スペア~ふたつの月~ 本編前に死ぬモブキャラに生まれ変わった私は、かわいい妹の為に絶対死にません。

花かつお

文字の大きさ
11 / 50
本編

(11)ありがたきお言葉いただきました!

しおりを挟む
マヤラ王宮は白い城壁に囲まれ、宮殿は美しい白い石造りで出来ており地球でいうと西洋のゴシック建築ではなくイスラム建築に近い宮殿だ。
案内された謁見室は、真っ白い高い天井がアーチ状になっており部屋の真ん中には大人が5人ほどすわっても余裕なソファーと白いテーブルが設置しており、ソファーの向かいには硝子扉が開かれて、綠豊かな中庭には小川が見える。このまま、外に飛び出して中庭を散策できたら楽しいだろうな~と思いながらソファーでお行良く座りながら待ってると扉がノックされ猫耳がある猫人族ねこびとぞくの女官さんが来て

「陛下がこちらに、いらっしゃいます」

父、母は座っていたソファーから立ち私達双子もそれにならって一緒に立って頭を下げ陛下のおなりをお待ちしているとガチャリと扉が再び開き誰か入ってくる。

そして私達の前まで来ると父に声をかける。

「ローガン・アレク・クラウン、とその家族よ 面をあげよ」

そう言われ、顔を上げると目の前にいるのは、この国の宰相アウル・リョクに抱えられた真っ白いフワフワした生物お耳が三角で鼻はピンク、瞳は水色でひげがキラキラ光っているおしりからは白い長いしっぽが見える。

その生物こそがマヤラ国の王、猫王ハク・ぺーシャ・キングがいた。

そうマヤラの王族はが猫人族ねこびとぞく納めているのだ。
なんでも古代、この地は砂漠であり水の魔力を持つハク陛下のご先祖が水の恵みを与え豊かな土地にし、やがてマヤラ国が出来たと国の名前を聞いた時と一緒に母が教えてくれたのだ。

やばっ王様が猫ってモフラーにはスゴイご褒美です。あっざす。と心の中で呟く。

「ローガンの娘、リイアが神の巫女なった報告があったー真か?」

父は少しだけ緊張した顔で陛下に告げる

「はい陛下、我が娘、リイア・レイ・クラウンは神の巫女であると神殿と私の兄上からも連絡がありました。真の事です。」

今度は陛下がこちらに顔を向け私に声をかける。

「リイア・レイ・クラウン、こたびは神の巫女になったと聞いた。今までなら、聖都アムカに神の巫女が産まれる事が多いだから我も驚いている。リイア、まだ幼いのに大変だと思うがそなたは神の巫女と選ばれたからその役目をしっかり果たして欲しいと我は願っているニャ」

おおう、陛下、今最後の語尾がニャになっていましたけど、今どう考えてもシリアスシーンだと思うんだけど……

……そこがいいんだ!!大好きだ!!!!

さすがモフモフ様だ!皆の衆、ニャ頂いたぞ!!
ありがたきお言葉ありがとうございます。

とヤバイ、ヤバイお返事しなければ

「はい、陛下 もったいないお言葉ありがとうございます。わたくしも巫女の役目をはたせるように努力いたします。」

って言ったけど、正直、神の力の実感がないんだけど、どうしたらいいんだろうか

うん。これはもう一度あの神 神様カスヤローに夢にまた会えた時にでも確認しないとな!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

それは思い出せない思い出

あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。 丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...