1,368 / 3,202
メリークリスマス・パイ
しおりを挟む
月曜日。
いつものように、一江の報告を聞く。
今週はまだオペが入っているが、大分少ない。
俺は水曜日と木曜日に一つずつだ。
年末が近いせいだ。
大きな手術をすると、術後の経過観察があるので、一般的に年末は入れない。
もちろん、緊急性のある場合は別だが。
まあ、俺でなくても、一江でも大森でも斎木でも大体はこなせる。
「それで年末年始だけどな。俺は27日から来年の5日まで。27日から2泊で別荘に顕さんたちも一緒だ。30日からは栞の所へ行くからな。お前と大森もな」
「はい!」
「鷹はそのまま4日まで。俺たちは元旦にニューヨークへ行き、ロックハート家で2泊。3日に帰国だ」
「はい」
「お前や大森も別荘へ一度誘いたいんだけどな。今回は顕さんが来るから、また今度な」
「いいえ、いつでもいいです! 楽しみにしてます!」
「そうか」
一江と大森をアラスカへ連れて行く。
一時帰国した栞と顔を会わせてはいるが、とんでもない襲撃があったために、ゆっくりと話せなかっただろう。
「部長のお陰で、久し振りに充実した年末年始になります」
「そうか」
「栞と士王ちゃんに会うのが楽しみです」
「その顔面をうつすなよな」
「なんですか!」
一江も笑っている。
「顕さんは金曜日にいらっしゃるんですよね?」
「ああ、ここにも寄ってもらうつもりだ。4時くらいの予定だけどな。金曜日は俺の家に泊まって頂くよ」
「部長が迎えにいらっしゃるんですよね?」
「ああ。楽しみだぜ!」
成田まで行く。
本当に楽しみだ。
「タカトラー!」
「おう! もうすぐ顕さんが帰って来るからな!」
「うん!」
「恋人のモニカも一緒だ」
「うん! ナツエにそっくりな人ね!」
「そうだな!」
響子にもモニカの写真を見せている。
「別荘に顕さんを連れて行くけど、響子は今回はな」
「うん。また連れてってね」
「もちろんだ。30日からは一緒だしな」
「うん!」
「六花は元旦に合流だ。「紅六花」の所へ行くからな」
「うん。大丈夫だよ!」
「そうか」
響子の頭を撫でる。
六花は29日に出掛けるので、数日は六花とは会えなくなる。
まあ、29日は俺も戻るので、顔を出すつもりだが。
「その前に、クリスマスパーティーだな!」
「うん! 楽しみ!」
楽しく話す俺と響子を、六花がニコニコして見ている。
「今年はプレゼントは響子にだけな。みんな用意してるから。六花からもな!」
「!」
六花が泣きそうな顔になる。
俺は慌てて外へ連れ出した。
「なんだよ、まだ用意してねぇのかよ! 前に言ってあっただろう!」
「だって、何をあげていいのか」
「何でもいいんだよ! ハンカチでもスカーフでも!」
「私、何も思いつかなくて」
「おい」
「石神せんせー」
「またかよ!」
もう時間が無い。
後で話し合おうと言った。
部屋に戻る。
「六花、私は何もいらないよ?」
「響子!」
「六花にはいつもいろいろしてもらってるもん。プレゼントなんて申し訳ないよ」
「いいえ! 必ずスゴイのを用意しますから!」
こいつ、自分でハードルを上げやがった。
それと、どうせ俺に丸投げするつもりだ。
六花に「平五郎」のランチを買いに行かせた。
今日は豚ヒレ肉のカツレツだ。
2人前を買って来させる。
六花の奢りだ。
小会議室で一緒に食べた。
「お前なぁ、何が「スゴイのを用意」だよ!」
「すみません」
「どうせ俺が考えるんだろう!」
「その通りです」
六花の弁当から一切れ奪う。
「あぁー!」
「相変わらず、あそこは美味いな!」
「えーん」
響子が気を遣っているので、普通の買い物でも良いのだが、どうせなら驚くものをやりたい。
「買って来たものじゃつまらんなぁ」
「そうですね!」
「どうすんだよ」
「そこをなんとか!」
「もう時間もねぇしなぁ」
「何でも御礼はいたします!」
六花が胸をはだけた。
形の良いオッパイを出す。
「おお、それにするか」
「はい?」
仕事の後で東急ハンズで一緒に買い物をした。
石膏、刷毛、シリコン等々。
六花のマンションへ行き、シャワーを浴びて準備をする。
準備の前に、作業中にお互いに欲情しないように、ちゃんとヤっておく。
裸の六花のオッパイにクリームを塗る。
「石神せんせー!」
「おい、待て!」
一回ヤる。
六花の胸に石膏を薄く塗って行く。
「石神せんせー」
「いい加減にしろ!」
仕方ないので一回ヤる。
「お前! 全然進まねぇじゃんか!」
「だってぇー!」
俺も全裸なのが悪いのだろうか。
作業で服を汚したくないからなのだが。
パンツも脱いでいるが。
