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図書館の奥深くへと続く道
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北条政子との出会いと試練を乗り越えた清盛たちは、
新たに示された光の道を進み、大図書館のさらに奥深くへ向かっていた。
道はどこまでも続いているように見え、周囲の書棚や光のオーブが絶えず動きを変えている。
まるで空間そのものが彼らの歩みに反応しているようだった。
「この場所……ただの知識の倉庫ではないですね。」
静御前が光の文字が浮かぶ壁を見つめながら呟いた。
「この空間全体に意志が宿っているように感じます。」
「進むたびに空間が試しているようだ。」
義経が剣の柄を握りしめ、警戒しながら進む。
知盛は低い声で言った。
「ここにある知識は、ただの情報ではなく、この世界を変える力を秘めているはずだ。
その力に触れる者を慎重に選ぼうとしているのかもしれない。」
清盛は一行を振り返りながら冷静な口調で言葉を紡ぐ。
「この図書館が何を試そうとしているのかはわからないが、
我々はその答えを探し出すために進むしかない。注意を怠るな。」
一行は慎重に進んでいった。
やがて道は広がりを見せ、巨大なホールのような空間が姿を現した。
その中央には光の柱が立ち上り、周囲には舞うように光の紋様が浮かんでいる。
「なんという規模だ……これが図書館の核心へ向かう道なのか?」
弁慶が驚きと警戒を込めて言った。
静御前は眉をひそめながら答えた。
「この光と文字、それぞれが重要な意味を持っている気がします。
ただの装飾とは思えません。」
突然、ホールの中央で強い光が集中し、人影が現れた。
豪華な甲冑をまとい、堂々とした佇まいを見せるその姿に、一行の視線が釘付けになる。
光に照らされたその男の鋭い目つきには、計り知れない威圧感と野望が漂っていた。
義経が低い声で呟いた。
「……あの男、確か織田信長だ。」
「織田信長……。」
静御前がその名を繰り返し、神妙な面持ちで彼を見つめる。
「日本の歴史に名を残す武将が、なぜこの異世界に……?」
知盛は慎重に観察を続けながら静かに語った。
「異世界という特殊な場所では、時代や場所を越え、異なる道を歩む者が集うのかもしれない。」
信長は一行が自分を認識したことを悟ると、冷ややかな笑みを浮かべながら口を開いた。
「ほう……私の名を知っている者がここにいるとはな。面白い。
さて、お前たちは何を求めてここまで来た?」
清盛は毅然と信長を見据え、堂々と答える。
「私は平清盛。
この異世界の真実を解き明かすためにここまで来た。
創造者たちが遺した知識を探している。」
その言葉を聞いた信長は眉を少し動かし、興味深そうに答えた。
「真実を探す……か。
だが、それだけでこの場所に来るとは甘い。
私は、この地に眠る知識を手に入れ、異世界の秩序を新たに築くつもりだ。
それがお前たちと私の違いだ。」
「秩序を築く?」
義経が鋭く睨み返しながら問いただす。
「そうだ。」
信長は微笑を浮かべ、堂々と語る。
「無秩序に満ちた世界では、力ある者が秩序を生み出すべきだ。
私はその力を得るために、そして理想の世界を築くためにここにいる。」
静御前がその野望を警戒するかのように口を開く。
「あなたは、この図書館の知識を利用しようとしている……
そして支配を目指しているのですね。」
信長はその言葉に冷笑を浮かべながら応じた。
「その通りだ。
支配という言葉が悪く聞こえるかもしれないが、
混乱を終わらせるためには強き者がルールを作り出さねばならない。」
「支配など必要ない。」
清盛は一歩前に出て、強い声で言った。
「我々が求めるのは真実だ。
この世界の秩序を乱すのではなく、創造者たちの意図を解き明かし、元の世界に持ち帰る。
それが我々の目的だ。」
信長は一瞬沈黙した後、冷笑をさらに深めた。
「面白いな。お前たちと私では目的が正反対のようだ。
だが……真実を求めるならば、覚悟と力を示してみせる必要があるだろう。」
光の柱が再び輝きを増し、そのエネルギーに応じるかのように幾つもの守護者が現れた。
彼らは鎧に包まれた巨体で、赤い瞳が一行をじっと見据えている。
「彼らこそ、この図書館が選んだ試練の番人だ。」
信長は一歩下がりながら言った。
「お前たちの力、そして覚悟を見せてもらおう。」
その瞬間、光の柱が激しく揺れ、周囲の空間が歪み始めた。
柱の輝きが増し、放たれるエネルギーが空間を満たす中、光の中から幾つもの守護者の姿が現れた。
守護者たちは鎧に包まれた巨体で、その赤い瞳が静かに輝きながら一行をじっと見据えている。
弁慶が構えを取ると力強い声で答えた。
「いいだろう。
守護者相手に腕を試す覚悟はできている。」
清盛は鋭い目で守護者たちを見据え、声を上げた。
「全員、陣形を整えろ!
