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第7話
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2層の攻略を終えてから、私の作業ゲームがスタートした。第3層は湿地帯だったようで、階段を下る段階から既に道を把握、最短経路でボス攻略をした。
少々ぬかるんだ地面に足を取られたが、中盤あたりで水蜘蛛というスキルを手に入れたことで攻略がサクサク進むようになった。
水蜘蛛というスキルは簡単に言えば水上歩行だ。
ちなみに、3層ボスはウィッチのようなもので、魔法を使って攻撃してくるタイプであった。
影移動でボスの後ろにテレポートし、忍者刀で刺して終わりである。
このように、私のゲーム攻略はとてつもなくつまらない。正直私ですら飽きてきてしまうほどには単調な攻略風景である。ただただ流れのゲーム。面白くはない。
これが誰か仲間と共に行うものであれば、コンビネーション技をやってみたりと非常に見応えのあるプレイングになるのだろうが、私はただひっそり近づいて倒すだけなのだ。
女忍者という職業上、派手な戦い方もない。
ただ、レベルが上がっていくことと、スキルが手に入る、強化されていくというのは非常にモチベーションにつながる。私の数少ない楽しみだ。
そんなに楽しみが少ないならゲームを止めれば良いじゃない。そう思う方もいるだろうが、私は生憎ログアウトができない。することがないので下へ下へと下がっていくほかないのだ。
現在私がいるのは第6層。ひとまず数日間はここで休息を取ることとした。
6層は休息エリアのようなものになっていて、階層移動のテレポーターがある町がマップの中央付近にある。
その町の中央には大きな泉があり、白を基調とした美しい町並みが特徴の見ていて癒やされる作りの町だ。
1層の町と同様の大きさがあり、設備も充実している。どうやら下層に下がってこられる商人達の滞在エリアというのを想定して作られた層らしい。
出現するモンスターのレベルこそ平均で6ではあるものの、強さはそこまで強くない。
ここへ来てようやくスライムがメインとなっている。スライムであれば攻撃されてもあまりいたくはないし、やられると行ったことはほとんどない。
6層まで下がって来られているのだから、そんな人は大抵負けないだろう。
時折通常のモンスターも出ては来るが、群れて出てくることがほとんどないため、切り抜けやすい。
私はこの6層へ来るまでほとんど休み無しだった。睡眠もほとんど取っておらず、正直疲労がたまっている。疲労がたまってくると画面の左上の方に警告マークが出るのだが、それが1日ほど前からずっとつきっぱなのだ。
現在レベルは14で、スキルもいくつか手に入っている。途中で経験値増加のスキルを手に入れたのがでかかったかもしれない。
6層まで上がってくると、1層に比べてプレイヤーの量が増えたように感じる。
ひとまず宿を取り、1日休んだ後に町へ出かけた。
今まではアイテムボックスに溜めていたドロップ品を売却にでもいこうとおもう。
すべての町にあるわけではないのだが、いくつかの町には売却用の建物が設置されていて、そこでアイテムを売却することができる。逆に、ここから他の冒険者やプレイヤーが売却した商品を購入することもできるため、弱小の商人なんかはここで買うことになるのだろう。
大規模の商人になってきたり、ギルドになってきたりすれば戦闘職に頼んで採集してきて貰うということも可能だろうが。
アイテムボックス内にため込んだドロップ品の、半分をそこで売却した。残りの半分は一応取っておく。アイテムボックスはレベルごとに最大収容量が決まっており、私の場合はほとんどフルになってしまっていた。これで多少は空きが出る。
その売却用の建物は、プレイヤーの溜まり場のようになっており、掲示板のようなものもあったりする。その掲示板で依頼を受けてお金を稼ぐこともできるような、一種のハローワークだ。
その掲示板には様々なものが貼ってあるのだが、その中でもひときわ目立つものがある。
『フェンテンリオルデ ギルドメンバー募集中!!』
そうデカデカと書かれた張り紙。そう、このゲームにはギルドという仕組みが存在している。先ほど商人の話で出てきたものだ。
ギルドは2人以上で結成出来る。一般リリース開始から1ヶ月後にギルド対抗戦が予定されていて、それに向けた勧誘活動が盛んなのだ。
すでにギルドのランク付けというのがネットでされていたりして、一般リリースを前に凄い盛り上がりを見せている。
ちなみにギルドは職業の種類別で分かれているわけではなく、どんな職業でも入れるようになっている。
ただ、ギルドによっては職業を制限していたりするため、現状戦闘職だけだったり、生産職だけだったりといったギルドが多い。それぞれ冒険者ギルド、商業ギルドと呼ばれている。どちらの職業のプレイヤーも入れているギルドを、総合ギルドと呼んでいるそうだ。
今の上位ギルドで名前が挙がるのがこの張り紙に書いてあったフェンテンリオルデだ。なんといってもギルドメンバーの人数が第1位なのである。
1000人しか入れない先行リリースであるにもかかわらず、既に80人を超えるギルドメンバーを有している。入団試験などがなく、先行リリース組ではない人も既にネットで登録ができるらしく、それらを含めたら人数は1000人を優に超しているという噂だ。
このフェンテンリオルデは俗に言う冒険者ギルドだ。
また、商業ギルドとなってくると、三嶋商業会が力をつけていて、プレイヤーが経営する店の半分くらいは現状ここに所属しているみたいだ。
既に冒険者ギルドと提携をして優先的に素材を入手したりと、いろいろやっている凄いギルド。
他にも多種多様なギルドがあるのだが、現状まだギルド対抗戦などが非公式含めて行われておらず、どのギルドが一番強いかというのはわからない。
強いていえば、フェルテリコというギルドは元々別ゲームで最強格だったチームだそうで、その構成メンバー7人が丸々先行リリースでこっちへやってきているらしい。
そういったギルドがあったりと、ギルドシステムはなかなか話題に欠けない面白いシステムなのだ。
私は現状ギルドに入る気はないので、ひとまずは野良プレイヤーとしてやっていこうと思う。
少々ぬかるんだ地面に足を取られたが、中盤あたりで水蜘蛛というスキルを手に入れたことで攻略がサクサク進むようになった。
水蜘蛛というスキルは簡単に言えば水上歩行だ。
ちなみに、3層ボスはウィッチのようなもので、魔法を使って攻撃してくるタイプであった。
影移動でボスの後ろにテレポートし、忍者刀で刺して終わりである。
このように、私のゲーム攻略はとてつもなくつまらない。正直私ですら飽きてきてしまうほどには単調な攻略風景である。ただただ流れのゲーム。面白くはない。
これが誰か仲間と共に行うものであれば、コンビネーション技をやってみたりと非常に見応えのあるプレイングになるのだろうが、私はただひっそり近づいて倒すだけなのだ。
女忍者という職業上、派手な戦い方もない。
ただ、レベルが上がっていくことと、スキルが手に入る、強化されていくというのは非常にモチベーションにつながる。私の数少ない楽しみだ。
そんなに楽しみが少ないならゲームを止めれば良いじゃない。そう思う方もいるだろうが、私は生憎ログアウトができない。することがないので下へ下へと下がっていくほかないのだ。
現在私がいるのは第6層。ひとまず数日間はここで休息を取ることとした。
6層は休息エリアのようなものになっていて、階層移動のテレポーターがある町がマップの中央付近にある。
その町の中央には大きな泉があり、白を基調とした美しい町並みが特徴の見ていて癒やされる作りの町だ。
1層の町と同様の大きさがあり、設備も充実している。どうやら下層に下がってこられる商人達の滞在エリアというのを想定して作られた層らしい。
出現するモンスターのレベルこそ平均で6ではあるものの、強さはそこまで強くない。
