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《ハイヴ》攻略 招待観戦 Ⅳ
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重力の感覚を喪っている数秒の間で、俺は自分たちに何が起きたのかを理解していた。
あの「ゲート」は俺たちへの攻撃では無く、誘拐するためのものだったのだ。
俺たち10名と吹雪たち10名、それに各士官学校の教官と御影大隊の皐月少佐、デュールゲリエ4体。
27名が「ゲート」による空間転移をされてしまった。
昔、ハー姉がやられたことがあるが、「ゲート」に挟まれて別な場所に飛ばされてしまうものだ。
10秒もしない間に重力が戻り、俺たちは真っ暗な空間にいた。
俺と吹雪、皐月少佐、それにデュールゲリエたちは床にちゃんと立ったが、他の人間は全員倒れた。
三人とデュールゲリエたちだけが何が起きたのか、つまり「ゲート」で転送されたことを分かっていたということだ。
だから瞬時に重力下に戻った時に体勢を整えることが出来た。
デュールゲリエたちがすぐにライトを点灯させたお陰で周囲が見えたが、どこかの室内のようだった。
広さは大体500平米か。
室内には何も置かれておらず、ただ高さ5メートルの天井までベトンの壁に覆われている。
みんな何が起きたのか分からずに騒いでいる。
吹雪が俺の隣にいた。
「士王兄さん、これは!」
「吹雪、落ち着け。俺たちは「ゲート」で空間転移させられた」
「うん!」
やはり吹雪も分かっているようだ。
まず、ここがどこなのか把握しなければ。
それに間違いなくすぐに攻撃が来る。
皐月少佐を見ると、流石に落ち着いている。
歴戦の戦士だからだ。
俺と吹雪は状況を把握しているが、流石に焦っている。
しかし皐月少佐は冷静なのが分かった。
「皐月少佐、「皇紀通信」は持っていらっしゃいますよね?」
「ああ、持っている。だが先ほどから試しているが反応が無いんだ」
「どういうことですか?」
「その前に、花岡特待生、一色特待生!」
「「はい!」」
皐月少佐が俺たちに向き、俺と吹雪が敬礼する。
「戦時特務だ。君たちを「虎」の軍ネームドソルジャー及び幹部ソルジャーとして特別任務に任命する」
「「はい!」」
「以降はこの状況を脱するまで、《デスキング》を指揮官とし、我々はご指示に従います。一色幹部士官も私の上の階級ですのでどうぞご指示下さい。お二人の命令は命に代えて必ず遂行致します!
他のみんなが驚いていた。
当然だが、突然皐月少佐が俺たちを上官として扱ったためだ。
何も知らない生徒たちは、さぞ混乱しているだろう。
俺の恋人のソフィたちも俺が「虎」の軍の人間と知ってはいるが、「ネームド」のソルジャーとまでは知らない。
まあ、口にはしていないのだが、「ティーグル・シャトー」に住んでいるということで、特別な人間だとは気付いていただろうが。
俺がソフィたちに明かしたのは、俺が「虎」の軍の人間であり石神高虎の息子だということだった。
しかし吹雪の仲間たちはますます驚いているだろう。
吹雪は優秀であれど、一介の「生徒」になっているはずだ。
「《デスキング》、「皇紀通信」が使えません。この状況について何かご意見はありますか!」
皐月少佐がネームドの俺に対して上官への態度に切り替えた。
俺がここでは指揮官になるのだ。
吹雪も六花母さんや「紅六花」と共に何度も戦場に出て活躍しているので、お父さんからの任命で幹部士官(具体的な尉官なし)となっている。
幹部士官とは中佐階級以上に相当するので、少佐である皐月少佐は吹雪の下になる。
もちろん普段は「虎」の軍の階級は俺たちに課せられないのだが、今は皐月少佐が言った通り戦時に該当するので、宣言されたわけだ。