規則性を見つけるんだ!連携を保ちながら反撃するぞ!」
守護者たちは静寂を破るように動き始めた。
その動きは滑らかで、一糸乱れぬ連携を見せながら前進してくる。
鎧が輝くたびに空間が震え、巨体の一撃が迫り来る音が重圧感を与えていた。
義経が剣を抜き、鋭い目で敵を見据えながら前へと飛び出す。
「こいつら、ただの幻影じゃない!」
義経が叫びながら、迫る一撃を紙一重でかわした。
剣を閃かせ、守護者の動きを一瞬止める。
「動きに規則がある。意志が宿っているぞ!」
弁慶はすかさず巨体を盾のように構え、
義経の背後に入り込むようにして守護者の攻撃を受け止めた。
鋭い衝撃音が響き渡る中、弁慶は歯を食いしばりながら叫ぶ。
「俺が防ぐ!早く弱点を見つけてくれ!」
静御前は後方で目を閉じ、両手を前に出しながら魔力を集中させていた。
彼女の周りに浮かぶ紋様が輝き、術が空間に溶け込むように拡散していく。
「彼らの力はこの空間そのものから供給されている……
流れを乱せば、隙が生まれるかもしれません!」
知盛は守護者たちの動きを冷静に観察していた。
その鋭い目が捉えたのは、守護者たちの規則的な動きと、その中心にいる一体の動きの異常さだった。
「中央の守護者……奴が指揮している!」
知盛は指を差して叫ぶ。
「奴を狙えば連携が崩れるはずだ!」
清盛はすぐに指示を飛ばした。
「義経、弁慶、中央の守護者を狙え!
静御前、動きを封じる術を頼む!」
義経は弾かれたように動き、敵の隙を突いて中央の守護者へと迫った。
その剣が閃き、守護者の鎧に鋭い音を立てる。
「まずは俺が道を切り開く!」
と彼が叫びながら、さらに剣を振るう。
弁慶は義経を援護するため、中央の守護者が放つ巨大な一撃を力強く受け止めた。
重い衝撃音が響き渡る中、彼は微動だにせずに踏みとどまる。
「どうだ、この俺が相手だ!」
その間に静御前が完成させた術が空間に放たれ、守護者たちの動きが鈍り始めた。
「流れを封じました!
今がチャンスです!」
「一気に押し切るぞ!」
清盛の声が響き、一行はそれぞれの力を結集した。
義経が鋭い剣技で守護者の鎧を砕き、弁慶が全力の一撃で敵の動きを完全に止める。
知盛の助言に基づいて攻撃が正確に繰り出され、守護者たちのバランスが崩壊する。
最後の一撃を清盛が見舞うと、中央の守護者は深い光の裂け目を生じ、
その裂け目が一瞬で周囲の守護者たちに広がっていった。
巨体が光の粒となり、静寂の中で空間に吸い込まれるように消え去った。
一行は互いを確認しながら息を整えた。
その戦いの余韻が残る空間には、再び静寂が訪れた。
赤く輝いていた守護者の瞳は消え去り、彼らの姿は光の粒となって弾け散った。
一行はそれぞれ傷を確認しながら、息を整えた。
「やはり厳しい試練だったが、なんとか乗り越えられた。」
義経が剣を握り直しながら静かに呟く。
弁慶が拳を握りしめ、力強く仲間を鼓舞する。
「お前たちと共に進む限り、どんな敵でも倒せるさ。この調子で前に進もう。」
静御前は眉をひそめつつ、周囲を警戒しながら言った。
「この空間そのものが私たちを試している。
信長の存在が、さらにその試練を複雑なものにしている気がします。」
そこへ信長がゆっくりと歩み寄り、冷たい笑みを浮かべながら一行を見下ろして語り始めた。
「見事だ、お前たちの力を確かに見せてもらった。
この試練を越えたことで、この図書館を進む資格を得たと認めよう。」
清盛は信長の言葉に表情を変えず、鋭い眼差しをまっすぐ向けた。
「お前の目的は何だ?なぜこの図書館で我々と対峙する?」
信長は軽く首をかしげ、堂々とした態度で答える。
「この地に眠る知識を手に入れ、新たな秩序を築くこと。
無秩序に満ちた世界では、強き者が統治するべきだ。
