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「虎」の軍 新体制 Ⅳ
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ルーとハーは自分たちのお願いを聞いもらえたことを喜んで、俺のマッサージを始めた。
チンコもマッサージすると言うので「やめろ」と言った。
ハーが俺の肩を揉み、ルーが俺の膝に乗って来たロボの背中をマッサージする。
ロボがゴロゴロいって喜んだ。
「もう一つ、独立部隊を編成したいんだ」
「そっちはどんなの?」
「救護部隊だ。これまでも大隊の中で衛生兵がいたし、負傷者はその都度救護していた。でも、本格的に救護に特化した部隊を創ろうと思ってな」
「いいね! それ、いいよ!」
「うん! タカさん、やっぱり最高!」
「そうかよ!」
二人に褒められて嬉しい。
「部隊名は《トラキリー》にしようと思ってんだ」
「あ、ヴァルキリーの虎だね!」
「おう! ヴァルキリーは死んだソルジャーをヴァルハラに運ぶ乙女たちだけどな。《トラキリー》は生きてる奴を助ける」
「「アハハハハハハ!」」
二人が俺に聞いた。
「そっちは誰が率いるの?」
「ああ、茜と葵にやらせようと思ってる」
「茜ちゃん! そっか、救護者になりたいって言ってたもんね!」
「でも、茜ちゃんと葵ちゃんの二人でやるつもりだよね?」
「まあ、それは俺が話すよ。あいつらが発案者なんだ。本格的にやってもらうさ」
「そうだね、楽しみだね!」
《ハイドラ》と《トラキリー》。
俺は今後の「虎」の軍が大きく変遷する予感があった。
「馬込にも優秀な相棒が必要だな」
「あ、バディは男にしてね!」
「ん? どうしてだ?」
「いいから!」
「ああ、分かったよ」
ハーが拘った。
なるほど、そういうことか。
自分でも気づいていないのかもしれないが、馬込のことを男性として意識しているのだろう。
ルーは磯良だ。
どっちも自分では気づいていないだろう。
10月の終わりの土曜日に馬込を家に呼んだ。
「石神さんこんにちは!」
「おう、よく来たな。まあ上がれよ」
昼時に呼んでいる。
俺が門を開け、玄関まで迎えに来た。
一緒に階段を上がる。
ロボは顔だけ見せてさっさと先に上がった。
歓迎するまでもないということらしい。
まあ、顔は知っている。
馬込は何度かこの家にも来ているが、今日は緊張していた。
リヴィングで座らせてすぐに食事の用意をさせた。
ルーとハーが隣に座り、対面に亜紀ちゃんと柳。
昼食は肉蕎麦だ。
うちの基本は牛と豚のシャブシャブ用肉を軽く出汁に通して入れている。
今日の汁は関西風の透明な昆布出汁のもの。
馬込のために、ルーとハーが丁寧に出汁を摂った。
うちでは全員が入れるが、好みで柚子胡椒を追加。
俺にはその他、海老天とナスの天ぷらが付く。
子どもたちは薬味のステーキがある。
あくまでも薬味だ。
馬込は肉蕎麦の美味さに感動し、夢中で食べていた。
まあ俺も食事をしながらの打ち合わせは好きではない。
ハーが馬込に柚子胡椒を入れろと言っている。
「馬込、美味いか?」
「は、はい! 最高ですね!」
「普段は蕎麦も半分で、汁はただの塩水だけどな」
「「「「ワハハハハハハハハ!」」」」
「はい?」
「……」
俺のジョークが滑った。
馬込は双子にステーキ薬味を勧められたが、肉蕎麦だけでいいと断った。
まともな舌だ。
食事を終え、馬込の緊張は多少和らいだようだった。
ルーが紅茶を淹れ、みんなに配る。
ハーと一緒に馬込の両隣に座ってニコニコしている。
馬込も顔を綻ばせた。
まったく、双子は他人に気持ちの良い波動を与えることが出来る。
「さてと。馬込は「虎」の軍に入りたいそうだな」
「はい! 是非お願いします!」
「今の高校を中退してか」
「はい! もう高校へ通う意味がありません。元々、ルーとハーの力になりたくて入っただけです。でも俺は一日でも早くソルジャーになって、もっとルーとハーの力になりたいんです!」
ルーが馬込の頭をはたき、「タカさんのためだって言え」と小声で言っていた。
「もちろん、石神さんのために戦いたいんです!」
俺が笑って続けた。
「いいよ、誰のためでもいい。お前はこの二人のために戦いたいんだな?」
「は、はい! あの、もちろん石神さんの下でやりたいんです!」
「そうか」
馬込だけではなく、ルーとハーも真剣な眼差しで俺を見ていた。
