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四度目の別荘 Ⅱ
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俺たちが帰ると、丁度スーパーの配達が来ていた。
亜紀ちゃんはボードを持って食材のチェックをし、他の三人で運び込んでいる。
「おかえりなさい! あれ、どうして窓を開けてるんですか?」
匂いのこもったハマーの換気をしながら戻って来た。
「自然の風を味わいたくてな」
「はぁ」
栞がクスクスと笑っていた。
俺たちは一度シャワーを浴び、食事の用意を始める。
栞にはお客さんだから休んでいてくれと言ったが、エプロンをつけて俺と一緒に夕飯の支度をした。
子どもたちは勉強を続けている。
「なんか新婚夫婦みたいだよね!」
俺がそうですね、と言うと喜んだ。
子どもたちが勉強を終え、食事の支度に加わる。
俺と栞は任せて休憩した。
下のウッドデッキにテーブルと椅子を出し、冷やした紅茶を飲んだ。
「なんか、のんびりするね」
栞が笑顔で言った。
「そうだなぁ」
栞が椅子を近づけ、俺の顔に触れた。
「あのー! そっちいってもいいですかー!」
ルーが階段を降りたところで叫んだ。
お盆を持っている。
「もちろんだぁー!」
ルーが笑いながら来た。
亜紀ちゃんに、クッキーを運ぶように言われたらしい。
「ありがとう」
栞が頭を撫でると喜んだ。
「栞さん、今日はタカさんを独り占めだね!」
「うん」
栞が嬉しそうに笑う。
「わたしたち、すぐ寝るからね!」
「え!」
ルーは笑いながら戻った。
栞は赤くなっていた。
バーベキューは、いつも通りだった。
自分たちで好きなように焼いて喰えと言った。
争いながら焼いていく。
しかし、栞も強いので、俺も気を遣うことなく食べられた。
ハーがバーベキュー台ごと空中に持ち上げようとしたときだけ、止めた。
20キロの肉が消え、満足した子どもたちは、野菜スープをニコニコと味わっている。
「バーベキューって、楽しいよね」
「ああ、みんなで騒ぎながら食べるからなぁ」
「ちょっと騒ぎ過ぎだけどね」
「アハハハ」
片づけを終え、順番に風呂に入る。
子どもたちに先に入るように言った。
栞も後でいいと言った。
双子と皇紀が上がって来た。
「じゃあ、栞さん。一緒に入りましょう」
亜紀ちゃんが誘いに来た。
「うん」
「ほら、タカさんも」
俺の手を引く。
俺は苦笑いをしながら、一緒に入った。
みんなで洗い合い、湯船に浸かる。
三人だと少々狭いので、密着して入った。
「やっぱり栞さんの、おっきいですよね」
亜紀ちゃんが栞の胸をまじまじと見ている。
「やめてよー」
「ちょっと触ってもいいですか?」
「ダメだよー」
「じゃあ、タカさんが触って教えて下さい」
「えぇー!」
栞が叫んだ。
俺は右手を伸ばし、栞の胸の揉む。
「うん、芳醇な味わいの中にキリリとしたものがあるな。いくら味わっても満足できないものがある」
「へぇー」
「やめてよー」
俺は亜紀ちゃんのオッパイを左手で揉んだ。
「うん、爽やかな味わいの中に、まろやかさもあるな。これも味わい続けたい銘品だ」
「ありがとうございます」
俺は二人の胸の感触をしばし味わった。
「あ、タカさん、おっきしてますよ」
亜紀ちゃんに言われ、慌てて手を離した。
風呂を上がり、ミルクセーキを作った。
栞に飲みたいものを聞くと、酒ではなく同じでいいと言った。
俺たちは黙って屋上に上がる。
栞はよく分からずについてくる。
屋上に出た。
みんながしばし黙り込み、栞は驚嘆していた。
「なにこれ……」
俺は笑って栞の手を取り、俺の隣に座らせた。
双子が冷やしたミルクセーキをみんなに配る。
「どうだよ?」
「なんて素敵……」
子どもたちが笑顔になっている。
「顕さんが考えてくれたんだ」
「そうなの」
栞にミルクセーキを飲ませて落ち着かせた。
「今日は俺の尊敬するルイ・パストゥールの話をしよう」
「パストゥールは19世紀の細菌学者であり、微生物による病気の研究の最初の人間だ」
俺はパストゥールの酒石酸の研究からの業績を簡単に話した。
「学生時代はな、全然成績もよくなくて、指導教授からもダメな奴って評価されてたんだ」
「へぇー」
「偉大な業績を残した人間には、案外多いことだ。なんでか分かるか、ハー?」
「ダメだから努力したってことですか?」
俺はハーの頭を撫で、髪の毛をクシャクシャしてやる。
「やー」
