十分性能が発揮できます」
「ほう!ならさっそく作ってくれるか?」
「ははは……それは魔王様が許可してくれればですが」
さて、魔王様にどう言い訳しよう。
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