「分かった。まあ、うちにも中学卒業で「虎」の軍に入りたいって奴がいたしな。そうだ、別に学校なんか必要ねぇんだ。人生は自分で決めて進むだけだしよ」
「はい!」
「馬込のご両親はどう言っている?」
「はい、好きにすればいいと。うちは兄貴もいますし、俺のことは自由にすればいいと思ってくれてます」
「お前は随分と学校の成績もいいだろう?」
親は馬込に進学させたいのではないかと考えた。
「それはルーとハーのお陰です。俺は別に勉強には興味はありませんし」
「親もそれを納得しているのか?」
「はい。今日は石神さんとお会いするんで、昨夜も家族と話し合いました。兄貴も「虎」の軍に入るのならば凄いことだと言ってくれました。両親もそう思ってくれています」
「軍隊だぞ? 自分が死ぬことだってある」
「構いません! 俺は自分の決めた道を行きたいだけです!」
馬込は随分としっかり考えているようだった。
それならば俺もこれ以上説得の必要も無い。
「実はな、「虎」の軍で新たに設立したい部隊があるんだ」
「どういう部隊なんですか?」
「《ハイドラ=背虎》というな。主力部隊の作戦行動中に背後から襲い掛かる全ての敵を撃破する部隊だ」
「カッケェー!」
馬込が叫び、俺たちは笑った。
「そう思うか? でもよ、主力部隊が作戦行動をするんだ。《ハイドラ》はその援護だぞ?」
「いえ、石神さん、まさに俺がやりたかったことですよ! 俺はルーとハーを護り応援したいんだ! 是非俺を《ハイドラ》に入れてください!」
「いや、そうじゃねぇんだ」
「え、ダメなんですか?」
「まあ、今の実力ではな。でも、そういう話じゃねぇ。馬込、お前に将来的に《ハイドラ》を率いてもらいたいんだよ」
「エェ!」
馬込が驚いて立ち上がった。
双子に座れと言われる。
「お前がやりたかったことだと言ったようにな、俺もこの新設部隊はお前にピッタリだと思っているんだ。お前は何があっても絶対に背後を護ってくれるだろう。だからお前に任せたいんだよ」
「え、でも俺なんてまだまだ部隊を率いる実力なんて……」
その通りだろう。
馬込は仲間と一緒に何かをやった経験はない。
「そうだな。でもお前ならばきっと強い軍隊を創ってくれると信じている。お前は諦めない男だ。だからな」
「石神さん!」
俺は笑って何か甘いものを出すように言った。
亜紀ちゃんと柳が用意しにキッチンに入る。
馬込はまだ俺の話を受け止められずにいた。
俺は話を続けた。
チンコもマッサージすると言うので「やめろ」と言った。
ハーが俺の肩を揉み、ルーが俺の膝に乗って来たロボの背中をマッサージする。
ロボがゴロゴロいって喜んだ。
「もう一つ、独立部隊を編成したいんだ」
「そっちはどんなの?」
「救護部隊だ。これまでも大隊の中で衛生兵がいたし、負傷者はその都度救護していた。でも、本格的に救護に特化した部隊を創ろうと思ってな」
「いいね! それ、いいよ!」
「うん! タカさん、やっぱり最高!」
「そうかよ!」
二人に褒められて嬉しい。
「部隊名は《トラキリー》にしようと思ってんだ」
「あ、ヴァルキリーの虎だね!」
「おう! ヴァルキリーは死んだソルジャーをヴァルハラに運ぶ乙女たちだけどな。《トラキリー》は生きてる奴を助ける」
「「アハハハハハハ!」」
二人が俺に聞いた。
「そっちは誰が率いるの?」
「ああ、茜と葵にやらせようと思ってる」
「茜ちゃん! そっか、救護者になりたいって言ってたもんね!」
「でも、茜ちゃんと葵ちゃんの二人でやるつもりだよね?」
「まあ、それは俺が話すよ。あいつらが発案者なんだ。本格的にやってもらうさ」
「そうだね、楽しみだね!」
《ハイドラ》と《トラキリー》。
俺は今後の「虎」の軍が大きく変遷する予感があった。
「馬込にも優秀な相棒が必要だな」
「あ、バディは男にしてね!」
「ん? どうしてだ?」
「いいから!」
「ああ、分かったよ」
ハーが拘った。
なるほど、そういうことか。
自分でも気づいていないのかもしれないが、馬込のことを男性として意識しているのだろう。
ルーは磯良だ。
どっちも自分では気づいていないだろう。
10月の終わりの土曜日に馬込を家に呼んだ。
「石神さんこんにちは!」
「おう、よく来たな。まあ上がれよ」
昼時に呼んでいる。
俺が門を開け、玄関まで迎えに来た。
一緒に階段を上がる。
ロボは顔だけ見せてさっさと先に上がった。
歓迎するまでもないということらしい。
まあ、顔は知っている。
馬込は何度かこの家にも来ているが、今日は緊張していた。