嫌がりながら喜ぶ。
「その通りだな! うちの子どもたちは実にいいな! そうだ。パストゥールはダメだと自分で思ったからこそ、偉大なことを成し遂げた」
栞も真剣に聞いている。
栞はもちろん、パストゥールのことは知っている。
「そしてもう一つあるんだ。それは、途轍もない愛国者だった、ということなんだよ」
「パストゥールは46歳の時に、脳溢血で倒れた。恐らくは研究熱心で身体を壊すほどだったんだろうな。そして半身不随になってしまう」
「その二年後に普仏戦争が起きる。今のドイツにあたるプロイセンとフランスとの戦争だ。パストゥールは自分の息子を従軍させただけではなく、48歳の身で自分も従軍すると言った」
「えぇー!」
子どもたちが驚く。
「だけどな、当然半身不随だ。軍はパストゥールの従軍を拒否した。無茶苦茶だよなぁ」
みんなが笑った。
「パストゥールは、祖国フランスが危ないと思って、矢も楯たまらずに従軍を希望したんだ。なんという人間か、だよな」
「それと後にな、ドイツのボン大学がパストゥールの功績を称えて、名誉学位を贈ったんだ。だけどパストゥールは祖国フランスを何度も痛めつけたドイツを生涯許さなかった。だからその名誉を突っ返した」
「はぁ」
「「学問には国境はない。しかし、学者には国境がある」こういう言葉を遺している」
「なんか、すごいですね」
亜紀ちゃんが言った。
「この強烈な愛国心が、パストゥールの研究を進めた。どうしてだ、亜紀ちゃん?」
「愛がすべての根源だからです」
亜紀ちゃんの頭を撫で、続けてオッパイを触ろうとして手を叩かれた。
「そうだな。自分以外のもののためにやると、人間の大きな力が動く。パスチュライゼーションという言葉を知っているかな? まあ、ここは栞に説明してもらおうか」
「うん。低温で長い時間加熱することで、菌を殺す方法だね。高温だと内容物が変質しちゃうから、そうならない低温で、そのかわり長時間かけてやることで菌を殺すの。今では様々な分野で応用されてるわ。今飲んでるミルクだってそうよね」
「ありがとう。そういうことだ。パストゥールが開発したから、その名前が冠されている。最初、パストゥールはフランスのワインのためにやったんだ。世界中にフランスの素晴らしいワインを輸出するためにな。要は祖国愛なんだよ」
子どもたちが感心している。
「パストゥールの最大の功績の一つが「狂犬病」のワクチン開発だ。今でもそうなんだけど、狂犬病は絶対に助からない。感染した犬に噛まれたら、もう死ぬしかない。助かった人間がこれまで一人もいない、という恐ろしい病気だ。唯一、事前にパストゥールの狂犬病ワクチンを接種していた場合だけ、助かる」
「へぇー」
「このワクチン開発は大変だった。当時はまだ微生物が人間の病気を起こすとは誰も信じてない時代で、パストゥールの研究はフランスの偉い学者たちには批判されてもいた。ある時、有名な学者がパストゥールの集めた狂犬病のウイルスがいっぱいいる瓶を、公衆の面前で飲み干して見せた。パストゥールは慌てたわけだよなぁ」
「どうなったの?」
「ああ、なんともなかった」
みんなが笑う。
「パストゥールは大恥をかいたわけだ。反対にその学者たちは大威張りよ。やっぱり微生物なんてなんでもねぇんだってな」
「でも、パストゥールはなんで死ななかったのかと考えた。そして「弱っていたからだ」と気づいたんだな」
「どういうことですか?」
亜紀ちゃんが聞く。
「弱った微生物は、身体に悪さをできない。だから、弱らせておいてそれを身体に入れていけば、本当の病気に耐えるようになるんじゃないかってことだ。ワクチンの誕生だな」
「わぁ」
「パストゥールは狂犬病やその他のワクチンを開発する。そして世界中でこれまでどうにもならなかった、感染症の駆逐の流れが起きた。パストゥールのお陰だ」
子どもたちは目を輝かせている。
「パストゥールによって狂犬病から救われた最初の子どもが、ジョゼフ・マイステルという名前の人だ。第二次世界大戦で、ドイツはフランスを占領した。その時に、パストゥールの墓を守っていたのが、このジョゼフだった」
「ある時、ナチス・ドイツがパストゥールの墓を暴こうとしたんだ。しかしジョゼフは恩義を忘れず、鍵を渡さなかった。そしてその場で死んだんだ」
「「「「!」」」」
「エドガー・バワーズという人が、そのことを『ルイ・パストゥールに寄せて』という文章に書いている。素晴らしい文章だから、いつか読んでおけ」
「「「「はい!」」」」
