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ベンジャミン、催し物を企画する
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農園ではたくさんの果樹を育てている。
プラット子爵領の特産品であるアンズはもうすぐ収穫時期を迎える。鈴なりについたアンズの実は橙色に色づき始めていた。
「もしかして、こちらがベンジャミン様ですか? はぁ。まぁ。見ないうちに随分大きくなって」
迎えに出てきてくれた農夫たちがざわめく。
ベンジャミンがこの農園に出入りしていたとすれば子供の頃だろう。
久しぶりに見た跡継ぎの姿に驚き戸惑っていた。
「えぇ。ご進学された後は王都でお仕事をされていたのですが、今年は偶然休暇が取れたので領地にお戻りいただけたのです」
マシューは笑顔をたたえてうそぶいた。
ベンジャミンは王都で仕事なんてろくにしていない。遊び惚けていただけだ。
ただ、王都に集う貴族の中で有名な噂話もそこから離れてしまえば知る由もない。
田舎貴族で噂に疎いアイビーの父が騙されたように、農夫たちもまんまと騙されている。
「王都でお仕事されてたとはまぁ、立派なこったなぁ」
「そうだなぁ。立派な跡継ぎがおって亡くなられた先代もお喜びになってるはずだ」
心苦しいアイビーは引きつった笑顔を浮かべることしかできないというのに、とうのベンジャミンはアンズの木の観察にいそしんでいた。
年かさのいった農夫を捕まえて質問をしている。
「木によって随分実の大きさが違うようだが、アンズの品種が違うのだろうか?」
言われてみるとよく見かける大きさの実がついているものと、それよりも大ぶりな実が付く木がある。
毎年収穫時期に顔を出しているのにアイビーは気にしたことがなかった。
「ヒンシュ? えっと、こっちは加工に向く実をつける木ですなぁ。であっちの大きい実の方は実が柔っこくて皮も薄っちいから加工に向かない。すぐ腐っちまう。実は収穫しない木だ」
「へぇ。ここのアンズは干しアンズに加工して出荷するんだろ? すぐ腐る実をつける木は植え替えたりするのか? そもそも植えるときに加工に適した実をつける木だけ植えることは出来ないものかなぁ」
「まぁ、すぐ腐るって言ってもこの場でとって食べるには甘くてうんまいんですよ。他のアンズは酸っぱくってなんねぇのに。だから、収穫が忙しくなって家に戻ってメシを食う暇もねぇ時にみんな作業の合間にこのアンズをとって食べるんですわ」
「じっちゃん! そんなこと領主様に伝えたらだめだよ!」
農夫の孫と思われる青年が気まずそうに頭を下げる。
ここは子爵家の農園だ。盗み食いは罰せられる。聞かなければ知らぬ存ぜずで通せるが、聞いてしまえば罰を与えないわけにはいかない。
アイビーは農夫達にそこで待つように言い渡し、ベンジャミンの手を引き少し離れた場所に行く。
「ベンジャミン。どうするの?」
ベンジャミンに耳打ちをする。
「どうするって?」
ベンジャミンは何もわかっていない様子だ。
「盗み食いをしているって聞いてしまったんだから、何か罰を与えないといけなくなったわ」
「盗み食い? 福利厚生の食費補助みたいなものだろ?」
「フクリコウセイノショクヒホジョ?」
また、よくわからない言葉だ。アイビーはベンジャミンの言葉を繰り返した。
「ほら、盗み食いって言っても商品価値のあるアンズに手を出しているわけじゃなく加工に向いてない要らない実なんだろ? その要らない実が大変な収穫時期を乗り越えるための昼飯がわりになっているって話じゃないか。しかも自分たちが育てていて、雇用主は何の手間もかけていない。罰する必要なんてないさ……なんなら本当は昼食を用意するくらいしないといけないんじゃないか……ってそんなこと俺が決めることじゃないな」
