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、、とりあえず、誰が共犯で誰が俺の味方だったかを今ここで提示しろ
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それから数日、何も掴めずに等々俺の誕生日当日の朝を迎えた。そして、夏人さんが朝ご飯を食べている中で口を開いた。
「朔君、今日俺夜ご飯要らない、それと帰るの遅くなると思うから、多分日を跨ぐと思う」
「分かりました、何か病院であるんですか?」
「いや、それが医局の先生達と一緒に飲みに行く事になっちゃってね。俺新人だし断れなくてさ、朔君の誕生日なのに、ごめんね?」
「いえいえ、そう言う付き合いって大事ですから、是非言って下さい」
「ありがとう。朔君、、それと朝の挨拶の時も言ったけどお誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます、、、、で、フユさんはその何か言いたげな顔は」
「、別に、ただ朔羅の口元に米が付いていて間抜けズラになっているなと思っただけだ」
「ぇ、、ぁ、、もう!気付いてたんだったら早く言えよな!ホント!馬鹿フユ!」
俺は少し恥ずかしくなりながら口元に付いた米粒を取り口に入れる。フユさんに関しては俺に対しておめでとうと言ったのなんて昨日の日を跨いだ直後だけだった。普通は1回言われたら満足なんだろうけど、、何か、フユさんにはもう1回言って欲しいと思ってしまう俺であった。
「そうだ、朔羅今日仕事終わりデートするからな」
「急だな、おい。まぁ、良いけど、、、何処行くんだよ」
「それは後でのお楽しみだ。今知っても退屈だろ」
「、、しょうがねーな」
「、、、、(微笑ましいけど片方俺の片想い相手なんだよなぁ~、、、、トホホ。まぁでも、兄様、、頑張りなね)」
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11時過ぎ、撮影が終わって、俺達は楽屋へと戻る。
「「「お疲れ様でした~」」」
「お疲れ様、3人共。玲央君は今からロケで、糸君は今から律碧コンビとYouTube撮影。そして、朔君は今からオフです」
「ロケかぁ~、、朔行きたくなぁ~い」
「美味しい現地の料理たべれるんだから行けよ、玲央。それに糸は何でそんなに嫌そうな顔してんのさ」
「だぁって、何で僕だけなのは、せめてマコさんが居てくれたら、、、、!」
「マコさん今ドラマの撮影してんじゃん、しょうがねーって。それに映画の撮影もあるって言ってたし、」
「理不尽極まりないと俺は思う。朔が羨ましい」
「すまんな、俺は今日誕生日ボーイなんでね!、、ぁ、あと誕プレありがとうね、成太君も、わざわざ望君の分と一緒に」
「これぐらいいつも通りだから、安心してよ。それに僕の財布はみんなの誕生日の為にある様なものだからね」
「成太君ってたまぁに怖い事言ってる事あるよな。普段は穏やかなのに」
「僕が思うに僕らへの愛が重過ぎる結果なんじゃないかと思うよ。まぁ、怖いのは同感」
「怖いんじゃねーか」
4人以外からも律碧マコさんからやクラスメイトの男子陣、そして夏人さんから前日に誕生日プレゼントは頂いているのである。
俺はそう思いながら荷物を片付けて楽屋を出る準備をする。
「じゃ、お疲れ様でした~」
「「「よい、お誕生日を過ごしてね/な、、朔」」」
「はーい」
俺はそう言って楽屋から出て、駐車場に向かうと既にフユさんの車が停まっていた。俺が丁度来るのを分かっていたかの様に、、、、
ガチャ
「お待たせ、フユさん。待った?」
「いや、全く。今来た所だ。シートベルトを付けたら行くからな」
「はーい」
俺は助手席に座りシートベルトを付ける。車が動きフユさんの連れて行く場所に期待で胸を膨らませる俺であった。
そして着いたのはまさかの、、、、
「映画館!」
「あぁ、最初のデート以来、来れてなかっただろ。それに朔羅の性格上派手過ぎるデートは苦手なのは分かっているし」
「確かにそうだけど、ぇ、、俺に合わせたデートプラン立てたの?フユさん」
