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甘えられるのがこれほど、嬉しいんだと実感する日が来るとは、
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「朔君、冬人兄様の様子どうだった?」
「俺が行った時起きてました。喉と頭が痛いとか言ってたんで、それ用の薬後で出しておきます」
「そっかぁ、後で会った時に診ておくか。ぁ、それと、俺の方から楓斗兄様と秋人兄様に連絡しておいたから」
「ぇ、ほんとですか。ありがとうございます、夏人さん」
リビングに戻って、俺は夏人さんとそんな会話をしてから俺はキッチンに向かいエプロンを付けてから、冷蔵庫に向かう。
「朔君、何か作るの?、お昼ご飯?」
「はい、雑炊作ろうかなって、、夏人さんはお昼何食べたいですか?リクエストしてくれればなんでも作るんで」
「だったら俺も雑炊にして貰って良いかな?」
「良いですけど、良いんですか?もっと食べたいの言ってくれても良いんですよ」
「良いの良いの。俺は朔君の雑炊が食べたいから」
「!、ゎ、分かりました」
俺はそれから、ラップで保存しておいたお米を電子レンジで温め直して、卵と椎茸、使った雑炊とオニオンスープを作る。雑炊を小鍋にスープをお皿によそってから、買っておいた蜜柑ゼリーを取り出して、おぼんに置く。小皿も置いておく。
「じゃあ、夏人さん、先に食べておいて下さい。俺もフユさんに食べさせたらすぐに降りるんで」
「分かったよ、作ってくれてありがとう、朔君」
「いえいえ、これぐらい簡単ですから」
俺はそう言って、2階の寝室に向かい入ると、律儀に熱さまシートをおでこに付けてマスクを付けて眠っているフユさんが居た。
俺は苦笑いをしながら、ベッドに近づいておぼんを隣の小棚に置く。
「(薬は飲んでるな。でもまだ顔赤いし、息もしづらそうだし)」
「ゴホゴホッ、、スースー、、ゴホゴホッ 」
「(咳出てるし、大丈夫か?とりあえず、、)、、、、フユさん、起きて、フユさん」
「んんッ、、、、、ん、?、、、朔羅、?」
「そうだよ。お昼ご飯作ったから、食べよう。リクエストの卵雑炊作ったから、、、食べれる?」
「あぁ、ゴホゴホッ、、食べ、れる」
そう言いながら起き上がろうとするフユさんの背中を支えて、俺はベッドに座らせる。触っただけでその熱さが手のひらから伝わってくる。
「ご飯食べる前に体温計で体温測っておいて、あと熱さまシートも変えるよ」
「あぁ、分かった。ゲホゲホッ、、」
「フユさんの喉の負担が大丈夫か、マジ、、、、」
俺は少し心配しながらも、小鍋に入った雑炊を小皿に移し、体温計で測り終わったフユさんから体温計を受け取る。俺はその結果を見て唖然となり動きが止まってしまう。
「どうだ、?ゴホゴホッ、体温は」
「、、、、、、、、40.1℃、、、フユさん、大丈夫?マジで」
「なんか、逆に元気、だ」
「それ1番ヤバい状態じゃんか!!、、とりあえず、ご飯食べて薬飲んで、夏人さんに診て貰おうね、」
「あぁ、ゴホゴホッ、、分かった、朔羅」
「、はい、お皿」
俺はフユさんに小皿を渡そうとするが、何故か受け取ろうとしないフユさん。俺は不思議に思いながら、フユさんに近づける。
「?、フユさん、受け取れよ、どーした?」
「朔羅が、食べさせて、欲しい」
「!、ヤダよ!、つかそれ言えるとか逆に元気そうなんだけど!」
「、、、、ぁー」
「ッ、、、、ハァ、しょうがねーなぁ/////」
フユさんからのおねだりに耐えれず、レンゲで雑炊をすくって、フーフーしてからフユさんの口に近づける。
今日だけ、今日だけだからな!風邪で辛そうだから!!
「ぁー、ん、、、モグモグッ モグモグッ、、、美味いッ、」
「そう、良かった。一応味付け濃過ぎない様にしたから、食べやすいと思う。オニオンスープも作ったから、食べろよ」
「あぁ、、パクッ モグモグッ モグモグッ、、、朔羅の、料理はいつも、美味い、な、、ゲホゲホッ」
「風邪の時にあんまり喜べないのはしょうがないと思うわ笑」
それから俺はフユさんにご飯を半分ぐらい食べさせてから、俺は自分の昼ご飯を食べようと思って、寝室から出てリビングに向かう。
「朔君、兄様どうだった?」
「40℃越えでした。でも、テンションとかは変わらずって感じですかね」
「そっかぁ。俺、食べ終わったし、少し経ったら兄様の様子と内診しておくよ。朔君はその間お昼ご飯食べてて」
「そうさせて貰います!」
俺はそう言ってから、お皿に雑炊とオニオンスープをよそって、テーブルに置いて飲み物を取って来て椅子に座ってご飯を食べる。
夏人さんはお皿を洗い終わってから2階の寝室に向かった。
「パクパクッ モグモグッ モグモグッ(こー言う時、身内に医療従事者居ると便利だよなぁ)」
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「ご馳走様でした、、、パクッ ゴクッ」
朔羅が部屋を出て少ししてから俺はやったの事で昼ご飯を終える事が出来、薬を飲んで一息する。頭痛は無くなったが喉の痛みと咳が止まらない。
「20年も風邪に、なんてならなかったのにな、 ゲホゲホッ」
ガチャッ
「兄さーま、様子見に来たよ~」
そう言いながら夏人が寝室に入って来た。こう言う時弟が医者で良かったと思うとは思わなかったな。(こう言う時に実感するなよby朔羅)
「、夏人、か、、ゴホゴホッ、まだ帰って、なかったのか」
「まだ帰らないよ笑、40℃越えてる兄放って置いて帰る薄情な弟だと思われてた訳?俺は笑」
「違う、風邪移したら悪い、だろ ゲホゲホッ、、昔良く移されて、寝込んでた、んだから」
「それ20年も昔の事でしょ笑、今の俺は大丈夫だっての。とりあえず、喉の腫れとか見るからね、兄様」
それから、夏人は俺の症状を見たりして真面目な顔をしながら診てくれた。ちゃんと医者としてやっている姿をまさか自分が患者としての目線で見るとは思わなかったが、少し考え深い。昔は良く、、、、
○○○○
『冬人にぃ様!僕、ママやにぃ様達を元気にするお医者さんに絶対なるからね!』
『夏人だったら、絶対なれるから大丈夫だよ。頑張るんだよ』
『うん!にぃ様にそう言われたらもっと頑張れるよ!』
『俺も夏人に負けないぐらい頑張るからな、』
○○○○
なんて言っていたのに、大きくなったな。
「兄様、何考えてるか分かんないけど、重病人なんだから仕事はしない様にね」
「ゎ、分かっている。ゴホゴホッ、、ただ、夢をちゃんと叶えていて、凄いじゃないかと思ってな」
「!、、良かった。兄様からそう言われるの結構嬉しい。医者になって良かったよ」
「俺以外からも言われているだろ。これぐらい、ゲホゲホッ」
「そんな事ないって、兄様達から言われる事が俺にとっちゃ、1番嬉しい事なんだからさ」
そう嬉しそうな表情で言う夏人。夏人が医者になる為に留学するって聞いた時、正直俺も頑張らないとなと感じた。夏人が母さんの為に医者になるって知っていたから、なら俺はその気持ちに負けないぐらいの小説家になろうと決めた。
「、、とりあえず、兄様ちゃんと栄養のあるご飯食べて寝て、薬も飲むんだよ。喉も少し腫れてるからそれ用の薬も飲んでおく様に」
「あぁ、分かった。夏人の言う通りにするよ」
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ガチャッ
「フユさん、おぼん取りに来たよ~」
お昼ご飯を食べ終えて、おぼんを取りに寝室に入る。夏人さんと話して居たっぽくて仲良くてよろしいと思った。
「朔羅か、ゴホゴホッ、、わざわざありがとうな」
「いえいえ~。そうだ、夜ご飯何が良い?好きなの言ってよ」
「そうだな、、なら、カツ丼とうどんが良いな。何故か今食べたい気分だ」
「「アンタ/兄様実は元気だろ」」
「朔羅が、作った物だったら何でも食べれる。特に今食べたいのがそれなんだ」
「///// そうかよ。それ食べて早く元気になれよ。弱ってるアンタみんの何か調子出ねーし」
「分かっている笑 ゴホゴホッ 早く元気になって、朔羅を抱いてやる」
「///////// やっぱりアンタアホだろ!正真正銘の!」
「わぁ~、俺目の前でイチャイチャ見せられて好きな人の抱かれる宣言聞いちゃった」
「ぁ、夏人さん、、、、何か、すみません」
何故か、夏人さんの言葉を聞いて何処か申し訳なさを感じてしまった。何か、すみません。
イチャイチャ見せている訳ではないんですが、、、、!あと、俺の事まだ好きだったんですね、、、、忘れてました。いや、忘れちゃいけなかった。
「はぁ、今日俺泊まっていこうかなぁ~」
「帰れ、俺と朔羅の2人の時間を邪魔するな」
「兄様、朔君の事になると結構人に当たり強いの、本当面白いから俺は好きだよ。まぁ、いいや、明日は仕事あるから来れないけど明後日は診に来るから、朔君今日は連絡してくれてありがとう。じゃあね」
「ぁ、はい。玄関まで送りますよ、」
「良いよ、別に、朔君は兄様の事お願いね。兄様、ちゃんと休養する様にね、、寝不足厳禁!」
「分かっている。お前も仕事頑張る様に」
「はーい」
夏人さんはそう言って寝室を出て帰って行った。俺もおばんを下げようと、ベッド横の小棚に近づいた途端、腕を掴まれてフユさんの懐に収まる形になって居た。
「!、ちょッ、何すんだよ!」
「せっかくの2人っきりなんだ。もう少しイチャイチャさせて欲しいな」
「病人はまず療養を考えろっての!クソっ、風邪あっても力強すぎ!」
「朔羅とイチャイチャしてたら治る。くっ付くぐらい良いだろ、、ゴホゴホッ ゴホゴホッ」 ナデナデ
「ッ~~//////// アンタマジもんの馬鹿だわ!寝て療養!イチャイチャは治ってからじゃい!!」ボフンッ
布団で勢い良くフユさんの首元まで持って行って押しつけて、フユさんをねっ転がして俺はそう言う。
こー言う時に甘えて来たりするの結構心臓に悪いんだからな!甘えられ慣れてない俺にするなんてこのお馬鹿!!