それを実現するため、私はここにいる。」
知盛が冷静に観察しながら、低い声で言葉を継ぐ。
「つまり、その力を使って支配しようということか。
それが真実を追い求める我々とは相容れない理由だ。」
信長は薄い笑みを浮かべ、力強く宣言する。
「その通りだ。私の目的は力を得て世界を支配すること。お前たちは単なる障害でしかない。」
静御前は信長の冷酷な言葉に反論するかのように語りかけた。
「知識や力を手にする自由はあっても、それが異世界の秩序を壊すことになるなら、
私たちは見過ごすわけにはいきません。」
信長は少し肩をすくめ、冷笑を浮かべる。
「見過ごすか否か、それは些細な問題だ。
この図書館で真実を手にするのは、お前たちか、私か。
次の試練で決めることになるだろう。」
そう言うと信長は光の柱の奥を指し示し、部下たちを従えながらその場を去っていった。
その背中には冷酷な野心と揺るぎない意志が宿っており、一行の胸には新たな緊張感が広がった。
清盛がその背中を見送りながら力強く語りかける。
「信長の狙いは明白だ。だが、我々も彼に遅れを取るわけにはいかない。
次の道を進もう。
この先に異世界の真実が待っているはずだ。」
「道は開けている。この柱が示す道の先へ行こう。」
義経が険しい表情で短く言い、剣を握り直した。
一行は光の柱の先へと足を踏み出した。
空間は次第に入り組み、複雑な紋様が壁や床を埋め尽くしていく。
その雰囲気には、さらなる試練が待ち受けていることを知らせる予兆が漂っていた。
「この先はさらに厳しいものになるでしょう。」
静御前が慎重に歩みを進めながら言った。
「ですが、この旅路を進む限り、私たちは真実に近づいているはずです。」
清盛たちは、信長との対峙と激戦を乗り越え、互いの顔を確認し合うと改めて隊列を整えた。
戦いの疲労が残る中でも、一行の眼差しには信長に負けまいという決意が宿っていた。
空気が張り詰めるような静けさの中、清盛が力強い声で皆に告げる。
「信長の野望がこの先の道で待ち構えているかもしれない。
それでも我々は進むしかない。異世界の真実を掴むために、次の試練を迎え撃とう。」
義経が剣を握り直し、鋭い眼差しで前を見据える。
「道は開いている。この光の柱が示す先を目指すぞ。」
弁慶が肩を叩きながら笑みを浮かべた。
「次がどんな試練でも、俺たちなら超えられる。行くぞ!」
一行は再び足並みを揃え、光の柱が示す新たな道へと足を踏み出した。
道は輝く紋様と流れる光で満ちており、異世界の意志そのものを感じさせるかのようだった。
しかし、進むにつれて空間が徐々に揺らぎ始めた。光の流れが不規則に乱れ、周囲の紋様も一変していく。
壁のように迫る光の波が彼らを飲み込もうとする中、静御前が不安げに声を漏らした。
「この空間……何かが変わってきています。
まるで、私たちを分断しようとしているように見える……。」
知盛が鋭い目で辺りを見渡しながら呟いた。
「これはただの現象ではない。この図書館が意図的に仕掛けている罠だろう。」
清盛が一行を振り返り、声を張り上げた。
「全員、絶対に孤立するな!
一丸となって次の試練を乗り越えるぞ!」
しかし、光の壁が音を遮り、仲間たちの声は届かない。
知盛は一人、光の迷路の中に取り残されていた。
彼は冷静に周囲を見渡し、低く呟いた。
「これは……図書館が仕掛けた罠か。だが、ここで立ち止まるわけにはいかない。」
知盛は慎重に足を進め、光の壁を抜ける道を探し始めた。
その先に現れたのは、巨大な守護者だった。
これまでの試練で見たものとは異なり、その姿は異様に歪み、圧倒的な力を感じさせた。
「ここで私を試すというのか……。」
知盛は剣を抜き、守護者に向き合った。
「ならば、全力で応えてやる。」
