異世界に渡って妹を探します!

エールコート

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有能な探索者

5話 仕事のついでに竜退治 1

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グワァァァァア

ドラゴンの咆哮と共に戦闘は始まった。

ゲームではドラゴンと戦った事はあるが、本物と戦うのはちょっと怖いかな。

それなとこを考えている暇なく竜固有スキルの属性ブレスが飛んできた。

こいつは水の属性を持っているので氷ブレスを吐いてきた。

そのブレスは絶対零度なのか地面に当たると地面が凍ってしまった。

今、俺の職業は魔法剣士になっているので、それらしい戦い方をするために本を開いた。

ちゃんと魔法剣士について書いてあるページが見つかった。

本の内容を省略すると魔法剣士とは剣に何らかの属性魔法をエンチャントして戦う職業らしい。

なので派手に魔法を放つのではなく、ほぼ剣士に近い戦闘スタイルと書いてあった。

なのでこの世界では、剣と魔法が使えれば誰でもなれるらしい。

ドラ〇エと同じで上級職業だと思ったら違ったらしい。

この職業は扱い易いので、大きな学校があるほどにポピュラーな職業だと分かった。

しかし貴族には多くても平民はあまり多くないとも書いてあった。

多分平民の間で剣と魔法の教育がまだ発達してないのだと思う。

それからサファイアドラゴンについても本で調べた。

すると驚くことにこいつは水属性の癖に火に弱いと言うことが分かった。

普通の人は火の武器で戦っても水で消されるから強いんだろうな。

俺はそうと分かると容赦なく自分で作った剣にエンチャント【火炎】と唱えた。

すると刀身が赤く染まり、炎が吹き出てきた。

このドラゴンの急所も分かったので首を狙って切り込んだ。

ザシュッ

ギャーオォォォァ

綺麗に入ったものの俺より体力があり、鱗の耐久値も高いので、一撃で倒すことは出来なかった。 

しかしまあまあ効いたのか明らかにしんどそうにしている。

スピードはと言うと900しかないので、俺にしてみれば遅すぎるくらいだ。

普通のランク1エンチャントの斬撃で、弱っているので天草流剣術を使ってしまうと多分ワンパンだろうな。

本もある事なので、この世界の力を使ってどこまで戦えるか、実験してみることにした。

本から見つかった適正スキルを一覧にまとめてみた。

------------------------------------------
魔法剣士適正スキル

魔力コントロール
L【体内派生】・身体強化(剛腕1, 俊足1,遠見1,聞き耳1など)

L【体外派生】
        L【物質干渉】・物質魔力強化(硬質化1,軟質化1,伸縮化1)など

        L【属性魔法派生】魔法の発現

   剣術
      L【剣技派生】(切り裂き1,岩切り1,一刀両断1)など
------------------------------------------

俺はまとめた中から、剣技派生スキルと物質魔力強化を使うことにした。

あと属性エンチャントも常時使うことにした。

剣技の方は初級スキルの【一刀両断1】で、物質魔力強化のスキルの方は、硬質化のスキルを使ってみることにした。

俺は剣に火属性をエンチャントと硬質化のスキルを使った。

俺はさっきと同じように首に切り込み、剣技の一刀両断を放った。

スパンッ 

グギュゥ..バタァァァン

すごい地響きを起こしてサファイアドラゴンは地面に倒れこんだ。

今度は硬い首に刃がすんなり入って、綺麗に切る事が出来た。

倒れたドラゴンの死体を見ていると、体から黒い煙?靄のようなものが出てきた。

その靄は天へと登って行ってしまった。

あれが何だったのかは、後で考えるとして今はこの世界の力がどれ程かが分かって良かった。

強化と剣技であんなに変わるとは思わなかった。

強化と剣技はまだランク1だから、ランク5まで上げたら恐ろしいな。

天草流にはランクアップがないので、天草流より強くなる可能性があるな。

まぁ、後で天草流でも試してどれだけ通用するかを実験しようかな。

これから楽しく修行が出来そうだ。

俺は妹を守るために始めたが、ある時から修行マニアになってしまったのだ。

そう心の中で小躍りし、サファイアドラゴンをインベントリの中に収納した。

それからマップを確認すると、ティナが辺りを見ながらこちらに向かってきているので、生存を伝えに行こうと思う。

それからティナと再開して生存を確認すると、ティナは深々頭を下げてお礼を述べた。

多分あのドラゴンは、ティナを追ってここまで来たのだろ。

その道中洗脳されたに違いない。

そう思った。

つづく










                              
                                


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