29 / 50
本編
(29)若さの秘訣は、精霊様のおかげでした。
しおりを挟む
さて、おいしい『にゃんこスライムあいす』も食べ終わり、いよいよお祖父様達の謎
若い姿、美魔女っぷりの説明がはじまった ……
「リイア、私達のこの姿はさっきも言った通り精霊様のおかげと言ったのは、このアムカの大神殿に関係している事だ」
そう言ってお祖父様は、室内の真っ白い壁に指をさしながら
「この大神殿の壁に使用してる壁には、聖なる結界の力を持つ白樹(はくじゅ)が張られている。そのおかげで悪しき物は 、この大神殿には入ってこれないようになってる。
ただ、やはり、時が経つにつれ白樹の聖なる力はだんだん弱まり、やがて結界の力が消えると、新しい白樹に張り替えるのだが……
その白樹があるのが“蜃気楼の森”と言われる気まぐれに現れ消えてしまう森にしかなく採取が難しいのだ 」
“蜃気楼の森”!!ゲームの設定通りなら、突然現れる幻の森の事だ。
ゲームを進めると、ある村で時間制限ありイベントが発生して、 “蜃気楼の森”にしかない薬草と取ってくるイベントがあったけど、なんせ、いつ現れるか分からん森の情報を必死に探したけど結局、時間切れとなり攻略できなかった事を思い出した。
「もちろん、神殿側も、ただ白樹を待つだけではなく、聖なる力が無くなった白樹に結界の力を付与する術を使ったり色々と試したが、どれも上手くはいかず、どうしたらいいか悩んでいる当時の神官達にアムカの
大神殿にいる精霊様達が力を貸してくれたのだ。神殿の白樹の時を遅らせて、白樹の結界を長く保つように、時遅れの術を」
ぬ ぬぬぬぬぬっぬわんですっと!?精霊様の術で時を遅らせて、経年劣化を食い止めてるという事か!スゴい力だわ。
「ここから本題だ。リイア知りたかった事、
それが精霊様の力で白樹の時を遅らせてる影響は白樹だけではなく、大神殿にいる一部の人間にも時遅れの術が掛けられており、それに気づいたのは爪など髪の毛の部分の成長が他の人々と違う事に気づいたのだ。
特にアムカの神殿に住む精霊様達に気に入られている人間は若々しい姿のままという事だ。その証拠に私たち夫婦とあそこにいるジュールはローガンと同い年なのに17、18からほとんど変わってないのが証拠だ」
にゃ、にゃ、にゃんですっとーーーーー⁉チャラ男神官長は父様と同い年って⁉
「そうなんだよねー神殿にいると精霊様たちが僕らが疲れにくいように時遅れの術をかけてくれてるから、髪も爪の手入れも数年に一度でいいしある意味ベンリで感謝してるんだー、ただし困った事もあるんだあ。それはねっ」
チャラ男神官長が言う困った事って?
「物凄く身体の成長が遅くなってるんだよ~」
そりゃ、時を遅らせる術だから成長も遅くなるわな
うーん。大人なら老けるのが遅くなるのは嬉しい術だけど
まだ大きくなってない子供には嬉しくない術だわ
「成人前にアムカの神殿に移り住んだ時は気にしてなかったけど、15過ぎたらさすがに焦ったんだよね~まあ、僕は自分で気づいて精霊様たちに時遅れの術をしばらく、かけないでとお願いできたけど、ローガンの場合は気づかないで15過ぎても10~12歳ぐらいの姿で過ごしてたんだよ~まあ、そのおかげで王族の我儘姫の婚約者には、ならなくてすんだから~っ」
なんか、聞き捨てなら無い内容が色々とあったんだけどぉ!!
