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Chapter2:Jealous lover

異国の少年 その2

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「こいつはジョナサン アンダーソン ワイズ、父の友人の子でエアヴァルドの学生で留学する話になってる子なんですよ、見ての通り『赤を宿す瞳』持ちなのでね」

とお茶と一緒にフルーツたっぷりのロールケーキを用意してくれたわ!美味しそう!

「まぁ知っての通りウルム語がちゃんと話せないので暫くここでウルム語を勉強してから学校へ行かせる予定なんですよ」

そうディビッドはジョナサンの頭をポンと叩く。

『で...この2人とどう言う関係なんだよ...』

『まぁ見てて下さい』

そう言って私のカツラを勝手にディビッドは取り去ってしまう。

「あ!ちょっと!!!」

『はぁぁ!本物の緑髪!これが生贄の娘か...うわぁエステル様だけじゃなかったんだな!』

目をまん丸くして私の髪をじろじろ見るわ!

「正直この姿でここに来てほしいんですけどねぇ」

「仕方ないわよ...この髪と瞳で一発でアルカンタル侯の娘でお金に汚い悪名高き銭ゲバ令嬢ってバレちゃうもの」

そう...ミントグリーンの髪とピンクダイヤモンドの瞳はそうそう居ないからすぐにバレちゃうのよ...だから外に遊びに行く時は茶色か黒のカツラと眼鏡は外せないのよねぇ...

「ティナは本当に綺麗だし可愛いのにもったいないわよねぇ」

「スザンナだって可愛らしいわよ」

私はスザンナの方が可愛いと思うのよねぇ、ふくふくしていて素朴でとっても可愛いのに...

そう言えばなんかジョナサン、顔を赤くしながらチラチラとスザンナの方を見てるわよね...

「あ...あの...スザンナ...さんは...ディビッドとは...」

「ふふ、ディビッドさんはティナの恋人で私はティナの親友なのよ」

スザンナはジョナサンに指差ししながらゆっくりした口調で話をするわ、きっとウルム語が苦手だってわかっててそうしてるのよね...やっぱり優しいし可愛いわよねぇ。

「ゆうじん???ともだち??」

ジョナサンが首を傾げる。

「そうよ、ともだち」

「あの...僕...ともだち...なりたい...」

ジョナサンがスザンナにモジモジしながら片言でそんな事言ってるわ!

「良いわよ!うふふ、外国の方とお友達なんて嬉しいわ!」

『よっしゃあ!!友達になれた!』

ジョナサンがすごい喜んでるわ...まさかまさか...

『あの引きこもりのジョナサンが...女の子に顔を真っ赤にして話してるとかっ...くくっ』

『うるせぇ!』

ディビッドが笑いを堪えているわ!

さてフルーツロールケーキを食べようとフォークを手に取ろうとしたらいつのまにかディビッドがヒョイっと取りそれを使って一口大に切り分けて口に入れるわ!

「もぐもぐ...ちょっと...一人で食べられるから...もぐもぐ...」

抗議しようとしても辞めようとしないし...あら?ジョナサン顔真っ赤じゃない!

『お...おまっ!何人前でエロい事してんだよ馬鹿!』

『だって私とティナは夫婦ですから』

『そう言う事じゃねぇ!こんな自分で作ったもん食べさせる給餌行動、○○○やってんのとかわんねぇだろうが!』

一部言葉がわからないけどもしかしてエアヴァルドじゃ男女の給餌行動って人に見せちゃダメな事じゃないかしら!

「ジョナサン、ディビッドさんとティナがラブラブなの見て恥ずかしがってるわね」

『スザンナさんそんなもそんな顔して...う...ウルムの文化こえぇ...』

いえ...給餌行動はウルムでも人前でしないと思うわ...

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