俺はその他のパストゥールの話、そして皇紀と双子には酒石酸の結晶の鏡面体について詳しく話した。
夜が更けるまで、みんなで話した。
亜紀ちゃんはボードを持って食材のチェックをし、他の三人で運び込んでいる。
「おかえりなさい! あれ、どうして窓を開けてるんですか?」
匂いのこもったハマーの換気をしながら戻って来た。
「自然の風を味わいたくてな」
「はぁ」
栞がクスクスと笑っていた。
俺たちは一度シャワーを浴び、食事の用意を始める。
栞にはお客さんだから休んでいてくれと言ったが、エプロンをつけて俺と一緒に夕飯の支度をした。
子どもたちは勉強を続けている。
「なんか新婚夫婦みたいだよね!」
俺がそうですね、と言うと喜んだ。
子どもたちが勉強を終え、食事の支度に加わる。
俺と栞は任せて休憩した。
下のウッドデッキにテーブルと椅子を出し、冷やした紅茶を飲んだ。
「なんか、のんびりするね」
栞が笑顔で言った。
「そうだなぁ」
栞が椅子を近づけ、俺の顔に触れた。
「あのー! そっちいってもいいですかー!」
ルーが階段を降りたところで叫んだ。
お盆を持っている。
「もちろんだぁー!」
ルーが笑いながら来た。
亜紀ちゃんに、クッキーを運ぶように言われたらしい。
「ありがとう」
栞が頭を撫でると喜んだ。
「栞さん、今日はタカさんを独り占めだね!」
「うん」
栞が嬉しそうに笑う。
「わたしたち、すぐ寝るからね!」
「え!」
ルーは笑いながら戻った。
栞は赤くなっていた。
バーベキューは、いつも通りだった。
自分たちで好きなように焼いて喰えと言った。
争いながら焼いていく。
しかし、栞も強いので、俺も気を遣うことなく食べられた。
ハーがバーベキュー台ごと空中に持ち上げようとしたときだけ、止めた。
20キロの肉が消え、満足した子どもたちは、野菜スープをニコニコと味わっている。
「バーベキューって、楽しいよね」
「ああ、みんなで騒ぎながら食べるからなぁ」
「ちょっと騒ぎ過ぎだけどね」
「アハハハ」
片づけを終え、順番に風呂に入る。
子どもたちに先に入るように言った。
栞も後でいいと言った。
双子と皇紀が上がって来た。
「じゃあ、栞さん。一緒に入りましょう」
亜紀ちゃんが誘いに来た。
「うん」
「ほら、タカさんも」
俺の手を引く。
俺は苦笑いをしながら、一緒に入った。
みんなで洗い合い、湯船に浸かる。
三人だと少々狭いので、密着して入った。
「やっぱり栞さんの、おっきいですよね」
亜紀ちゃんが栞の胸をまじまじと見ている。
「やめてよー」
「ちょっと触ってもいいですか?」
「ダメだよー」
「じゃあ、タカさんが触って教えて下さい」
「えぇー!」
栞が叫んだ。
俺は右手を伸ばし、栞の胸の揉む。
「うん、芳醇な味わいの中にキリリとしたものがあるな。いくら味わっても満足できないものがある」
「へぇー」
「やめてよー」
俺は亜紀ちゃんのオッパイを左手で揉んだ。
「うん、爽やかな味わいの中に、まろやかさもあるな。これも味わい続けたい銘品だ」
「ありがとうございます」
俺は二人の胸の感触をしばし味わった。
「あ、タカさん、おっきしてますよ」
亜紀ちゃんに言われ、慌てて手を離した。
風呂を上がり、ミルクセーキを作った。
栞に飲みたいものを聞くと、酒ではなく同じでいいと言った。
俺たちは黙って屋上に上がる。
栞はよく分からずについてくる。
屋上に出た。
みんながしばし黙り込み、栞は驚嘆していた。
「なにこれ……」
俺は笑って栞の手を取り、俺の隣に座らせた。
双子が冷やしたミルクセーキをみんなに配る。
「どうだよ?」
「なんて素敵……」
子どもたちが笑顔になっている。
「顕さんが考えてくれたんだ」
「そうなの」
栞にミルクセーキを飲ませて落ち着かせた。
「今日は俺の尊敬するルイ・パストゥールの話をしよう」
「パストゥールは19世紀の細菌学者であり、微生物による病気の研究の最初の人間だ」
俺はパストゥールの酒石酸の研究からの業績を簡単に話した。
「学生時代はな、全然成績もよくなくて、指導教授からもダメな奴って評価されてたんだ」
「へぇー」
「偉大な業績を残した人間には、案外多いことだ。なんでか分かるか、ハー?」
「ダメだから努力したってことですか?」
俺はハーの頭を撫で、髪の毛をクシャクシャしてやる。
「やー」
嫌がりながら喜ぶ。
「その通りだな! うちの子どもたちは実にいいな! そうだ。パストゥールはダメだと自分で思ったからこそ、偉大なことを成し遂げた」
栞も真剣に聞いている。
