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本編
余計なお世話
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「もしや、誰かに脅されているんじゃないか?」
真剣に聞いてくるランスロットさんに私は無言を通した。この人に何言っても無駄なことは今までで十分思い知ったからだ。この人多分自分の信じたいことしか聞いてない。
「デュロイ副団長、それは…」
リプリ団長は困り顔だ。そんな顔しても麗しい。もっと困らせたくなるよね。
「どう考えても我ら白龍騎士団の方が働く場所としては良いはずだ。何か困ったことがあるのならこの俺が責任を持って対処すると約束しよう」
私はリプリ団長の方を向いて言った。
「団長、仕事終わってないのでもう失礼させてもらって良いですか?」
「あ、ああ」
私は団長室から退室した。
ムカムカとした胸の内を足に力を込めて廊下を歩く。なんなの、あの人。なんなの。
「ガードルート」
「フィース、イアン。おかえり、どこ行ってたの」
今日この双子は非番だったはずだ。フードを被っている私服もなんだか隠者みたいで格好良い。スタイルもすごく良いから長い外套が似合っていた。
「薬屋に…」
「フィース」
イアンが咎めるように声を出す。私はピンと来た。多分眠り薬を補充して来たんだな。
ちょっと意地悪な気持ちになってフィースを下から見上げる。
「何買って来たか見せてよ」
フィースはぐっとなって顔を赤くする。上目使いに弱いのかな?
「関係ないだろ」
「何それ、ひどくない?」
私はむくれてフィースを睨んだ。フィースは被っているフードを取りながら言う。
「それより団長室に居たのか?」
「よく分かったね」
「声が聞こえて来た。それにこっちは団長室しかお前が用がある場所ないだろう」
「例のランスロットさん。その気はないって言っても、何度言っても全然聞いてくれなくて困ってる」
はあ、とため息をついた。なんで当の本人の希望聞いてくれないんだろう?
「…黙らせるにはひとつ方法がある」
フィースが言いにくそうに言った。
「え、何それ。聞きたい」
「あの人は剣技に異様に自信があるんだ。一度勝負して負けたら流石に言うこと聞くだろう」
「フィースかイアンが戦ってくれるの?」
「いや、僕達ではまだ勝てないと思う。先輩達でも問題ないとは思うが確実に行くなら黒竜騎士団で一番強いノアさんに頼むのが良いと思う」
「ノアさん?」
フィースは頷いた。
「切り込み隊長だ。一番強い」
真剣に聞いてくるランスロットさんに私は無言を通した。この人に何言っても無駄なことは今までで十分思い知ったからだ。この人多分自分の信じたいことしか聞いてない。
「デュロイ副団長、それは…」
リプリ団長は困り顔だ。そんな顔しても麗しい。もっと困らせたくなるよね。
「どう考えても我ら白龍騎士団の方が働く場所としては良いはずだ。何か困ったことがあるのならこの俺が責任を持って対処すると約束しよう」
私はリプリ団長の方を向いて言った。
「団長、仕事終わってないのでもう失礼させてもらって良いですか?」
「あ、ああ」
私は団長室から退室した。
ムカムカとした胸の内を足に力を込めて廊下を歩く。なんなの、あの人。なんなの。
「ガードルート」
「フィース、イアン。おかえり、どこ行ってたの」
今日この双子は非番だったはずだ。フードを被っている私服もなんだか隠者みたいで格好良い。スタイルもすごく良いから長い外套が似合っていた。
「薬屋に…」
「フィース」
イアンが咎めるように声を出す。私はピンと来た。多分眠り薬を補充して来たんだな。
ちょっと意地悪な気持ちになってフィースを下から見上げる。
「何買って来たか見せてよ」
フィースはぐっとなって顔を赤くする。上目使いに弱いのかな?
「関係ないだろ」
「何それ、ひどくない?」
私はむくれてフィースを睨んだ。フィースは被っているフードを取りながら言う。
「それより団長室に居たのか?」
「よく分かったね」
「声が聞こえて来た。それにこっちは団長室しかお前が用がある場所ないだろう」
「例のランスロットさん。その気はないって言っても、何度言っても全然聞いてくれなくて困ってる」
はあ、とため息をついた。なんで当の本人の希望聞いてくれないんだろう?
「…黙らせるにはひとつ方法がある」
フィースが言いにくそうに言った。
「え、何それ。聞きたい」
「あの人は剣技に異様に自信があるんだ。一度勝負して負けたら流石に言うこと聞くだろう」
「フィースかイアンが戦ってくれるの?」
「いや、僕達ではまだ勝てないと思う。先輩達でも問題ないとは思うが確実に行くなら黒竜騎士団で一番強いノアさんに頼むのが良いと思う」
「ノアさん?」
フィースは頷いた。
「切り込み隊長だ。一番強い」
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