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怜花ちゃん、石神家へ Ⅳ
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翌朝、俺は怜花が顔に触って来るので起こされた。
本当にカワイイ。
「おはよう」
「おはよう!」
「おう、今日も元気だな」
「うん! キレイなおかおね!」
「そうか」
怜花はまだ普段はベビーベッドで寝ているはずだ。
時々、早乙女達と一緒に寝ているのだろうか。
何にしても、起きて隣に誰かが眠っていることは少ないだろう。
「お前は綺麗な目をしているな」
「うん!」
怜花が笑った。
俺はトイレへ連れて行き、顔を洗ってやりおしめを替えた。
怜花はトイレで用を足すようになりつつあるらしい。
まだ朝の7時だったが、リヴィングへ降りて行った。
ロボも一緒だ。
柳がいた。
「あ、おはようございます!」
「おはよう。早いな」
「はい」
汗ばんでいるので、庭で鍛錬をしていたのだろう。
柳は本当に真面目だ。
「今、朝食作りますね! あ、ルーちゃんたちと皇紀くんはもう出掛けてます」
「そうか」
「人生研究会」は便利屋がマイクロバスで送迎することになっている。
皇紀はもちろん自分で「飛行」だ。
亜紀ちゃんも起きて来た。
「あ! 早かったんですね!」
「怜花に起こしてもらったんだ」
「そうですか!」
柳がロボにすぐにマグロを出した。
ロボが唸りながら食べている。
「怜花ちゃんのはどうしましょうか」
「御堂家の卵でいいよ。ああ、カリフラワーを茹でてくれ」
「はーい!」
汁は豆腐と鯛の吸い物にした。
カリフラワーは水で荒熱を取り、怜花には小さく切ってサラダにした。
カイワレのみじん切りも乗せる。
怜花の卵かけご飯を作ってやる。
黄身に胡麻と少なめの醤油だ。
スプーンで掬ってやると美味しそうに笑って食べた。
一応食べたものと量は写真を撮っている。
雪野さんに安心してもらうためだ。
まあ、失敗もあったのだが。
食後に怜花を抱いて散歩に出た。
俺が肩車をし、頭に掴まっている。
「どうだ高いだろう?」
「うん!」
暑いので遠くへは行かずに、「花見の家」で休んだ。
ネコが集まって来た。
「あー!」
怜花が喜んだ。
ネコたちに戯れさせ、遊ばせた。
家に戻って涼ませる。
バニラアイスを少し食べさせた。
「おいしー!」
「そうか」
昼食にカニクリームコロッケとショートパスタを食べた。
ショートパスタはアサリとアサツキのサッパリした仕上げだ。
「亜紀ちゃん、ペンギンに買ったプールがあっただろう」
「ああ!」
「怜花を遊ばせよう」
「いいですね!」
すぐに亜紀ちゃんと柳が用意し、水を張った。
みんなで水着に着替えた。
怜花のものは無かったので、俺が早乙女家に取りに行った。
ランがすぐに出してくれたが、その間に「柱」たちに挨拶しなければならなかった。
「怜花はうちにいるからな」
「柱」が身体を揺すってうなずく。
「お前たちは引き続きこの家を護ってくれな」
来られちゃたまらねー。
怜花の水着はちゃんとあった。
雪野さんがテラスでプールを作って遊ばせるとランが言っていた。
裸でも良さそうだが、優しい人だ。
白地にピンクの花が描かれている可愛らしい水着だった。
怜花を着替えさせ、怜花に日焼け止めを塗ってみんなでプールで遊んだ。
「いいですね! こういうの!」
「そうだな」
滑り台もあり、怜花が大喜びで遊ぶ。
ロボは離れて庭で遊んでいる。
よせばいいのに、柳がロボに水を引っ掛け、「ブラックホール七連星キック」を喰らってぶっ飛んだ。
みんなで笑った。
1時間くらいで上がった。