「当たり前だろ?今日はお前が生まれて16回目の日で、俺にとっては初めて恋人の誕生日を祝う日なんだ。お前が楽しいと思えば俺だって楽しいんだよ」
「///////// そうかよ、、ありがとう」
「それは夜にでも言って欲しいな。まだまだ祝い足りないんだからな、俺は」
フユさんの言葉に俺は素直に恥ずかしさを覚えながら感謝を伝える。いつものフユさんだったらもう少し言い方が違った。だけど、、こっちの言い方も良いかも、、、、なんてね。
俺は嬉しくなりながらフユさんと一緒にポップコーンとドリンクを買う。大きめのサイズを買った。これぐらい俺とフユさんだったら楽勝なのは当然だな。
「そう言えば、予約してあるんだろ?何の映画なんだ」
「ミステリー映画だ。三村と小川に今期のオススメを教えて貰ってな、朔羅の好きなジャンルを考慮して、、、嫌か?」
「ううん!寧ろ楽しみ!ぁ、でもミステリーって事は推理かぁ、終わったらさ何処で犯人気付いたとか言おうぜ、俺そう言うの好きだし」
「、、、、そうだな笑、、、って、朔羅、お前身長伸びたか?、視線が少し違う気がする」
「ぇ?、、ぁ、気付いた?へへん、厚底スニーカー何だ。これで5cm増!そしてフユさんと会った時より2cm伸びたので現在167cm!」
「まぁ、それをしても俺には到底敵わないがな。俺はこの前健康診断で測った時に分かったが190cmだ」
「身長差縮まらないじゃん!もう、フユさんデカ過ぎ!この巨人!デカブツ!村瀬家全員デカイ!」
「遺伝だからしょうがないだろう。それにだ、身長なんて一々気にするな、身長なんてただのスペックの1つだ。それだけで性格を形成する訳ではないだろ。お前の魅力は身長以外にだって沢山あるんだ」
「、、、、高身長に言われるとムカつくけど、まぁ、俺は性格良いし、顔だって良いし。まぁ寧ろこの身長で良かったかもな。つか、遺伝って言うなら兄さんと姉さん達全員170cm越えだし」
「、、それは、、、、これから成長期かもしれないだろ」
「お前それ慰めてんのか、諦めろって言ってんのか、どっちだよ。まっ、どんな身長になっても俺は俺だし、別に良いけど、、、早く映画見ようぜ」
「あぁ、そうだな。朔羅は朔羅だ」
そうして、俺とフユさんはデートで2回目の映画鑑賞が始まった。前は恋愛映画だったけど、今回はミステリー!変な雰囲気には到底ならないと、、、、この時の俺は思っていた。
「、、、、(結構作り込まれてるな、キャストの皆さんも大御所だったり演技に評判のある人達ばっかり)」
俺は俳優目線で映画を観てしまう癖がたまにある。撮影場所の推理だったり使ってるセットの作り込まれ具合を見たりするのは、悪い癖だとは思う。あとはエンドロールで流れる監督とかスタッフさん達の名前を見たりするのはそろそろ辞めといた方が良いと思っている。
ギュッ
「!、、、、(コイツ、急に手を握って!)」
「、、、、」
俺の反応にビクともせず、俺が離そうとしても離さず、優しくだけど強く俺の手を握り締める。たまに俺の顔を見る顔は、何考えてるか分からないけど、目だけは俺の愛おしいって言ってる様に思えてしまう俺がいる。
「/////////(お前がこうするのであれば」
ギュッ~
「、、、、笑」
「!、(コイツ、笑った!でも、、、、何か嬉しい)」
俺は微笑んだフユさんを見てたったそれだけの反応だっただけなのに、嬉しく思えた。普通のデートのはずなのに、誕生日って言う特別な日なせいなのかそれとも、この男から発せられる魅力(俺はコイツにそんな気持ちは思った事はない)なのか、、、、今の俺には分からない。
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「朔羅、映画どうだった?俺は面白いと思ったが」
「面白かったよ、犯人の動機とか、アリバイ作りの所とか。ただ、」
「ただ?」
「アンタが終始、手を握ったりしてて集中出来なかった」
映画が終わり、俺はそう言ってしまう。いや、別に嫌だった訳じゃないんだぜ?!ただただ、恥ずかしさで耐えきれんかったと言うか、、、、!!