リヴィングで座らせてすぐに食事の用意をさせた。
ルーとハーが隣に座り、対面に亜紀ちゃんと柳。
昼食は肉蕎麦だ。
うちの基本は牛と豚のシャブシャブ用肉を軽く出汁に通して入れている。
今日の汁は関西風の透明な昆布出汁のもの。
馬込のために、ルーとハーが丁寧に出汁を摂った。
うちでは全員が入れるが、好みで柚子胡椒を追加。
俺にはその他、海老天とナスの天ぷらが付く。
子どもたちは薬味のステーキがある。
あくまでも薬味だ。
馬込は肉蕎麦の美味さに感動し、夢中で食べていた。
まあ俺も食事をしながらの打ち合わせは好きではない。
ハーが馬込に柚子胡椒を入れろと言っている。
「馬込、美味いか?」
「は、はい! 最高ですね!」
「普段は蕎麦も半分で、汁はただの塩水だけどな」
「「「「ワハハハハハハハハ!」」」」
「はい?」
「……」
俺のジョークが滑った。
馬込は双子にステーキ薬味を勧められたが、肉蕎麦だけでいいと断った。
まともな舌だ。
食事を終え、馬込の緊張は多少和らいだようだった。
ルーが紅茶を淹れ、みんなに配る。
ハーと一緒に馬込の両隣に座ってニコニコしている。
馬込も顔を綻ばせた。
まったく、双子は他人に気持ちの良い波動を与えることが出来る。
「さてと。馬込は「虎」の軍に入りたいそうだな」
「はい! 是非お願いします!」
「今の高校を中退してか」
「はい! もう高校へ通う意味がありません。元々、ルーとハーの力になりたくて入っただけです。でも俺は一日でも早くソルジャーになって、もっとルーとハーの力になりたいんです!」
ルーが馬込の頭をはたき、「タカさんのためだって言え」と小声で言っていた。
「もちろん、石神さんのために戦いたいんです!」
俺が笑って続けた。
「いいよ、誰のためでもいい。お前はこの二人のために戦いたいんだな?」
「は、はい! あの、もちろん石神さんの下でやりたいんです!」
「そうか」
馬込だけではなく、ルーとハーも真剣な眼差しで俺を見ていた。
「分かった。まあ、うちにも中学卒業で「虎」の軍に入りたいって奴がいたしな。そうだ、別に学校なんか必要ねぇんだ。人生は自分で決めて進むだけだしよ」
「はい!」
「馬込のご両親はどう言っている?」
「はい、好きにすればいいと。うちは兄貴もいますし、俺のことは自由にすればいいと思ってくれてます」
「お前は随分と学校の成績もいいだろう?」
親は馬込に進学させたいのではないかと考えた。
「それはルーとハーのお陰です。俺は別に勉強には興味はありませんし」
「親もそれを納得しているのか?」
「はい。今日は石神さんとお会いするんで、昨夜も家族と話し合いました。兄貴も「虎」の軍に入るのならば凄いことだと言ってくれました。両親もそう思ってくれています」
「軍隊だぞ? 自分が死ぬことだってある」
「構いません! 俺は自分の決めた道を行きたいだけです!」
馬込は随分としっかり考えているようだった。
それならば俺もこれ以上説得の必要も無い。
「実はな、「虎」の軍で新たに設立したい部隊があるんだ」
「どういう部隊なんですか?」
「《ハイドラ=背虎》というな。主力部隊の作戦行動中に背後から襲い掛かる全ての敵を撃破する部隊だ」
「カッケェー!」
馬込が叫び、俺たちは笑った。
「そう思うか? でもよ、主力部隊が作戦行動をするんだ。《ハイドラ》はその援護だぞ?」
「いえ、石神さん、まさに俺がやりたかったことですよ! 俺はルーとハーを護り応援したいんだ! 是非俺を《ハイドラ》に入れてください!」
「いや、そうじゃねぇんだ」
「え、ダメなんですか?」
「まあ、今の実力ではな。でも、そういう話じゃねぇ。馬込、お前に将来的に《ハイドラ》を率いてもらいたいんだよ」
「エェ!」
馬込が驚いて立ち上がった。
双子に座れと言われる。
「お前がやりたかったことだと言ったようにな、俺もこの新設部隊はお前にピッタリだと思っているんだ。お前は何があっても絶対に背後を護ってくれるだろう。だからお前に任せたいんだよ」
「え、でも俺なんてまだまだ部隊を率いる実力なんて……」
その通りだろう。
馬込は仲間と一緒に何かをやった経験はない。
「そうだな。でもお前ならばきっと強い軍隊を創ってくれると信じている。お前は諦めない男だ。だからな」
「石神さん!」
俺は笑って何か甘いものを出すように言った。
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