「ちゃんと寝て風邪治してからじゃないと、フユさんのしたい事させないからな!じゃ、おやすみ!」
「ゴホゴホッ、、、分かった。おやすみ」
俺はそれからおぼんを持って寝室を出てキッチンに向かって食器などを洗う。朝からドタバタあって、部屋の掃除も出来なかったし、少し疲れている俺。
「ちょっと休憩しようかな、、はぁぁ」
そうため息をつきながら、ソファにダイブする俺。すると、スマホが鳴り画面を見ると、、
「!、、、、、もしもし、」
『ヤッホ~!朔ちゃん!俺だよ、楓斗だよ!分かる!?』
「ぁ、はい。分かりますよ」
電話の相手はいつも通り元気な楓斗さんだった。相変わらず元気だな、ハハッ、、、、
少し電話越しでも伝わる元気さに圧倒されてしまう俺は、疲れながらも起き上がる。
『聞いたよ、夏君から、冬人兄さん風邪で倒れたんでしょ?大丈夫?、いや、大丈夫ではないか』
「今の所は薬飲んで寝かせてますし、カツ丼食べたいぐらいには元気だと思うのでご安心を」
『わぁ、その言葉聞いただけで兄さんがちゃんと弱ってるんだと同時にカツ丼食べるのかぁってのが来るの面白い笑』
『でも、兄さんが風邪とか久しぶりだなぁ。秋人兄さんも珍しいな、何て言ってたし』
「ですよね、一緒に暮らしてから全然体調なんて崩した事ないし、、と言うか秋人さんと連絡取ったんですか?」
『うん、一応ね。兄さん仕事忙し過ぎて連絡取れないから伝言ね「冬人の事をどうぞ頼む。それと明日の朝までに頼んだ物が届くから受け取って欲しい。あと、冬人に無理だけはするなよ、と伝えといてくれ」だってさ笑、自分の口から言えば良いのに、、ま、冬人兄さんに伝えといて』
「分かりました。頼んだ物って?何ですか?」
『さぁ?俺も詳しくは聞いてない。でも、風邪や体調崩した時の、って言ってたから、多分アレかな』
「アレ?」
『それはね、、、、
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ガチャッ
「フユさーん、ご飯だよ~。って、寝てる」
夜ご飯と飲み物の置いたおぼんを持って寝室に入るとベッドで寝ているフユさんを見て少しビックリした。何故なら、寝顔のフユさんを見る事はあんまりないからだ。
「スースー ゲホゲホッ んんッ、、、」
ベッド横の小棚におぼんを置いて魘されているフユさんを見て心配になる。熱さまシートを貼っているおでこを触ると暑さでビックリして瞬時に手を離す。
「熱、!、、新しいの付け替えないと、」
俺はそう呟きながら貼ってある熱さまシートを外し、冷蔵庫に入って冷たくなっている新しい熱さまシートをおでこに貼る。すると、フユさんの表情が少し落ち着いた気がしてちょっと安心。
プニプニ
「柔らかッ、三十路でこの柔らかさはある意味才能だわ」
寝ているフユさんの頬を好き勝手に指でプニプニする。目を瞑りながらその柔らかさを堪能しながら考える。
俺も柔らかいけどこの柔らかさはどんな柔らかさだ?パン、いや違うな、、、、ぁ、ゼリーだ!
そう思っていると、俺に突き刺す様な視線を感じる。目を開けてその視線の先を見ると、そこには、、、、
ジーッ
「何してるんだ、朔羅」
「、、、、、、、、、、、、ふ、フユさん!!?」
まさかの目覚めていたフユさんと目が合って俺はビックリと先程まで自分がやっていた事を思い出した衝撃で叫ぶ。
「俺以外誰だと思ってるんだ、朔羅。ゴホゴホッ、、俺の頬を突っついてたが、どうした?」
「ぃ、いやぁ~、ちょ~っと、フユさんのアホ面拝んでただけだし~。俺、夜ご飯持って来たから飽きたんだったらさっさと食べるんだし~。ぁ、それと秋人さんからの伝言「無理だけはするなよ」との事!、じゃ、そー言う事で!」
俺はそう言ってその場から寝室から逃げ出した。
「何とか誤魔化せたけど、突っついてのバレるとか恥ずッ、、、、!!////////」
俺はあまりの恥ずかしさにソファに顔を埋めて足をジタバタさせる。風邪の状態だから上手く頭が回らない状態だったとは言え、あんなの普段のフユさんにしたら、絶対にヤる案件だもん!
でも、そんなフユさんも見たい訳で、、、、
「、、、、とりあえず、明日も頑張るぞ、!」
俺はそう意気込んで、自分の夜ご飯を食べる。俺がちゃんと元気じゃないと明日のフユさんの3食と睡眠をちゃんと取らせられないしな!
それから、俺は夜ご飯をちゃんと噛んで早めに食べ終わって、食器を洗ってフユさんの食べ終わったであろうおぼんを下げようとタオルで手を拭いていると、、、、
「朔羅、ご飯ありがとう。美味しかった」
「!、フユさん!ちょッ、高熱の状態で変に動き回んなって、おぼんぐらい俺が取りに行くし!」
「これぐらいなら動ける。それに、朔羅に変に迷惑はかけたくない」
「こんなの迷惑じゃねーし!寧ろ高熱の状態で動き回られる方が心臓に悪いわ!って、全部食べたのかよ。ちょっと多めだったのに、」
俺は文句と言うなの心配を言いながら、フユさんに近づく。食器の中のご飯が全部無かったことに少しと言うか結構驚いた。熱ある状態で全部食べれるとか、、流石村瀬家クオリティとしか言えない。
「朔羅の料理だ、数量でも残したら、俺が後で後悔するからな。それと、今から風呂入る、」
「ぇ、大丈夫?寝ないよな?視界良好だよな?!」
「大丈夫だ、十分な程に寝た、それに薬を飲んで視界も良好だ。心配ありがとうな、朔羅」
「ッ~~、これぐらいの事で心配なんてしねーし!いつもより短めに入って上がってこいよ!じゃないと説教だからな!」
