6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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月の書斎

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私は、あの誕生日会の日から引きこもる。

何をするにも、不安で疲れる。

人からどう思われるのか気になる。
陰でコソコソと言われる言葉が気になる。


他人の笑い声さえ、
悪口を言って嘲笑う声に聞こえる。

頭が悪い。
妾子。
容姿が悪い。
性格が悪い。
出生が悪い。
汚い。
キモイ。

そんな、まだ言われてもない言葉が、将来言われるのではないかと頭の中をぐるぐると回る。

言われないように頑張るが、疲れる。

そのうち、人を避けるようになった。
あんなに信用していた使用人でさえもだ。

本当は、私の元で働きたくないのではと思ってしまうのだ。

別邸に来た時、使用人から殴られたのを思い出したのだ。


自分が自分だから、使用人に殴られて、嫌われて命まで奪われることになったのでは?

他の人なら、うまくやれたのでは?

私で無ければ、お母様は死ななかったのでは?


前世の記憶をもっと早く思い出せばこんな事にならなかったのでは?



父やリリー様やエリーゼ。
クロードお兄様やソードお兄様が
私に会いにやってくる。


本心で心配しているのか、
社会の体裁でやってきているのかわからない。

おそらく体裁だろう。

ああ、死ねばよかったのにと思ってるかも。


次に拒絶されたら立ち直れるか分からない。


私は、人に会いたくないので
段々と人が居ない太陽の光がない別邸の洋館の暗い地下に行くようになる。
ここは私の拠り所だ。
誰も来ない静かな場所だ。



これ以上、嫌われないようにしないと。
私はまた、死の危険に晒されるのではと不安なのだ。



初めは、フランやポルカは私を陽の光に当てようと無理矢理引っ張り出そうとした。

護衛のチョウサンが私を守った。

「お前らがしている事は、水が怖いと思う人間に。海に崖から飛び込めと行っているように私は思う。そんな人間がもし、本当に水で溺れたら、どうなるだろうな。

何が怖いのか、恐怖とどう向き合うのか考える必要があると私は思う。」


チョウさんの言葉で私は気がついた。
私は人からどう思われるのか怖いのだ。
自分で自分の価値が分からないのだ。


でもどうすればこの恐怖を乗り越えられるだろう。

別邸の洋館の地下付近をウロチョロしていると、

洋館の地下のもう読まれてない古い本を置いている書庫に日本語で

「我は我なり」と書かれた本があった。

手に取ると、

ゴゴゴゴゴと本棚が一斉に動き出す。

そして不思議な青く光る扉が現れる。

扉には金で作った、アンティーク調の三日月のお月様の顔がかけられていた。

お月様は目を開き

「いらっしゃい。」

とゆったりと言った。

私は驚いて、腰を抜かす。

「ふむ。私を起こしたのはお前か?日本語を理解したようだね。日本の記憶もちか。この本の表紙は、前世で使っていた言葉が浮き出るようになっている。この扉を開けたければ、アラビアンナイトで出てきた扉を開ける呪文を唱えるが良い。」


私は、
「開け。ゴマ。」

と唱える。

すると、青白い光に包まれる。
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