俺たちの教官、ファンドリア中尉も驚いていたが、自分よりも上の階級の皐月少佐の采配なので黙ってはいる。
吹雪たちの教官のアレクサンダー中尉は俺と吹雪のことは知っていたようで落ち着いている。
「分からない。ここはどこかの屋内のようだ。恐らくは妖魔ベトンを使われているのではないか?」
「おっしゃる通りと思われます。自分の意見を述べさせていただいて宜しいでしょうか」
「許可する」
「外部から隠蔽された場所であることは同意です。そしてここはどこかの《ハイヴ》ではないかと」
「なんだと!」
俺はまだ《ハイヴ》の内部に入ったことはない。
皐月少佐は何度か経験があるのだろう。
優秀な《虎酔会》は初期の頃から《ハイヴ》攻略の実戦をこなしており、内部調査の危険な任務も経験しているのだろう。
しかし、まるでコンクリートに囲まれた部屋になっているとは。
「一部の《ハイヴ》では人間の活動区画もありました。そこはこのように建物の内部のようでした」
「でもここが《ハイヴ》だという根拠はなんだ?」
「はい、勘であります!」
俺は笑い、皐月少佐も笑った。
「貴官は落ち着いているな」
「はい、当然です。《デスキング》と吹雪さんがここにいらっしゃるんですからね。何が起きても大丈夫です」
皐月少佐は他の人間を安心させるためにそう言っていることが分った。
だから俺も無様な態度は見せられない。
皐月少佐はジョークのように「勘」だと言ったが、状況を冷静に判断しての進言だ。
俺たちが誘拐された理由、つまり俺と吹雪を抹殺するためであり、それには《ハイヴ》に入れるのが最も効率的だろうと俺も考えた。
ただの「業」の施設ではない。
「そうか。俺は指揮官になったことは無いんだ。補佐を宜しく頼む」
「謹んで拝命いたします!」
吹雪が他の人間たちに今の状況を説明し、俺は皐月士官と話し合った。
吹雪は俺と自分が「虎」の軍の人間であり、士官学校では伏せられているが、相当な実力を持っていることを明かした。
それに俺が自分と吹雪が兄弟であることを付け加えた。
そして若年の自分たちが特別である理由として、「虎」の軍の総司令官である「タイガー」の息子であることも。
みんな不安に思っていたが、俺たちの身分を明かされて逆に安心していた。
吹雪はみんなを落ち着かせるために打ち明けたのだ。
突然の状況の中で、若輩の自分たちが上に立つ謂れを聞かせることで安心させた。
皐月少佐がみんなに話した。
「シオウ・ハナオカは「虎」の軍のソルジャーの中で最高峰のネームドだ。総司令官のタイガーから特別にコードネームを頂いている。《デスキング・シオウ》だ。だから安心してくれ。それにフブキ・イッシキ幹部士官も軍の中では知らない人間がいないほどの実力者だ。二人がいれば、何が起きても対応出来る」
ソフィたちが俺にまとわりついて興奮していた。
この状況に恐れてはいないようで安心した。
「シオウ、凄いじゃない!」
「そんな凄い人だったのね!」
「私はシオウを信用してる! 絶対に生きて帰りましょう!」
吹雪も取り囲まれていた。
アンソニーとダグラスという二人はある程度は吹雪の正体を知っていると聞いていた。
でもソフィたちとその二人を除いて、誰も俺たちの正体は何も知らなかったから大変だ。
ファンドリア中尉は生徒たちよりも動揺していた。
皐月少佐がファンドリア中尉に直接話し、落ち着かせていた。
「みんな落ち着いてくれ。当然のことだが、今は特殊な状況なので二人の身分を明かした。でもここから生還したら機密事項にあたる。君たちの所属の軍の中で、口外すれば厳しく罰せられることは知っておいて欲しい」
『はい!』
さてと、ここからどう動くか俺が決めなければならない。
皐月少佐が補佐してくれるが、全責任が俺に掛かっているのだ。
