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048 宴会①
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今夜に開催される祝宴会は、竜騎士団有志によるものだ。
城の庭園の大きく開かれた場所に特別に許可を取り会場を作り、敷布の上にはご馳走が並びお酒だって樽で準備している。
喚んでも来ないゲイボルグが帰って来て、しかも、契約をしたもう一匹は未だかつて竜騎士と契約を結んだことなどなさそうなくらいに、竜位の高いブリューナグ。
もう竜騎士を辞めるしかないだろうと嘲笑されていた彼が果たすことが出来た、とんでもない大逆転を祝うための席だった。
彼の友人は皆は浮かれているし、ジェイドさんをあまり良く思わない人でも、囚われていたゲイボルグを救って来たという話に関しては称賛せざるをえない。
中央に居るジェイドさんは、たくさんの人たちに囲まれて、酒を飲まされては注がれて……という、新婦不在の結婚式での新郎のようになっていた。
いいえ……そのくらい、竜騎士団では、とてもめでたいことだと思われてるということよね。
私がここに来たのは偶然だし、私の目的を果たすためだったけれど、ジェイドさんを助けることが出来て良かった。
聖女は辞められなくなってしまったけれど、そのくらい……別に良いわ。あんなにも嬉しそうな彼の笑顔が、今見られたのだし。
……さて、ジェイドさんからは宴会終わりに話をしようと言われていたけれど、これでは今夜は難しいみたい。
夕方会った時に泣いていたゲイボルグが気になる。今も一匹で留守盤をするしかないし、もう一度会ってから……部屋に戻ろうかな。
私はそう思って、城の廊下を歩き出した。
遠くに見えるかがり火の光、夏の夜の匂い、遠くから聞こえて来る宴会の音。
ああ……辺境で住んで居た頃の、お祭りの夜を思い出す。
「……ラヴィ二ア」
背後から不意に声を掛けられて、私は慌てて振り向いた。
「ジェイドさん……? あの、どうして?」
そこに居たのは、今夜の主役であるはずのジェイドさんだ。大分お酒がまわっているのか、なんだか目が据わっているように見える。
あれだけ飲まされたというのに、まだ潰れていないということは、お酒に強いのかもしれない。
「俺は……いつラヴィ二アの父上に、ご紹介願えるんだ?」
「え?」
私は酔っ払いジェイドさんの唐突な言葉の意味がわからなくて、目を瞬かせた。
……何? 私のお父様に? なんで?
「未来の公爵になるのならば、そうこうしてはいられまい」
……え? 待って。この人、私と結婚する話をしているの……?
私の告白の返事は……好きって、言いましたよね?
いえ。もう既に両想い飛び越えて、付き合う期間もなく、結婚する流れ……真面目で堅物なジェイドさんだから?
私の頭の中は、疑問符で一杯になった。
城の庭園の大きく開かれた場所に特別に許可を取り会場を作り、敷布の上にはご馳走が並びお酒だって樽で準備している。
喚んでも来ないゲイボルグが帰って来て、しかも、契約をしたもう一匹は未だかつて竜騎士と契約を結んだことなどなさそうなくらいに、竜位の高いブリューナグ。
もう竜騎士を辞めるしかないだろうと嘲笑されていた彼が果たすことが出来た、とんでもない大逆転を祝うための席だった。
彼の友人は皆は浮かれているし、ジェイドさんをあまり良く思わない人でも、囚われていたゲイボルグを救って来たという話に関しては称賛せざるをえない。
中央に居るジェイドさんは、たくさんの人たちに囲まれて、酒を飲まされては注がれて……という、新婦不在の結婚式での新郎のようになっていた。
いいえ……そのくらい、竜騎士団では、とてもめでたいことだと思われてるということよね。
私がここに来たのは偶然だし、私の目的を果たすためだったけれど、ジェイドさんを助けることが出来て良かった。
聖女は辞められなくなってしまったけれど、そのくらい……別に良いわ。あんなにも嬉しそうな彼の笑顔が、今見られたのだし。
……さて、ジェイドさんからは宴会終わりに話をしようと言われていたけれど、これでは今夜は難しいみたい。
夕方会った時に泣いていたゲイボルグが気になる。今も一匹で留守盤をするしかないし、もう一度会ってから……部屋に戻ろうかな。
私はそう思って、城の廊下を歩き出した。
遠くに見えるかがり火の光、夏の夜の匂い、遠くから聞こえて来る宴会の音。
ああ……辺境で住んで居た頃の、お祭りの夜を思い出す。
「……ラヴィ二ア」
背後から不意に声を掛けられて、私は慌てて振り向いた。
「ジェイドさん……? あの、どうして?」
そこに居たのは、今夜の主役であるはずのジェイドさんだ。大分お酒がまわっているのか、なんだか目が据わっているように見える。
あれだけ飲まされたというのに、まだ潰れていないということは、お酒に強いのかもしれない。
「俺は……いつラヴィ二アの父上に、ご紹介願えるんだ?」
「え?」
私は酔っ払いジェイドさんの唐突な言葉の意味がわからなくて、目を瞬かせた。
……何? 私のお父様に? なんで?
「未来の公爵になるのならば、そうこうしてはいられまい」
……え? 待って。この人、私と結婚する話をしているの……?
私の告白の返事は……好きって、言いましたよね?
いえ。もう既に両想い飛び越えて、付き合う期間もなく、結婚する流れ……真面目で堅物なジェイドさんだから?
私の頭の中は、疑問符で一杯になった。
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