ここへ来てようやくスライムがメインとなっている。スライムであれば攻撃されてもあまりいたくはないし、やられると行ったことはほとんどない。
6層まで下がって来られているのだから、そんな人は大抵負けないだろう。
時折通常のモンスターも出ては来るが、群れて出てくることがほとんどないため、切り抜けやすい。
私はこの6層へ来るまでほとんど休み無しだった。睡眠もほとんど取っておらず、正直疲労がたまっている。疲労がたまってくると画面の左上の方に警告マークが出るのだが、それが1日ほど前からずっとつきっぱなのだ。
現在レベルは14で、スキルもいくつか手に入っている。途中で経験値増加のスキルを手に入れたのがでかかったかもしれない。
6層まで上がってくると、1層に比べてプレイヤーの量が増えたように感じる。
ひとまず宿を取り、1日休んだ後に町へ出かけた。
今まではアイテムボックスに溜めていたドロップ品を売却にでもいこうとおもう。
すべての町にあるわけではないのだが、いくつかの町には売却用の建物が設置されていて、そこでアイテムを売却することができる。逆に、ここから他の冒険者やプレイヤーが売却した商品を購入することもできるため、弱小の商人なんかはここで買うことになるのだろう。
大規模の商人になってきたり、ギルドになってきたりすれば戦闘職に頼んで採集してきて貰うということも可能だろうが。
アイテムボックス内にため込んだドロップ品の、半分をそこで売却した。残りの半分は一応取っておく。アイテムボックスはレベルごとに最大収容量が決まっており、私の場合はほとんどフルになってしまっていた。これで多少は空きが出る。
その売却用の建物は、プレイヤーの溜まり場のようになっており、掲示板のようなものもあったりする。その掲示板で依頼を受けてお金を稼ぐこともできるような、一種のハローワークだ。
その掲示板には様々なものが貼ってあるのだが、その中でもひときわ目立つものがある。
『フェンテンリオルデ ギルドメンバー募集中!!』
そうデカデカと書かれた張り紙。そう、このゲームにはギルドという仕組みが存在している。先ほど商人の話で出てきたものだ。
ギルドは2人以上で結成出来る。一般リリース開始から1ヶ月後にギルド対抗戦が予定されていて、それに向けた勧誘活動が盛んなのだ。
すでにギルドのランク付けというのがネットでされていたりして、一般リリースを前に凄い盛り上がりを見せている。
ちなみにギルドは職業の種類別で分かれているわけではなく、どんな職業でも入れるようになっている。
ただ、ギルドによっては職業を制限していたりするため、現状戦闘職だけだったり、生産職だけだったりといったギルドが多い。それぞれ冒険者ギルド、商業ギルドと呼ばれている。どちらの職業のプレイヤーも入れているギルドを、総合ギルドと呼んでいるそうだ。
今の上位ギルドで名前が挙がるのがこの張り紙に書いてあったフェンテンリオルデだ。なんといってもギルドメンバーの人数が第1位なのである。
1000人しか入れない先行リリースであるにもかかわらず、既に80人を超えるギルドメンバーを有している。入団試験などがなく、先行リリース組ではない人も既にネットで登録ができるらしく、それらを含めたら人数は1000人を優に超しているという噂だ。
このフェンテンリオルデは俗に言う冒険者ギルドだ。
また、商業ギルドとなってくると、三嶋商業会が力をつけていて、プレイヤーが経営する店の半分くらいは現状ここに所属しているみたいだ。
既に冒険者ギルドと提携をして優先的に素材を入手したりと、いろいろやっている凄いギルド。
他にも多種多様なギルドがあるのだが、現状まだギルド対抗戦などが非公式含めて行われておらず、どのギルドが一番強いかというのはわからない。
強いていえば、フェルテリコというギルドは元々別ゲームで最強格だったチームだそうで、その構成メンバー7人が丸々先行リリースでこっちへやってきているらしい。
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