敵はまだ来ないが、必ず来る。
しかも、もうすぐだ。
俺は既にプレッシャーを感じていた。
吹雪と皐月少佐も同様だ。
必要最低限のブリーフィングをし、俺たちは一つしかない部屋の出口へ向かった。
あの「ゲート」は俺たちへの攻撃では無く、誘拐するためのものだったのだ。
俺たち10名と吹雪たち10名、それに各士官学校の教官と御影大隊の皐月少佐、デュールゲリエ4体。
27名が「ゲート」による空間転移をされてしまった。
昔、ハー姉がやられたことがあるが、「ゲート」に挟まれて別な場所に飛ばされてしまうものだ。
10秒もしない間に重力が戻り、俺たちは真っ暗な空間にいた。
俺と吹雪、皐月少佐、それにデュールゲリエたちは床にちゃんと立ったが、他の人間は全員倒れた。
三人とデュールゲリエたちだけが何が起きたのか、つまり「ゲート」で転送されたことを分かっていたということだ。
だから瞬時に重力下に戻った時に体勢を整えることが出来た。
デュールゲリエたちがすぐにライトを点灯させたお陰で周囲が見えたが、どこかの室内のようだった。
広さは大体500平米か。
室内には何も置かれておらず、ただ高さ5メートルの天井までベトンの壁に覆われている。
みんな何が起きたのか分からずに騒いでいる。
吹雪が俺の隣にいた。
「士王兄さん、これは!」
「吹雪、落ち着け。俺たちは「ゲート」で空間転移させられた」
「うん!」
やはり吹雪も分かっているようだ。
まず、ここがどこなのか把握しなければ。
それに間違いなくすぐに攻撃が来る。
皐月少佐を見ると、流石に落ち着いている。
歴戦の戦士だからだ。
俺と吹雪は状況を把握しているが、流石に焦っている。
しかし皐月少佐は冷静なのが分かった。
「皐月少佐、「皇紀通信」は持っていらっしゃいますよね?」
「ああ、持っている。だが先ほどから試しているが反応が無いんだ」
「どういうことですか?」
「その前に、花岡特待生、一色特待生!」
「「はい!」」
皐月少佐が俺たちに向き、俺と吹雪が敬礼する。
「戦時特務だ。君たちを「虎」の軍ネームドソルジャー及び幹部ソルジャーとして特別任務に任命する」
「「はい!」」
「以降はこの状況を脱するまで、《デスキング》を指揮官とし、我々はご指示に従います。一色幹部士官も私の上の階級ですのでどうぞご指示下さい。お二人の命令は命に代えて必ず遂行致します!
他のみんなが驚いていた。
当然だが、突然皐月少佐が俺たちを上官として扱ったためだ。
何も知らない生徒たちは、さぞ混乱しているだろう。
俺の恋人のソフィたちも俺が「虎」の軍の人間と知ってはいるが、「ネームド」のソルジャーとまでは知らない。
まあ、口にはしていないのだが、「ティーグル・シャトー」に住んでいるということで、特別な人間だとは気付いていただろうが。
俺がソフィたちに明かしたのは、俺が「虎」の軍の人間であり石神高虎の息子だということだった。
しかし吹雪の仲間たちはますます驚いているだろう。
吹雪は優秀であれど、一介の「生徒」になっているはずだ。
「《デスキング》、「皇紀通信」が使えません。この状況について何かご意見はありますか!」
皐月少佐がネームドの俺に対して上官への態度に切り替えた。
俺がここでは指揮官になるのだ。
吹雪も六花母さんや「紅六花」と共に何度も戦場に出て活躍しているので、お父さんからの任命で幹部士官(具体的な尉官なし)となっている。
幹部士官とは中佐階級以上に相当するので、少佐である皐月少佐は吹雪の下になる。
もちろん普段は「虎」の軍の階級は俺たちに課せられないのだが、今は皐月少佐が言った通り戦時に該当するので、宣言されたわけだ。
俺たちの教官、ファンドリア中尉も驚いていたが、自分よりも上の階級の皐月少佐の采配なので黙ってはいる。
