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5.最低
家出少女
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さすがに目立つ…。
いつも以上に、というか老若男女から視線を感じる。
パンパンのリュックに片手にはペットキャリーに入った白い猫。
「君、猫ちゃんの病院にでも行くの?
よかったら送ろうか?」
「大丈夫です。」
…知らない女子高生に声かけるようなあんたが病院に行けばいいのに。
荷物は重いし、どーでもいいことで足を止められるしでだんだんイライラしてきた。
「おもちー。疲れたよ…。
休憩しよ…。」
公園のベンチに座ってリュックからペットボトルの水を取り出す。
ペットキャリーに入ってた小さいプラスチックのお皿に水を入れてあげる。
「はいどーぞ。」
おもちは水を小さな舌でぺろぺろと飲みだした。
「あたしも飲もう…。」
ペット可のホテルまで歩いてあと5分。
もうかなり歩いたんだけど…。
…こんなことになったのも全部パパのせい。
今度顔合わせるときは欲しい服全部買ってもらおう。
「ネットで予約したアロンソです。」
捜索願出されたときのために、ミドルネームと名前、そして嘘の年齢で予約してある。
…パパはあたしにミドルネームあることなんて忘れてるんだろうな。
「お待ちしておりました。
お部屋は705号室になります。
ごゆっくりとお過ごしくださいませ。」
部屋に入ると、猫用のトイレとベッド、ご飯のお皿がある以外は普通のホテル。
へー、こうなってるんだ。
「おもち。出ていいよ。」
おもちは部屋の様子を伺いながら恐る恐るペットキャリーから出た。
「荷物重たかった…。」
リュックをソファの上に下ろし、おもちの水とご飯を入れてあげる。
「しばらくあたしとふたり暮らしだよ。
…って言ってもだいたいいつもそうか。」
スマホの設定からGPSとケータイ捜索機能を切る。
そんなにあたしが心配なら自力で探してみてね、パパ。
なんだか今日は気疲れしちゃった。
…よくよく考えてみれば、あたしのことパパは迎えにこないんだろうし気にも止めてないのかも。
でもいきなりわけわかんないところでブチ切れたりしてきて本当にムカつく。
自分だって好き勝手やってるじゃん。
パパに言われる筋合いないんだけど。
でも…まだ高校だって卒業してない。
生活するにはパパのお金がないと生きていけない。
…早く自立して何にも縛られず自分を生きていきたいよ。
いつも以上に、というか老若男女から視線を感じる。
パンパンのリュックに片手にはペットキャリーに入った白い猫。
「君、猫ちゃんの病院にでも行くの?
よかったら送ろうか?」
「大丈夫です。」
…知らない女子高生に声かけるようなあんたが病院に行けばいいのに。
荷物は重いし、どーでもいいことで足を止められるしでだんだんイライラしてきた。
「おもちー。疲れたよ…。
休憩しよ…。」
公園のベンチに座ってリュックからペットボトルの水を取り出す。
ペットキャリーに入ってた小さいプラスチックのお皿に水を入れてあげる。
「はいどーぞ。」
おもちは水を小さな舌でぺろぺろと飲みだした。
「あたしも飲もう…。」
ペット可のホテルまで歩いてあと5分。
もうかなり歩いたんだけど…。
…こんなことになったのも全部パパのせい。
今度顔合わせるときは欲しい服全部買ってもらおう。
「ネットで予約したアロンソです。」
捜索願出されたときのために、ミドルネームと名前、そして嘘の年齢で予約してある。
…パパはあたしにミドルネームあることなんて忘れてるんだろうな。
「お待ちしておりました。
お部屋は705号室になります。
ごゆっくりとお過ごしくださいませ。」
部屋に入ると、猫用のトイレとベッド、ご飯のお皿がある以外は普通のホテル。
へー、こうなってるんだ。
「おもち。出ていいよ。」
おもちは部屋の様子を伺いながら恐る恐るペットキャリーから出た。
「荷物重たかった…。」
リュックをソファの上に下ろし、おもちの水とご飯を入れてあげる。
「しばらくあたしとふたり暮らしだよ。
…って言ってもだいたいいつもそうか。」
スマホの設定からGPSとケータイ捜索機能を切る。
そんなにあたしが心配なら自力で探してみてね、パパ。
なんだか今日は気疲れしちゃった。
…よくよく考えてみれば、あたしのことパパは迎えにこないんだろうし気にも止めてないのかも。
でもいきなりわけわかんないところでブチ切れたりしてきて本当にムカつく。
自分だって好き勝手やってるじゃん。
パパに言われる筋合いないんだけど。
でも…まだ高校だって卒業してない。
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…早く自立して何にも縛られず自分を生きていきたいよ。
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