「嫌だったか?」
「嫌ではない、、ただフユさんが恥ずかしそうにしないのが気になったと言うか」
「、、朔羅相手に何故恥ずかしがる必要があるんだ。手を握る何て、いつでも出来る。ただ、あの時お前の手を握り締めたかっただけだ、悪いか?」
「ッ~//////// ハァァ、アンタってホント、口数が少ないと思ったら言葉足らずなところがあるし、、、、まぁ、そう言う所も、フユさんらしいから俺は良いんだけど」
「俺もお前の素直な様で素直じゃない所が好きだな。まぁ、たまには俺に対して素直になって甘えて欲しいのも事実だが」
「それは俺の気持ち次第だわ!、、、、次は、何処行くんだよ。フユさんの事だしまだあるだろ?」
「あぁ、次は、、、、」
「カラオケ、、、、!」
「朔羅の生歌を聞きたいって言う気持ちと、クリスマスに歌った時に、感動してくれたから、一度来てみたいと思ってな」
「確かに俺もカラオケって数回しか来た事ないかも、、、それにフユさんの歌が上手かったのか揺るがない事実。まぁ今回は点数で勝ってやる」
俺はフユさんの案外良いセンスに喜びを覚えながら、カラオケ店に入り飲み物を取って部屋に入る。
「じゃあ、まずは何歌う?俺先で良いよな」
「あぁ、俺は朔羅が歌って欲しい曲で良いからな」
「オッケー、、、、なら、、、、ぁ、“愛とか恋とか“(フユさんにこれを歌って欲しいと言うか、、、、似合うな絶対、、whita love、と)」
俺は自分の歌う曲とフユさんに歌って欲しい曲を入れる。
愛とか恋とかを入れたのは、前YouTubeの企画で玲央に点数で負けたから、その雪辱を果たす為じゃ、、、、
そしてイントロが流れ始める。
「フユさん、今からはアイドルモードだからな、俺」
「あぁ、分かった」
俺は深呼吸をして、目付きを変える。
「月曜日の朝 憂鬱な気持ちも 君と会う日を思い浮かべれば
いつもの道に優しい風が吹き 心弾ませ今日が始まるよ
昔は聴かなかったあの歌や 映画や香水の匂いでさえも
君が好きなものってだけでさ どうして僕も好きなんだろう
こんなにも
愛とか恋とかの言葉で片付けられないくらいの
『愛してる』が溢れ出して 止まらない想い
君も同じかな 伝えよう目を見て 今すぐ走った
離れないように 離さないから 抱きしめたいよずっと
会えない時は思い出をめくって 近くに君を感じて励まされ
携帯に映る君からの通知を 開く時間に笑顔になれるよ
僕の腕で君が眠る夜も 夢でもいつでも君と過ごしてた
目が覚めても夢は醒めないまま 心が君で満ちていく
こんなにも
愛とか恋とかの言葉で片付けられないくらいの
「愛してる」が溢れ出して 止まらない想い
守りたい明日も この先訪れる未来を全部
預けてほしい 君以外はもう他には何もいらない
「なんともないよ」「大丈夫だよ」
溢す口癖 僕は気づいてるよ 弱くてもいい泣いてもいいんだよ
僕の前で強がらないで 愛した理由はさ
ありきたりなのかもしれないけど
君以外には考えられない
愛とか恋とかの言葉で片付けられないくらいの
『愛してる』が溢れ出して 止まらない想い
君も同じかな 伝えよう目を見て 今すぐ走った
離れないように 離さないから 抱きしめたいよずっと」
「パチパチパチ 上手かったぞ、朔羅」
「あったり前でしょ!伊達にアイドルやってる訳じゃないし!本職には劣るけど、これでもグループの中でも1番歌上手いって評価受けてるんだから!」
「点数出るぞ、、、、97点凄いじゃないか、中々出ない点数なんじゃないか?テストだったら全然取れないのに歌では取れるなんて、アイドルとしての才能があるんだな、朔羅は」
「オッケー、今俺の事貶したか褒めた、どっちだ?、、、まぁ、俺だって97点は取れなくても80点以上は取れる様にしてるし、、、、!次、フユさんの番だから!」
「あぁ、、頑張るよ」
