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本編
連れて行って
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「リプリ団長」
私は部屋に入るなり団長に詰め寄った。
「わかっている。すまなかったガードルート。…だが話し相手を辞めるのはすこし待ってくれないか」
両手をあげて、降参の意を表する彼に、辞める気満々だったのに出鼻を挫かれてしまう。
「どうしてですか」
「君の前ではレオンハルトは笑うそうだな」
確かにレオンは良く笑ってくれる、笑い上戸なんじゃないかと思ってしまうほどだ。
「…でも、リプリ団長」
「あんなに笑う…笑えるのは君と話しているからだと思う。身内贔屓で申し訳ないが、また1人閉じこもるようになるかもしれない。それは避けたいんだ」
「…それなら、お妃候補という噂を公式に否定してください。はっきり言うと迷惑です」
「…わかった。考慮しよう。すまない。ガードルート」
麗しい顔を暗くして、私に謝るリプリ団長にはもう何も言えなくて。
不本意ながら続けるしかなくなったみたいだ。
私は何か動く気配で目を覚ました。今日はイアンとのデートで、ちゃんと何もかも説明して、わかったって笑ってくれて、それでもうこの話は終わったって思ってた。でも。
イアンは私に背を向けて声を殺して泣いていた。
「…イアン」
私は名前を呼んで背中をさすった。ビクッと体が動くと、手だけがこちらに回ってくる。
「ガードルート、ごめん。こんなつもりじゃなかった…」
くぐもったような声に胸が痛い。好きな人にこうさせているのは紛れもなく、私なんだ。
「イアン、謝らないで、私の方こそごめん…不安にさせて、本当にごめんね」
くるっと体を回転させるとイアンは何も言わずに私を抱きしめた。
「ガードルート、どこにも行かないで」
「うん。行かないよ」
「王子となんて、もう関わらないで。お願いだから、僕と一緒に居て」
「そうだね。一緒にいる。イアン」
イアンはすごく不安なんだ。それがすごく伝わってきて、私は腫れた目蓋にキスをした。
「ガードルート?」
「こんなに腫らして…明日は森に遊びに行くんでしょ?外出られなくなるよ?」
ふ、とイアンはすこし笑った。
「フード被るからあまり関係ないよ」
「…良い景色がちゃんと見れなくなるよ?」
「僕はガードルートがちゃんと見えてたらそれで良いんだ」
「そっか…ねえ、イアン」
「何?」
「明日眠くなっちゃうからもう寝よう?私もお弁当作りたいし」
「そっか…そうだね。うん、ありがとう。ガードルート」
「うん。大好きだよ、イアン。ずっと一緒に居ようね」
ぎゅっと抱きしめてイアンは何も言わなかった。
私は部屋に入るなり団長に詰め寄った。
「わかっている。すまなかったガードルート。…だが話し相手を辞めるのはすこし待ってくれないか」
両手をあげて、降参の意を表する彼に、辞める気満々だったのに出鼻を挫かれてしまう。
「どうしてですか」
「君の前ではレオンハルトは笑うそうだな」
確かにレオンは良く笑ってくれる、笑い上戸なんじゃないかと思ってしまうほどだ。
「…でも、リプリ団長」
「あんなに笑う…笑えるのは君と話しているからだと思う。身内贔屓で申し訳ないが、また1人閉じこもるようになるかもしれない。それは避けたいんだ」
「…それなら、お妃候補という噂を公式に否定してください。はっきり言うと迷惑です」
「…わかった。考慮しよう。すまない。ガードルート」
麗しい顔を暗くして、私に謝るリプリ団長にはもう何も言えなくて。
不本意ながら続けるしかなくなったみたいだ。
私は何か動く気配で目を覚ました。今日はイアンとのデートで、ちゃんと何もかも説明して、わかったって笑ってくれて、それでもうこの話は終わったって思ってた。でも。
イアンは私に背を向けて声を殺して泣いていた。
「…イアン」
私は名前を呼んで背中をさすった。ビクッと体が動くと、手だけがこちらに回ってくる。
「ガードルート、ごめん。こんなつもりじゃなかった…」
くぐもったような声に胸が痛い。好きな人にこうさせているのは紛れもなく、私なんだ。
「イアン、謝らないで、私の方こそごめん…不安にさせて、本当にごめんね」
くるっと体を回転させるとイアンは何も言わずに私を抱きしめた。
「ガードルート、どこにも行かないで」
「うん。行かないよ」
「王子となんて、もう関わらないで。お願いだから、僕と一緒に居て」
「そうだね。一緒にいる。イアン」
イアンはすごく不安なんだ。それがすごく伝わってきて、私は腫れた目蓋にキスをした。
「ガードルート?」
「こんなに腫らして…明日は森に遊びに行くんでしょ?外出られなくなるよ?」
ふ、とイアンはすこし笑った。
「フード被るからあまり関係ないよ」
「…良い景色がちゃんと見れなくなるよ?」
「僕はガードルートがちゃんと見えてたらそれで良いんだ」
「そっか…ねえ、イアン」
「何?」
「明日眠くなっちゃうからもう寝よう?私もお弁当作りたいし」
「そっか…そうだね。うん、ありがとう。ガードルート」
「うん。大好きだよ、イアン。ずっと一緒に居ようね」
ぎゅっと抱きしめてイアンは何も言わなかった。
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