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しおりを挟むそして……
気がついたら、戸惑うオレを尻目にコイツはオレの足元に座り込むや否やすでに昂ぶったソレを咥え込む。
わざと卑猥な音をたてるように口の中で舐められる。
「やめっ……」
拒絶の言葉を口にしていないと、弱っている相手にこんなを事するのは間違っていると言う気持ちは、経験したことのない強い快楽にあっという間に流されそうになる。
それなのに拒絶の言葉を聞いても、やめるどころか唇と舌を使って激しく扱きあげる。
やばい……気持ちいい……
「……っ────!」
我慢できずに口の中に吐き出してしまった白濁を飲み込み、舌なめずりをしたと思うと、氷の溶けた麦茶を飲み干した。
着ていたTシャツとボクサーパンツを脱ぎ捨てて裸になる姿をオレはボーッと眺めていた。
「今度は俺を気持ちよくしてよ」
そう言ってオレの手を取り、敷きっぱなしになっていた布団に誘われる。
……オレも同じことをするのか?
向き合って座ったまま逡巡しているオレを見てクスッと笑ったかと思うと、押し倒される。
オレの身体を跨いで見下ろす。
「挿れて?」
オレは目を見開いて見つめる。
「ま…待てよ。男同士だろ……?」
「……傾国の美女として振る舞っていいんでしょ?」
確かにそう言ったのはオレだけど……
「大丈夫。準備してあるから……」
えっ? 何を? いつの間に? そう聞こうとした俺の口を覆い被さって塞ぐ。
啄む様な口づけの最後に下唇を噛まれて離れると、再び昂っているソレを掴み苦しそうな顔をしながら腰を下ろしていく。
「……無理すんなよ!」
準備してあると言っていた身体の中はオレの昂ったソレをゆっくりと飲み込み蠢く。
拒もうとしているのかそれとも奥に誘おうとしているのか、締め付ける様な動きを繰り返している。
「っあっ……むっ無理じゃないからっ……抱きしめて……」
オレが身体を起こして、向き合って座り抱きしめる体勢を取ると、ギュッと首に手を回して抱きつかれる。
「陛下っ……!」
その言葉を聞き、走馬灯の様に頭の中に景色が駆け巡る。
──これは……前世の記憶……?
「もっと……もっと奥まできて!」
煽られたオレは押し倒して脚を肩に担ぎ身体の奥まで穿つ。
「あっ……! あぁんっ! あっ……あっあっ……!」
嬌声を聞きながら、断頭台に向かうお前にかけた言葉を思い出す。
──生まれ変わりがあるのなら……同じ時代、同じ場所に生まれ、ひとつになろう……
あぁ。私の美しき宝物。
あの時……老いぼれた私はお前を抱くことができずに、我が儘な振る舞いを受け入れることでしか愛を証明できなかった。
あの時私がお前を抱くことができていたらお前を断頭台に上らせるようなことはなかったのだろうか……
「──ソフィアっ! ……はぁっ……はぁ」
「……っあぁ!……あっ……あっ……あ……」
細腰を掴み必死になって抽送していた動きを止めたオレは身体を押し付け吐精する。
「……同じ時代、同じ場所に生まれて幸せです」
オレの欲望を受け止めたソフィアは乱れた息を整え、そう言うとと潤んだ瞳で手を伸ばしオレの頬に触れる。
「……やっとひとつになることができたな」
「えぇ。ずっとこの日を待っていました」
オレはソフィアを再び強く抱きしめた。
ー完ー
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陛下?サイド完了です
悪妃サイドの話少し続きます
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