6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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お祖父様

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お葬式から帰ってきてから
暫くして、医者が2人やってくる。
お父様とお祖父様が心配して送ってくれたらしい。
医者はお互いに気まずそうにしていたが、
診察して、2人とも色々話し合い、
結論を出して

医者は帰って行った。
どうも、意見の食い違いでトラブルのを防ごうとしているようだった。



今日はフランが料理を何でも作ってくれるらしい。

私はお母様が好きだった料理をお願いしてみる。フランは、野営とかでよくやってるらしく快く引き受けてくれた。

時間かかるし、火を焚き火で起こしたり、肉を吊るしたり、わたしには無理。

面倒度はこだわりの豚の角煮や焼き豚に匹敵する。時間と光熱費を食う料理だ。

肉は、わざわざポルカがキング魔牛をゲットしてきてくれた。

みんな気を遣ってくれているが、
もう大丈夫だと思う。

私は、マリーベルト前世の自分がごっちゃになっている。だんだんと融合しているが、マリーベルが心を守る為に、心を奥にしまった物は突然思い出して融合する事がある。

今回も、そうだった。


畳の部屋でゴロゴロしている。
3匹の幻獣とゴロゴロ。
最後には4匹で重なり合って
爆睡してしまった。

ゔーん。

誰か訪ねてきた。
2階から寝ぼけた顔で覗く。

さっきの、お祖父様だ。

フランが1階の畳の応接間に通す。

ここは、西洋風のこの世界の人でも座りやすいように、明治時代のようなアンティーク調の家具を置いている。

ふふふ文明開化ぜよ。


ちなみに、このお家は忍者屋敷のように仕掛けが施されている。

鬼ごっこをするためだ。

忍者仕かけの掛け軸の裏の穴からこっそり覗く。

お祖父様は椅子に座り
紅茶をのみながら優雅に日本庭園の景色を眺めていた。

私は、早く行くために忍者仕掛けの回転する壁から入っていく。

お祖父様は、ブフッと紅茶を吹き出す。

「いっ今、どっから入って来たんだ?なに?この壁は回転するのか?!面白いな。シルバー公爵家にも取り入れようかな?」

おおーおじいちゃんわかってるー。
凄いでしょー。

「いやいや、そうじゃない。君がマリーベルちゃんか。

今まで、こんな事になってるなんて知らなかった。本当にすまなかった。

シルビアと結婚のことで揉めた事で、シルビアから連絡をたたれてしまってな。

あいつは商才があったから、自分でお金を稼いで、私の名義でゴールドマン公爵を援助してたようだ。

私を通さず、自分で全部手続きしてしまっててな。認めてないのに、結婚を認めた事になってたのだ。

婚姻の書類が届いた時は驚いた。孫
が出来てることをしって、

何度も何度も手紙を送り、シルビアと孫に会いたいと送ったが、返事は来なかった。

本邸でお前の父親の執事ダンから状況を教えてもらったよ。

その手紙はリリーさんに毒物を仕込んだ侍女が捨ててたそうだ。

無理矢理でもシルビアやマリーベルちゃんに会いに来ればこんな事には・・・。

不甲斐ないお祖父さんで申し訳ない。

前の当主のロダンがいればな。
きっとこんな事にはならんかったのに。

マリーベル。シルバー公爵家に帰ろう。

お葬式でも、辛い時を思い出して泣いてただろ。ここに居ても思い出すのではないか?」

私は考える

「私はここにいたい。今まで、辛い時に助けてくれた仲間がいる。ずっと一緒に居てくれたから。ここが1番安心できる。」

すると、ポルカが人間の姿に急に変身する。

えっ?なにこのイケメン。
聞いてないよ。
確かに、土の精霊王の玄さんもカッコよかったけど。

あんな、ぷりぷりした食い意地のはった緑のオウムがこんなにスマートで美しい男性だったなんて!

「お前は、私の事を知ってるだろ。お前の領地で代々崇めている緑の精霊王だ。マリーベルと契約している。

わしらがこの子を守る。お前より、頼りになるだろ!

其れに、空を飛べるからお前の領地まで、人間たちのように道のあるとこを1週間かけて行かなくていい。

山も飛んで越えるから大体半日で着く。」


お祖父様は精霊王に言われて渋々認めた。


すると、フランとポンちゃんとキュウちゃんとコパンダちゃんが、本日の料理を持ってくる。

今日の夕飯のメインは

アサードだ。
前世ではアルゼンチン料理として知られている。

お母様が好きだった料理。
肉をじっくり何時間もかけて焼く。

玉ねぎなどを入れたチミチュリというピリ辛ソースで頂く。

チョリソのパンもある。
アルゼンチン版のホットドッグだ。

他にもお母様が時々、本邸にいる時に料理人に命じて作らせていた料理が並ぶ。

そして大人とポルカはワイン。

私と幻獣さんは葡萄ジュース。

お祖父様は、メニューを見て、

「なぜ。なぜ。この料理を?!」

私はキョトンとして、

「お母様が好きだったの。大好きだった人を思い出すっていってた。」

お祖父様は立ち尽くしながらポタポタと涙を落とす。

「もっと、早くきていれば・・・。あの子に会えたのだろうか。もっと早くっ・・・。

私はよく、寂しくないよう仕事の時も公爵領のあちこちへシルビアを連れて行った。この料理は、早くになくなったシルビアの母親の郷土料理だ。

野営をした時に、母親の話を料理を食べながらよく膝の上で話してあげた。私が大好きな料理で、お前の母親を思い出し寂しい時に食べると、側にいるようで寂しくなくなるのだと。

シルビアは、「じゃあ、お母様のことは知らないから、私はこの料理を、食べるとお父様を思い出す。その時は、お嫁に行った時ね。」と、笑いながら言っていた。

お前は寂しかったのか?早く会いにきていれば。すまない。すまない。本当にすまない。」

お祖父様は何度も何度も泣きながら謝った。

私は、
「じゃあ、私はお祖父様とお母様を思い出した時ね。そして、私の子供は私を思い出したとき。心の支えがあるから、皆んな寂しくないのよ。だから泣かないで。」

と言うと、お祖父様は私を抱いて泣いていた。


人はどうしてか、いつまでもその人が生きていると思い、会いに行かない。

亡くなった後に後悔する。

どうしてなのかな?

分からない。




今日は、お祖父様は私のお家に泊まってゲームをしたり、色んな話をたくさんしてくれた。

そして、朝お母様の本当のお墓にガーベラを置いて

「また来る。」

そう言って帰っていった。

その後ろ姿は寂しそうだった。

またすぐ会いに行くね。

















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