「ベンジャミンが決めていいに決まっているわ」
穏便に事が運びそうでアイビーはホッと一息つく。ベンジャミンは農夫たちに自分の考えを伝えると歓声が起きた。
アイビーも交じり、熟した実を見繕って農夫達と食べる。
大きなアンズの実は歯を立てれば皮が簡単に弾け果汁が滴る。柔らかな果肉を頬張ると甘酸っぱくて爽やかな味が口いっぱいに広がった。
「美味しいわ。加工用のアンズは酸っぱくって硬くてそのままじゃ食べれたものじゃないのに」
ベンジャミンはアイビーの話を聞いて加工用のアンズも口にする。あまりの酸っぱさに顔に皺を寄せた。
(そんな顔をしても目を引くんだから腹立たしいわ)
ベンジャミンに水を渡したりと世話を焼く農夫の妻たちは楽しげだ。
「ちなみに加工に向かない実をつける木はどれくらいあるんだ?」
「ここからここまでです」
先ほどの農夫の孫が説明係を買って出てくれた。
「思ったよりあるな。これじゃ食べる量より腐らせる量のほうが多いんじゃないか?」
「はい。ただこのアンズは実ではなく種の核を集めるのに使います。乾燥した核や薬草を蒸留酒につけてリキュールにしています」
「あぁ、確か酒造所があるんだよな。そうか、リキュールね」
「ベンジャミン。さっき要らない実なんだからみんなに勝手に食べて問題ないって言ってたじゃない」
「それはそうなんだけど、有り余って腐らせるだけは流石にもったいない……」
ベンジャミンはまとめた髪が乱れるのも気にせず頭をかきむしる。後ろに垂らした三つ編みがボサボサだ。
「そうだ、アイビーさ……アイビー。アンズ狩りをしたらどうかな」
「狩り? って鹿やウサギを追うあの狩り?」
「いやえっと、狩りだけど狩りじゃなくて、産地で収穫されたものを遠くから運んで食べるんじゃなくて自分が産地に行って自分で取って食べるって意味……であってるのかな? 伝わってる?」
「なんとなくは。ベンジャミンが言いたいのはこの農園にアンズを食べたいお客様をお呼びするってことでいいかしら?」
「そう! 例えばモリスたちの店は旨いものが好きな人たちのたまり場になっているんだろ? そういう人たちに現地に行かないとお目にかかれないアンズを食べる旅を提案するんだ。決まった時期に決まった場所でしか食べられない幻のアンズなんて紹介すれば食べたがる食通は必ずいるはずだ」
ベンジャミンの案に善は急げとばかりに、その日中に王都にいるモリスに手紙を出した。
──十日後。
「マシュー。お客様からの評価はどう?」
「多くの方から満足のお言葉をいただけています」
収穫時期に合わせて王都からお客さまを呼んだ。個人で手配した馬車でくる客のほか、乗合馬車も用意して複数客を一度に連れてくる。飽きないようにと道中の案内をモリスがしてくれた。
都会育ちの富裕層は農園に来るとこや自分が選んだものを取って食べること自体が貴重な体験になるようだ。
はじめてのアンズ狩りに皆満足げな笑顔を浮かべている。
アイビーは領地の屋敷を開放し、お客様の対応で忙しい。
休憩を兼ねて軽食も用意した。もちろん準備したのはアンズを含めたプラット子爵領産の果物をたっぷり使う。コンポートを使ったムースに生アンズのタルト、干しアンズをたっぷり入れたバターケーキ。
もう少しすればぶどうが秋になるとりんごもとれることなどを伝える。
そして、お土産にと小さめのガラス瓶に入ったアンズジャムを渡す。
「へえ。お土産にアンズジャムをお渡しするのはいいですね」
「きゃ!」
突然後ろから声をかけられて悲鳴を上げてしまった。
振り返ると悲しそうに眉を寄せるベンジャミンが立っていた。傷ついたといわんばかりだ。