守護者は無言のまま動き出し、その一撃は空間を震わせるほどの威力を持っていた。
知盛はその攻撃をかわしながら反撃を試みるが、守護者の力は圧倒的だった。
それでも彼は諦めることなく、冷静に敵の動きを観察し、隙を突くための戦略を練った。
「ここで倒れるわけにはいかない……。
清盛たちを先に進ませるためにも……。」
知盛は自らを奮い立たせ、守護者の攻撃を受け流しながら反撃を続けた。
しかし、守護者の一撃が知盛の体を捉え、彼は膝をついた。
それでも彼の目には決して諦めの色はなかった。
彼は最後の力を振り絞り、守護者の核心に向けて渾身の一撃を放った。
その一撃が守護者を貫き、巨大な体が光となって崩れ落ちた。
空間が静寂を取り戻す中、知盛はその場に倒れ込んだ。
彼の体は傷つき、立ち上がる力を失っていた。
「これで……道は開けたはずだ……。」
知盛は微かに笑みを浮かべ、遠くにいる仲間たちを思い浮かべた。
「清盛……静御前……義経……弁慶……。
お前たちなら、この先の真実にたどり着ける……。」
その瞬間、知盛の体が柔らかな光に包まれ始めた。
その光は彼の輪郭をなぞるように広がり、次第に彼の姿を溶かしていく。
彼の体は光の粒となり、空間に溶け込むように消えていった。
光が完全に消えた後、清盛たちが駆け寄ると、そこには知盛の剣だけが静かに残されていた。
清盛がその剣を手に取り、声を震わせながら呟いた。
「知盛……お前が道を切り開いてくれたのか……。」
静御前が涙を浮かべながら言った。
「彼の犠牲がなければ、私たちはここまで来られなかった……。」
義経が剣を握りしめ、力強く言った。
「知盛の意志を無駄にするな。この先に進み、真実を掴むんだ。」
弁慶が拳を握りしめながら頷いた。
「あいつの覚悟を胸に、俺たちは進むしかない。」
清盛たちは知盛の剣を胸に抱き、彼の意志を胸に刻みながら再び歩みを進めた。
知盛の犠牲が開いた道の先には、さらなる試練と異世界の真実が待ち受けているのだった。
知盛の犠牲によって道が開かれた後、清盛たちは彼の残した剣を手に、
光の柱が示す新たな道へと進み始めた。
空間は先ほどまでと同様に複雑な模様と光で満たされていたが、
その輝きは一層強く、道はさらに迷宮のように入り組んでいた。
静御前が柔らかな声で呟いた。
「知盛の覚悟がなければ、ここまで来られなかった……
私たちはこの先で真実に触れる責任があります。」
「知盛の意志は俺たちが背負う。」
弁慶が力強い拳を握りしめながら言葉を続ける。
「彼が切り開いてくれた道を無駄にはしない。」
清盛は振り返り、一行を見渡した。
「我々は一人の犠牲でここまで進んだ。
その犠牲に報いるためにも、次の試練を越えて真実を掴もう。」
一行はそれぞれ決意を新たにし、再び歩みを進めた。
道の先に現れたのは、広大な光の空間。
空間の中央には巨大な光のオーブが浮かび、
周囲には数え切れないほどの文字や紋様が漂い、一つ一つが異世界の言語で語りかけているかのようだった。
「ここには、異世界の核心を示す知識が眠っているようです。」
静御前が周囲を見回しながら慎重に言葉を選ぶ。
「しかし、近づくにはまた試練がある気配がします。」
すると、光のオーブがまばゆい輝きを放ち、一行を包み込むように動き出した。
その光の中から現れたのは、一つの幻影……それは、知盛の姿に似ていた。
しかし、その表情は冷たく、かつての仲間であったころの温もりが感じられなかった。
義経が剣を構えながら警戒を強める。
「これは……知盛か?
いや、違う。
図書館が作り出した試練だ……。」
静御前が震える声で呟く。
「私たちの心を試そうとしている……
知盛を模した姿で……」
知盛の幻影が冷たく笑い、一行に向かって低い声で語りかける。
「私の犠牲を超えて進むつもりか?