フユさんの番になり、マイクを手に持ち慣れない空間の中でイントロが流れて、口を開く。
「Ha, ooh, ooh
love you,1 love you これが運命と言うのさ
Love story with you
出会いは奇跡のように
恋の香りを運んでいま風吹き抜けた
心に咲いた花を 優しさで育ててゆこう
枯れることはない
雨上がり輝いた この世界のどこかで
虹を探していたんだ 同じ空の下で
たったひとつだけ 願いが叶うのならば 君が欲しいよ
最初で最後の恋を始めようよ lady
ただ一人だけ 愛する人に捧ぐよ 想いを込めて
love you,I love you これが運命と言うのさ
Love story with you
青く過ぎる季節は 涙に笑顔を混ぜて
鮮やかに滲んだ
ふたつ描いた道を 重ね合わせた時から
もうコドモじゃない
始まりは突然に 巡り会えた秘密は二人だけしか知らない 想い出結ばれる
僕らはきっと ただ幸せになるため 生まれてきた
この手を離しはしないよ 特別な lady
どんな未来でも 変わらぬ愛を誓うよ 強く抱きしめ
llove you, 1 love you 君を永遠と呼ぶのさ
All my love for you
何があっても ずっと守りたいから
誰よりも (誰よりも) 愛しい君へ
たったひとつだけ 願いが叶うのならば 君が欲しいよ
最初で最後の恋を始めようよ lady
ただ一人だけ 愛する人に捧ぐよ 想いを込めて
love you, | love you 君を探してた
love you, llove you これが運命と言うのさ
Love story with you (whoa whoa woo whoa)」
「、、、、パチパチパチ」
「、、ふぅ、どうだった?朔羅、お前から見て、今の歌、は、、、、って」
「ポロポロッ ポロポロッ、、超、上手かっ、た。と言うか、アレ、何で、泣いて、、グスッ、、フユさん、歌上手過ぎ、だよぉ(泣)」
俺はフユさんの歌の上手さに思わず泣いてしまった。何か、自分が曲を入れたのに、思わず自分とフユさんにスタンディングオーベーションしてしまいたいと思ってしまう。仕舞いには98点、また負けた、、、、!
すると、俺の頭をフユさんが撫でる。
「泣かな、、とは言えないが、俺の歌を聴いて感動してくれたんだったら良かったよ、でもそれ以上泣くと目元が腫れるから、辞めとけ」 ナデナデ
「アンタ、もう!これで勝ったと思うなよ!!次だ!次!」
「、、、、笑、そうだな。朔羅の歌が聴けるなら何回でも歌ってやる」
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2時間弱のカラオケも終わり、店を出て車に向かいながら話をする。
「終わったぁ~、と言うかめっちゃ歌ったから何か色々吐き出せた」
「そうか、それは良かった。俺も朔羅の生歌を聴けたしな、まぁだが音程の外れ具合がいつも通りの朔羅って感じで良かった」
「褒めてんのか、貶してんのか分からねーんだよ、アンタのそれは、、、、で、次は何処に行くんだ?」
「次は、、、、朔羅の行きたい所、今本当に行きたい所に行く。それが他県でも他国でも、何処でも良い。それが朔羅の行きたい場所なのであれば」
「!、、、、何、それ」
フユさんの言葉を聞いて俺は意味が分からず言葉に詰まった。俺の行きたい所、そう言われても、すぐになんて思いつか、な、、、、ぁ、
『『朔羅!』』
その時、俺は頭の中に2つの懐かしい声が聞こえた。
「、、1つだけ、1つだけ行きたい所がある。連れて行ってくれる?、フユさん」
「あぁ、今日はお前の誕生日なんだ。お前の行きたい所、何処でも連れて行ってやる」
そうして俺はフユさんの車を1時間半走らせてついた場所、それは、、、、
「墓地、、、、」
