38 / 50
本編
(38)巫女様が、〇〇とは限らない。
しおりを挟む
異世界で歩けばお隣さんが勇者である。
そんな、標語が作れるぐらい、すぐそばに勇者様がいるようです。はい。
こちらの世界で、神の巫女に選ばれたリイア(5歳)です。
ホンマ、驚きの連続です。そろそろ心臓が持たない気がします。まさか、お隣さんのルリちゃんが南の勇者さまでした。
ルリちゃんが巫女で無いなら
誰が、前の巫女なのか?
答えは
「もちろん、うちのお兄ちゃんよ!リイアちゃん!」
何と、ルリちゃんの双子のお兄さん
コハクさんが巫女様だったなんて、今までの常識で考えると、巫女は、女性が必ずなる者だと思ってました。
「ルリおねーちゃん、コハクお兄ちゃんは、そういえば、何で来てないの?」
ふと、思った賢者様、前々回の巫女のリンさん、そして、勇者のルリちゃんも来てるのにあの優しそうなお兄さんが来ないわけない。
来れない理由は?
「リイアちゃん、コハクお兄ちゃんが、こっちに来れないのはね、コハクお兄ちゃんの旦那さんに止められたの、お腹に赤ちゃんがいるからって」
ルリちゃんのコハクお兄さんが、来れない理由は、聞き間違いじゃなきゃ、コハクお兄ちゃんの旦那さん?えっ?お腹に赤ちゃん?
またもや、ルリちゃんの爆弾発言が炸裂したーー!
「えっとルリおねーちゃん、確認するけど、お兄ちゃんがお嫁さまなの?」
「そうなの、それも最凶のドラゴン族のお嫁さまになったんだ。お兄ちゃんが、来れないのは、そのドラゴン族のいる世界に行ったからなの、コハクお兄ちゃん、この世界に、ラクーシュに居ないの」
「えっ?ラクーシュに、いない??」
「そう、ドラゴン族の旦那さんが、自分の一族がいる世界で、子供を育ってほうが良いって、コハクお兄ちゃんを連れて行ったんだ……だけど、あの駄竜、最悪な事をしやがった!わたしから、お兄ちゃんの全てを隠したんだよ!!もう、ダメ、わたし、コハクお兄ちゃん探しに行く!!コハクと念話できないのも、魔力や気配が感じられないのも、もう我慢できない。あの駄竜ぶっ殺す!!」
今まで、ほんわかと喋っていたルリちゃんが、コハクお兄さんの旦那さんの話をしはじめたら、段々テンションがおかしくなり、やがて目から光が無くなるとーー
コハクお兄さんを探しに行くと叫びだした。
(ホワッツ!いったい、どうしたの、ルリちゃん?!その前に、お兄さんと念話できちゃうの!?)
私がアワアワと混乱していたら、
ルリちゃんのお母様リンさんが
「ルリ!待って、落ちついて!」
出て行こうとした。ルリちゃんを必死に止めていた。
そして、そのルリちゃんを落ちかせたのは、やはり南の賢者様だった。
「ルリちゃん、ちょっと冷静になろうか、コハク君の事は、ルーン君にお願いしたから、彼なら、かの世界へ行けたと、さっき、連絡があったから、きっと無事に、コハク君を見つけてくれるよ」
「ほんと?わたしが、どんなに、りゅーちゃんの世界へ、行こうとしても、無理だったのに、やっぱり、ルーンおじさんは、すごいね……」
「ああ、彼は、すごいよ。賢者の僕が大切に隠していた君達親子をサラッと発見するしね。だから安心して、ルリちゃん」
それを聞いたルリちゃんは、安心したのか
引き止めてたリンさんの腕の中で泣き出した。
「何………っ?………コハクに、赤ちゃんが出来ただと……?」
呆然と呟く、実の父親、ローレ様
そして、そんな、ローレ様を見て
宰相様は
「おめでとうございます。陛下、お孫様ですね。」
妹のローズ様にも
「うぬ、さすが、兄者だ。兄弟姉妹の中で、誰よりも、早くお祖父様になるとはな!!」
ある意味、褒められていた。
◇
「もおっ、何で、次から次へ、問題が起こるのよっ心が折れるよ。疲れたよ。レーアたん、そんな、疲れたおねーちゃんを癒やして!」
「はい、ねえ様、よしよし、ポンポンです。イイコ、イイコですね」
「おい、こらっリイア、レーアに甘えんな!レーアのよしよし、ポンポン、イイコ、イイコだなんて、レーア、レーア、次は俺にもしてくれ!」
そんな風に、私達3人がワチャワチャと
してる間に、アムカ神殿の上空に謎の飛来物が
やって来るのだったーー。
次回、謎の飛来物にダイレクトアタック!
そして、精霊?いやただの、怠け者がいた。
ーー賢者様のありがたい説教が火を吹くぜ。
の3本の予定です。
そんな、標語が作れるぐらい、すぐそばに勇者様がいるようです。はい。
こちらの世界で、神の巫女に選ばれたリイア(5歳)です。
ホンマ、驚きの連続です。そろそろ心臓が持たない気がします。まさか、お隣さんのルリちゃんが南の勇者さまでした。
ルリちゃんが巫女で無いなら
誰が、前の巫女なのか?
答えは
「もちろん、うちのお兄ちゃんよ!リイアちゃん!」
何と、ルリちゃんの双子のお兄さん
コハクさんが巫女様だったなんて、今までの常識で考えると、巫女は、女性が必ずなる者だと思ってました。
「ルリおねーちゃん、コハクお兄ちゃんは、そういえば、何で来てないの?」
ふと、思った賢者様、前々回の巫女のリンさん、そして、勇者のルリちゃんも来てるのにあの優しそうなお兄さんが来ないわけない。
来れない理由は?
「リイアちゃん、コハクお兄ちゃんが、こっちに来れないのはね、コハクお兄ちゃんの旦那さんに止められたの、お腹に赤ちゃんがいるからって」
ルリちゃんのコハクお兄さんが、来れない理由は、聞き間違いじゃなきゃ、コハクお兄ちゃんの旦那さん?えっ?お腹に赤ちゃん?
またもや、ルリちゃんの爆弾発言が炸裂したーー!
「えっとルリおねーちゃん、確認するけど、お兄ちゃんがお嫁さまなの?」
「そうなの、それも最凶のドラゴン族のお嫁さまになったんだ。お兄ちゃんが、来れないのは、そのドラゴン族のいる世界に行ったからなの、コハクお兄ちゃん、この世界に、ラクーシュに居ないの」
「えっ?ラクーシュに、いない??」
「そう、ドラゴン族の旦那さんが、自分の一族がいる世界で、子供を育ってほうが良いって、コハクお兄ちゃんを連れて行ったんだ……だけど、あの駄竜、最悪な事をしやがった!わたしから、お兄ちゃんの全てを隠したんだよ!!もう、ダメ、わたし、コハクお兄ちゃん探しに行く!!コハクと念話できないのも、魔力や気配が感じられないのも、もう我慢できない。あの駄竜ぶっ殺す!!」
今まで、ほんわかと喋っていたルリちゃんが、コハクお兄さんの旦那さんの話をしはじめたら、段々テンションがおかしくなり、やがて目から光が無くなるとーー
コハクお兄さんを探しに行くと叫びだした。
(ホワッツ!いったい、どうしたの、ルリちゃん?!その前に、お兄さんと念話できちゃうの!?)
私がアワアワと混乱していたら、
ルリちゃんのお母様リンさんが
「ルリ!待って、落ちついて!」
出て行こうとした。ルリちゃんを必死に止めていた。
そして、そのルリちゃんを落ちかせたのは、やはり南の賢者様だった。
「ルリちゃん、ちょっと冷静になろうか、コハク君の事は、ルーン君にお願いしたから、彼なら、かの世界へ行けたと、さっき、連絡があったから、きっと無事に、コハク君を見つけてくれるよ」
「ほんと?わたしが、どんなに、りゅーちゃんの世界へ、行こうとしても、無理だったのに、やっぱり、ルーンおじさんは、すごいね……」
「ああ、彼は、すごいよ。賢者の僕が大切に隠していた君達親子をサラッと発見するしね。だから安心して、ルリちゃん」
それを聞いたルリちゃんは、安心したのか
引き止めてたリンさんの腕の中で泣き出した。
「何………っ?………コハクに、赤ちゃんが出来ただと……?」
呆然と呟く、実の父親、ローレ様
そして、そんな、ローレ様を見て
宰相様は
「おめでとうございます。陛下、お孫様ですね。」
妹のローズ様にも
「うぬ、さすが、兄者だ。兄弟姉妹の中で、誰よりも、早くお祖父様になるとはな!!」
ある意味、褒められていた。
◇
「もおっ、何で、次から次へ、問題が起こるのよっ心が折れるよ。疲れたよ。レーアたん、そんな、疲れたおねーちゃんを癒やして!」
「はい、ねえ様、よしよし、ポンポンです。イイコ、イイコですね」
「おい、こらっリイア、レーアに甘えんな!レーアのよしよし、ポンポン、イイコ、イイコだなんて、レーア、レーア、次は俺にもしてくれ!」
そんな風に、私達3人がワチャワチャと
してる間に、アムカ神殿の上空に謎の飛来物が
やって来るのだったーー。
次回、謎の飛来物にダイレクトアタック!
そして、精霊?いやただの、怠け者がいた。
ーー賢者様のありがたい説教が火を吹くぜ。
の3本の予定です。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる