花は風と共に散る【美醜逆転】

本編

観察①

「よし、じゃあ次はこうしてみるか」
私ははぁはぁと止まらない息の中頷いた。

ヴィンセントさんは、挿入から何度か体勢を変えて攻めてきた。たしかに気持ち良いけど、何度も良いところで止められて結果2人ともまだ達せていない。

「私に跨って、ガードルート」
「はい」
私は素直に頷いてちゅぷっと音をさせながらヴィンセントさんのものを呑み込む。ヴィンセントさんのは他の人よりすこし細くて長い。奥まで届いて私が上になるとそれがもっと顕著だった。

「立ち上がるよ、ガードルート」
「は…え？えええ？」
ヴィンセントさんは私を貫いたまま立ち上がった。急な刺激で子宮がきゅうっと締まる。
「ああ、この体勢の君も気持ち良いな…動いて良いか？」
抱えてくれているとはいえ自重がそこにだけ集中してしまって頭の中がチカチカする。
「はっ…はいっ」

ヴィンセントさんは最初は優しく、だんだんと激しく私を翻弄した。
「あっ…ああっ…いい……」
「この体勢だとすごく締まるな。君の顔もすごく気持ち良さそうだ」
私の顔を観察するようにじっと見つめてくる。私の体を支えて動いているからかなりの力を使っているはずなのにぜんぜん辛そうじゃない。あくまでも涼しい顔のヴィンセントさんだ。

「ああっ…いやあ…」
「良いな。君がしがみついてくるというのもたまらない。気持ち良い」
激しく動くと、いろんな良いところに擦れて、私はイキそうになった。
「あっあああああ…」
ふっとヴィンセントさんは動きを止めてしまう。
「やっ…やあ、なんで…」
私は知らず哀願してしまう。あともう少しだったのに。


「この体勢では君の顔がよく見えない。あとすこし我慢だ。ガードルート」