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65話目 ムーちゃん
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実はこの間のアップデートでモンスターや動物を仲間にすることができるようになったらしい。
もともとこのゲームにはテイマーという職業はなかったので別に大丈夫だろう。
で、もしかしてこの子も仲間にすることができるのではないかと思ってやってみたらできたようだ。
ていうかこれは生物なのか?
まあでも仲間にできたということは生物なのだろう。
それとも普通に機械とかでも仲間にできるようになっているのだろうか、詳しいことは私はわからないのでそこまで気にはしないが。
「まあ仲間にできてよかったね。」
「そうね。結構かわいいでしょ?やってみたら実際にしゃべってくれるようにもなったし、非常に優秀な従業員よ。いざとなったら用心棒にもできるしね。」
「用心棒って……、メアリーがいるんだから別にいいでしょ。」
「私がいないときよ!今までは私がいないときは店を閉めていたけどこの子がいるなら店は閉めなくていいから。」
このゲームにおいてお店からものを窃盗するという行為はできないのだが、お金の支払いとかがあるので基本的にお店に従業員がいないときは開かないのだ。
でもこの子がいるなら大丈夫だね。
「ちなみに、名前は付けたの?」
「つけたわよ。」
「なに?教えてよ。」
「いいんだけど、言うってなるとなんか恥ずかしいわね。」
確かにそれはわかる。
自分で考えた名前を付ける時って結構恥ずかしいよね。
……
「いつまでもじもじしてるの!早く言わないと恥ずかしくなるよ!」
「ええ、だって!」
「ワたしの名前はムーと申しマス。」
「ちょっとムーちゃん!」
「ムーって、なんかもっとかわいい名前なかったの?」
「だって!ホムンクルスでしょ?ムーちゃんじゃん!」
ホムンクルスの中にムがあるからムーって、ホーちゃんになってた可能性もあるってことか?
ならマシな名前か。
「ワたしはこれで満足でスヨ。」
まあ本人?本ホムンクルス?が満足ならまあいいか。
「で、今後はムーにここのお店任せてメアリーはお店やらない感じ?」
「うーん、そうね~、でも私はこのお店が好きだし、武器を作ったりとかもしないといけないから今まで通りここのお店にいるかな。でも今までよりは外に出たりとかができるかもしれない。」
「そっか、武器はムーには作れないんだもんね。」
「まあ、できるっちゃできるんだけど、あまり性能が良くないから……。」
「あー」
「チョっと!ワたしは武器を作るためにはデキテいませんシ!」
メアリーの武器は性能がいいって結構人気なんだ。
今まで1層に会ったお店は雰囲気とか場所とかが入りにくいところだったから知る人ぞ知るって感じだったけど、これからはこの好立地だしきっと売れていくだろう。
「そういえば1層のお店ってどうするの?」
「あー、そうだね。まああそこのお店はもうたたむことにするよ。わざわざ1層まで買いに来る人もいないだろうし。」
「そっか。じゃあ今後はこのお店でやっていくのね。」
「しばらくはね。でも3層はまじで鍛冶屋に人気だからほかのお店と競合することになるかもしれないわね。」
「まあメアリーは有名だから大丈夫でしょ。」
「あんまり売れすぎても生産間に合わないけどね。まあ頑張ってみるよ。」
メアリーのお店を後にして私は3層の町の中を探検しているんだけど、さっきメアリーが言った通りものすごく鍛冶屋が多い。
ていうかメアリーのお店のすぐ横らへんに鍛冶屋あるし。
そういえばさっきから町中をぐるぐると歩いているんだけど、明らかに私付けられてるんだよね。
ストーカーとか物騒だね。
このゲームPKができないから安全なんだけど、付けられていい気はしないわけで、しかも盗撮とかされて写真ばらまかれたりしても嫌なんだよなぁ。
とりあえずこのストーカーをとっ捕まえようと思う。
いい感じの路地があったので私はその路地に入る。
(やっぱり曲がって来たか。こりゃ付けられてるのは確定だな。わんちゃん普通に行先が同じ可能性あるかなと思ったんだけど……。)
「ちょっと、あなた先から付けてるのバレバレだよ。出てきなよ!」
私は後ろを向いて声を張り上げた。
「ッ!?」
相手は黒いフードをかぶっていて、私にばれていたことに驚いて逃げようとした。
しかし、私は路地の入口を造形でふさいでいたので逃げ場はない。
さぁ、私をストーカーしたろくでもないやつはどんな奴だ?
もともとこのゲームにはテイマーという職業はなかったので別に大丈夫だろう。
で、もしかしてこの子も仲間にすることができるのではないかと思ってやってみたらできたようだ。
ていうかこれは生物なのか?
まあでも仲間にできたということは生物なのだろう。
それとも普通に機械とかでも仲間にできるようになっているのだろうか、詳しいことは私はわからないのでそこまで気にはしないが。
「まあ仲間にできてよかったね。」
「そうね。結構かわいいでしょ?やってみたら実際にしゃべってくれるようにもなったし、非常に優秀な従業員よ。いざとなったら用心棒にもできるしね。」
「用心棒って……、メアリーがいるんだから別にいいでしょ。」
「私がいないときよ!今までは私がいないときは店を閉めていたけどこの子がいるなら店は閉めなくていいから。」
このゲームにおいてお店からものを窃盗するという行為はできないのだが、お金の支払いとかがあるので基本的にお店に従業員がいないときは開かないのだ。
でもこの子がいるなら大丈夫だね。
「ちなみに、名前は付けたの?」
「つけたわよ。」
「なに?教えてよ。」
「いいんだけど、言うってなるとなんか恥ずかしいわね。」
確かにそれはわかる。
自分で考えた名前を付ける時って結構恥ずかしいよね。
……
「いつまでもじもじしてるの!早く言わないと恥ずかしくなるよ!」
「ええ、だって!」
「ワたしの名前はムーと申しマス。」
「ちょっとムーちゃん!」
「ムーって、なんかもっとかわいい名前なかったの?」
「だって!ホムンクルスでしょ?ムーちゃんじゃん!」
ホムンクルスの中にムがあるからムーって、ホーちゃんになってた可能性もあるってことか?
ならマシな名前か。
「ワたしはこれで満足でスヨ。」
まあ本人?本ホムンクルス?が満足ならまあいいか。
「で、今後はムーにここのお店任せてメアリーはお店やらない感じ?」
「うーん、そうね~、でも私はこのお店が好きだし、武器を作ったりとかもしないといけないから今まで通りここのお店にいるかな。でも今までよりは外に出たりとかができるかもしれない。」
「そっか、武器はムーには作れないんだもんね。」
「まあ、できるっちゃできるんだけど、あまり性能が良くないから……。」
「あー」
「チョっと!ワたしは武器を作るためにはデキテいませんシ!」
メアリーの武器は性能がいいって結構人気なんだ。
今まで1層に会ったお店は雰囲気とか場所とかが入りにくいところだったから知る人ぞ知るって感じだったけど、これからはこの好立地だしきっと売れていくだろう。
「そういえば1層のお店ってどうするの?」
「あー、そうだね。まああそこのお店はもうたたむことにするよ。わざわざ1層まで買いに来る人もいないだろうし。」
「そっか。じゃあ今後はこのお店でやっていくのね。」
「しばらくはね。でも3層はまじで鍛冶屋に人気だからほかのお店と競合することになるかもしれないわね。」
「まあメアリーは有名だから大丈夫でしょ。」
「あんまり売れすぎても生産間に合わないけどね。まあ頑張ってみるよ。」
メアリーのお店を後にして私は3層の町の中を探検しているんだけど、さっきメアリーが言った通りものすごく鍛冶屋が多い。
ていうかメアリーのお店のすぐ横らへんに鍛冶屋あるし。
そういえばさっきから町中をぐるぐると歩いているんだけど、明らかに私付けられてるんだよね。
ストーカーとか物騒だね。
このゲームPKができないから安全なんだけど、付けられていい気はしないわけで、しかも盗撮とかされて写真ばらまかれたりしても嫌なんだよなぁ。
とりあえずこのストーカーをとっ捕まえようと思う。
いい感じの路地があったので私はその路地に入る。
(やっぱり曲がって来たか。こりゃ付けられてるのは確定だな。わんちゃん普通に行先が同じ可能性あるかなと思ったんだけど……。)
「ちょっと、あなた先から付けてるのバレバレだよ。出てきなよ!」
私は後ろを向いて声を張り上げた。
「ッ!?」
相手は黒いフードをかぶっていて、私にばれていたことに驚いて逃げようとした。
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