おしゃぶりを咥えたイケメン

ハル

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地の巻

8. 四人そろう時

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地震のあった翌日、水月はSNSで話題になっているのを知り、発信者があの男性である事も他の投稿から解った。

「炎佳の次は、大地って人が炎上だね」

「私達っていい事してるだけなのに…」

「仕方ないよ、普通の人が出来ない事ができちゃうんだから…」

「正義のヒーローみたいに、ブルーとかレッドとか衣装着て活動する?…(笑)」

「冗談はその位にしといて、その大地って人も僕たちと同じように特殊能力が使えるんだったら、会って話し聞きたいね…」

「もうダイレクトメッセージ送ったよ…」

後は連絡の来るのを待つだけか?

早速大地から連絡があり、学校近くのファミレスで会う事にした。

簡単に自己紹介した後、今回の件について水月が質問した。

「何故、地震が起こる事がわかったんですか?」

「君たちもそうだろうけど、僕の場合は地面の変化が能力を使う事によって解るんだ。…
それで地下で何か起こってるって…今回の地震も東京から北の方向で変化が起こってきていたんでわかったんだ、勿論地震などを起こす事も出来ると思うよ…やった事無いけどね」

「いつ頃から、特殊能力が使えるようになったんですか?」

「15歳の誕生日だから6年前かな?…プレゼントに送ってきたんだよ、このイヤホン」

みんな時期は違うけど、誕生日にアイテムが贈られて来るのは一緒だった。

水月が自分達3人の事を話した。

「私のアイテムはリップ、これで主に水を扱うのかな?…そして炎佳はメガネがアイテムで知っての通り火を扱う、そしてソラは、…おしゃぶりがアイテム…アハハ…だめだ笑ってしまう」

「いいよ、自分で言うよ…僕のアイテムはおしゃぶりで、これで人を飛ばしたりできるので空間的な能力なのかなぁ?」

「そっか、良くわかったよ、そうするともう一人能力を使える人がいるって事も…」

「えっ?…何で?」

「まず俺、大地は地、水月は水、炎佳は火、空は空…仏教では万物を生成するのは五つの元素からなってて五大って言うんだ…だからあと風の能力を持った人がいるはずだ!」

「へー、さすが年長者、物知り…」

「そういう事だから、気にかけて見ていて」

そういうと大地は、仕事があるので先に出るねと言って帰り、残った3人は、それぞれに大地が言うもう1人の人物について想像していた。




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