「人の生まれた日に、人が眠る墓地に来るってのも可笑しい話だよね笑、でも来たかったんだ、場所だけは知ってたから」
俺はそう言いながら此処に来る途中で買った花束を持って、両親の眠る墓の前に向かう。
「それって、」
「うん、俺両親が亡くなってから一度もお墓参り来てなかったんだ。いや、来れなかった、ってのが正解かな」
「そうか、、、、」
そう、俺は両親が亡くなってから一度もお墓参りをしてこなかった親不孝者だ。色々理由を付けて来なかった。去年は仕事を無理矢理入れて、その前の年は友達と遊ぶと嘘を付いて、、、、そんな13年間生きて来た。
両親の墓の前に付き、俺は華を備える。既におじいちゃん達が来た後があった。
「じゃあ、何で今日俺と一緒に来たんだ?此処じゃなくても他に来たかったんだ場所だってあっただろ?」
「それはね、フユさんとなら来れるかなって、思ったんだ。1人で来るのは無理だと思うし、兄さん達はもってのほか、フユさん、恋人であるアンタだったら、ママもパパも今まで来なかった分を許してくれるんじゃないかって、」
俺はそう小さく少し悲しい声色で言いながら手を合わせる。フユさんはそのまま何も言わずに、俺隣にしゃがみ込んで手を合わせてくれた。数分経つと、フユさんが口を開いた。
「初めまして、村瀬冬人です。息子さんである朔羅さんとお付き合いさせて貰っております。そして今年の1月の終わりに番にもなりました。もう1人の息子さんである雅之さんとは高校時代からの友人です。ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません」
「!、、フユさん」
「此処には朔羅のご両親が眠ってるんだ、ちゃんと挨拶しないとだろ」
「、、、、そうだな、、、、あのさ、フユさんはさ、おじいちゃん達から聞かされてると思うけど、、俺、両親が亡くなった時の事覚えてるんだ」
「、、、、は?」
俺はそう誰にも言わなかった事をフユさんにカミングアウトした。フユさんは今まで出さなかった驚いた顔をしていた。
「待て、お義祖父様達が言うには、成長してから忘れたと言っていたが」
「忘れたふりをしたんだよ。俺がいつまでも覚えていたらさ、おじいちゃん、おばあちゃん、叔父さん達、兄さん、姉さん達が気を遣ったり悲しそうな顔をするんだもん」
「これ以上俺のせい、いや、俺の為に両親の話題を極力出さず悲しいはずなのに俺の誕生日を明るくするたびに、俺はこうじゃない、俺はみんなに笑顔を齎すんだ。俺は子役、演技でみんなを変えるんだ。だから、忘れている演技をした。それが良い選択だと分かったから」
「、、、、朔羅は、大人なんだな」
「そんな事ないよ、いつまでも過去を引き摺ってるし、13年間も誕生日の思い出があの日を越す事はない。越さない限り、俺はあの日を引き摺ったまま、生きて行くと思う」
「だったら、今日13年前の思い出を越してあげる。、はい、どうぞ」
「へ?」
フユさんはそう言ったかと思ったら、俺に何か何かを手渡したかと思ったら、墓の方に顔を向けたと思ったその瞬間、、、、
「お義父様、お義母様、息子さんの事を愛してます。俺と結婚させて下さい。息子さんと家族になりたいです」
「、、、、、、、、は?、え?」
「朔羅、こんな形で言うのもアレだが、、、朔羅の事を愛している。俺と人生を歩んで、俺と幸せになって欲しい。俺と、、結婚して下さい、俺と家族になって下さい」
フユさんはそう真剣な目で言ったと思ったら、俺に手渡した何かをパカッと開ける音がした。
「???、、、、結婚?、、、、、けっこん?、ケッコン?、、、、結婚!!?!?、って指輪ぁ!!!!!!?」
俺は言われた言葉を頭の中に入り驚愕したと同時に、手元に有った物を見てさらに驚愕するし頭が混乱してしまう。結婚?それに指輪!!?!?何がどうしてこうなった!!?
