6歳で死んでしまう少女は 精霊さんと共に生き延びる。

マキマキ

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ロロメールさんを探しに3

男性は、驚いて聞き返す。

「彼女を知っているのですか?
もしかして、ご家族ですか?

銀髪の髪が何処となく、ロロメールさんに似た女の子だと思っていたのです。」


サヘロ殿下はテロメールちゃんの間に入って経緯を話をした。


男性の名は、ポーンと言うらしい。

ポーンさんは自宅にロロメールさんを山の奥で血まみれで倒れているのを保護したらしい。

怪我は致命傷ではなかったが、
出血が酷かったそうだ。

ロロメールさんは、意識は朦朧としながらも、カタコトで治療の指示を出してくれたらしい。

だいぶ良くなって、抜糸を待っている状態だそうだ。

その間、仕事を手伝ってくれてたらしい。

案内してくれる事になった。


ポーンさんの自宅は、すぐ近くの、沢山の薬草が茂っている中の、蔦が生い茂ったボロボロの一軒家だった。

彼は申し訳なさそうに。

「汚くてすいません。」

そう言いながらドアを開けた。


するとテロメールちゃんに似た、銀色の髪の女性がガラスのビーカーやアルコールランプ等の実験道具を使って何かを抽出している。


テロメールちゃんは、

「お母さん!!」と飛びつく。

ロロメールさんも、

「ええ?テロちゃん!!ああ!無事だったのね!よかった。よかった!!本当に良かった!」

とテロメールちゃんを抱きしめて泣いていた。


私は、銀色の髪のロロメールさんを見て、お母様を思い出す。

虐待じみた教育とかあったけど、優しかった時もあった。


抱きしめられた時もあった。

暖かかった。もう、私はお母様に会えない。

急に心の中がザワザワして、寂しくなった。

涙が溢れそうになる。

すると、お父様が急に私を抱っこした。

そして、外に出る。

ポルカもリバージュさんも一緒だ。



「ごめんな・・・。マリーベル・・・。」

そうお父様は呟いた。

するとリバージュさんが、

私の手を握る。

「また、シルビア様に会いたくなりましたか?私もです。私も会いたいです。寂しいですよね。」

ポルカは

「ワシのぷよぷよのお腹を貸してやっても良いぞ!思いっきり泣け!」

お父様におろしてもらって、

ポルカのフカフカなお腹に抱きつく。

おおー。あったかい。

そんな感じで薬草が生えたお庭を眺めて心を落ち着かせた。


暫くすると、

テロメールちゃんがやってきた。

私に駆け寄ると、手をとって


「マリーベルちゃん。本当に色々ありがとう。

お母さんも、お礼を言いたいって。

それから、お茶入れたからお口にあえば良いんだけどって、ポーンさんとお母さんが言ってたよ。」


お茶は、クセが強いドクダミ茶だった。

ポルカは、いつもの紅茶の様に一気に飲んだ。

そして、盛大に吹き出した。

「何だ?!何だ?!変な味がしたぞ!」


ポルカしつれいだぞ!!

「コレはドクダミ茶だよ。
血流をよくする効果があるんだよ。
冷え性、便秘などにも効果があるんだよ。」

そう言うと、

ポーンさんは

「すいません。こんな物しかなくて。紅茶が買えないんです。」

と申し訳なさそうに言った。

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