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こっちが本編

蜘蛛だァ…!ヒィィィ!こっち来るなぁ!

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ガチャ……と重苦しい音を響かせながら、ゆっくりとドアが開く

「誰かいますかぁ~……」

中は螺旋階段でホコリっぽく、あちらこちらにタリスの唯一苦手な蜘蛛の巣がある

「うわ…蜘蛛の巣…何ここ…蜘蛛の家?マジで?」

あまりの気持ち悪さに、うげぇ…としていると上から声が聞こえてきた

「さあ、お召し上がりください!…なぜ私があなたのような忌み子の面倒なんか見なくてはならないのですか!」

「…ごめんなさい」

「全く…早く食べてくださいね!明日の夜にまた来ますから」

「えっ…僕のご飯は?朝も昼もないの!?」

ドシン!と床が踏み鳴らされたのか、上からホコリがパラパラと降ってきた

「あなたなんかにあげる飯などないですよ!」

一つは、少し弱い子供の声と、もう一つは少し年をとったおばさんの声だった

おばさんの声がやんだかと思うと、バタン!と扉がしまった音がして、そのまま、階段を降りる音が聞こえてきた

タリスは大変大変!と焦り、近くにあったクローゼットらしき扉を開いて扉を閉じてその中に隠れた

「全く…王妃様はなぜ私にあの意味この世話をさせるのかしら…はやく殺してしまえばいいのに…」

扉の隙間から見ると、女の人の服装は王城の使用人の服だった

女はそのまま扉をしめて外に出ていって行ってしまった
人の気配がしなくなると、タリスはこっそりと出てきて上を見上げた

「殺してしまえばいいのに……か…それにしても忌み子って」

酷すぎるだろうと思い、思い切って階段を上ってみることにした

ギシィ…ギシィ…

「古すぎでしょ…埃だらけだし…」

階段は、五十何段もありそうなのでタリスはめんどくさくなり、魔法で上まで上がっていくことにした

「あれ…ドア?あ、もうここ一番上か」

登りきったタリスの目の前には木でできた古いドアがある

コンコン
「誰かいますかぁ…」

「………」

「あのぉ…」

「………」

タリスは2回ほど声を開けたが無視されたので、ついに怒った

「そこにいるの分かってるよ!返事をしなさい!」

「はっはい!」

扉の奥から帰ってきたのは小さいけれどとても通る声だった

タリスはどんな子だろう!と興味をそそられたので、静かに聞いた

「ねぇ、ここ開けてもいい?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

蜘蛛苦手なんだ

タリス「悪いですか」

作者「いや?でもね~私の悪戯心が覚醒した」

タリス「え?」

作者「ほれぇ!蜘蛛の巣上げに蜘蛛のレプリカ!そしてダ○ソーで買ってきた蜘蛛のおもちゃだ!」

タリス「ヒィィィ!こっち来るなぁ!それ持って追いかけ回すなぁ!」

作者「フハハハハ!」
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