「そんな顔しないで。急に話しかけるからびっくりしただけよ。ほら忙しいんだからベンジャミンも自分の仕事をしてちょうだい」
(まずいわ)
アイビーは忙しいのを口実にベンジャミンがいる場所から離れた。
プラット子爵領の特産品であるアンズはもうすぐ収穫時期を迎える。鈴なりについたアンズの実は橙色に色づき始めていた。
「もしかして、こちらがベンジャミン様ですか? はぁ。まぁ。見ないうちに随分大きくなって」
迎えに出てきてくれた農夫たちがざわめく。
ベンジャミンがこの農園に出入りしていたとすれば子供の頃だろう。
久しぶりに見た跡継ぎの姿に驚き戸惑っていた。
「えぇ。ご進学された後は王都でお仕事をされていたのですが、今年は偶然休暇が取れたので領地にお戻りいただけたのです」
マシューは笑顔をたたえてうそぶいた。
ベンジャミンは王都で仕事なんてろくにしていない。遊び惚けていただけだ。
ただ、王都に集う貴族の中で有名な噂話もそこから離れてしまえば知る由もない。
田舎貴族で噂に疎いアイビーの父が騙されたように、農夫たちもまんまと騙されている。
「王都でお仕事されてたとはまぁ、立派なこったなぁ」
「そうだなぁ。立派な跡継ぎがおって亡くなられた先代もお喜びになってるはずだ」
心苦しいアイビーは引きつった笑顔を浮かべることしかできないというのに、とうのベンジャミンはアンズの木の観察にいそしんでいた。
年かさのいった農夫を捕まえて質問をしている。
「木によって随分実の大きさが違うようだが、アンズの品種が違うのだろうか?」
言われてみるとよく見かける大きさの実がついているものと、それよりも大ぶりな実が付く木がある。
毎年収穫時期に顔を出しているのにアイビーは気にしたことがなかった。
「ヒンシュ? えっと、こっちは加工に向く実をつける木ですなぁ。であっちの大きい実の方は実が柔っこくて皮も薄っちいから加工に向かない。すぐ腐っちまう。実は収穫しない木だ」
「へぇ。ここのアンズは干しアンズに加工して出荷するんだろ? すぐ腐る実をつける木は植え替えたりするのか? そもそも植えるときに加工に適した実をつける木だけ植えることは出来ないものかなぁ」
「まぁ、すぐ腐るって言ってもこの場でとって食べるには甘くてうんまいんですよ。他のアンズは酸っぱくってなんねぇのに。だから、収穫が忙しくなって家に戻ってメシを食う暇もねぇ時にみんな作業の合間にこのアンズをとって食べるんですわ」
「じっちゃん! そんなこと領主様に伝えたらだめだよ!」
農夫の孫と思われる青年が気まずそうに頭を下げる。
ここは子爵家の農園だ。盗み食いは罰せられる。聞かなければ知らぬ存ぜずで通せるが、聞いてしまえば罰を与えないわけにはいかない。
アイビーは農夫達にそこで待つように言い渡し、ベンジャミンの手を引き少し離れた場所に行く。
「ベンジャミン。どうするの?」
ベンジャミンに耳打ちをする。
「どうするって?」
ベンジャミンは何もわかっていない様子だ。
「盗み食いをしているって聞いてしまったんだから、何か罰を与えないといけなくなったわ」
「盗み食い? 福利厚生の食費補助みたいなものだろ?」
「フクリコウセイノショクヒホジョ?」
また、よくわからない言葉だ。アイビーはベンジャミンの言葉を繰り返した。
「ほら、盗み食いって言っても商品価値のあるアンズに手を出しているわけじゃなく加工に向いてない要らない実なんだろ? その要らない実が大変な収穫時期を乗り越えるための昼飯がわりになっているって話じゃないか。しかも自分たちが育てていて、雇用主は何の手間もかけていない。罰する必要なんてないさ……なんなら本当は昼食を用意するくらいしないといけないんじゃないか……ってそんなこと俺が決めることじゃないな」