「あぁ、了解した、笑」
俺は多分フユさんに甘い。それを自覚しているからこそ思う事がある。この人を甘やかすなんて事した事ある人なんて少ないと思う。それもこの人が本心で甘える人なんて殆どいや、片手に収まる程度だと思う。
だから。俺はこの人を甘やかして、この人が甘えたいと思い、それ+俺を甘やかして甘やかして愛でる様な男なんだと思う。
この男の完全な素を出せるのは俺ともう1人、、、、だから俺はそのもう1人に勝ちたい、そう思ってしまう程の男なのだ、村瀬冬人と言う男は。
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「朝ご飯のお茶漬けおかわりして、昼ご飯の三食丼もおかわりするとかある意味元気だけど、まだ38℃台なの一種のバグとしか思えん」
次の日、夕方俺はキッチンでそう呟いている。フユさんは相変わらず言動は元気だが、咳が酷いから咳止めの薬飲ましたりしているし、何処となくぼーっとしている時がある。
「このまま熱下がってくれると良いな」
俺はそう思いながら夜ご飯を作ろうと手を動かす。朝に届いたアレを使ったのもすぐに作って置いたし、あとは夜ご飯だけ。元気になっていつも通りのフユさん見せてくれよ、と思いながら冷蔵庫を開ける。
「、、、、フユさーん、夜ご飯食べ終わったぁ?」
「ゴホゴホッ、、あぁ、美味しかったぞ、ステーキ丼と生姜鶏団子スープ。わざわざ買ったのか?ステーキ肉?」
「それは良かった。ステーキ肉は秋人さんが送ってくれた荷物のうちの1つ、沢山あるから近いうちまたアレンジしたの作る」
「あぁ、助かる。他に荷物あったのか?」
「うん、それを今から持ってくるよ、フユさん」
俺はそう言っておぼんを持って一階におり、食器をおぼんから取って、水に浸す。それから、冷蔵庫からアレを取り出す。秋人さんに送って来て貰った物で楓斗さんに教えて貰ったアレは、、、、
『それはね、、、、りんごとイチゴだよ。多分最高級と言うか我が家御用達のじゃないかな』
「ぇ、その2つ?、何でその2つなんですか?理由が?」
『俺達が昔から風邪だったり体調を崩してた時、母さんが作ってくれたのがりんごとイチゴのジェラートだったんだ。特に冬人兄さんはなったらなったで1番悪化しやすいタイプだったから、母さんが毎日の様に作ってた。だからね、冬人兄さんが1番母さんのジェラートを食べ慣れていて、好きなんだよ』
「、、、、楓斗さん、レシピってあります?」
『完全再現しようとしてるね、朔ちゃん笑、そんな事しなくても良いと思うよ。母さんもいつも適当に作ってたし、それに俺も勿論だけど冬人兄さんは朔ちゃんが作った物だったら毒が入ってても食べるぐらい朔ちゃんに惚れてるんだから』
「それはそれで喜んで良いのか分かりませんが、、分かりました。その2つ作ってみます」
『うん、頑張りなさい、朔ちゃん!』
そんなやり取りを楓斗さんとした。俺はそれを思い出しながら寝室に入る。
「フユさん、お待たせしました。これが例のブツです」
「朔羅言い方が物騒d、、これは、、」
「りんごとイチゴのジェラートでございます」
「秋人兄さんから聞いたのか」
「残念、楓斗さんからです!、、嫌だった?」
「そんな訳ないだろ、ただちょっとビックリしてるだけだ。まさか、この年になってまた食べる日が来るなんてな」
「完全再現とはいかないけど、我慢しろよな。フユさんのお母様に聞けば1発だけど連絡先知らねーし」
「あの人毎回適当だから味なんて少し違う事なんて日常茶飯事だから安心しろ。それに、朔羅が作った物なんだ、毒でも針でも虫が入ってても食べるよ」
「俺がまずその3つを入れると思われてるの心外中の心外だからな、アホフユ。、、とりあえず、1口食べろよ」
俺はそう少し口が震え緊張しながらフユさんに言う。フユさんが体調を崩した時に毎回食べてたんだもん、りんごとイチゴのジェラートの味の肥えてるに決まってるし、、、、どうかな?美味しいって言ってくれるとは思うけど、それはちゃんと本心で聞きたいかも、、、、。
「パクッ、、、、!、美味しい。朔羅、これ今までで食べたジェラートとの中で1番美味しい」
「!、お世辞はいいつーの!」
「お世辞じゃない。本当に1番美味しい、砂糖由来の甘さ控えめだけどちゃんとりんごとイチゴの本来の甘さが引き立っていて、口の中で広がるりんごとイチゴの酸味も相まって本当に美味しい、」
「ぉ、おだてたって何もでねーっての!!また取りに来るから!!」
ガチャッ&バタンッ
ズルズルズルッ
「ゃ、ヤッタ、、、、!フユさんに褒められた!」
寝室を出てその場に崩れ落ちてから両手で顔を覆いながらそう呟く。俺は嬉しさと恥ずかしさで暫くその場から動けなかった。
それからまたフユさんの寝室に行って、おぼんを下げる際に、フユさんに言われた事がある。それは、
「朔羅、キスしたい」
「寝言は寝て言え、んなもんしねーよ」
「5日もしてないんだぞ、キスを」
「普通の家庭は毎日キスをする物じゃありません、俺達が異常なんです」
「、、、、朔羅が、キスしてくれれば一瞬で治るのに」
「マジでありそうな事言わなでくれよな、アホフユ」
「、、、、朔羅、ダメか?」
「、、、、、、、、、、、、ッ~~~、、、、ハァァッ、」
俺は葛藤と深いため息をはいてから意を決して、フユさんの肩を掴み、行動に移す。
「動くなよ、一瞬だからな、一瞬」
「?、ぁ、あぁ」
