お前なんかに喰われてたまるかコノヤロー!

只野ぱんだ

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近衛 慶秋

高島あかね

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放課後、なんだか女子達が私の周りを囲うのだが大体が、手作りお弁当について話だった。

「卵焼きの作り方を!」

「ハンバーグ何入れてるの???」

まぁ一応親切に教えてやるが、にわかでお弁当作って近衛に食べさせようとすんのは危険な気が...特にハンバーグ中が生だとマジでヤバいし...と思うも私じゃない女の子を見てくれるなら、それはそれでありがたいしな。

「ねぇ市橋さん、この後空いてる?」

ヒィ!この声は高島!!!

「な...何?」

「お昼の件で聞きたい事があるんだけど...」



人気の無い屋上へと続く階段の踊り場に連れてこられたよ...とほほ。

しかも高島と取り巻き共に囲まれてるんだなぁ...ううう。

「近衛君優しいからあんたみたいなオタク女、絶対同情してお昼誘ったに過ぎないんだから、調子乗るんじゃ無いわよ!」

「は...はぁ」

「しっかし何でこんな眼鏡の地味なキモブスになんて...しかもちょっと料理の腕があるからって近衛君の胃袋掴もうとか浅ましい!」

ブスなのは自覚はしてるが、言われるとなかなかショックだな。

「いや...ただ自分で美味しい物を食べたいからなだけだし...向こうが勝手に...」

「うるさいわねっ!」

「ひぇ」

こっちだって近衛 慶秋とはそんな一緒になんてなりたく無いんだぞコノヤロウ!しかし高島こえぇ...

「近衛君と高島さんお似合いだと思いますし...私なぞ二度と近衛君には近づく気は無いので...勘弁して貰えないですか...」

恐る恐るそう言うけど高島達の目が怖いよぉ...
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