ようやく石膏が固まり、それを補強しながらまた固まるのを待つ。
「ちょっと熱いです」
「響子のためにガンバレ!」
「はい!」
そっと剥がすと、綺麗に六花のオッパイの型が取れた。
「ふー、やっとここまで来たな」
「じゃあ、ヤっときますか!」
「おう!」
ちょっと赤くなった六花のオッパイにむしゃぶりついた。
夜中の1時。
「おい! 寝る時間が無くなるぞ!」
「はい!」
まだお互い裸だ。
もういいのだが。
型に静かに固め液を混ぜたシリコンを流していく。
「こんな感じでいいのかな」
「はぁ」
ガッシュを混ぜて、何となく六花の肌の色に近づけている。
1時間後。
シリコンが固まったのを確認し、そっと型から外した。
「おお!」
「スゴイです!」
見事な六花パイが出来上がった。
さて、仕上げだ。
「おい、乳首をよく見せろ!」
「はい!」
六花が胸を突き出した。
口に咥えた。
「アウ!」
ヤった。
「お前! オッパイが綺麗過ぎるだろう!」
「ワハハハハ!」
気を取り直して、じっくり観察した。
画用紙を千切って、ガッシュの色を調合して合わせてみる。
何度か調整し、なかなか近い色になる。
「よし、塗るぞ」
「はい!」
「あ、ここはお前がやっとけよ」
「はい!」
細めの筆で、そっと六花に塗らせる。
「ちょっと待て、一度確認しよう」
「はい!」
シリコンの色と六花の乳首を比べる。
口に含んでコロコロ舌で転がす。
「アウ!」
ヤった。
「お前! もう朝になるぞ!」
「だって、石神せんせーが!」
「うるせぇ!」
また真剣に色を塗って行った。
俺がプツプツをまた丁寧に散らしていく。
「もっとよく見せろ!」
「はい!」
美し過ぎて、またヤった。
何度かヤり続け、何とか朝方に完成した。
「完全に乾いたら、ラッピングな」
「はい、またお願いします!」
「……」
幾ら何でもマズイので、病院へ運んでラッピングした。
響子は喜んでくれるだろうか。
俺は大喜びだったが。
いつものように、一江の報告を聞く。
今週はまだオペが入っているが、大分少ない。
俺は水曜日と木曜日に一つずつだ。
年末が近いせいだ。
大きな手術をすると、術後の経過観察があるので、一般的に年末は入れない。
もちろん、緊急性のある場合は別だが。
まあ、俺でなくても、一江でも大森でも斎木でも大体はこなせる。
「それで年末年始だけどな。俺は27日から来年の5日まで。27日から2泊で別荘に顕さんたちも一緒だ。30日からは栞の所へ行くからな。お前と大森もな」
「はい!」
「鷹はそのまま4日まで。俺たちは元旦にニューヨークへ行き、ロックハート家で2泊。3日に帰国だ」
「はい」
「お前や大森も別荘へ一度誘いたいんだけどな。今回は顕さんが来るから、また今度な」
「いいえ、いつでもいいです! 楽しみにしてます!」
「そうか」
一江と大森をアラスカへ連れて行く。
一時帰国した栞と顔を会わせてはいるが、とんでもない襲撃があったために、ゆっくりと話せなかっただろう。
「部長のお陰で、久し振りに充実した年末年始になります」
「そうか」
「栞と士王ちゃんに会うのが楽しみです」
「その顔面をうつすなよな」
「なんですか!」
一江も笑っている。
「顕さんは金曜日にいらっしゃるんですよね?」
「ああ、ここにも寄ってもらうつもりだ。4時くらいの予定だけどな。金曜日は俺の家に泊まって頂くよ」
「部長が迎えにいらっしゃるんですよね?」
「ああ。楽しみだぜ!」
成田まで行く。
本当に楽しみだ。
「タカトラー!」
「おう! もうすぐ顕さんが帰って来るからな!」
「うん!」
「恋人のモニカも一緒だ」
「うん! ナツエにそっくりな人ね!」
「そうだな!」
響子にもモニカの写真を見せている。
「別荘に顕さんを連れて行くけど、響子は今回はな」
「うん。また連れてってね」
「もちろんだ。30日からは一緒だしな」
「うん!」
「六花は元旦に合流だ。「紅六花」の所へ行くからな」
「うん。大丈夫だよ!」
「そうか」
響子の頭を撫でる。
六花は29日に出掛けるので、数日は六花とは会えなくなる。
まあ、29日は俺も戻るので、顔を出すつもりだが。
「その前に、クリスマスパーティーだな!」
「うん! 楽しみ!」
楽しく話す俺と響子を、六花がニコニコして見ている。
「今年はプレゼントは響子にだけな。みんな用意してるから。六花からもな!」
「!」
六花が泣きそうな顔になる。
俺は慌てて外へ連れ出した。
「なんだよ、まだ用意してねぇのかよ! 前に言ってあっただろう!」
「だって、何をあげていいのか」
「何でもいいんだよ! ハンカチでもスカーフでも!」
「私、何も思いつかなくて」