遊び疲れた怜花を少し寝かせた。
俺のベッドですぐに眠った。
ロボも一緒だ。
俺たちは少し早めのお茶にする。
アイスミントティを飲んだ。
「怜花ちゃん、寂しがらないですね」
「そうだな。まあ、何度も来ている家だしな」
「そうですね。私たちも仲良しですもんね!」
「気絶させる奴もいるけどな」
「タカさん!」
俺は笑った。
「まあ、でも手の掛からない子だよな」
「そうですね! 士王ちゃんも吹雪ちゃんもそうですけど」
「士王はオッパイに触りたがるけどなぁ」
「ワハハハハハ!」
亜紀ちゃんも柳も散々やられている。
怜花が起きたので早乙女に電話をしたが、繋がらなかった。
「なんだよ!」
電源が入っていないようだ。
まあ、大したことは無いので、放っておいた。
安心させようと電話してみただけだ。
「タカさん、今日は「虎温泉」にしましょうよ!」
「おお、そうだな。湯は温めにしてな」
「はい!」
亜紀ちゃんが「虎温泉」の準備に行き、俺は柳と食事の準備を進めた。
怜花が昨日俺が作ったオムレツが食べたいと言った。
「よし! じゃあ今日は別なオムレツを作ってやろう!」
怜花が喜んだ。
ひき肉とタマネギを甘く炒めて、普通のミートオムレツを作った。
千切りにしたニンジンをごま油で炒めて皿の脇に乗せた。
怜花はまた美味しいと言って喜んで食べた。
一休みして、みんなで「虎温泉」に行く。
怜花が露天風呂を喜んだ。
「タカさん、オチンチンけん玉を怜花ちゃんに見せてあげましょうよ!」
「おお!」
響子のアヒルを亜紀ちゃんが持ってきた。
湯船から出して、俺の前に座らせる。
俺は怜花の前で、オチンチンけん玉を披露した。
アヒルを跳ね上げ、一回転させてオチンチンに乗せる。
亜紀ちゃんと柳が拍手し、怜花も大喜びだ。
「次は逆さにするからな!」
アヒルの背中でキャッチする。
怜花が興奮している。
チャイムが鳴った。
「誰だよ! いいとこなのに!」
「私、行ってきます!」
柳がバスローブを羽織って行った。
しばらく待ったが帰って来ない。
「まあいいか。怜花! じゃあ大技をやるからな!」
「タカさん! アレですね!」
「おう!」
アヒルを3メートル跳ね上げ、そのままクチバシでオチンチンの上に立てる。
「成功ですね!」
亜紀ちゃんが叫び、怜花も大興奮で手を叩いて喜んだ。。
「怜花!」
後ろで声が聞こえた。
怜花の顔がパッと明るくなった。
「おとーしゃん!」
え?
俺と亜紀ちゃんが声の方を向く。
早乙女と雪野さんが柳に連れられて来ていた。
俺と亜紀ちゃんは驚いていて、怜花が立ち上がったのに気付かなかった。
怜花がバランスを崩して俺のオチンチンを握って捕まった。
「石神! 何をやっているんだ!」
「おお!」
「石神さん!」
雪野さんも叫ぶ。
「何でお前らがいるんだ?」
「そんなことより石神! すぐに怜花から離れろ!」
「おう」
怜花の手を俺のオチンチンから離した。
すぐに雪野さんが怜花を抱き上げ、「虎温泉」から去って行った。
早乙女と柳もついていく。
亜紀ちゃんと二人取り残された。
「おい」
「はい」
「どーする?」
「どうしましょう」
取り敢えず亜紀ちゃんと一緒に、風呂を上がった。
柳が早乙女たちをリヴィングへ案内していた。
俺たちが服を着ていくと、丁度アイスコーヒーを出していた。
「あのさ、早乙女」
「どういうことなんだ、石神」
「いや、ちょっと怜花を楽しませようと思ってさ。なあ、亜紀ちゃん」
「タカさんが調子に乗っちゃってすみませんでした」
「てめぇ!」
雪野さんが大笑いし、早乙女も苦笑いした。
「まあ、分かってるよ。石神は怜花を大事にしてくれてたことはな」
「そうだよ!」
「でも、ちょっとアレを見せられるとなぁ」
「事故だって!」
「タカさん、オチンチンを顔に近づけてましたよね?」
「おい!」
早乙女たちが爆笑した。
「怜花は女の子なんだから頼むよ」
「申し訳ない!」
「すみません! 私がやりましょうって言ったんです!」
亜紀ちゃんと謝った。
「ところでお前ら、明日の朝に帰るんじゃなかったのかよ?」
「ああ、丁度キャンセルのチケットがあったんで、一足早く帰って来れたんだ」
「連絡してくれよ」
そうすればあんなことは無かったのに。
「すまない。スマホの充電が切れてしまってな。ケーブルも忘れてしまって、あちらでも借りることもできなくて」
「相当な土地だな」
「まあ。でも本当に申し訳ない」
「いや、俺も調子に乗っちゃって悪かったよ」
雪野さんが笑って怜花に聞いた。
「でも、怜花は楽しかったでしょ?」
「うん! いしがみさん、たのしくてやさしいよ! ごはんもおいしいの!」
「そうなのー!」
亜紀ちゃんが撮っておいた食事などの写真を見せた。
「あとでメールで送っときますね」
「ありがとう! 本当に美味しそうね」
「怜花ちゃん、一杯食べてましたよ!」
「そうなの! ありがとう!」
「いえいえ!」
俺が作ったんだけどなー。
早乙女たちが礼を言って帰って行った。
怜花が最後に俺に手を伸ばし、俺が顔を寄せると俺の顔を挟んでキスをしてくれた。
「あら、やっぱり石神さんが大好きなのね」
「すきー!」
「おう、怜花、また泊まりに来いよな」
「うん!」
「お父さんとお母さんが早く帰ってきてよかったな」
「うん!」
「じゃあな!」
「また、けんだまみせてね!」
「お、ぉぅ」
みんなが笑った。
本当にカワイイ。
「おはよう」
「おはよう!」
「おう、今日も元気だな」
「うん! キレイなおかおね!」
「そうか」
怜花はまだ普段はベビーベッドで寝ているはずだ。
時々、早乙女達と一緒に寝ているのだろうか。
何にしても、起きて隣に誰かが眠っていることは少ないだろう。
「お前は綺麗な目をしているな」
「うん!」
怜花が笑った。
俺はトイレへ連れて行き、顔を洗ってやりおしめを替えた。
怜花はトイレで用を足すようになりつつあるらしい。
まだ朝の7時だったが、リヴィングへ降りて行った。
ロボも一緒だ。
柳がいた。
「あ、おはようございます!」
「おはよう。早いな」
「はい」
汗ばんでいるので、庭で鍛錬をしていたのだろう。
柳は本当に真面目だ。
「今、朝食作りますね! あ、ルーちゃんたちと皇紀くんはもう出掛けてます」
「そうか」
「人生研究会」は便利屋がマイクロバスで送迎することになっている。
皇紀はもちろん自分で「飛行」だ。
亜紀ちゃんも起きて来た。
「あ! 早かったんですね!」
「怜花に起こしてもらったんだ」
「そうですか!」
柳がロボにすぐにマグロを出した。
ロボが唸りながら食べている。
「怜花ちゃんのはどうしましょうか」
「御堂家の卵でいいよ。ああ、カリフラワーを茹でてくれ」
「はーい!」
汁は豆腐と鯛の吸い物にした。
カリフラワーは水で荒熱を取り、怜花には小さく切ってサラダにした。
カイワレのみじん切りも乗せる。
怜花の卵かけご飯を作ってやる。
黄身に胡麻と少なめの醤油だ。
スプーンで掬ってやると美味しそうに笑って食べた。
一応食べたものと量は写真を撮っている。
雪野さんに安心してもらうためだ。
まあ、失敗もあったのだが。
食後に怜花を抱いて散歩に出た。
俺が肩車をし、頭に掴まっている。
「どうだ高いだろう?」
「うん!」
暑いので遠くへは行かずに、「花見の家」で休んだ。
ネコが集まって来た。
「あー!」
怜花が喜んだ。
ネコたちに戯れさせ、遊ばせた。
家に戻って涼ませる。
バニラアイスを少し食べさせた。
「おいしー!」
「そうか」
昼食にカニクリームコロッケとショートパスタを食べた。
ショートパスタはアサリとアサツキのサッパリした仕上げだ。
「亜紀ちゃん、ペンギンに買ったプールがあっただろう」
「ああ!」
「怜花を遊ばせよう」
「いいですね!」
すぐに亜紀ちゃんと柳が用意し、水を張った。
みんなで水着に着替えた。
怜花のものは無かったので、俺が早乙女家に取りに行った。
ランがすぐに出してくれたが、その間に「柱」たちに挨拶しなければならなかった。
「怜花はうちにいるからな」
「柱」が身体を揺すってうなずく。
「お前たちは引き続きこの家を護ってくれな」
来られちゃたまらねー。
怜花の水着はちゃんとあった。
雪野さんがテラスでプールを作って遊ばせるとランが言っていた。
裸でも良さそうだが、優しい人だ。
白地にピンクの花が描かれている可愛らしい水着だった。
怜花を着替えさせ、怜花に日焼け止めを塗ってみんなでプールで遊んだ。
「いいですね! こういうの!」
「そうだな」
滑り台もあり、怜花が大喜びで遊ぶ。
ロボは離れて庭で遊んでいる。
よせばいいのに、柳がロボに水を引っ掛け、「ブラックホール七連星キック」を喰らってぶっ飛んだ。
みんなで笑った。
1時間くらいで上がった。
遊び疲れた怜花を少し寝かせた。
俺のベッドですぐに眠った。
ロボも一緒だ。
俺たちは少し早めのお茶にする。
アイスミントティを飲んだ。
「怜花ちゃん、寂しがらないですね」
「そうだな。まあ、何度も来ている家だしな」
「そうですね。私たちも仲良しですもんね!」
「気絶させる奴もいるけどな」
「タカさん!」
俺は笑った。
「まあ、でも手の掛からない子だよな」
「そうですね! 士王ちゃんも吹雪ちゃんもそうですけど」
「士王はオッパイに触りたがるけどなぁ」
「ワハハハハハ!」
亜紀ちゃんも柳も散々やられている。
怜花が起きたので早乙女に電話をしたが、繋がらなかった。
「なんだよ!」
電源が入っていないようだ。
まあ、大したことは無いので、放っておいた。
安心させようと電話してみただけだ。
「タカさん、今日は「虎温泉」にしましょうよ!」
「おお、そうだな。湯は温めにしてな」
「はい!」
亜紀ちゃんが「虎温泉」の準備に行き、俺は柳と食事の準備を進めた。
怜花が昨日俺が作ったオムレツが食べたいと言った。
「よし! じゃあ今日は別なオムレツを作ってやろう!」
怜花が喜んだ。
ひき肉とタマネギを甘く炒めて、普通のミートオムレツを作った。
千切りにしたニンジンをごま油で炒めて皿の脇に乗せた。
怜花はまた美味しいと言って喜んで食べた。
一休みして、みんなで「虎温泉」に行く。
怜花が露天風呂を喜んだ。
「タカさん、オチンチンけん玉を怜花ちゃんに見せてあげましょうよ!」
「おお!」
響子のアヒルを亜紀ちゃんが持ってきた。
湯船から出して、俺の前に座らせる。
俺は怜花の前で、オチンチンけん玉を披露した。
アヒルを跳ね上げ、一回転させてオチンチンに乗せる。
亜紀ちゃんと柳が拍手し、怜花も大喜びだ。
「次は逆さにするからな!」
アヒルの背中でキャッチする。
怜花が興奮している。
チャイムが鳴った。
「誰だよ! いいとこなのに!」
「私、行ってきます!」
柳がバスローブを羽織って行った。
しばらく待ったが帰って来ない。
「まあいいか。怜花! じゃあ大技をやるからな!」
「タカさん! アレですね!」
「おう!」
アヒルを3メートル跳ね上げ、そのままクチバシでオチンチンの上に立てる。
「成功ですね!」
亜紀ちゃんが叫び、怜花も大興奮で手を叩いて喜んだ。。
「怜花!」
後ろで声が聞こえた。
怜花の顔がパッと明るくなった。
「おとーしゃん!」
え?
俺と亜紀ちゃんが声の方を向く。
早乙女と雪野さんが柳に連れられて来ていた。
俺と亜紀ちゃんは驚いていて、怜花が立ち上がったのに気付かなかった。
怜花がバランスを崩して俺のオチンチンを握って捕まった。
「石神! 何をやっているんだ!」
「おお!」
「石神さん!」
雪野さんも叫ぶ。
「何でお前らがいるんだ?」
「そんなことより石神! すぐに怜花から離れろ!」
「おう」
怜花の手を俺のオチンチンから離した。
すぐに雪野さんが怜花を抱き上げ、「虎温泉」から去って行った。
早乙女と柳もついていく。
亜紀ちゃんと二人取り残された。
「おい」
「はい」
「どーする?」
「どうしましょう」
取り敢えず亜紀ちゃんと一緒に、風呂を上がった。
柳が早乙女たちをリヴィングへ案内していた。
俺たちが服を着ていくと、丁度アイスコーヒーを出していた。
「あのさ、早乙女」
「どういうことなんだ、石神」
「いや、ちょっと怜花を楽しませようと思ってさ。なあ、亜紀ちゃん」
「タカさんが調子に乗っちゃってすみませんでした」
「てめぇ!」
雪野さんが大笑いし、早乙女も苦笑いした。
「まあ、分かってるよ。石神は怜花を大事にしてくれてたことはな」
「そうだよ!」
「でも、ちょっとアレを見せられるとなぁ」
「事故だって!」
「タカさん、オチンチンを顔に近づけてましたよね?」
「おい!」
早乙女たちが爆笑した。
「怜花は女の子なんだから頼むよ」
「申し訳ない!」
「すみません! 私がやりましょうって言ったんです!」
亜紀ちゃんと謝った。
「ところでお前ら、明日の朝に帰るんじゃなかったのかよ?」
「ああ、丁度キャンセルのチケットがあったんで、一足早く帰って来れたんだ」
「連絡してくれよ」
そうすればあんなことは無かったのに。
「すまない。スマホの充電が切れてしまってな。ケーブルも忘れてしまって、あちらでも借りることもできなくて」
「相当な土地だな」
「まあ。でも本当に申し訳ない」
「いや、俺も調子に乗っちゃって悪かったよ」
雪野さんが笑って怜花に聞いた。
「でも、怜花は楽しかったでしょ?」
「うん! いしがみさん、たのしくてやさしいよ! ごはんもおいしいの!」
「そうなのー!」
亜紀ちゃんが撮っておいた食事などの写真を見せた。
「あとでメールで送っときますね」
「ありがとう! 本当に美味しそうね」
「怜花ちゃん、一杯食べてましたよ!」
「そうなの! ありがとう!」
「いえいえ!」
俺が作ったんだけどなー。
早乙女たちが礼を言って帰って行った。
怜花が最後に俺に手を伸ばし、俺が顔を寄せると俺の顔を挟んでキスをしてくれた。
「あら、やっぱり石神さんが大好きなのね」
「すきー!」
「おう、怜花、また泊まりに来いよな」
「うん!」
「お父さんとお母さんが早く帰ってきてよかったな」
「うん!」
「じゃあな!」
「また、けんだまみせてね!」
「お、ぉぅ」
みんなが笑った。
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