おとうさまっ!?それって、この世界では15歳は成人と言われてんのに
ショタってんたかい。お父様は美形だから、かなりの美ショタだったと思うよ。うん。
そして、ジュール様が言ってた父様と我儘姫の婚約の事は
お祖父様がさらっと説明してくれた。
「あの次期は、我が家と王族の間で色々とゴタゴタがあって、成長中のローガンに、かかっていた時遅れの術を解いて欲しいと精霊様達に伝えるのを遅れてしまい、ジュールが言ったとおり、ローガンが16の頃、王族の姫君と婚約の話があったが当の姫君が幼い姿のローガンを見て婚約をしないと叫んで断られたのだ」
あー良かった。マジ良かったよ。
その姫君から婚約断ってくれて私が思っていると
父様も
「ああ、あの時は特に何にも考えずローズ様との婚約を了解していたが、断られて本当に良かった。あの後、父上にすすめられて、兄上がいるオギネに行き、マヤラで、リリーに出逢えたのだから」
嬉しそうに語っている父様と
恥ずかしそうにしてる母様の頬が赤くりながら
「私も最初、ローガンと会った時は小さい可愛い少年だと思っていたのに、ある日、ローガンが急に身体中が痛いと言って倒れたのよ。それで原因をお医者様に診断して貰って尋ねたら、“成長傷”って診断されて、私が看病していると、最初の可愛いローガンから、あっという間に身長が伸びて大人になったローガンには本当に吃驚したわ」
なるほど、父様はオギネに行ったからアムカの精霊様の時遅れの術から解放されたって事か、母様も、まさか美ショタかと思っていた人物が成人男性なんて、吃驚するよねードキドキだよねー
そんな様子の両親を見ていた私達の近くで
ジュールが小さな声でボソボソっと呟く。
「……そりゃ、ローガンのお嫁さんがあの王族の我儘姫こと、ローズ様じゃローガンが幸せにならないと思ったルノーと精霊様達が時遅れの術を解くわけ無いじゃん、また王族や貴族からお見合いの話しがあると面倒だからオギネに行くようにすすめて、オギネにまでついていった精霊様がローガンとリリーの仲のいいのを見て、時遅れの術を解いたと連絡が来たから良かった~と思ってたら、まさか、結婚するってアムカの神殿に報告に来たローガン達と我儘姫が鉢合わせするなんて思いもしなかったんだよ。そして、大人になったローガンを見た我儘姫が自分のハーレムの夫にしたい何てアホな事言った上に、獣人のハーフのリリーさんを見下しちゃうわ、それを知ったルノー達もブチギレるわ。ローガン達も我儘姫や王族や貴族連中が嫌で中々、アムカには来なくなったんだよねーっ……それにしも、まさか産まれた双子ちゃんたちが神の巫女になるなんて……はあ、とりあえず何も起こらない事を願うしかないや……」
◆
「ねえさま~っまた神官長さまが小さなお声で何か言ってるよ~っ」
「聞いちゃダメよ。レーア、また目があったら、こっちにくるかも知れないから見ないほうがいいわよ」
そう、私はその時のジュール様の呟きは聞いておらず
レーアと一緒に変態(ジュール)をキモいと、警戒するのに
精一杯だった。
若い姿、美魔女っぷりの説明がはじまった ……
「リイア、私達のこの姿はさっきも言った通り精霊様のおかげと言ったのは、このアムカの大神殿に関係している事だ」
そう言ってお祖父様は、室内の真っ白い壁に指をさしながら
「この大神殿の壁に使用してる壁には、聖なる結界の力を持つ白樹(はくじゅ)が張られている。そのおかげで悪しき物は 、この大神殿には入ってこれないようになってる。
ただ、やはり、時が経つにつれ白樹の聖なる力はだんだん弱まり、やがて結界の力が消えると、新しい白樹に張り替えるのだが……
その白樹があるのが“蜃気楼の森”と言われる気まぐれに現れ消えてしまう森にしかなく採取が難しいのだ 」
“蜃気楼の森”!!ゲームの設定通りなら、突然現れる幻の森の事だ。
ゲームを進めると、ある村で時間制限ありイベントが発生して、 “蜃気楼の森”にしかない薬草と取ってくるイベントがあったけど、なんせ、いつ現れるか分からん森の情報を必死に探したけど結局、時間切れとなり攻略できなかった事を思い出した。
「もちろん、神殿側も、ただ白樹を待つだけではなく、聖なる力が無くなった白樹に結界の力を付与する術を使ったり色々と試したが、どれも上手くはいかず、どうしたらいいか悩んでいる当時の神官達にアムカの
大神殿にいる精霊様達が力を貸してくれたのだ。神殿の白樹の時を遅らせて、白樹の結界を長く保つように、時遅れの術を」
ぬ ぬぬぬぬぬっぬわんですっと!?精霊様の術で時を遅らせて、経年劣化を食い止めてるという事か!スゴい力だわ。
「ここから本題だ。リイア知りたかった事、
それが精霊様の力で白樹の時を遅らせてる影響は白樹だけではなく、大神殿にいる一部の人間にも時遅れの術が掛けられており、それに気づいたのは爪など髪の毛の部分の成長が他の人々と違う事に気づいたのだ。
特にアムカの神殿に住む精霊様達に気に入られている人間は若々しい姿のままという事だ。その証拠に私たち夫婦とあそこにいるジュールはローガンと同い年なのに17、18からほとんど変わってないのが証拠だ」
にゃ、にゃ、にゃんですっとーーーーー⁉チャラ男神官長は父様と同い年って⁉
「そうなんだよねー神殿にいると精霊様たちが僕らが疲れにくいように時遅れの術をかけてくれてるから、髪も爪の手入れも数年に一度でいいしある意味ベンリで感謝してるんだー、ただし困った事もあるんだあ。それはねっ」
チャラ男神官長が言う困った事って?