ならば、その覚悟を示せ。
真実を手にする資格があるのかを、ここで証明するのだ。」
弁慶が一歩前に出て強く叫ぶ。
「あいつの覚悟を知っている俺たちが、この試練を超えないわけにはいかない!」
清盛が剣を抜き、一行に指示を出す。
「全員、油断するな。これまでと同じように連携を崩さずに戦うんだ!」
知盛の幻影が周囲の空間を揺らし、守護者たちを再び実体化させた。
それらは一行を取り囲むように配置され、襲いかかる準備を整えた。
一行は彼らに立ち向かい、激しい戦いが繰り広げられる。
義経が俊敏な動きで敵を翻弄し、弁慶が巨体を盾として仲間を守る。
静御前は魔法の力で守護者たちの動きを封じ、清盛は全体を指揮しながら敵の隙を突く戦略を練った。
「進むにはこの試練を越えるしかない!」
清盛が声を上げ、一行の力を結集させた。
最終的に一行は守護者たちを打ち破り、光の中に溶けるように消えゆく幻影を見つめた。
知盛の姿を模した幻影が最後に微笑みを浮かべ、静かな声で言った。
「よくぞここまで来た。お前たちなら、真実にたどり着けるだろう。」
その声を聞きながら光の空間が静寂を取り戻し、次の道が開けた。
清盛たちは知盛の意志を胸に、さらに深く図書館の核心へと進む決意を新たにした。
新たに示された光の道を進み、大図書館のさらに奥深くへ向かっていた。
道はどこまでも続いているように見え、周囲の書棚や光のオーブが絶えず動きを変えている。
まるで空間そのものが彼らの歩みに反応しているようだった。
「この場所……ただの知識の倉庫ではないですね。」
静御前が光の文字が浮かぶ壁を見つめながら呟いた。
「この空間全体に意志が宿っているように感じます。」
「進むたびに空間が試しているようだ。」
義経が剣の柄を握りしめ、警戒しながら進む。
知盛は低い声で言った。
「ここにある知識は、ただの情報ではなく、この世界を変える力を秘めているはずだ。
その力に触れる者を慎重に選ぼうとしているのかもしれない。」
清盛は一行を振り返りながら冷静な口調で言葉を紡ぐ。
「この図書館が何を試そうとしているのかはわからないが、
我々はその答えを探し出すために進むしかない。注意を怠るな。」
一行は慎重に進んでいった。
やがて道は広がりを見せ、巨大なホールのような空間が姿を現した。
その中央には光の柱が立ち上り、周囲には舞うように光の紋様が浮かんでいる。
「なんという規模だ……これが図書館の核心へ向かう道なのか?」
弁慶が驚きと警戒を込めて言った。
静御前は眉をひそめながら答えた。
「この光と文字、それぞれが重要な意味を持っている気がします。
ただの装飾とは思えません。」
突然、ホールの中央で強い光が集中し、人影が現れた。
豪華な甲冑をまとい、堂々とした佇まいを見せるその姿に、一行の視線が釘付けになる。
光に照らされたその男の鋭い目つきには、計り知れない威圧感と野望が漂っていた。
義経が低い声で呟いた。
「……あの男、確か織田信長だ。」
「織田信長……。」
静御前がその名を繰り返し、神妙な面持ちで彼を見つめる。
「日本の歴史に名を残す武将が、なぜこの異世界に……?」
知盛は慎重に観察を続けながら静かに語った。
「異世界という特殊な場所では、時代や場所を越え、異なる道を歩む者が集うのかもしれない。」
信長は一行が自分を認識したことを悟ると、冷ややかな笑みを浮かべながら口を開いた。
「ほう……私の名を知っている者がここにいるとはな。面白い。
さて、お前たちは何を求めてここまで来た?」
清盛は毅然と信長を見据え、堂々と答える。
「私は平清盛。
この異世界の真実を解き明かすためにここまで来た。
創造者たちが遺した知識を探している。」
その言葉を聞いた信長は眉を少し動かし、興味深そうに答えた。
「真実を探す……か。
だが、それだけでこの場所に来るとは甘い。
私は、この地に眠る知識を手に入れ、異世界の秩序を新たに築くつもりだ。
それがお前たちと私の違いだ。」
「秩序を築く?」
義経が鋭く睨み返しながら問いただす。
「そうだ。」
信長は微笑を浮かべ、堂々と語る。
「無秩序に満ちた世界では、力ある者が秩序を生み出すべきだ。
私はその力を得るために、そして理想の世界を築くためにここにいる。」
静御前がその野望を警戒するかのように口を開く。
「あなたは、この図書館の知識を利用しようとしている……
そして支配を目指しているのですね。」
信長はその言葉に冷笑を浮かべながら応じた。
「その通りだ。
支配という言葉が悪く聞こえるかもしれないが、
混乱を終わらせるためには強き者がルールを作り出さねばならない。」
「支配など必要ない。」
清盛は一歩前に出て、強い声で言った。
「我々が求めるのは真実だ。
この世界の秩序を乱すのではなく、創造者たちの意図を解き明かし、元の世界に持ち帰る。
それが我々の目的だ。」
信長は一瞬沈黙した後、冷笑をさらに深めた。
「面白いな。お前たちと私では目的が正反対のようだ。
だが……真実を求めるならば、覚悟と力を示してみせる必要があるだろう。」
光の柱が再び輝きを増し、そのエネルギーに応じるかのように幾つもの守護者が現れた。
彼らは鎧に包まれた巨体で、赤い瞳が一行をじっと見据えている。
「彼らこそ、この図書館が選んだ試練の番人だ。」
信長は一歩下がりながら言った。
「お前たちの力、そして覚悟を見せてもらおう。」
その瞬間、光の柱が激しく揺れ、周囲の空間が歪み始めた。
柱の輝きが増し、放たれるエネルギーが空間を満たす中、光の中から幾つもの守護者の姿が現れた。
守護者たちは鎧に包まれた巨体で、その赤い瞳が静かに輝きながら一行をじっと見据えている。
弁慶が構えを取ると力強い声で答えた。
「いいだろう。
守護者相手に腕を試す覚悟はできている。」
清盛は鋭い目で守護者たちを見据え、声を上げた。
「全員、陣形を整えろ!
規則性を見つけるんだ!連携を保ちながら反撃するぞ!」
守護者たちは静寂を破るように動き始めた。
その動きは滑らかで、一糸乱れぬ連携を見せながら前進してくる。
鎧が輝くたびに空間が震え、巨体の一撃が迫り来る音が重圧感を与えていた。
義経が剣を抜き、鋭い目で敵を見据えながら前へと飛び出す。
「こいつら、ただの幻影じゃない!」
義経が叫びながら、迫る一撃を紙一重でかわした。
剣を閃かせ、守護者の動きを一瞬止める。
「動きに規則がある。意志が宿っているぞ!」
弁慶はすかさず巨体を盾のように構え、
義経の背後に入り込むようにして守護者の攻撃を受け止めた。
鋭い衝撃音が響き渡る中、弁慶は歯を食いしばりながら叫ぶ。
「俺が防ぐ!早く弱点を見つけてくれ!」
静御前は後方で目を閉じ、両手を前に出しながら魔力を集中させていた。
彼女の周りに浮かぶ紋様が輝き、術が空間に溶け込むように拡散していく。
「彼らの力はこの空間そのものから供給されている……
流れを乱せば、隙が生まれるかもしれません!」
知盛は守護者たちの動きを冷静に観察していた。
その鋭い目が捉えたのは、守護者たちの規則的な動きと、その中心にいる一体の動きの異常さだった。
「中央の守護者……奴が指揮している!」
知盛は指を差して叫ぶ。
「奴を狙えば連携が崩れるはずだ!」
清盛はすぐに指示を飛ばした。
「義経、弁慶、中央の守護者を狙え!
静御前、動きを封じる術を頼む!」
義経は弾かれたように動き、敵の隙を突いて中央の守護者へと迫った。
その剣が閃き、守護者の鎧に鋭い音を立てる。
「まずは俺が道を切り開く!」
と彼が叫びながら、さらに剣を振るう。
弁慶は義経を援護するため、中央の守護者が放つ巨大な一撃を力強く受け止めた。
重い衝撃音が響き渡る中、彼は微動だにせずに踏みとどまる。
「どうだ、この俺が相手だ!」
その間に静御前が完成させた術が空間に放たれ、守護者たちの動きが鈍り始めた。
「流れを封じました!
今がチャンスです!」
「一気に押し切るぞ!」
清盛の声が響き、一行はそれぞれの力を結集した。
義経が鋭い剣技で守護者の鎧を砕き、弁慶が全力の一撃で敵の動きを完全に止める。
知盛の助言に基づいて攻撃が正確に繰り出され、守護者たちのバランスが崩壊する。
最後の一撃を清盛が見舞うと、中央の守護者は深い光の裂け目を生じ、
その裂け目が一瞬で周囲の守護者たちに広がっていった。
巨体が光の粒となり、静寂の中で空間に吸い込まれるように消え去った。
一行は互いを確認しながら息を整えた。
その戦いの余韻が残る空間には、再び静寂が訪れた。
赤く輝いていた守護者の瞳は消え去り、彼らの姿は光の粒となって弾け散った。
一行はそれぞれ傷を確認しながら、息を整えた。
「やはり厳しい試練だったが、なんとか乗り越えられた。」
義経が剣を握り直しながら静かに呟く。
弁慶が拳を握りしめ、力強く仲間を鼓舞する。
「お前たちと共に進む限り、どんな敵でも倒せるさ。この調子で前に進もう。」
静御前は眉をひそめつつ、周囲を警戒しながら言った。
「この空間そのものが私たちを試している。
信長の存在が、さらにその試練を複雑なものにしている気がします。」
そこへ信長がゆっくりと歩み寄り、冷たい笑みを浮かべながら一行を見下ろして語り始めた。
「見事だ、お前たちの力を確かに見せてもらった。
この試練を越えたことで、この図書館を進む資格を得たと認めよう。」
清盛は信長の言葉に表情を変えず、鋭い眼差しをまっすぐ向けた。
「お前の目的は何だ?なぜこの図書館で我々と対峙する?」
信長は軽く首をかしげ、堂々とした態度で答える。
「この地に眠る知識を手に入れ、新たな秩序を築くこと。
無秩序に満ちた世界では、強き者が統治するべきだ。
それを実現するため、私はここにいる。」
知盛が冷静に観察しながら、低い声で言葉を継ぐ。
「つまり、その力を使って支配しようということか。
それが真実を追い求める我々とは相容れない理由だ。」
信長は薄い笑みを浮かべ、力強く宣言する。
「その通りだ。私の目的は力を得て世界を支配すること。お前たちは単なる障害でしかない。」
静御前は信長の冷酷な言葉に反論するかのように語りかけた。