栞はもちろん、パストゥールのことは知っている。
「そしてもう一つあるんだ。それは、途轍もない愛国者だった、ということなんだよ」
「パストゥールは46歳の時に、脳溢血で倒れた。恐らくは研究熱心で身体を壊すほどだったんだろうな。そして半身不随になってしまう」
「その二年後に普仏戦争が起きる。今のドイツにあたるプロイセンとフランスとの戦争だ。パストゥールは自分の息子を従軍させただけではなく、48歳の身で自分も従軍すると言った」
「えぇー!」
子どもたちが驚く。
「だけどな、当然半身不随だ。軍はパストゥールの従軍を拒否した。無茶苦茶だよなぁ」
みんなが笑った。
「パストゥールは、祖国フランスが危ないと思って、矢も楯たまらずに従軍を希望したんだ。なんという人間か、だよな」
「それと後にな、ドイツのボン大学がパストゥールの功績を称えて、名誉学位を贈ったんだ。だけどパストゥールは祖国フランスを何度も痛めつけたドイツを生涯許さなかった。だからその名誉を突っ返した」
「はぁ」
「「学問には国境はない。しかし、学者には国境がある」こういう言葉を遺している」
「なんか、すごいですね」
亜紀ちゃんが言った。
「この強烈な愛国心が、パストゥールの研究を進めた。どうしてだ、亜紀ちゃん?」
「愛がすべての根源だからです」
亜紀ちゃんの頭を撫で、続けてオッパイを触ろうとして手を叩かれた。
「そうだな。自分以外のもののためにやると、人間の大きな力が動く。パスチュライゼーションという言葉を知っているかな? まあ、ここは栞に説明してもらおうか」
「うん。低温で長い時間加熱することで、菌を殺す方法だね。高温だと内容物が変質しちゃうから、そうならない低温で、そのかわり長時間かけてやることで菌を殺すの。今では様々な分野で応用されてるわ。今飲んでるミルクだってそうよね」
「ありがとう。そういうことだ。パストゥールが開発したから、その名前が冠されている。最初、パストゥールはフランスのワインのためにやったんだ。世界中にフランスの素晴らしいワインを輸出するためにな。要は祖国愛なんだよ」
子どもたちが感心している。
「パストゥールの最大の功績の一つが「狂犬病」のワクチン開発だ。今でもそうなんだけど、狂犬病は絶対に助からない。感染した犬に噛まれたら、もう死ぬしかない。助かった人間がこれまで一人もいない、という恐ろしい病気だ。唯一、事前にパストゥールの狂犬病ワクチンを接種していた場合だけ、助かる」
「へぇー」
「このワクチン開発は大変だった。当時はまだ微生物が人間の病気を起こすとは誰も信じてない時代で、パストゥールの研究はフランスの偉い学者たちには批判されてもいた。ある時、有名な学者がパストゥールの集めた狂犬病のウイルスがいっぱいいる瓶を、公衆の面前で飲み干して見せた。パストゥールは慌てたわけだよなぁ」
「どうなったの?」
「ああ、なんともなかった」
みんなが笑う。
「パストゥールは大恥をかいたわけだ。反対にその学者たちは大威張りよ。やっぱり微生物なんてなんでもねぇんだってな」
「でも、パストゥールはなんで死ななかったのかと考えた。そして「弱っていたからだ」と気づいたんだな」
「どういうことですか?」
亜紀ちゃんが聞く。
「弱った微生物は、身体に悪さをできない。だから、弱らせておいてそれを身体に入れていけば、本当の病気に耐えるようになるんじゃないかってことだ。ワクチンの誕生だな」
「わぁ」
「パストゥールは狂犬病やその他のワクチンを開発する。そして世界中でこれまでどうにもならなかった、感染症の駆逐の流れが起きた。パストゥールのお陰だ」
子どもたちは目を輝かせている。
「パストゥールによって狂犬病から救われた最初の子どもが、ジョゼフ・マイステルという名前の人だ。第二次世界大戦で、ドイツはフランスを占領した。その時に、パストゥールの墓を守っていたのが、このジョゼフだった」
「ある時、ナチス・ドイツがパストゥールの墓を暴こうとしたんだ。しかしジョゼフは恩義を忘れず、鍵を渡さなかった。そしてその場で死んだんだ」
「「「「!」」」」
「エドガー・バワーズという人が、そのことを『ルイ・パストゥールに寄せて』という文章に書いている。素晴らしい文章だから、いつか読んでおけ」
「「「「はい!」」」」
俺はその他のパストゥールの話、そして皇紀と双子には酒石酸の結晶の鏡面体について詳しく話した。
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