「物凄く身体の成長が遅くなってるんだよ~」
そりゃ、時を遅らせる術だから成長も遅くなるわな
うーん。大人なら老けるのが遅くなるのは嬉しい術だけど
まだ大きくなってない子供には嬉しくない術だわ
「成人前にアムカの神殿に移り住んだ時は気にしてなかったけど、15過ぎたらさすがに焦ったんだよね~まあ、僕は自分で気づいて精霊様たちに時遅れの術をしばらく、かけないでとお願いできたけど、ローガンの場合は気づかないで15過ぎても10~12歳ぐらいの姿で過ごしてたんだよ~まあ、そのおかげで王族の我儘姫の婚約者には、ならなくてすんだから~っ」
なんか、聞き捨てなら無い内容が色々とあったんだけどぉ!!
おとうさまっ!?それって、この世界では15歳は成人と言われてんのに
ショタってんたかい。お父様は美形だから、かなりの美ショタだったと思うよ。うん。
そして、ジュール様が言ってた父様と我儘姫の婚約の事は
お祖父様がさらっと説明してくれた。
「あの次期は、我が家と王族の間で色々とゴタゴタがあって、成長中のローガンに、かかっていた時遅れの術を解いて欲しいと精霊様達に伝えるのを遅れてしまい、ジュールが言ったとおり、ローガンが16の頃、王族の姫君と婚約の話があったが当の姫君が幼い姿のローガンを見て婚約をしないと叫んで断られたのだ」
あー良かった。マジ良かったよ。
その姫君から婚約断ってくれて私が思っていると
父様も
「ああ、あの時は特に何にも考えずローズ様との婚約を了解していたが、断られて本当に良かった。あの後、父上にすすめられて、兄上がいるオギネに行き、マヤラで、リリーに出逢えたのだから」
嬉しそうに語っている父様と
恥ずかしそうにしてる母様の頬が赤くりながら
「私も最初、ローガンと会った時は小さい可愛い少年だと思っていたのに、ある日、ローガンが急に身体中が痛いと言って倒れたのよ。それで原因をお医者様に診断して貰って尋ねたら、“成長傷”って診断されて、私が看病していると、最初の可愛いローガンから、あっという間に身長が伸びて大人になったローガンには本当に吃驚したわ」
なるほど、父様はオギネに行ったからアムカの精霊様の時遅れの術から解放されたって事か、母様も、まさか美ショタかと思っていた人物が成人男性なんて、吃驚するよねードキドキだよねー
そんな様子の両親を見ていた私達の近くで
ジュールが小さな声でボソボソっと呟く。
「……そりゃ、ローガンのお嫁さんがあの王族の我儘姫こと、ローズ様じゃローガンが幸せにならないと思ったルノーと精霊様達が時遅れの術を解くわけ無いじゃん、また王族や貴族からお見合いの話しがあると面倒だからオギネに行くようにすすめて、オギネにまでついていった精霊様がローガンとリリーの仲のいいのを見て、時遅れの術を解いたと連絡が来たから良かった~と思ってたら、まさか、結婚するってアムカの神殿に報告に来たローガン達と我儘姫が鉢合わせするなんて思いもしなかったんだよ。そして、大人になったローガンを見た我儘姫が自分のハーレムの夫にしたい何てアホな事言った上に、獣人のハーフのリリーさんを見下しちゃうわ、それを知ったルノー達もブチギレるわ。ローガン達も我儘姫や王族や貴族連中が嫌で中々、アムカには来なくなったんだよねーっ……それにしも、まさか産まれた双子ちゃんたちが神の巫女になるなんて……はあ、とりあえず何も起こらない事を願うしかないや……」
◆
「ねえさま~っまた神官長さまが小さなお声で何か言ってるよ~っ」
「聞いちゃダメよ。レーア、また目があったら、こっちにくるかも知れないから見ないほうがいいわよ」
そう、私はその時のジュール様の呟きは聞いておらず
レーアと一緒に変態(ジュール)をキモいと、警戒するのに
精一杯だった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる