1 / 3
照りつける魔の手
しおりを挟む
現在、太陽が照り付ける中、体育祭本番を迎えている桜雅夢街学園は夢街で唯一の私立学園だ
この学校は創立300年を今年迎えたばかりで、夏海は第300回目の卒業生だった
(暑い…なんなんだろうこの照りつける暑さは…)
中学生最後の体育祭だが、夏海は盛り上がることなく、黙々と道具係の仕事を蒸し暑い体育倉庫の中、1人でやっていた
本当はあと二人いるのだが、その2人は夏海にすべて押し付け、さっさとクラスの応援に行ってしまったのだ
「暑い…」
額から流れ出る汗を腕で拭いながら、取ってくるように言われているハードル走で使うハードルを抱えようとした時
視界が揺れた
「あれ……こんな所で発作が…」
こんな所で倒れてしまっては、次の種目が終わるまでこの倉庫には誰も来ないだろう
そうなると、この蒸し暑さと発作による息苦しさで息が出来なくなり、そしてそのまま死んでしまうかもしれない
倒れまいと、足を踏ん張るが上手く足に力が入らずハードルごと一緒に頭から倒れ込んでしまう
「かはっ……」
何十本というハードルの重さと息苦しさ、オマケに暑さと言う不幸が重なり、とうとう夏海は意識を手放した
涼しい……
消毒液の匂いがする
「……」
うっすらと目を開けると眩しさと共に、白い天井に蛍光灯がひとつある殺風景な状態が脳内に流れてきた
(ここは…保健室かな…)
「あら、おはよう倉橋さん、体調はどう?貴方体育倉庫で倒れてたのを運ばれてきたのよ、ここは病院よ、分かる?」
「美鈴さん……え、ここ病院!?た、体育祭は!?」
目を開けて居ると、小さい頃から入院していたから友達単位で仲良くなった看護師の美鈴さんが居た
「取り敢えず、先生を呼んでくるわね、あ!まだ横になってること」
「うっ……はあい」
美鈴さんは、釘を刺しつつニコリと笑って病室を出ていった
体育祭はどうなったのだろうか、クラスの皆は大丈夫なのだろうか
シン……と耳が痛くなるほどに静かな病室は、夏海の重く不安な気持ちを煽り立てる
「はぁ……」
右側に目線を向けてみれば、見慣れた透明な液体の入った点滴が下がっており、点滴パックの下の方からは半透明の管がなつみの右手に繋がっている
ゆっくりと布団に潜っている手を動かして、顔の前に持ってくるがその手は包帯で巻かれており、それ以上どうなっているのか分からなかった
この学校は創立300年を今年迎えたばかりで、夏海は第300回目の卒業生だった
(暑い…なんなんだろうこの照りつける暑さは…)
中学生最後の体育祭だが、夏海は盛り上がることなく、黙々と道具係の仕事を蒸し暑い体育倉庫の中、1人でやっていた
本当はあと二人いるのだが、その2人は夏海にすべて押し付け、さっさとクラスの応援に行ってしまったのだ
「暑い…」
額から流れ出る汗を腕で拭いながら、取ってくるように言われているハードル走で使うハードルを抱えようとした時
視界が揺れた
「あれ……こんな所で発作が…」
こんな所で倒れてしまっては、次の種目が終わるまでこの倉庫には誰も来ないだろう
そうなると、この蒸し暑さと発作による息苦しさで息が出来なくなり、そしてそのまま死んでしまうかもしれない
倒れまいと、足を踏ん張るが上手く足に力が入らずハードルごと一緒に頭から倒れ込んでしまう
「かはっ……」
何十本というハードルの重さと息苦しさ、オマケに暑さと言う不幸が重なり、とうとう夏海は意識を手放した
涼しい……
消毒液の匂いがする
「……」
うっすらと目を開けると眩しさと共に、白い天井に蛍光灯がひとつある殺風景な状態が脳内に流れてきた
(ここは…保健室かな…)
「あら、おはよう倉橋さん、体調はどう?貴方体育倉庫で倒れてたのを運ばれてきたのよ、ここは病院よ、分かる?」
「美鈴さん……え、ここ病院!?た、体育祭は!?」
目を開けて居ると、小さい頃から入院していたから友達単位で仲良くなった看護師の美鈴さんが居た
「取り敢えず、先生を呼んでくるわね、あ!まだ横になってること」
「うっ……はあい」
美鈴さんは、釘を刺しつつニコリと笑って病室を出ていった
体育祭はどうなったのだろうか、クラスの皆は大丈夫なのだろうか
シン……と耳が痛くなるほどに静かな病室は、夏海の重く不安な気持ちを煽り立てる
「はぁ……」
右側に目線を向けてみれば、見慣れた透明な液体の入った点滴が下がっており、点滴パックの下の方からは半透明の管がなつみの右手に繋がっている
ゆっくりと布団に潜っている手を動かして、顔の前に持ってくるがその手は包帯で巻かれており、それ以上どうなっているのか分からなかった
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
籠の鳥〜見えない鎖に囚われて✿❦二人の愛から…逃れられない。
クラゲ散歩
恋愛
私。ユリアナ=オリーブ(17)は、自然豊かなオータム国にあるグローパー学院に在籍している。
3年生になって一ヶ月が経ったある日。学院長に呼ばれた。技術と魔術の発展しているフォール国にある。姉妹校のカイト学院に。同じクラスで3年生の男子3名と女子3名(私を含め)。計6名で、半年の交換留学をする事になった。
ユリアナは、気楽な気持ちで留学をしたのだが…まさか学院で…あの二人に会うなんて。これは…仕組まれていたの?幼い頃の記憶。
「早く。早く。逃げなきゃ。誰か〜私を…ここから…。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる