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今日もうずくまる私の頭上に石のつぶてが降り注ぐ。
―――ピィィィィィィィィッ!!
甲高い笛の音に、石を投げていた人々は蜘蛛の子を散らすように逃げる。
やや遅れてこちらに向かってくる足音が聞こえたので顔を上げる。
「大丈夫ですか?」
見慣れた警邏の格好をした人がこちらを見ていた。
髪や肩についていた埃を払い、手を伸ばして起き上がらせてくれる。
「……ありがとうございます」
「いいえ、仕事ですから」
そうね、あなたは仕事しかしていないわね。
ある程度石をぶつけさせてから、致命傷になる前に止めて、犯人を逃がすという仕事しか。
―――ピィィィィィィィィッ!!
甲高い笛の音に、石を投げていた人々は蜘蛛の子を散らすように逃げる。
やや遅れてこちらに向かってくる足音が聞こえたので顔を上げる。
「大丈夫ですか?」
見慣れた警邏の格好をした人がこちらを見ていた。
髪や肩についていた埃を払い、手を伸ばして起き上がらせてくれる。
「……ありがとうございます」
「いいえ、仕事ですから」
そうね、あなたは仕事しかしていないわね。
ある程度石をぶつけさせてから、致命傷になる前に止めて、犯人を逃がすという仕事しか。
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