「おい」
「石神せんせー」
「またかよ!」
もう時間が無い。
後で話し合おうと言った。
部屋に戻る。
「六花、私は何もいらないよ?」
「響子!」
「六花にはいつもいろいろしてもらってるもん。プレゼントなんて申し訳ないよ」
「いいえ! 必ずスゴイのを用意しますから!」
こいつ、自分でハードルを上げやがった。
それと、どうせ俺に丸投げするつもりだ。
六花に「平五郎」のランチを買いに行かせた。
今日は豚ヒレ肉のカツレツだ。
2人前を買って来させる。
六花の奢りだ。
小会議室で一緒に食べた。
「お前なぁ、何が「スゴイのを用意」だよ!」
「すみません」
「どうせ俺が考えるんだろう!」
「その通りです」
六花の弁当から一切れ奪う。
「あぁー!」
「相変わらず、あそこは美味いな!」
「えーん」
響子が気を遣っているので、普通の買い物でも良いのだが、どうせなら驚くものをやりたい。
「買って来たものじゃつまらんなぁ」
「そうですね!」
「どうすんだよ」
「そこをなんとか!」
「もう時間もねぇしなぁ」
「何でも御礼はいたします!」
六花が胸をはだけた。
形の良いオッパイを出す。
「おお、それにするか」
「はい?」
仕事の後で東急ハンズで一緒に買い物をした。
石膏、刷毛、シリコン等々。
六花のマンションへ行き、シャワーを浴びて準備をする。
準備の前に、作業中にお互いに欲情しないように、ちゃんとヤっておく。
裸の六花のオッパイにクリームを塗る。
「石神せんせー!」
「おい、待て!」
一回ヤる。
六花の胸に石膏を薄く塗って行く。
「石神せんせー」
「いい加減にしろ!」
仕方ないので一回ヤる。
「お前! 全然進まねぇじゃんか!」
「だってぇー!」
俺も全裸なのが悪いのだろうか。
作業で服を汚したくないからなのだが。
パンツも脱いでいるが。
ようやく石膏が固まり、それを補強しながらまた固まるのを待つ。
「ちょっと熱いです」
「響子のためにガンバレ!」
「はい!」
そっと剥がすと、綺麗に六花のオッパイの型が取れた。
「ふー、やっとここまで来たな」
「じゃあ、ヤっときますか!」
「おう!」
ちょっと赤くなった六花のオッパイにむしゃぶりついた。
夜中の1時。
「おい! 寝る時間が無くなるぞ!」
「はい!」
まだお互い裸だ。
もういいのだが。
型に静かに固め液を混ぜたシリコンを流していく。
「こんな感じでいいのかな」
「はぁ」
ガッシュを混ぜて、何となく六花の肌の色に近づけている。
1時間後。
シリコンが固まったのを確認し、そっと型から外した。
「おお!」
「スゴイです!」
見事な六花パイが出来上がった。
さて、仕上げだ。
「おい、乳首をよく見せろ!」
「はい!」
六花が胸を突き出した。
口に咥えた。
「アウ!」
ヤった。
「お前! オッパイが綺麗過ぎるだろう!」
「ワハハハハ!」
気を取り直して、じっくり観察した。
画用紙を千切って、ガッシュの色を調合して合わせてみる。
何度か調整し、なかなか近い色になる。
「よし、塗るぞ」
「はい!」
「あ、ここはお前がやっとけよ」
「はい!」
細めの筆で、そっと六花に塗らせる。
「ちょっと待て、一度確認しよう」
「はい!」
シリコンの色と六花の乳首を比べる。
口に含んでコロコロ舌で転がす。
「アウ!」
ヤった。
「お前! もう朝になるぞ!」
「だって、石神せんせーが!」
「うるせぇ!」
また真剣に色を塗って行った。
俺がプツプツをまた丁寧に散らしていく。
「もっとよく見せろ!」
「はい!」
美し過ぎて、またヤった。
何度かヤり続け、何とか朝方に完成した。
「完全に乾いたら、ラッピングな」
「はい、またお願いします!」
「……」
幾ら何でもマズイので、病院へ運んでラッピングした。
響子は喜んでくれるだろうか。
俺は大喜びだったが。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】狡い人
ジュレヌク
恋愛
双子のライラは、言う。
レイラは、狡い。
レイラの功績を盗み、賞を受賞し、母の愛も全て自分のものにしたくせに、事あるごとに、レイラを責める。
双子のライラに狡いと責められ、レイラは、黙る。
口に出して言いたいことは山ほどあるのに、おし黙る。
そこには、人それぞれの『狡さ』があった。
そんな二人の関係が、ある一つの出来事で大きく変わっていく。
恋を知り、大きく羽ばたくレイラと、地に落ちていくライラ。
2人の違いは、一体なんだったのか?
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる