絶対零度殿下からの隠れ溺愛は秘蜜の味。

待鳥園子

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17 方法★②

「……取り込み中なのでは?」

 彼からはルシアの背中しか見えないだろうが、カミーユは入ってきたヒューバートと目を合わせたようだった。

「構わぬ。何があった」

 出直した方が良いのかと淡々と質問したヒューバートは、ルシアの背中と彼女を抱いたカミーユしか見えぬはずだ。

 けれど、彼女は胸が剥き出しのままでこの状況が恥ずかしくて堪らなかった。

 視界の角度が少し変われば、隠すべき肌が丸見えになってしまう。これでカミーユから逃げようとすれば、ヒューバートにも肌が見えてしまう。

「こちらの可愛い猫は、飼ったばかりで俺の命令を聞かないんだ。お前がそこに居れば動けぬ。そのままで報告しろ」

 冷たく言ったカミーユは先ほどのように、上向きの乳房口に含み、舌で転がし始めた。

「……っ……」

 ルシアは信じられないとカミーユに視線を向けたが、彼はこの状況を楽しんでいるようだ。

 王族からの逆らえぬ命令を受け、一度空咳をしたヒューバートは真面目な口調で報告し始めた。

「それでは、報告します。例の件ですが……殿下の読み通りで間違いなさそうです。ですが、発覚したばかりで未確定である要素も多く、調査には時間がかかるものと思われます」

 人生で初めて、こんなにも恥ずかしいことをしているというのに、部屋の中にはもう一人男性が居る。

 胸を思う存分に舐められて思わず喘ぎ声を出しそうになったルシアは、両手で口を押さえた。彼女が隠してあった胸が自由になり、一度顔を離したカミーユは満足そうに微笑んだ。

「そうか。どの程度かかりそうだ。俺は急がせたいのだが」

 ルシアの豊かな胸を美味しそうにしゃぶり、もう片方は大きな手で掴み遠慮なく揉んでいた。そんな自分を見下ろしているルシアの涙目を見ては、楽しんでいるようだ。

(もう、声が……けど、シャンペル卿に変な声を聞かせたくない……どうしたら良いの)

 ルシアの豊かな乳房をしゃぶる卑猥な水音が部屋の中に響いているというのに、聞こえているはずのヒューバートの声は動揺もせずに淡々としたままだ。

 カミーユは自分の行為で赤く色づいていく乳房が気に入ったのか、飽きもせずに舐めては吸い込みを繰り返していた。

 ルシアは彼が舐め始めた当初は、まだ何かを考えるような余裕があったものの、今はただ身体の奥深くから湧き上がる官能に身体中が支配されていた。

 うずうずとした欲望に、足の間から愛液が漏れでて濡れている感覚がして、もじもじと下半身を動かした。

(逃げたい……けど、身体を動かせば、シャンペル卿に見えてしまうかもしれない)

 二人からどの程度の距離を取ってヒューバートが立って居るのかはわからないが、とにかく彼の声は近いし、ヒューバートがこちらを見ていることには違いないのだ。

「はい。少なくとも、一ヶ月……証拠を集めるにも……かなりの時間が掛かりそうです。殿下の当初の希望通りに、早急に進めますが……」

「ふん……そうか。まあ、仕方あるまい」

 カミーユは残念そうに呟き、報告を聞きながらまるで生まれたての赤子のように懸命に吸っていた乳房を口から離したので、ルシアはほっと息をついた。

(良かった……これで、終わりだよね)

 この恥ずかしい行為から逃げられずとも、同じ空間の中に誰かが居るというありえない状況から逃げられそうで、ルシアは安堵の息をついた。

「……報告は以上です」

「そうか。なあ、ヒューバート。この猫はなかなか鳴かないんだが、お前ならこの状況でどうやって鳴かせる?」

(う……嘘でしょう。信じられない。そんな……)

 ヒューバートに聞かれたくないと口を両手で塞ぎ懸命に声を漏らすことに耐えていたルシアは、何を言い出すのかと耳を疑った。

「……この状況で、敢えて啼かせたいと?」

「ああ。そうだ。この猫を鳴かせることが出来れば、お前に退室を許す」

 カミーユは目の前で赤く色付いたルシアの乳首を興味深そうに摘まんでは、硬さを楽しんでいるようだった。

 自分の言葉を聞いて息が荒くなった彼女を見て、満足そうに頷いた。

「それでは、お楽しみになられていた胸を、噛んでみられてはどうですか?」

 ヒューバートの声には、特に動揺は見えない。

 彼も幾分、この状況を楽しんでるのかもしれない。護衛騎士の彼はルシアを知っているし、自分の主君が今ここで楽しんでいる相手も誰か把握済みだろう。

「……これに、痛みは良くないのではないか?」

「甘噛み程度ならば、逆に喜ぶ猫の方が多いでしょう」

 カミーユはヒューバートの言葉通り、吸い過ぎて赤くなった乳房を何度か噛んでルシアの反応を確かめていた。だが、強情に声を出さぬと知ると、案を出した部下を咎めるように呼んだ。

「ヒューバート」

「それでは、下もお触りください。一点のみなら我慢できる経験のない猫も、同時に責められると大体啼きます」

 カミーユはおもむろにスカートを捲り上げ、濡れそぼった縦筋に指を這わせた。

「……濡れている。ここをどうする」

「まだ秘所には指を入れず、敏感な場所を擦ってください」

 生徒に教授するような指導をして、カミーユは乳房を何度も甘噛みしながら隠された花芽を探り弄った。

「っ……はっ……ああっ……」

 我慢出来ずに声をあげたルシアを見て、カミーユは満足そうに笑った。

「見事に啼いたな。ヒューバート、退出を許す」

「ありがとうございます」

 扉が閉じる音がして、ルシアはようやく、口から自分の手を離した。

「ひっ……酷いです」

(こんな状況で、他の誰かをこの部屋に入れるなんて、信じられない。酷すぎる)

 非難の目を向けたルシアにカミーユは悪気なさそうな仕草で肩を竦めた。

「お前がヒューバートと俺を前に間違えたから、その罰だ。もう二度とせぬ」

 以前、ルシアが兜を被っていた彼をヒューバートと見間違えたことを、これまでずっと根に持っていたようだ。
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