「ベンジャミンが決めていいに決まっているわ」
穏便に事が運びそうでアイビーはホッと一息つく。ベンジャミンは農夫たちに自分の考えを伝えると歓声が起きた。
アイビーも交じり、熟した実を見繕って農夫達と食べる。
大きなアンズの実は歯を立てれば皮が簡単に弾け果汁が滴る。柔らかな果肉を頬張ると甘酸っぱくて爽やかな味が口いっぱいに広がった。
「美味しいわ。加工用のアンズは酸っぱくって硬くてそのままじゃ食べれたものじゃないのに」
ベンジャミンはアイビーの話を聞いて加工用のアンズも口にする。あまりの酸っぱさに顔に皺を寄せた。
(そんな顔をしても目を引くんだから腹立たしいわ)
ベンジャミンに水を渡したりと世話を焼く農夫の妻たちは楽しげだ。
「ちなみに加工に向かない実をつける木はどれくらいあるんだ?」
「ここからここまでです」
先ほどの農夫の孫が説明係を買って出てくれた。
「思ったよりあるな。これじゃ食べる量より腐らせる量のほうが多いんじゃないか?」
「はい。ただこのアンズは実ではなく種の核を集めるのに使います。乾燥した核や薬草を蒸留酒につけてリキュールにしています」
「あぁ、確か酒造所があるんだよな。そうか、リキュールね」
「ベンジャミン。さっき要らない実なんだからみんなに勝手に食べて問題ないって言ってたじゃない」
「それはそうなんだけど、有り余って腐らせるだけは流石にもったいない……」
ベンジャミンはまとめた髪が乱れるのも気にせず頭をかきむしる。後ろに垂らした三つ編みがボサボサだ。
「そうだ、アイビーさ……アイビー。アンズ狩りをしたらどうかな」
「狩り? って鹿やウサギを追うあの狩り?」
「いやえっと、狩りだけど狩りじゃなくて、産地で収穫されたものを遠くから運んで食べるんじゃなくて自分が産地に行って自分で取って食べるって意味……であってるのかな? 伝わってる?」
「なんとなくは。ベンジャミンが言いたいのはこの農園にアンズを食べたいお客様をお呼びするってことでいいかしら?」
「そう! 例えばモリスたちの店は旨いものが好きな人たちのたまり場になっているんだろ? そういう人たちに現地に行かないとお目にかかれないアンズを食べる旅を提案するんだ。決まった時期に決まった場所でしか食べられない幻のアンズなんて紹介すれば食べたがる食通は必ずいるはずだ」
ベンジャミンの案に善は急げとばかりに、その日中に王都にいるモリスに手紙を出した。
──十日後。
「マシュー。お客様からの評価はどう?」
「多くの方から満足のお言葉をいただけています」
収穫時期に合わせて王都からお客さまを呼んだ。個人で手配した馬車でくる客のほか、乗合馬車も用意して複数客を一度に連れてくる。飽きないようにと道中の案内をモリスがしてくれた。
都会育ちの富裕層は農園に来るとこや自分が選んだものを取って食べること自体が貴重な体験になるようだ。
はじめてのアンズ狩りに皆満足げな笑顔を浮かべている。
アイビーは領地の屋敷を開放し、お客様の対応で忙しい。
休憩を兼ねて軽食も用意した。もちろん準備したのはアンズを含めたプラット子爵領産の果物をたっぷり使う。コンポートを使ったムースに生アンズのタルト、干しアンズをたっぷり入れたバターケーキ。
もう少しすればぶどうが秋になるとりんごもとれることなどを伝える。
そして、お土産にと小さめのガラス瓶に入ったアンズジャムを渡す。
「へえ。お土産にアンズジャムをお渡しするのはいいですね」
「きゃ!」
突然後ろから声をかけられて悲鳴を上げてしまった。
振り返ると悲しそうに眉を寄せるベンジャミンが立っていた。傷ついたといわんばかりだ。
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