「知識や力を手にする自由はあっても、それが異世界の秩序を壊すことになるなら、
私たちは見過ごすわけにはいきません。」
信長は少し肩をすくめ、冷笑を浮かべる。
「見過ごすか否か、それは些細な問題だ。
この図書館で真実を手にするのは、お前たちか、私か。
次の試練で決めることになるだろう。」
そう言うと信長は光の柱の奥を指し示し、部下たちを従えながらその場を去っていった。
その背中には冷酷な野心と揺るぎない意志が宿っており、一行の胸には新たな緊張感が広がった。
清盛がその背中を見送りながら力強く語りかける。
「信長の狙いは明白だ。だが、我々も彼に遅れを取るわけにはいかない。
次の道を進もう。
この先に異世界の真実が待っているはずだ。」
「道は開けている。この柱が示す道の先へ行こう。」
義経が険しい表情で短く言い、剣を握り直した。
一行は光の柱の先へと足を踏み出した。
空間は次第に入り組み、複雑な紋様が壁や床を埋め尽くしていく。
その雰囲気には、さらなる試練が待ち受けていることを知らせる予兆が漂っていた。
「この先はさらに厳しいものになるでしょう。」
静御前が慎重に歩みを進めながら言った。
「ですが、この旅路を進む限り、私たちは真実に近づいているはずです。」
清盛たちは、信長との対峙と激戦を乗り越え、互いの顔を確認し合うと改めて隊列を整えた。
戦いの疲労が残る中でも、一行の眼差しには信長に負けまいという決意が宿っていた。
空気が張り詰めるような静けさの中、清盛が力強い声で皆に告げる。
「信長の野望がこの先の道で待ち構えているかもしれない。
それでも我々は進むしかない。異世界の真実を掴むために、次の試練を迎え撃とう。」
義経が剣を握り直し、鋭い眼差しで前を見据える。
「道は開いている。この光の柱が示す先を目指すぞ。」
弁慶が肩を叩きながら笑みを浮かべた。
「次がどんな試練でも、俺たちなら超えられる。行くぞ!」
一行は再び足並みを揃え、光の柱が示す新たな道へと足を踏み出した。
道は輝く紋様と流れる光で満ちており、異世界の意志そのものを感じさせるかのようだった。
しかし、進むにつれて空間が徐々に揺らぎ始めた。光の流れが不規則に乱れ、周囲の紋様も一変していく。
壁のように迫る光の波が彼らを飲み込もうとする中、静御前が不安げに声を漏らした。
「この空間……何かが変わってきています。
まるで、私たちを分断しようとしているように見える……。」
知盛が鋭い目で辺りを見渡しながら呟いた。
「これはただの現象ではない。この図書館が意図的に仕掛けている罠だろう。」
清盛が一行を振り返り、声を張り上げた。
「全員、絶対に孤立するな!
一丸となって次の試練を乗り越えるぞ!」
しかし、光の壁が音を遮り、仲間たちの声は届かない。
知盛は一人、光の迷路の中に取り残されていた。
彼は冷静に周囲を見渡し、低く呟いた。
「これは……図書館が仕掛けた罠か。だが、ここで立ち止まるわけにはいかない。」
知盛は慎重に足を進め、光の壁を抜ける道を探し始めた。
その先に現れたのは、巨大な守護者だった。
これまでの試練で見たものとは異なり、その姿は異様に歪み、圧倒的な力を感じさせた。
「ここで私を試すというのか……。」
知盛は剣を抜き、守護者に向き合った。
「ならば、全力で応えてやる。」
守護者は無言のまま動き出し、その一撃は空間を震わせるほどの威力を持っていた。
知盛はその攻撃をかわしながら反撃を試みるが、守護者の力は圧倒的だった。
それでも彼は諦めることなく、冷静に敵の動きを観察し、隙を突くための戦略を練った。
「ここで倒れるわけにはいかない……。
清盛たちを先に進ませるためにも……。」
知盛は自らを奮い立たせ、守護者の攻撃を受け流しながら反撃を続けた。
しかし、守護者の一撃が知盛の体を捉え、彼は膝をついた。
それでも彼の目には決して諦めの色はなかった。
彼は最後の力を振り絞り、守護者の核心に向けて渾身の一撃を放った。
その一撃が守護者を貫き、巨大な体が光となって崩れ落ちた。
空間が静寂を取り戻す中、知盛はその場に倒れ込んだ。
彼の体は傷つき、立ち上がる力を失っていた。
「これで……道は開けたはずだ……。」
知盛は微かに笑みを浮かべ、遠くにいる仲間たちを思い浮かべた。
