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第1章 存在の意義
16話 少女と彼女
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森から帰る際、ペンネは僕の中でにいるサタンに、興味を持ったらしく仕切りに質問をしてきた。僕が説明するよりも彼女に説明してもらったほうが早いと思い、意識を渡した。
サタンは自分が恐れられてないと知ると気を良くし、魔術についても語っていた。僕は詳しい話についていけず蚊帳の外だったが・・・。
「それにしても、“魂の欠片“は興味があるわね」
ペンネが呟いた。
「ねぇ、私の中にも誰かの魂の欠片はあるのかな?」
彼女はキラキラとした目で此方を見てくる。
『転生を繰り返すうちに、何かしらの魂の欠片はあるはずじゃ。まぁ、こればかりは闇鍋に近い話になってしまうがな』
「何か判別する方法はあるの?私も会ってみたいわ!」
『あー、やめておいた方が良いぞ?仮に悪魔の魂の欠片だった場合、自我だけでなく周囲にまで迷惑をかけてしまうからな』
地獄の王はペンネをやんわりと止めていた。こいつ、悪魔の王だよな?あまりにも逸話と違うので正直驚く。
『これ、何を失礼なことを考えておる』
意識の中でサタンから注意をされた。
『いや、だって貴方仮にも悪魔の王でしょ?あまりにもまともだったからさ・・・』
『何を言とる、我は元々・・・』
「ねぇ、アイル?」
サタンが何か言いかけたがペンネが話しかけたことで中断される。何か言いかけていたのに・・・。
「今日、なんで私達気絶していたのかしら?」
すっかり忘れていた。僕はあの時見た人物について話した。逆光で見えなかったが笑っていたことも告げた。
「何が目的だったんだろう?僕の持っていた鞄は何か盗られた形跡もなかったし」
「私も特に無かったわ」
考えても分からないのでこの件は冒険者ギルドに報告しよう。もしかしたら別の誰かが被害に遭うかもしれない。
そうこうしているうちに村の明かりが見えてきた。時刻は午後6時位だ。篝火が村の入り口にある門を照らしている。何とか無事に帰ってくることができ、安心した時だった。
「そこの者、止まれっ!!」
門の見張り番が槍を此方に向けている。穂先は僕に向いていた。
しまった、外見が変わっていることを忘れていた。
見張り番が3人僕を取り囲む。面倒なことになったと思った瞬間、
「待って」
ペンネが僕の前に立った。見張り番は彼女の顔を見て見知った顔と知ると安心したようだが、僕を見て再度気を引き締めた顔で問答を始めた。
「ペンネ、そいつはなんだ」
「そいつじゃないわ、アイルよ」
「はぁ・・・?・・・お、おい本当にアイルか?」
彼は僕の顔を確認すると警戒から驚きの顔をつくった。まぁしょうがないよな。
「肌と目の色が変わってるけど大丈夫か?先生を呼んだ方が・・・」
「ありがとうございます、これから冒険者ギルドに報告しないといけないことがあるんです。それが終わったら診てもらいます」
僕の中にサタンが住んでいるため容姿が変わったなど口が裂けても言えるわけがない。
人間は異物を恐れ、排除しようとする。あまり波風は当てたくないがこの変化の仕様ではどう頑張っても隠せないだろう。
検問をペンネと一緒に通ると冒険者ギルドの建物を目指し、村の門をくぐった。
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