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蝶々さん
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ぼんやり昔の事を思い出すわ...きっとあの夢のせいかもしれないわね。
ジュリオお兄様が蝶々を見せに来てくれた時の事を思い出す...
「その蝶々さんどうするの???」
「綺麗だし標本にしてしまおうかな」
「標本???」
「ピンを刺して箱の中に飾るんだよ、こんな感じに」
と言って一つの箱を出すと小さな箱にさっき捕まえた蝶々と同じ種類のものが納められていたわ...綺麗だけども...
「かわいそう」
自由に飛べる羽根があるのに閉じ込められて、こんな風に飾られるのが、その時のわたくしと重なってしまったのか、蝶々に同情したのよね...
「???」
ジュリオお兄様は首を傾げる。
「ねぇねぇ蝶々さん離してあげて...」
ジュリオお兄様にお願いすると、ちょっと考えてからニッコリ笑ってくれる。
「分かった、サンドラのお願いならね」
ジュリオお兄様は蝶々をカゴから出して大空に放つと蝶々は遠くへ飛んでいってしまうわ。
病気のせいで自由が効かなかったわたくしにはその蝶々がとても自由に見えたのよね...
ジュリオお兄様が蝶々を見せに来てくれた時の事を思い出す...
「その蝶々さんどうするの???」
「綺麗だし標本にしてしまおうかな」
「標本???」
「ピンを刺して箱の中に飾るんだよ、こんな感じに」
と言って一つの箱を出すと小さな箱にさっき捕まえた蝶々と同じ種類のものが納められていたわ...綺麗だけども...
「かわいそう」
自由に飛べる羽根があるのに閉じ込められて、こんな風に飾られるのが、その時のわたくしと重なってしまったのか、蝶々に同情したのよね...
「???」
ジュリオお兄様は首を傾げる。
「ねぇねぇ蝶々さん離してあげて...」
ジュリオお兄様にお願いすると、ちょっと考えてからニッコリ笑ってくれる。
「分かった、サンドラのお願いならね」
ジュリオお兄様は蝶々をカゴから出して大空に放つと蝶々は遠くへ飛んでいってしまうわ。
病気のせいで自由が効かなかったわたくしにはその蝶々がとても自由に見えたのよね...
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