吹雪たちの教官のアレクサンダー中尉は俺と吹雪のことは知っていたようで落ち着いている。
「分からない。ここはどこかの屋内のようだ。恐らくは妖魔ベトンを使われているのではないか?」
「おっしゃる通りと思われます。自分の意見を述べさせていただいて宜しいでしょうか」
「許可する」
「外部から隠蔽された場所であることは同意です。そしてここはどこかの《ハイヴ》ではないかと」
「なんだと!」
俺はまだ《ハイヴ》の内部に入ったことはない。
皐月少佐は何度か経験があるのだろう。
優秀な《虎酔会》は初期の頃から《ハイヴ》攻略の実戦をこなしており、内部調査の危険な任務も経験しているのだろう。
しかし、まるでコンクリートに囲まれた部屋になっているとは。
「一部の《ハイヴ》では人間の活動区画もありました。そこはこのように建物の内部のようでした」
「でもここが《ハイヴ》だという根拠はなんだ?」
「はい、勘であります!」
俺は笑い、皐月少佐も笑った。
「貴官は落ち着いているな」
「はい、当然です。《デスキング》と吹雪さんがここにいらっしゃるんですからね。何が起きても大丈夫です」
皐月少佐は他の人間を安心させるためにそう言っていることが分った。
だから俺も無様な態度は見せられない。
皐月少佐はジョークのように「勘」だと言ったが、状況を冷静に判断しての進言だ。
俺たちが誘拐された理由、つまり俺と吹雪を抹殺するためであり、それには《ハイヴ》に入れるのが最も効率的だろうと俺も考えた。
ただの「業」の施設ではない。
「そうか。俺は指揮官になったことは無いんだ。補佐を宜しく頼む」
「謹んで拝命いたします!」
吹雪が他の人間たちに今の状況を説明し、俺は皐月士官と話し合った。
吹雪は俺と自分が「虎」の軍の人間であり、士官学校では伏せられているが、相当な実力を持っていることを明かした。
それに俺が自分と吹雪が兄弟であることを付け加えた。
そして若年の自分たちが特別である理由として、「虎」の軍の総司令官である「タイガー」の息子であることも。
みんな不安に思っていたが、俺たちの身分を明かされて逆に安心していた。
吹雪はみんなを落ち着かせるために打ち明けたのだ。
突然の状況の中で、若輩の自分たちが上に立つ謂れを聞かせることで安心させた。
皐月少佐がみんなに話した。
「シオウ・ハナオカは「虎」の軍のソルジャーの中で最高峰のネームドだ。総司令官のタイガーから特別にコードネームを頂いている。《デスキング・シオウ》だ。だから安心してくれ。それにフブキ・イッシキ幹部士官も軍の中では知らない人間がいないほどの実力者だ。二人がいれば、何が起きても対応出来る」
ソフィたちが俺にまとわりついて興奮していた。
この状況に恐れてはいないようで安心した。
「シオウ、凄いじゃない!」
「そんな凄い人だったのね!」
「私はシオウを信用してる! 絶対に生きて帰りましょう!」
吹雪も取り囲まれていた。
アンソニーとダグラスという二人はある程度は吹雪の正体を知っていると聞いていた。
でもソフィたちとその二人を除いて、誰も俺たちの正体は何も知らなかったから大変だ。
ファンドリア中尉は生徒たちよりも動揺していた。
皐月少佐がファンドリア中尉に直接話し、落ち着かせていた。
「みんな落ち着いてくれ。当然のことだが、今は特殊な状況なので二人の身分を明かした。でもここから生還したら機密事項にあたる。君たちの所属の軍の中で、口外すれば厳しく罰せられることは知っておいて欲しい」
『はい!』
さてと、ここからどう動くか俺が決めなければならない。
皐月少佐が補佐してくれるが、全責任が俺に掛かっているのだ。
敵はまだ来ないが、必ず来る。
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