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第1章 存在の意義
45話 お守り様
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☆
光の渦が弾けるとユラさんと喋る人形が現れた。外見の変化はない。しかし、人形はとてもリアルでまるで生きているかの様だ。
「これは、一体・・・?」
「これこれ、妾をもう忘れたのか、ユラよ」
人形が動き出し、宙を舞う。表情も変わるので最早人と変わらない。
「お守り様!?お守り様なの!?」
「そんなに驚くでない。アイルに呼び出さしてやったのじゃ」
ユラさんは其処まで効くと此方を見て頭を下げる。
「大切なお守り様までご面倒を見て頂き本当にありがとうございます。このご恩は・・・」
「わぁ~!いいよ。そんなに丁寧に謝らなくても」
「あの、アイル。この人形は?」
「ユラさんの友達?のお守り様。糸を出すことができるんだよ」
「オモリサマ?へぇ~人形なのにすご~い!」
「これ、妾は人形ではない。これでもヒガシノ国の社で祀られていたモノじゃぞ。本来なら人間には見えぬ筈なのじゃが・・・」
「彼女も僕と同じく同調することが出来ます。恐らくそれが理由でしょう」
「お主らは本当によく分からぬの・・・。まぁ、こうしてユラの前に出れただけでもよしとしよう」
「いえいえ、お守り様には此処で試して頂きたいことがございます。宜しいですか?」
「ほぉ、それは一体?」
『「糸の魔術とやらを頼むぞ、童よ」』
サタンが僕の意識を使い、お守り様に言い放つ。何だか、イライラしている様な声だ。
それを聞いたお守り様も人形なのに汗が出ている様に感じる。
「その声は、管理者様ですか?」
『「如何にも。其れよりも早速自慢の魔術を見せて頂こうか」』
お守り様の顔が引き攣った笑い顔で固定されてしまった。
・
・
・
『サタン、知ってるの?』
『知っているもの何も、部下じゃ部下。東の小国の安寧を命令してそのまんまじゃったからの。久しぶりに顔が見れてよかったわ』
『そう言う割には厳しい当たりだね?』
『彼奴は冷静さが欠けると一気に隙だらけになるからの。其れを危惧して東の小国に割り振ったのじゃが』
ユラさんと何やら打ち合わせをしているお守り様。その横顔は引き締まっており、隙はない。オンオフのしっかりした人だと思った。
其れから少しした後、ユラさんは此方を見て頷く。僕も頷き返す。
目標の木に人差し指で指す。すると、人差し指の先端から白いモノが出てきた。木に勢いよく刺さる。
そのまま指を引く動作をすれば突き刺さった糸はすぐに指の先に戻っていった。
また、十指全ての先から糸を出し、重そうな岩まで動かしていた。中々使いやすそうな魔術だ。こんな繊細な術は見たこともないので終始感心して見ていた。
『随分と使いやすそうだね』
『あれは汎用性は高いな。自身の何倍もの物を運べるし、女子向けじゃろ。しかし、アレの一番の恐ろしいところは別にある』
『あれ以上に力があるの!?』
『まぁ、今は出来んがな。そのうち見れるじゃろ』
『其れにユラさんしかやって無いしね。これからまだ強くなるのか、楽しみだね』
ユラの展示訓練は日が登るまで続いた。
・
・
・
「もう、無理ぃ・・・・」
以前に比べ蘇生の影響なのか、体力が著しく衰えてしまった彼女を引き連れ、朝日が登る中村へと急いだ。
ユラさんをどうしようか、あれこれ考えながらそんな彼女たちの背中を追う。
光の渦が弾けるとユラさんと喋る人形が現れた。外見の変化はない。しかし、人形はとてもリアルでまるで生きているかの様だ。
「これは、一体・・・?」
「これこれ、妾をもう忘れたのか、ユラよ」
人形が動き出し、宙を舞う。表情も変わるので最早人と変わらない。
「お守り様!?お守り様なの!?」
「そんなに驚くでない。アイルに呼び出さしてやったのじゃ」
ユラさんは其処まで効くと此方を見て頭を下げる。
「大切なお守り様までご面倒を見て頂き本当にありがとうございます。このご恩は・・・」
「わぁ~!いいよ。そんなに丁寧に謝らなくても」
「あの、アイル。この人形は?」
「ユラさんの友達?のお守り様。糸を出すことができるんだよ」
「オモリサマ?へぇ~人形なのにすご~い!」
「これ、妾は人形ではない。これでもヒガシノ国の社で祀られていたモノじゃぞ。本来なら人間には見えぬ筈なのじゃが・・・」
「彼女も僕と同じく同調することが出来ます。恐らくそれが理由でしょう」
「お主らは本当によく分からぬの・・・。まぁ、こうしてユラの前に出れただけでもよしとしよう」
「いえいえ、お守り様には此処で試して頂きたいことがございます。宜しいですか?」
「ほぉ、それは一体?」
『「糸の魔術とやらを頼むぞ、童よ」』
サタンが僕の意識を使い、お守り様に言い放つ。何だか、イライラしている様な声だ。
それを聞いたお守り様も人形なのに汗が出ている様に感じる。
「その声は、管理者様ですか?」
『「如何にも。其れよりも早速自慢の魔術を見せて頂こうか」』
お守り様の顔が引き攣った笑い顔で固定されてしまった。
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『サタン、知ってるの?』
『知っているもの何も、部下じゃ部下。東の小国の安寧を命令してそのまんまじゃったからの。久しぶりに顔が見れてよかったわ』
『そう言う割には厳しい当たりだね?』
『彼奴は冷静さが欠けると一気に隙だらけになるからの。其れを危惧して東の小国に割り振ったのじゃが』
ユラさんと何やら打ち合わせをしているお守り様。その横顔は引き締まっており、隙はない。オンオフのしっかりした人だと思った。
其れから少しした後、ユラさんは此方を見て頷く。僕も頷き返す。
目標の木に人差し指で指す。すると、人差し指の先端から白いモノが出てきた。木に勢いよく刺さる。
そのまま指を引く動作をすれば突き刺さった糸はすぐに指の先に戻っていった。
また、十指全ての先から糸を出し、重そうな岩まで動かしていた。中々使いやすそうな魔術だ。こんな繊細な術は見たこともないので終始感心して見ていた。
『随分と使いやすそうだね』
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『其れにユラさんしかやって無いしね。これからまだ強くなるのか、楽しみだね』
ユラの展示訓練は日が登るまで続いた。
・
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「もう、無理ぃ・・・・」
以前に比べ蘇生の影響なのか、体力が著しく衰えてしまった彼女を引き連れ、朝日が登る中村へと急いだ。
ユラさんをどうしようか、あれこれ考えながらそんな彼女たちの背中を追う。
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