フユさんが動かないのを確認してから、俺は次の瞬間にフユさんの頬にキスをする。触れる様なキスをして、すぐに離れてこうフユさんに言う。
「っ、次は唇にしてやる!治るまで我慢しろ!つうか早く治せ!おやすみ!」
俺はそう言っておぼんを持って寝室から急足で出る。
「//////////////// 、、、、死ぬ」
その同時刻、キスをされたフユさんはと言うと、、、、
「、、、、、、、、ボフッ//////////////// 熱、上がった」
次の日の朝、フユさんの体温を測ったらまさかの36.5℃で脅威の回復力とキスへの執着力に恐怖したのは言うまでもない。体温が分かってすぐにキスされたのも言うまでもなく分かる事だろう。
そして、そんな俺達にまた、ある事件が起きた。
「暫くこの家に居候させて下さい!冬人兄様!朔君!」
「却下だ、帰れ」
「即答&辛辣!!」
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜兄さん、雅陽姉さん、雅之兄さん。フユさんの風邪が治ったと思ったらまた一難がやって来ました。
俺達に暇と厄介と言う言葉がないのでしょうか。とりあえず、夏人さんの土下座を見るとは思わなかった今日この頃である。
「、、ハァァ」
「俺が行った時起きてました。喉と頭が痛いとか言ってたんで、それ用の薬後で出しておきます」
「そっかぁ、後で会った時に診ておくか。ぁ、それと、俺の方から楓斗兄様と秋人兄様に連絡しておいたから」
「ぇ、ほんとですか。ありがとうございます、夏人さん」
リビングに戻って、俺は夏人さんとそんな会話をしてから俺はキッチンに向かいエプロンを付けてから、冷蔵庫に向かう。
「朔君、何か作るの?、お昼ご飯?」
「はい、雑炊作ろうかなって、、夏人さんはお昼何食べたいですか?リクエストしてくれればなんでも作るんで」
「だったら俺も雑炊にして貰って良いかな?」
「良いですけど、良いんですか?もっと食べたいの言ってくれても良いんですよ」
「良いの良いの。俺は朔君の雑炊が食べたいから」
「!、ゎ、分かりました」
俺はそれから、ラップで保存しておいたお米を電子レンジで温め直して、卵と椎茸、使った雑炊とオニオンスープを作る。雑炊を小鍋にスープをお皿によそってから、買っておいた蜜柑ゼリーを取り出して、おぼんに置く。小皿も置いておく。
「じゃあ、夏人さん、先に食べておいて下さい。俺もフユさんに食べさせたらすぐに降りるんで」
「分かったよ、作ってくれてありがとう、朔君」
「いえいえ、これぐらい簡単ですから」
俺はそう言って、2階の寝室に向かい入ると、律儀に熱さまシートをおでこに付けてマスクを付けて眠っているフユさんが居た。
俺は苦笑いをしながら、ベッドに近づいておぼんを隣の小棚に置く。
「(薬は飲んでるな。でもまだ顔赤いし、息もしづらそうだし)」
「ゴホゴホッ、、スースー、、ゴホゴホッ 」
「(咳出てるし、大丈夫か?とりあえず、、)、、、、フユさん、起きて、フユさん」
「んんッ、、、、、ん、?、、、朔羅、?」
「そうだよ。お昼ご飯作ったから、食べよう。リクエストの卵雑炊作ったから、、、食べれる?」
「あぁ、ゴホゴホッ、、食べ、れる」
そう言いながら起き上がろうとするフユさんの背中を支えて、俺はベッドに座らせる。触っただけでその熱さが手のひらから伝わってくる。
「ご飯食べる前に体温計で体温測っておいて、あと熱さまシートも変えるよ」
「あぁ、分かった。ゲホゲホッ、、」
「フユさんの喉の負担が大丈夫か、マジ、、、、」
俺は少し心配しながらも、小鍋に入った雑炊を小皿に移し、体温計で測り終わったフユさんから体温計を受け取る。俺はその結果を見て唖然となり動きが止まってしまう。
「どうだ、?ゴホゴホッ、体温は」
「、、、、、、、、40.1℃、、、フユさん、大丈夫?マジで」
「なんか、逆に元気、だ」
「それ1番ヤバい状態じゃんか!!、、とりあえず、ご飯食べて薬飲んで、夏人さんに診て貰おうね、」
「あぁ、ゴホゴホッ、、分かった、朔羅」
「、はい、お皿」
俺はフユさんに小皿を渡そうとするが、何故か受け取ろうとしないフユさん。俺は不思議に思いながら、フユさんに近づける。
「?、フユさん、受け取れよ、どーした?」
「朔羅が、食べさせて、欲しい」
「!、ヤダよ!、つかそれ言えるとか逆に元気そうなんだけど!」
「、、、、ぁー」
「ッ、、、、ハァ、しょうがねーなぁ/////」
フユさんからのおねだりに耐えれず、レンゲで雑炊をすくって、フーフーしてからフユさんの口に近づける。
今日だけ、今日だけだからな!風邪で辛そうだから!!
「ぁー、ん、、、モグモグッ モグモグッ、、、美味いッ、」
「そう、良かった。一応味付け濃過ぎない様にしたから、食べやすいと思う。オニオンスープも作ったから、食べろよ」
「あぁ、、パクッ モグモグッ モグモグッ、、、朔羅の、料理はいつも、美味い、な、、ゲホゲホッ」
「風邪の時にあんまり喜べないのはしょうがないと思うわ笑」
それから俺はフユさんにご飯を半分ぐらい食べさせてから、俺は自分の昼ご飯を食べようと思って、寝室から出てリビングに向かう。
「朔君、兄様どうだった?」
「40℃越えでした。でも、テンションとかは変わらずって感じですかね」
「そっかぁ。俺、食べ終わったし、少し経ったら兄様の様子と内診しておくよ。朔君はその間お昼ご飯食べてて」
「そうさせて貰います!」
俺はそう言ってから、お皿に雑炊とオニオンスープをよそって、テーブルに置いて飲み物を取って来て椅子に座ってご飯を食べる。
夏人さんはお皿を洗い終わってから2階の寝室に向かった。
「パクパクッ モグモグッ モグモグッ(こー言う時、身内に医療従事者居ると便利だよなぁ)」
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「ご馳走様でした、、、パクッ ゴクッ」
朔羅が部屋を出て少ししてから俺はやったの事で昼ご飯を終える事が出来、薬を飲んで一息する。頭痛は無くなったが喉の痛みと咳が止まらない。
「20年も風邪に、なんてならなかったのにな、 ゲホゲホッ」
ガチャッ
「兄さーま、様子見に来たよ~」
そう言いながら夏人が寝室に入って来た。こう言う時弟が医者で良かったと思うとは思わなかったな。(こう言う時に実感するなよby朔羅)
「、夏人、か、、ゴホゴホッ、まだ帰って、なかったのか」
「まだ帰らないよ笑、40℃越えてる兄放って置いて帰る薄情な弟だと思われてた訳?俺は笑」
「違う、風邪移したら悪い、だろ ゲホゲホッ、、昔良く移されて、寝込んでた、んだから」
「それ20年も昔の事でしょ笑、今の俺は大丈夫だっての。とりあえず、喉の腫れとか見るからね、兄様」
それから、夏人は俺の症状を見たりして真面目な顔をしながら診てくれた。ちゃんと医者としてやっている姿をまさか自分が患者としての目線で見るとは思わなかったが、少し考え深い。昔は良く、、、、
○○○○
『冬人にぃ様!僕、ママやにぃ様達を元気にするお医者さんに絶対なるからね!』
『夏人だったら、絶対なれるから大丈夫だよ。頑張るんだよ』
『うん!にぃ様にそう言われたらもっと頑張れるよ!』
『俺も夏人に負けないぐらい頑張るからな、』
○○○○
なんて言っていたのに、大きくなったな。
「兄様、何考えてるか分かんないけど、重病人なんだから仕事はしない様にね」
「ゎ、分かっている。ゴホゴホッ、、ただ、夢をちゃんと叶えていて、凄いじゃないかと思ってな」
「!、、良かった。兄様からそう言われるの結構嬉しい。医者になって良かったよ」
「俺以外からも言われているだろ。これぐらい、ゲホゲホッ」
「そんな事ないって、兄様達から言われる事が俺にとっちゃ、1番嬉しい事なんだからさ」
そう嬉しそうな表情で言う夏人。夏人が医者になる為に留学するって聞いた時、正直俺も頑張らないとなと感じた。夏人が母さんの為に医者になるって知っていたから、なら俺はその気持ちに負けないぐらいの小説家になろうと決めた。
「、、とりあえず、兄様ちゃんと栄養のあるご飯食べて寝て、薬も飲むんだよ。喉も少し腫れてるからそれ用の薬も飲んでおく様に」
「あぁ、分かった。夏人の言う通りにするよ」
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「フユさん、おぼん取りに来たよ~」
お昼ご飯を食べ終えて、おぼんを取りに寝室に入る。夏人さんと話して居たっぽくて仲良くてよろしいと思った。
「朔羅か、ゴホゴホッ、、わざわざありがとうな」
「いえいえ~。そうだ、夜ご飯何が良い?好きなの言ってよ」
「そうだな、、なら、カツ丼とうどんが良いな。何故か今食べたい気分だ」
「「アンタ/兄様実は元気だろ」」
「朔羅が、作った物だったら何でも食べれる。特に今食べたいのがそれなんだ」
「///// そうかよ。それ食べて早く元気になれよ。弱ってるアンタみんの何か調子出ねーし」
「分かっている笑 ゴホゴホッ 早く元気になって、朔羅を抱いてやる」
「///////// やっぱりアンタアホだろ!正真正銘の!」
「わぁ~、俺目の前でイチャイチャ見せられて好きな人の抱かれる宣言聞いちゃった」
「ぁ、夏人さん、、、、何か、すみません」
何故か、夏人さんの言葉を聞いて何処か申し訳なさを感じてしまった。何か、すみません。
イチャイチャ見せている訳ではないんですが、、、、!あと、俺の事まだ好きだったんですね、、、、忘れてました。いや、忘れちゃいけなかった。
「はぁ、今日俺泊まっていこうかなぁ~」
「帰れ、俺と朔羅の2人の時間を邪魔するな」
「兄様、朔君の事になると結構人に当たり強いの、本当面白いから俺は好きだよ。まぁ、いいや、明日は仕事あるから来れないけど明後日は診に来るから、朔君今日は連絡してくれてありがとう。じゃあね」
「ぁ、はい。玄関まで送りますよ、」
「良いよ、別に、朔君は兄様の事お願いね。兄様、ちゃんと休養する様にね、、寝不足厳禁!」
「分かっている。お前も仕事頑張る様に」
「はーい」
夏人さんはそう言って寝室を出て帰って行った。俺もおばんを下げようと、ベッド横の小棚に近づいた途端、腕を掴まれてフユさんの懐に収まる形になって居た。
「!、ちょッ、何すんだよ!」
「せっかくの2人っきりなんだ。もう少しイチャイチャさせて欲しいな」
「病人はまず療養を考えろっての!クソっ、風邪あっても力強すぎ!」
「朔羅とイチャイチャしてたら治る。くっ付くぐらい良いだろ、、ゴホゴホッ ゴホゴホッ」 ナデナデ
「ッ~~//////// アンタマジもんの馬鹿だわ!寝て療養!イチャイチャは治ってからじゃい!!」ボフンッ
布団で勢い良くフユさんの首元まで持って行って押しつけて、フユさんをねっ転がして俺はそう言う。
こー言う時に甘えて来たりするの結構心臓に悪いんだからな!甘えられ慣れてない俺にするなんてこのお馬鹿!!
