14 / 22
有能な探索者
4話 ギルドの仕事 2
しおりを挟む
5分ほど走って彼女が倒れている所に到着した。
多少怪我をしているが死ぬほどの怪我ではないのでホッとした。
今は眠っているようだ、寝顔は可愛いと言うより美しいと言った方が正しい。
そんな事を思いながら怪我をした所に薬を塗って行く。
あとで体力回復薬を飲ませる事にしよう。
彼女が寝ている間に彼女のステータスを覗き見させてもらう事にした。
すると彼女は未来視と言う特殊スキルを持っている事が分かった。
多分俺が助ける事は分かっていたんだろう、そんな気がする。
年齢は俺の一つ下なので16歳だと分かった。
彼女が目覚めるまで待っていると彼女の目が開き、体をゆっくり上げた。
「助けて頂いてありがとうございます」
「貴方はケントさんであってますか?」
やっぱりわかっていたらしい。
「あってますよ。貴方の名前を聞いても良いですか?」
もう知ってはいるが怪しまれないように聞いてみた。
「助けて頂いたのに名乗らないで、すいません。」
「私の名前はティルナ・ラグノスと言います。」
ノアと言う王家の名前は隠したので彼女が話すまでそっとしてあげよう。
一応なぜ俺が助けるのが分かったのか聞いてみた。
はぐらかしたらそっとしてあげよう。
「ティルナさんはなぜ俺の名前がわかったんですか?」
「ティナでいいです。」
俺はそう言われたので今度からティナと呼ぶ事にした。
「えーっとですね、ケントさんは良い人そうなので本当の事を話します」
内心優しそうでも気軽に話さない方が良いいだろうと思ってしまった。
多分この子は天然なのだろう。
俺は確信した。
話してくれそうだから後で注意しておこう。
「私は未来視と言う特殊なスキルを持ってまして断片的ですが未来が見えるんです」
「このチカラでケントさんが助けてくれることがわかりました。」
自分の怪我をしている箇所を確認して、手当がしてある事に気がついた彼女は、深々と頭を下げてお礼を言った。
今はクエスト中なので、これからどうしようかと考えていると、ティナからクエストを手伝うと言う申し出があった。
もう怪我は治ってはいるが、すぐ動くのはいけないので、ミル家族に保護してもらうことにしよう。
それに俺一人でも鑑定眼とマップがあるから手伝ってもらわなくても大丈夫だしね。
「今回は俺一人でやるから大丈夫、ティナは疲れているだろうから、休める所に案内するよ。」
俺はそう言うとミルの家の方向に歩き始めた。
ティナは回復剤を飲んでいるので歩く事は出来そうだ。
俺はマップをふと見ると大きな赤い交点がすごいスピードで進んできた。
一直線で来ているので空を飛んで来ているのだろう。
ピィギャアアアア
赤い交点が飛んで来る方向からものすごい大きな雄叫びが聞こえてきた。
ドサッ
何かが落ちる音がしたので振り返ると、ティナがガタガタと震えながら地面に座り混んでいた。
この怪物が来るのが予知できなかったのは、多分スキルに回数制限があるんだろと思った。
生い茂った木々の間から見えたのは、ファンタジー世界の定番ドラゴンだった。
それも綺麗なピカピカとした青い艶やかな鱗を持った。
「ティナ、俺があいつを誘導するから安全な場所に逃げてくれ」
俺がそう促すとちょうどあった洞穴に逃げ込んで行った。
俺は鑑定眼を使ってドラゴンを鑑定してみた。
==============================
名前:サファイアドラゴン (成竜) 洗脳:死神
年齢:500歳
レベル:90
種族:ドラゴン族
性別:雄
属性:全属性(火.水.息吹)
※種族の属性は例外で取得可能
筋力:3450
体力:4700
耐性:2600
敏捷:900
魔力:1500
魔耐:2000
スキル:竜の威圧.属性ブレス
特別スキル:悪あがき 効果:死の寸前限界を超えた力発揮
加護:死神の加護
(死の寸前加護を得ることがある)
加護効果:悪あがきのスキル付与
:洗脳
==============================
ステータスを見てみたが俺よりは弱いが普通の人達は敵わないだろう。
このドラゴンは死神によって洗脳されて居るようだ。
多分ティナを追ってきたのだろう、俺はそう思った。
嫌違う、それならばティナの方に行くはずだ、こいつは俺にしっかり着いて来ている。
裏で何かが絡んでいることは分かる。
俺は逃げるのを辞めてドラゴンを倒すためにドラゴンへと向かって行った。
