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第二章:初登校、地獄の一日目
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「おい見て、あの子新入生じゃない? 男子……だよね?」
「え、でもあの制服……やば、普通に似合ってるし……」
「スカートの丈、長めにしてるね。最初はやっぱ照れるよね~」
学校中の視線が、俺の脚に集中している気がした。いや、気のせいじゃない。間違いなく、俺のセーラー服姿が話題になってる。
……そりゃそうだろ。
昨日、生徒会室で渡された制服は、ちゃんと男子サイズで作られていた。とはいえ、スカートだ。履き慣れないヒラヒラの布の感触と、太ももに当たる風が妙に生々しい。
「ふ、不自然じゃないかな……やっぱり変かな……」
「大丈夫。自然だよ」
そう言って隣を歩くのは、あの朝比奈優先輩。
今日も相変わらず爽やかスマイル全開で、俺の動揺なんてお構いなし。
「みんな最初は驚くけど、すぐ慣れる。問題は君自身がどうしたいかってことさ」
「……どうしたいか、って言われても」
正直、まだよく分からない。
スカートを履いている自分に違和感があるのか、それとも周囲の反応に戸惑っているだけなのか。
教室に入ると、さらにザワつきが大きくなる。
俺の席は教室の後ろの窓際。そこに座るまでの十数歩が、永遠のように長かった。
「転入生の如月蒼真くんです。みんな仲良くするようにねー」
担任の先生――これまたセーラー服姿の男性――が紹介を終えると、クラスの空気が一瞬凍りつく。
でもその直後、
「スカート、いい感じじゃん!」
「中性的な顔だし似合ってる~!」
「てか普通にかわいくない?」
――まさかの歓迎ムード。
「……は?」
ポカンとする俺を見て、後ろの席の女子がクスクスと笑う。
「このクラス、男子セーラー初めてじゃないから。ていうか、うちの学校じゃそれが普通なんだってば」
「まじかよ……」
昼休み。屋上に出て、ようやく深呼吸できた。
まだ慣れないけど、少しずつ、ここでやっていける気がしてきた――
「……ねえ、如月くん」
その時、不意に声をかけられた。
振り返ると、そこにいたのは一人の少女――いや、男子生徒だった。セーラー服に、ポニーテール。白く整った肌。一瞬、本気で女子かと思った。
「僕、三条レン。同じ1年だよ。……君のこと、ずっと気になってた」
――この出会いが、俺の高校生活をさらに予想外な方向へと導いていく。
「え、でもあの制服……やば、普通に似合ってるし……」
「スカートの丈、長めにしてるね。最初はやっぱ照れるよね~」
学校中の視線が、俺の脚に集中している気がした。いや、気のせいじゃない。間違いなく、俺のセーラー服姿が話題になってる。
……そりゃそうだろ。
昨日、生徒会室で渡された制服は、ちゃんと男子サイズで作られていた。とはいえ、スカートだ。履き慣れないヒラヒラの布の感触と、太ももに当たる風が妙に生々しい。
「ふ、不自然じゃないかな……やっぱり変かな……」
「大丈夫。自然だよ」
そう言って隣を歩くのは、あの朝比奈優先輩。
今日も相変わらず爽やかスマイル全開で、俺の動揺なんてお構いなし。
「みんな最初は驚くけど、すぐ慣れる。問題は君自身がどうしたいかってことさ」
「……どうしたいか、って言われても」
正直、まだよく分からない。
スカートを履いている自分に違和感があるのか、それとも周囲の反応に戸惑っているだけなのか。
教室に入ると、さらにザワつきが大きくなる。
俺の席は教室の後ろの窓際。そこに座るまでの十数歩が、永遠のように長かった。
「転入生の如月蒼真くんです。みんな仲良くするようにねー」
担任の先生――これまたセーラー服姿の男性――が紹介を終えると、クラスの空気が一瞬凍りつく。
でもその直後、
「スカート、いい感じじゃん!」
「中性的な顔だし似合ってる~!」
「てか普通にかわいくない?」
――まさかの歓迎ムード。
「……は?」
ポカンとする俺を見て、後ろの席の女子がクスクスと笑う。
「このクラス、男子セーラー初めてじゃないから。ていうか、うちの学校じゃそれが普通なんだってば」
「まじかよ……」
昼休み。屋上に出て、ようやく深呼吸できた。
まだ慣れないけど、少しずつ、ここでやっていける気がしてきた――
「……ねえ、如月くん」
その時、不意に声をかけられた。
振り返ると、そこにいたのは一人の少女――いや、男子生徒だった。セーラー服に、ポニーテール。白く整った肌。一瞬、本気で女子かと思った。
「僕、三条レン。同じ1年だよ。……君のこと、ずっと気になってた」
――この出会いが、俺の高校生活をさらに予想外な方向へと導いていく。
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