「ちゃんと寝て風邪治してからじゃないと、フユさんのしたい事させないからな!じゃ、おやすみ!」
「ゴホゴホッ、、、分かった。おやすみ」
俺はそれからおぼんを持って寝室を出てキッチンに向かって食器などを洗う。朝からドタバタあって、部屋の掃除も出来なかったし、少し疲れている俺。
「ちょっと休憩しようかな、、はぁぁ」
そうため息をつきながら、ソファにダイブする俺。すると、スマホが鳴り画面を見ると、、
「!、、、、、もしもし、」
『ヤッホ~!朔ちゃん!俺だよ、楓斗だよ!分かる!?』
「ぁ、はい。分かりますよ」
電話の相手はいつも通り元気な楓斗さんだった。相変わらず元気だな、ハハッ、、、、
少し電話越しでも伝わる元気さに圧倒されてしまう俺は、疲れながらも起き上がる。
『聞いたよ、夏君から、冬人兄さん風邪で倒れたんでしょ?大丈夫?、いや、大丈夫ではないか』
「今の所は薬飲んで寝かせてますし、カツ丼食べたいぐらいには元気だと思うのでご安心を」
『わぁ、その言葉聞いただけで兄さんがちゃんと弱ってるんだと同時にカツ丼食べるのかぁってのが来るの面白い笑』
『でも、兄さんが風邪とか久しぶりだなぁ。秋人兄さんも珍しいな、何て言ってたし』
「ですよね、一緒に暮らしてから全然体調なんて崩した事ないし、、と言うか秋人さんと連絡取ったんですか?」
『うん、一応ね。兄さん仕事忙し過ぎて連絡取れないから伝言ね「冬人の事をどうぞ頼む。それと明日の朝までに頼んだ物が届くから受け取って欲しい。あと、冬人に無理だけはするなよ、と伝えといてくれ」だってさ笑、自分の口から言えば良いのに、、ま、冬人兄さんに伝えといて』
「分かりました。頼んだ物って?何ですか?」
『さぁ?俺も詳しくは聞いてない。でも、風邪や体調崩した時の、って言ってたから、多分アレかな』
「アレ?」
『それはね、、、、
・
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ガチャッ
「フユさーん、ご飯だよ~。って、寝てる」
夜ご飯と飲み物の置いたおぼんを持って寝室に入るとベッドで寝ているフユさんを見て少しビックリした。何故なら、寝顔のフユさんを見る事はあんまりないからだ。
「スースー ゲホゲホッ んんッ、、、」
ベッド横の小棚におぼんを置いて魘されているフユさんを見て心配になる。熱さまシートを貼っているおでこを触ると暑さでビックリして瞬時に手を離す。
「熱、!、、新しいの付け替えないと、」
俺はそう呟きながら貼ってある熱さまシートを外し、冷蔵庫に入って冷たくなっている新しい熱さまシートをおでこに貼る。すると、フユさんの表情が少し落ち着いた気がしてちょっと安心。
プニプニ
「柔らかッ、三十路でこの柔らかさはある意味才能だわ」
寝ているフユさんの頬を好き勝手に指でプニプニする。目を瞑りながらその柔らかさを堪能しながら考える。
俺も柔らかいけどこの柔らかさはどんな柔らかさだ?パン、いや違うな、、、、ぁ、ゼリーだ!
そう思っていると、俺に突き刺す様な視線を感じる。目を開けてその視線の先を見ると、そこには、、、、
ジーッ
「何してるんだ、朔羅」
「、、、、、、、、、、、、ふ、フユさん!!?」
まさかの目覚めていたフユさんと目が合って俺はビックリと先程まで自分がやっていた事を思い出した衝撃で叫ぶ。
「俺以外誰だと思ってるんだ、朔羅。ゴホゴホッ、、俺の頬を突っついてたが、どうした?」
「ぃ、いやぁ~、ちょ~っと、フユさんのアホ面拝んでただけだし~。俺、夜ご飯持って来たから飽きたんだったらさっさと食べるんだし~。ぁ、それと秋人さんからの伝言「無理だけはするなよ」との事!、じゃ、そー言う事で!」
俺はそう言ってその場から寝室から逃げ出した。
「何とか誤魔化せたけど、突っついてのバレるとか恥ずッ、、、、!!////////」
俺はあまりの恥ずかしさにソファに顔を埋めて足をジタバタさせる。風邪の状態だから上手く頭が回らない状態だったとは言え、あんなの普段のフユさんにしたら、絶対にヤる案件だもん!
でも、そんなフユさんも見たい訳で、、、、
「、、、、とりあえず、明日も頑張るぞ、!」
俺はそう意気込んで、自分の夜ご飯を食べる。俺がちゃんと元気じゃないと明日のフユさんの3食と睡眠をちゃんと取らせられないしな!
それから、俺は夜ご飯をちゃんと噛んで早めに食べ終わって、食器を洗ってフユさんの食べ終わったであろうおぼんを下げようとタオルで手を拭いていると、、、、
「朔羅、ご飯ありがとう。美味しかった」
「!、フユさん!ちょッ、高熱の状態で変に動き回んなって、おぼんぐらい俺が取りに行くし!」
「これぐらいなら動ける。それに、朔羅に変に迷惑はかけたくない」
「こんなの迷惑じゃねーし!寧ろ高熱の状態で動き回られる方が心臓に悪いわ!って、全部食べたのかよ。ちょっと多めだったのに、」
俺は文句と言うなの心配を言いながら、フユさんに近づく。食器の中のご飯が全部無かったことに少しと言うか結構驚いた。熱ある状態で全部食べれるとか、、流石村瀬家クオリティとしか言えない。
「朔羅の料理だ、数量でも残したら、俺が後で後悔するからな。それと、今から風呂入る、」
「ぇ、大丈夫?寝ないよな?視界良好だよな?!」
「大丈夫だ、十分な程に寝た、それに薬を飲んで視界も良好だ。心配ありがとうな、朔羅」
「ッ~~、これぐらいの事で心配なんてしねーし!いつもより短めに入って上がってこいよ!じゃないと説教だからな!」
「あぁ、了解した、笑」
俺は多分フユさんに甘い。それを自覚しているからこそ思う事がある。この人を甘やかすなんて事した事ある人なんて少ないと思う。それもこの人が本心で甘える人なんて殆どいや、片手に収まる程度だと思う。
だから。俺はこの人を甘やかして、この人が甘えたいと思い、それ+俺を甘やかして甘やかして愛でる様な男なんだと思う。
この男の完全な素を出せるのは俺ともう1人、、、、だから俺はそのもう1人に勝ちたい、そう思ってしまう程の男なのだ、村瀬冬人と言う男は。