つづく
多少怪我をしているが死ぬほどの怪我ではないのでホッとした。
今は眠っているようだ、寝顔は可愛いと言うより美しいと言った方が正しい。
そんな事を思いながら怪我をした所に薬を塗って行く。
あとで体力回復薬を飲ませる事にしよう。
彼女が寝ている間に彼女のステータスを覗き見させてもらう事にした。
すると彼女は未来視と言う特殊スキルを持っている事が分かった。
多分俺が助ける事は分かっていたんだろう、そんな気がする。
年齢は俺の一つ下なので16歳だと分かった。
彼女が目覚めるまで待っていると彼女の目が開き、体をゆっくり上げた。
「助けて頂いてありがとうございます」
「貴方はケントさんであってますか?」
やっぱりわかっていたらしい。
「あってますよ。貴方の名前を聞いても良いですか?」
もう知ってはいるが怪しまれないように聞いてみた。
「助けて頂いたのに名乗らないで、すいません。」
「私の名前はティルナ・ラグノスと言います。」
ノアと言う王家の名前は隠したので彼女が話すまでそっとしてあげよう。
一応なぜ俺が助けるのが分かったのか聞いてみた。
はぐらかしたらそっとしてあげよう。
「ティルナさんはなぜ俺の名前がわかったんですか?」
「ティナでいいです。」
俺はそう言われたので今度からティナと呼ぶ事にした。
「えーっとですね、ケントさんは良い人そうなので本当の事を話します」
内心優しそうでも気軽に話さない方が良いいだろうと思ってしまった。
多分この子は天然なのだろう。
俺は確信した。
話してくれそうだから後で注意しておこう。
「私は未来視と言う特殊なスキルを持ってまして断片的ですが未来が見えるんです」
「このチカラでケントさんが助けてくれることがわかりました。」
自分の怪我をしている箇所を確認して、手当がしてある事に気がついた彼女は、深々と頭を下げてお礼を言った。
今はクエスト中なので、これからどうしようかと考えていると、ティナからクエストを手伝うと言う申し出があった。
もう怪我は治ってはいるが、すぐ動くのはいけないので、ミル家族に保護してもらうことにしよう。
それに俺一人でも鑑定眼とマップがあるから手伝ってもらわなくても大丈夫だしね。
「今回は俺一人でやるから大丈夫、ティナは疲れているだろうから、休める所に案内するよ。」
俺はそう言うとミルの家の方向に歩き始めた。
ティナは回復剤を飲んでいるので歩く事は出来そうだ。
俺はマップをふと見ると大きな赤い交点がすごいスピードで進んできた。
一直線で来ているので空を飛んで来ているのだろう。
ピィギャアアアア
赤い交点が飛んで来る方向からものすごい大きな雄叫びが聞こえてきた。
ドサッ
何かが落ちる音がしたので振り返ると、ティナがガタガタと震えながら地面に座り混んでいた。
この怪物が来るのが予知できなかったのは、多分スキルに回数制限があるんだろと思った。
生い茂った木々の間から見えたのは、ファンタジー世界の定番ドラゴンだった。
それも綺麗なピカピカとした青い艶やかな鱗を持った。
「ティナ、俺があいつを誘導するから安全な場所に逃げてくれ」
俺がそう促すとちょうどあった洞穴に逃げ込んで行った。
俺は鑑定眼を使ってドラゴンを鑑定してみた。
==============================
名前:サファイアドラゴン (成竜) 洗脳:死神
年齢:500歳
レベル:90
種族:ドラゴン族
性別:雄
属性:全属性(火.水.息吹)
※種族の属性は例外で取得可能
筋力:3450
体力:4700
耐性:2600
敏捷:900
魔力:1500
魔耐:2000
スキル:竜の威圧.属性ブレス
特別スキル:悪あがき 効果:死の寸前限界を超えた力発揮
加護:死神の加護
(死の寸前加護を得ることがある)
加護効果:悪あがきのスキル付与
:洗脳
==============================
ステータスを見てみたが俺よりは弱いが普通の人達は敵わないだろう。
このドラゴンは死神によって洗脳されて居るようだ。
多分ティナを追ってきたのだろう、俺はそう思った。
嫌違う、それならばティナの方に行くはずだ、こいつは俺にしっかり着いて来ている。
裏で何かが絡んでいることは分かる。
俺は逃げるのを辞めてドラゴンを倒すためにドラゴンへと向かって行った。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる