絶対零度殿下からの隠れ溺愛は秘蜜の味。

待鳥園子

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50 過去★①

「ああっ……!」

 一気に奥へと突き進んだ肉棒に、ルシアはたまらず声をあげた。カミーユは彼女の腰を持ち、ゆっくり揺らしながらも、こちらを凝視するエリザベスを冷たく見ていた。

「見ろ。悦んで感じているルシアを見ている。これがヒューバートなら、仕方なく殺さねばなるまいが……まあ、君の姿を持つ、君を殺そうとした女だからな……問題あるまい」

 後ろ向きに挿入されているルシアと正面に向かい合うエリザベスは、交わり合う二人を凝視していた。視線を強く意識してしまうと、ルシアはより感じてしまった。

(止めて……見ないで。こんな……こんな姿……)

 カミーユは女性ならば良いと言ったが、ルシアにはとてもそんな風に思えなかった。

 二人だけでなく部屋の中に第三者が居ると思うと、すべてを感じきれず頭のどこかは醒めていて、羞恥を感じて堪らなくなってしまうのだ。

 ルシアの乳首を摘まみカミーユは、身体を揺らし続けた。

 熟れた果実ほどにぐずぐずになってしまった蜜穴は、彼の熱いものをぎゅうっと搾り取るように締め付けた。

「ああっ……気持ち良い。ルシア……」

 満足そうな恍惚の声を出し、カミーユは身体を揺らし続けていた。

「やんっ……ああっ……やめてっ……っ……ああっ……」

 やがて両脚を持ち身体ごと持ち上げられ、ぐったりしていたルシアは足を開かされた。たらりと太ももに液体が流れた感覚がして、自分がどれだけの愛液を溢れさせていたのかを知った。

「ルシア……君の恥ずかしい場所を見てもらおうか」

「やっ……止めてくださいっ……ああっ……」

 ルシアとエリザベスを順番に試すと言って居たカミーユは、今はもうそんなことを言ったことも忘れているらしい。

 しかし、エリザベス本人もそんなことを忘れ、夢中になって二人の痴態に見入っていた。

 今は脱ぎかけたネグリジェの布が垂れ下がり交わっている場所は見えないはずなのだが、カミーユは今にもベッドを降りて、欲情してしまった様子のエリザベスのほど近くへと行ってしまいそうだった。

「はは……君があまりにも可愛いので、意地悪をしたな。悪かった。さあ。ルシア手をついて」

 彼は笑うとルシアの身体を傾けると、カミーユは後背位で手をついた彼女の奥へと突き立てた。

 強い力で腰を持たれて何度も激しく突き立てられ、誰かに見られているのだからと、平静を保とうと思って居たルシアもよがり喘いでしまった。あまりにも激しい動きに、頭の中が真っ白になった。

「ああっ……ああっ……ああっ……も、だめっ……」

 段々と速度を増していく度に、ルシアは激しく揺らされて、自制心を保てなくなってしまった。本能のままに交わり、獣のように愛し合うそんな姿を誰かに見られてしまっていた。

(やだ……みないで……みないで)

 現在目の前に居るエリザベスは鏡を映したかのように、自分の姿をしている。だからどこか現実感がなく、夢の中の出来事のように思えていた。

 ばちゅばちゅと音をさせて愛液を垂らして喘ぎ、自ら快楽を求めて腰を振ってしまっていた。それはまるで永遠に続くようにも思えたし、瞬く間の出来事のように思えた。

「ああっ……ルシアっ……」

 名前を呻いたカミーユが奥で熱を放ち、ルシアの腰をぎゅうっと押し付けた。

————その瞬間、エリザベスの魔法が解けていた。

「あっ……ああっ……」

「ふん。正体を現したか」

 カミーユは達してしまったルシアの身体からずるんと肉棒を抜き下着を履くと、自分が元の姿に戻ったことを知り、呆然としているエリザベスへ近付いた。

「こっ……これは、私は……騙されて……その」

 慌てて言い訳をしようと試みているものの、エリザベス本人が一番に、無理があるとわかっているらしい。

「おいおい……王族を謀るとは、死刑だな?」

「お待ちください! 私は騙されたのです。本当はっ……私がルシア・ユスターシュなのですわ!」

 やぶれかぶれでそう叫んだエリザベスを見て、カミーユは冷たい声で言った。

「良く喋るうるさい口だ。これは、間違いなくルシアではあり得ないな。ああ……君は……ワーリントン公爵令嬢だったか。あまり存在感なく忘れていたよ。これはこれは……娘を溺愛するワーリントン公爵も、お嘆きになることだろうな。良いか。覚えておけ。父の権力で罪を逃れようが、俺の記憶には残っているとな」

 静かに項垂れたエリザベスはその後、無言でカミーユの呼んだ兵士に連行されて行った。


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