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「朝ご飯のお茶漬けおかわりして、昼ご飯の三食丼もおかわりするとかある意味元気だけど、まだ38℃台なの一種のバグとしか思えん」
次の日、夕方俺はキッチンでそう呟いている。フユさんは相変わらず言動は元気だが、咳が酷いから咳止めの薬飲ましたりしているし、何処となくぼーっとしている時がある。
「このまま熱下がってくれると良いな」
俺はそう思いながら夜ご飯を作ろうと手を動かす。朝に届いたアレを使ったのもすぐに作って置いたし、あとは夜ご飯だけ。元気になっていつも通りのフユさん見せてくれよ、と思いながら冷蔵庫を開ける。
「、、、、フユさーん、夜ご飯食べ終わったぁ?」
「ゴホゴホッ、、あぁ、美味しかったぞ、ステーキ丼と生姜鶏団子スープ。わざわざ買ったのか?ステーキ肉?」
「それは良かった。ステーキ肉は秋人さんが送ってくれた荷物のうちの1つ、沢山あるから近いうちまたアレンジしたの作る」
「あぁ、助かる。他に荷物あったのか?」
「うん、それを今から持ってくるよ、フユさん」
俺はそう言っておぼんを持って一階におり、食器をおぼんから取って、水に浸す。それから、冷蔵庫からアレを取り出す。秋人さんに送って来て貰った物で楓斗さんに教えて貰ったアレは、、、、
『それはね、、、、りんごとイチゴだよ。多分最高級と言うか我が家御用達のじゃないかな』
「ぇ、その2つ?、何でその2つなんですか?理由が?」
『俺達が昔から風邪だったり体調を崩してた時、母さんが作ってくれたのがりんごとイチゴのジェラートだったんだ。特に冬人兄さんはなったらなったで1番悪化しやすいタイプだったから、母さんが毎日の様に作ってた。だからね、冬人兄さんが1番母さんのジェラートを食べ慣れていて、好きなんだよ』
「、、、、楓斗さん、レシピってあります?」
『完全再現しようとしてるね、朔ちゃん笑、そんな事しなくても良いと思うよ。母さんもいつも適当に作ってたし、それに俺も勿論だけど冬人兄さんは朔ちゃんが作った物だったら毒が入ってても食べるぐらい朔ちゃんに惚れてるんだから』
「それはそれで喜んで良いのか分かりませんが、、分かりました。その2つ作ってみます」
『うん、頑張りなさい、朔ちゃん!』
そんなやり取りを楓斗さんとした。俺はそれを思い出しながら寝室に入る。
「フユさん、お待たせしました。これが例のブツです」
「朔羅言い方が物騒d、、これは、、」
「りんごとイチゴのジェラートでございます」
「秋人兄さんから聞いたのか」
「残念、楓斗さんからです!、、嫌だった?」
「そんな訳ないだろ、ただちょっとビックリしてるだけだ。まさか、この年になってまた食べる日が来るなんてな」
「完全再現とはいかないけど、我慢しろよな。フユさんのお母様に聞けば1発だけど連絡先知らねーし」
「あの人毎回適当だから味なんて少し違う事なんて日常茶飯事だから安心しろ。それに、朔羅が作った物なんだ、毒でも針でも虫が入ってても食べるよ」
「俺がまずその3つを入れると思われてるの心外中の心外だからな、アホフユ。、、とりあえず、1口食べろよ」
俺はそう少し口が震え緊張しながらフユさんに言う。フユさんが体調を崩した時に毎回食べてたんだもん、りんごとイチゴのジェラートの味の肥えてるに決まってるし、、、、どうかな?美味しいって言ってくれるとは思うけど、それはちゃんと本心で聞きたいかも、、、、。
「パクッ、、、、!、美味しい。朔羅、これ今までで食べたジェラートとの中で1番美味しい」
「!、お世辞はいいつーの!」
「お世辞じゃない。本当に1番美味しい、砂糖由来の甘さ控えめだけどちゃんとりんごとイチゴの本来の甘さが引き立っていて、口の中で広がるりんごとイチゴの酸味も相まって本当に美味しい、」
「ぉ、おだてたって何もでねーっての!!また取りに来るから!!」
ガチャッ&バタンッ
ズルズルズルッ
「ゃ、ヤッタ、、、、!フユさんに褒められた!」
寝室を出てその場に崩れ落ちてから両手で顔を覆いながらそう呟く。俺は嬉しさと恥ずかしさで暫くその場から動けなかった。
それからまたフユさんの寝室に行って、おぼんを下げる際に、フユさんに言われた事がある。それは、
「朔羅、キスしたい」
「寝言は寝て言え、んなもんしねーよ」
「5日もしてないんだぞ、キスを」
「普通の家庭は毎日キスをする物じゃありません、俺達が異常なんです」
「、、、、朔羅が、キスしてくれれば一瞬で治るのに」
「マジでありそうな事言わなでくれよな、アホフユ」
「、、、、朔羅、ダメか?」
「、、、、、、、、、、、、ッ~~~、、、、ハァァッ、」
俺は葛藤と深いため息をはいてから意を決して、フユさんの肩を掴み、行動に移す。
「動くなよ、一瞬だからな、一瞬」
「?、ぁ、あぁ」
フユさんが動かないのを確認してから、俺は次の瞬間にフユさんの頬にキスをする。触れる様なキスをして、すぐに離れてこうフユさんに言う。
「っ、次は唇にしてやる!治るまで我慢しろ!つうか早く治せ!おやすみ!」
俺はそう言っておぼんを持って寝室から急足で出る。
「//////////////// 、、、、死ぬ」
その同時刻、キスをされたフユさんはと言うと、、、、
「、、、、、、、、ボフッ//////////////// 熱、上がった」
次の日の朝、フユさんの体温を測ったらまさかの36.5℃で脅威の回復力とキスへの執着力に恐怖したのは言うまでもない。体温が分かってすぐにキスされたのも言うまでもなく分かる事だろう。
そして、そんな俺達にまた、ある事件が起きた。
「暫くこの家に居候させて下さい!冬人兄様!朔君!」
「却下だ、帰れ」
「即答&辛辣!!」
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜兄さん、雅陽姉さん、雅之兄さん。フユさんの風邪が治ったと思ったらまた一難がやって来ました。
俺達に暇と厄介と言う言葉がないのでしょうか。とりあえず、夏人さんの土下座を見るとは思わなかった今日この頃である。
「、、ハァァ」
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