「清盛……静御前……義経……弁慶……。
お前たちなら、この先の真実にたどり着ける……。」
その瞬間、知盛の体が柔らかな光に包まれ始めた。
その光は彼の輪郭をなぞるように広がり、次第に彼の姿を溶かしていく。
彼の体は光の粒となり、空間に溶け込むように消えていった。
光が完全に消えた後、清盛たちが駆け寄ると、そこには知盛の剣だけが静かに残されていた。
清盛がその剣を手に取り、声を震わせながら呟いた。
「知盛……お前が道を切り開いてくれたのか……。」
静御前が涙を浮かべながら言った。
「彼の犠牲がなければ、私たちはここまで来られなかった……。」
義経が剣を握りしめ、力強く言った。
「知盛の意志を無駄にするな。この先に進み、真実を掴むんだ。」
弁慶が拳を握りしめながら頷いた。
「あいつの覚悟を胸に、俺たちは進むしかない。」
清盛たちは知盛の剣を胸に抱き、彼の意志を胸に刻みながら再び歩みを進めた。
知盛の犠牲が開いた道の先には、さらなる試練と異世界の真実が待ち受けているのだった。
知盛の犠牲によって道が開かれた後、清盛たちは彼の残した剣を手に、
光の柱が示す新たな道へと進み始めた。
空間は先ほどまでと同様に複雑な模様と光で満たされていたが、
その輝きは一層強く、道はさらに迷宮のように入り組んでいた。
静御前が柔らかな声で呟いた。
「知盛の覚悟がなければ、ここまで来られなかった……
私たちはこの先で真実に触れる責任があります。」
「知盛の意志は俺たちが背負う。」
弁慶が力強い拳を握りしめながら言葉を続ける。
「彼が切り開いてくれた道を無駄にはしない。」
清盛は振り返り、一行を見渡した。
「我々は一人の犠牲でここまで進んだ。
その犠牲に報いるためにも、次の試練を越えて真実を掴もう。」
一行はそれぞれ決意を新たにし、再び歩みを進めた。
道の先に現れたのは、広大な光の空間。
空間の中央には巨大な光のオーブが浮かび、
周囲には数え切れないほどの文字や紋様が漂い、一つ一つが異世界の言語で語りかけているかのようだった。
「ここには、異世界の核心を示す知識が眠っているようです。」
静御前が周囲を見回しながら慎重に言葉を選ぶ。
「しかし、近づくにはまた試練がある気配がします。」
すると、光のオーブがまばゆい輝きを放ち、一行を包み込むように動き出した。
その光の中から現れたのは、一つの幻影……それは、知盛の姿に似ていた。
しかし、その表情は冷たく、かつての仲間であったころの温もりが感じられなかった。
義経が剣を構えながら警戒を強める。
「これは……知盛か?
いや、違う。
図書館が作り出した試練だ……。」
静御前が震える声で呟く。
「私たちの心を試そうとしている……
知盛を模した姿で……」
知盛の幻影が冷たく笑い、一行に向かって低い声で語りかける。
「私の犠牲を超えて進むつもりか?
ならば、その覚悟を示せ。
真実を手にする資格があるのかを、ここで証明するのだ。」
弁慶が一歩前に出て強く叫ぶ。
「あいつの覚悟を知っている俺たちが、この試練を超えないわけにはいかない!」
清盛が剣を抜き、一行に指示を出す。
「全員、油断するな。これまでと同じように連携を崩さずに戦うんだ!」
知盛の幻影が周囲の空間を揺らし、守護者たちを再び実体化させた。
それらは一行を取り囲むように配置され、襲いかかる準備を整えた。
一行は彼らに立ち向かい、激しい戦いが繰り広げられる。
義経が俊敏な動きで敵を翻弄し、弁慶が巨体を盾として仲間を守る。
静御前は魔法の力で守護者たちの動きを封じ、清盛は全体を指揮しながら敵の隙を突く戦略を練った。
「進むにはこの試練を越えるしかない!」
清盛が声を上げ、一行の力を結集させた。
最終的に一行は守護者たちを打ち破り、光の中に溶けるように消えゆく幻影を見つめた。
知盛の姿を模した幻影が最後に微笑みを浮かべ、静かな声で言った。
「よくぞここまで来た。お前たちなら、真実にたどり着けるだろう。」
その声を聞きながら光の空間が静寂を取り戻し、次の道が開けた。
清盛たちは知盛の意志を胸に、さらに深く図書館の核心へと進む決意を新たにした。
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