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第1章 存在の意義
46話 前昼
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☆
ー キロスカ村 南門 ー
「やっと帰ってこれた~・・・」
僕らはまるまる徹夜したことに加え、戦闘、魔術訓練も行っていた疲労が目に見えていた。
「おい、アイル!大丈夫か!?」
見張り番達が此方に駆け寄ってくる。それと同時にユラを見る。
「此方の娘さんは?」
「此処から南2、3km地点にて交戦、敵は殲滅したが被害者多数。この女性は僕らが保護してきました。このままギルドへ報告してきます」
「分かった。被害者はどうした?」
「皆さん事切れていたので土葬だけしてきました」
「遺体の処理までさせてすまない。ありがとな」
「いえいえ、ではこれで」
僕らは会話も早々にギルドへ足を向けた。
・
・
・
「・・分かりました。急な警備任務、それに加えて不死魔物の指導者の撃破。頭が上がりません。ありがとうございます」
「昨日は村から離れた地点で撃破できましたが、恐らく今夜は村の手前まで来るでしょう。何とかしなければなりません」
「昨日倒した魔物で終わりではないのですか?」
「はい、此方のユラさんによると南方の村や集落は次々に陥落している様です。数も昨日の比ではないでしょう。
それに、相手は白骨頭首です。遺体から白骨死体を生成しますので数ももっと多い筈です」
うぅ~っと頭を抱えるルカさん。加えて質問をする。
「そういえば、移住計画を立案していると聞いたのですが・・」
「あの計画は、シャンデア聖国の騎士が護衛につく前提での計画だったの。護衛も来ないし、魔物の討伐にも来れない物だから完全に頓挫したわ」
「ルカさん、僕からのお願いを聞けますか?その代わり村の防衛はなんとかしますから」
「お願い?其れよりも、村を防衛できるの?」
「はい、僕からのお願いを聞いてくだされば何とかできると思います」
其処まで言い切ると、ルカさんは窓から海を一度視線を配る。海は冬の太陽を反射してキラキラと光っている。
「アイルくん、ペンネさん。貴方達はこの村が好き?」
「はい、故郷ですから?」
「えぇ、其れが何か?」
「私はこの職場で働くまでは別の村にいたの。だけどここの人達は、移住してきた私を暖かく迎えてくれた。
この村は他所の町や都市にはないモノがある。私はそんな此処が大好き」
だから、とルカさんが続ける。
「この村を守ってくれるなら何でもする。この村を守って下さい。お願いします」
綺麗な三つ編み頭を深く此方に下げてきた。
・
・
・
☆
ー キロスカ村 集会所 ー
「何だってこんなところに集められたんだ?」
「俺が知るかよ、冒険者ギルドからの指令だぜ。今までこんな事なかったから余程のことだろう」
「貴方達、静かにしてくださる?村長が臨場してきたわよ?」
「うわ、やっべ」
齢50歳を超えている村長。しかし、足腰はしっかりとしているのか歩みにブレが無い。腰に刺した短刀は手入れも良くされているのだろう、磨きがかっている。
壇上に登ると、一礼して集まった群衆に話し掛ける。
「皆、よく集まってくれた。今日は皆に知らせたいことがある。
知っているものも多いと思うが、ここ最近南方の村や集落が魔物の群体に襲われる被害が相次いでいる。
原因は追求中だが其れよりも、其れよりも、昨日村から南にいった所で魔物によると小集団が見つかった。
此方はすぐに殲滅されたが、この様子では今日か明日あたりには奴らが攻めてくるかもしれない。
其処で我々はある凄腕の冒険者を雇うことに成功した。この方に言いつけを守れればこの村は安泰だそうだ。その言いつけを話そうと思う」
集まった村人達が固唾を飲む。静まりかえった群衆を見て、村長は頷くと言い放った。
「今日は絶対に、ここから出るな」
・
・
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ー キロスカ村 南門 ー
「やっと帰ってこれた~・・・」
僕らはまるまる徹夜したことに加え、戦闘、魔術訓練も行っていた疲労が目に見えていた。
「おい、アイル!大丈夫か!?」
見張り番達が此方に駆け寄ってくる。それと同時にユラを見る。
「此方の娘さんは?」
「此処から南2、3km地点にて交戦、敵は殲滅したが被害者多数。この女性は僕らが保護してきました。このままギルドへ報告してきます」
「分かった。被害者はどうした?」
「皆さん事切れていたので土葬だけしてきました」
「遺体の処理までさせてすまない。ありがとな」
「いえいえ、ではこれで」
僕らは会話も早々にギルドへ足を向けた。
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「・・分かりました。急な警備任務、それに加えて不死魔物の指導者の撃破。頭が上がりません。ありがとうございます」
「昨日は村から離れた地点で撃破できましたが、恐らく今夜は村の手前まで来るでしょう。何とかしなければなりません」
「昨日倒した魔物で終わりではないのですか?」
「はい、此方のユラさんによると南方の村や集落は次々に陥落している様です。数も昨日の比ではないでしょう。
それに、相手は白骨頭首です。遺体から白骨死体を生成しますので数ももっと多い筈です」
うぅ~っと頭を抱えるルカさん。加えて質問をする。
「そういえば、移住計画を立案していると聞いたのですが・・」
「あの計画は、シャンデア聖国の騎士が護衛につく前提での計画だったの。護衛も来ないし、魔物の討伐にも来れない物だから完全に頓挫したわ」
「ルカさん、僕からのお願いを聞けますか?その代わり村の防衛はなんとかしますから」
「お願い?其れよりも、村を防衛できるの?」
「はい、僕からのお願いを聞いてくだされば何とかできると思います」
其処まで言い切ると、ルカさんは窓から海を一度視線を配る。海は冬の太陽を反射してキラキラと光っている。
「アイルくん、ペンネさん。貴方達はこの村が好き?」
「はい、故郷ですから?」
「えぇ、其れが何か?」
「私はこの職場で働くまでは別の村にいたの。だけどここの人達は、移住してきた私を暖かく迎えてくれた。
この村は他所の町や都市にはないモノがある。私はそんな此処が大好き」
だから、とルカさんが続ける。
「この村を守ってくれるなら何でもする。この村を守って下さい。お願いします」
綺麗な三つ編み頭を深く此方に下げてきた。
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ー キロスカ村 集会所 ー
「何だってこんなところに集められたんだ?」
「俺が知るかよ、冒険者ギルドからの指令だぜ。今までこんな事なかったから余程のことだろう」
「貴方達、静かにしてくださる?村長が臨場してきたわよ?」
「うわ、やっべ」
齢50歳を超えている村長。しかし、足腰はしっかりとしているのか歩みにブレが無い。腰に刺した短刀は手入れも良くされているのだろう、磨きがかっている。
壇上に登ると、一礼して集まった群衆に話し掛ける。
「皆、よく集まってくれた。今日は皆に知らせたいことがある。
知っているものも多いと思うが、ここ最近南方の村や集落が魔物の群体に襲われる被害が相次いでいる。
原因は追求中だが其れよりも、其れよりも、昨日村から南にいった所で魔物によると小集団が見つかった。
此方はすぐに殲滅されたが、この様子では今日か明日あたりには奴らが攻めてくるかもしれない。
其処で我々はある凄腕の冒険者を雇うことに成功した。この方に言いつけを守れればこの村は安泰だそうだ。その言いつけを話そうと思う」
集まった村人達が固唾を飲む。静まりかえった群衆を見て、村長は頷くと言い放った。
「今日は絶対に、ここから出るな」
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