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本編

マッサージ①

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「なんだか疲れているな、ガードルート」
ノアさんは苦笑した。私が部屋に来てから気怠げな様子なのを見て心配してくれたみたいだ。
「ええっと…すみません、せっかく休みが合ったのに…」
私は申し訳なくて俯いた。せっかく会えたのに。すごく嬉しい気持ちとは裏腹に連日の激しいセックスに体はすごくだるい。

「いや、そうなるかとなんとなく、思ってたよ。ガードルート、ベッドに横になって」
「え?…ノアさん?」
「大丈夫。マッサージするだけだから。服を脱いで横になって」
「ん…ノアさん?」
「ゆっくり体をほぐしてあげる。気持ち良いと思う。安心して俺に任せて」

ベッドの上にはいつもと違う厚いシーツが全体にかけられていた。裸になった私が横たわると何かひやっとする感触だ。
「だいぶやられたみたいだな」
ノアさんが苦笑しながら私につけられた赤いキスマークを触る。なんとなく恥ずかしくなって体をねじった。

ノアさんは私の体に良い匂いのする香油をかけはじめた。とろりとしたはちみつみたいな質感だ。
「匂いは嫌じゃないか?」
「ん、はい。良い匂い…します」
「良かった。リラックスする効果のある香油らしい。何も考えなくて良いからゆっくり寝て」
「はい…ありがとうございます」

ノアさんは爪先から私の体をほぐしはじめた。気持ち良い刺激に体がふわふわとする。
なめらかにすべる肌と肌が心地良かった。
やわらかく全身をマッサージされてまるで雲の上に浮いているような気持ち良さだった。

ぬるっと大きなかたまりが私の体を滑った。
「ん、ノア…さん?」
「大丈夫。人の体温って安心するらしいからな。このまま抱いていてあげるからすこし眠ると良い」
裸のノアさんが私を抱きしめていた。熱い筋肉の体温が気持ち良い。

「愛してる、ガードルート。誰よりも…」
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