【本編完結】まさか、クズ恋人に捨てられた不憫主人公(後からヒーローに溺愛される)の小説に出てくる当て馬悪役王妃になってました。

番外編

おまけ〜奥さま達の集い

僕、領主夫人

ゲスト元神官(神殿男娼)現在、神作家の奥さん

医者ノガンが集まって

第一回、エミュー領夫人による奥方同士の交流会はじまるよー♡ドンドンパフパフ♪脳内でイマジナリー音声が流れた。

「こんにちは、ぶっちゃけ、裏社会の人間が裸足で逃げるアトさんの奥さんは日本人ですよね！この本の内容、復讐ザマァって気づいて、ズッコケそうになったんですから！」

「はい、そうです。元日本人です。え～っそもそも、ニホン昔話だって復讐バリバリじゃん。ほらカチカチマウンテンとかモンキー&クラブウォーズだって、やり返ししてるでしょ、そうでしょ？」

「キィ～ッ何で、昔話のタイトルを英語風に言うんだよ！けど意味は分かるしオモシロイって納得する自分がいて悲しい」

「あはははっうける。元王妃様、こんなに楽しい人だったんだ。面白すぎるっ」

「それにしても、ノガンがずっと固まったまま動いてないね？大丈夫」

「ノガン君、いつも僕らに会うと、拝むか、カチンコチンになっちゃうんだよ。一度、神の妻、つまり女神様の前じゃ粗相ができないって言ってたし、「黒い英雄」の影響すごすぎる」

（ふあああ、神作品を生み出した神の伴侶さまある、下手に動いたら、口からどころか、色んな穴から何か漏れそうで動けないある。ロードナ様、すごい。あんな風に話ができて、やっぱりフツーではないね。尊敬するある～）

とノガンに思われると知らず、トワさんの奥さんとの会話を全力で楽しんでいた。


◇◇◇

復活したノガン

「ロードナ様、先ほど女神様が言ってた、カチカチマウンテンとモンキー&クラブウォーズって何あるか？」

「えっそっか、ノガンは知らないのか、えっと、すごい昔の子供用のおとぎ話なんだけど、僕とアトさんの奥さんが好きんだけど、その本は今は無くて、２人で懐かしいねって喋っていたんだ。ノガンに本を見せられなくてゴメンね」

「それなら、ロードナ様と女神様、２人で新しく本を作らないあるのか？ロードナ様いつも、無ければ作ったら良いんだーって言ってるアル」

そっか！無ければ作ればいいのかと後日、昔話の本をアトさんの奥方と作ったあとに試しに絵本を読んでもらったら、エミュー領に住んでる獣人さん達から、こんな恐ろしい復讐する絵本の出版はやめて欲しいと、言われてしまい「カチカチマウンテン」などの絵本の話は、お流れになってしまった。

「うーむ。違うおとぎ話なら良かったのかな？」

「じゃあ、つるの恩返しとか？」

「あれも、反対されそうだよ。羽をむしるシーンで鳥族の人に怒られるかも」

「あ～っそう来るか、領主夫人、あきらめよう。おとぎ話の絵本は、ここの住人達からのクレームが来るからさ」

◆◆◆

ハッ待って、僕らが前世持ちってノガンに説明したっけ？……まあっいっか、気になったらノガンなら、聞くだろうから、うん。