「な、何で結婚なんて?!、いつから!?」
「結婚って言うのを考え始めたのは番になったからだ。朔羅はまだ未成年だから後数年後、何て思ってた。だが、俺以外の人間に手を出されるのはごめんだからな。俺の物にしようと決意したのだ」
「マジぃ?」
「それに、これで嫌だった誕生日が塗り変わった、追い越しただろ?」
「!、、、、それはそうだな。誕生日初だわ、こんなに驚いたのわ」
「だから、もう一度言わせて欲しい、俺と、、結婚して下さい、俺と家族になって下さい」
「、、、、、、、、はい、不束者ですが、よろしくお願いします」
フユさんの真剣な目に俺はそう答えるしか出来なかった。と言うか、純粋にフユさんに言われた言葉が嬉しかった。告白された時もそうだったけど、変に素直にならないより、こう言う場面では素直になったほうが良い、そう思ったのだ。
そう思っているとフユさんが俺を力強く抱き締めた。
ギュッ~!!
「わッ、ちょッ、フユさん、力強過ぎだって笑」
「嬉しいんだ、それを体で表してるだけだ。嬉しい、有難う、朔羅」
「、、、、あぁ、アンタと家族になったら色々大変そう。でも、何も変わらないよな」
「当たり前だ。お前を愛して幸せにする事が変わる訳ないだろ、、、、それと朔羅、1つ良いか?」
「ん?、何だよ」
「婚姻届を出すまでは、結婚の事は誰にも言うな。内緒にして欲しい、」
「良いけど、何で?」
「あまり騒ぎを大きくさせたくないし、朔羅だって必要以上の詮索は勘弁して欲しいだろ?ぁ、それとな、俺がプロポーズをすると言う事は父、兄、弟達、あとは三村達、野瀬さん達や、マスター達、あとお前のマネージャー2人だな」
「めっちゃ知ってるじゃねーか!!それなのに、俺は誰にも言うなってお前何なんだよ!、、、、ハァァ、最後の最後までアンタは変わらないなぁ笑」
「そうだろうか?、、、よし、ディナーを食べに行こう。予約しているから、その時に誕生日プレゼントを渡す」
「おう、、ぁ、婚姻届っていつ出すんだよ。俺は別にこの日が良いってのはないし、フユさんが良い日で良いけど」
「、、ある程度決まっている。その日に教えるから、」
「分かったよ、、楽しみにしてる」
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「ぁッ、、、んッ、、ふぁッ♡、、んクッ♡、、フユ、しゃ、、、や、ダ」
「朔羅、逃げるな、、、奥、好きなんだろ?」
「ひゃッ♡、、ぁあッ♡、、、んッ♡」
「良い誕生日になったな、、、、」チュッ
ディナーを食べた後、家に帰るんではなくホテルに連れて行かれてそのまま抱かれた俺。
「はぅッ♡、、、んぅッ♡、、うぁッ♡、、♡」
「お誕生日、おめでとう、朔羅、、、産まれてきてくれて、有難う」
「うんッ♡、、フユさん、、、好きぃ♡、、大好きッ♡」
「俺も大好きだよ、愛してる。俺と家族になろうな」
「お前、ホテルまで取ってるとか用意周到過ぎるだろ」
「家だったら最悪、夏人に聞かれるだろう。誕生日であるお前を独り占め出来るのならホテル一択だろう?」
「お前マジ意味分かんない事言い過ぎだわ。まぁでも、恋人と誕生日を過ごす何てドキドキするし良いかもね」
チュッ
「素直な朔羅も可愛いぞ、、、、」
拝啓、咲夜兄さん、雅陽姉さん夫婦、雅之兄さん夫婦。俺は誕生日にプロポーズをされました。
俺も結婚します。新しい家族が出来ます。ママ、俺もママみたいにパパを支えられる様な奥さんになりたいな。ママみたくカッコ良くて優しい人になりたいと思ってるよ。
パパ、俺の好きになった人はパパとは全くの違う人だけど、パパと同じで好きになった人を心から愛してくれる人だよ。だから、安心してね。
「つか、アンタも誰にも言わない様にな、プロポーズするって予告した人以外には」
「分かっている。それに俺はソイツら以外に言う人間が居ない。いや、正久や聖、流太ぐらいか?」
「お前はもう少し交友関係増やせよ、」
「朔君、今日俺夜ご飯要らない、それと帰るの遅くなると思うから、多分日を跨ぐと思う」
「分かりました、何か病院であるんですか?」
「いや、それが医局の先生達と一緒に飲みに行く事になっちゃってね。俺新人だし断れなくてさ、朔君の誕生日なのに、ごめんね?」
「いえいえ、そう言う付き合いって大事ですから、是非言って下さい」
「ありがとう。朔君、、それと朝の挨拶の時も言ったけどお誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます、、、、で、フユさんはその何か言いたげな顔は」
「、別に、ただ朔羅の口元に米が付いていて間抜けズラになっているなと思っただけだ」
「ぇ、、ぁ、、もう!気付いてたんだったら早く言えよな!ホント!馬鹿フユ!」
俺は少し恥ずかしくなりながら口元に付いた米粒を取り口に入れる。フユさんに関しては俺に対しておめでとうと言ったのなんて昨日の日を跨いだ直後だけだった。普通は1回言われたら満足なんだろうけど、、何か、フユさんにはもう1回言って欲しいと思ってしまう俺であった。
「そうだ、朔羅今日仕事終わりデートするからな」
「急だな、おい。まぁ、良いけど、、、何処行くんだよ」
「それは後でのお楽しみだ。今知っても退屈だろ」
「、、しょうがねーな」
「、、、、(微笑ましいけど片方俺の片想い相手なんだよなぁ~、、、、トホホ。まぁでも、兄様、、頑張りなね)」
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11時過ぎ、撮影が終わって、俺達は楽屋へと戻る。
「「「お疲れ様でした~」」」
「お疲れ様、3人共。玲央君は今からロケで、糸君は今から律碧コンビとYouTube撮影。そして、朔君は今からオフです」
「ロケかぁ~、、朔行きたくなぁ~い」
「美味しい現地の料理たべれるんだから行けよ、玲央。それに糸は何でそんなに嫌そうな顔してんのさ」
「だぁって、何で僕だけなのは、せめてマコさんが居てくれたら、、、、!」
「マコさん今ドラマの撮影してんじゃん、しょうがねーって。それに映画の撮影もあるって言ってたし、」
「理不尽極まりないと俺は思う。朔が羨ましい」
「すまんな、俺は今日誕生日ボーイなんでね!、、ぁ、あと誕プレありがとうね、成太君も、わざわざ望君の分と一緒に」
「これぐらいいつも通りだから、安心してよ。それに僕の財布はみんなの誕生日の為にある様なものだからね」
「成太君ってたまぁに怖い事言ってる事あるよな。普段は穏やかなのに」
「僕が思うに僕らへの愛が重過ぎる結果なんじゃないかと思うよ。まぁ、怖いのは同感」
「怖いんじゃねーか」
4人以外からも律碧マコさんからやクラスメイトの男子陣、そして夏人さんから前日に誕生日プレゼントは頂いているのである。
俺はそう思いながら荷物を片付けて楽屋を出る準備をする。
「じゃ、お疲れ様でした~」
「「「よい、お誕生日を過ごしてね/な、、朔」」」
「はーい」
俺はそう言って楽屋から出て、駐車場に向かうと既にフユさんの車が停まっていた。俺が丁度来るのを分かっていたかの様に、、、、
ガチャ
「お待たせ、フユさん。待った?」
「いや、全く。今来た所だ。シートベルトを付けたら行くからな」
「はーい」
俺は助手席に座りシートベルトを付ける。車が動きフユさんの連れて行く場所に期待で胸を膨らませる俺であった。
そして着いたのはまさかの、、、、
「映画館!」
「あぁ、最初のデート以来、来れてなかっただろ。それに朔羅の性格上派手過ぎるデートは苦手なのは分かっているし」
「確かにそうだけど、ぇ、、俺に合わせたデートプラン立てたの?フユさん」
「当たり前だろ?今日はお前が生まれて16回目の日で、俺にとっては初めて恋人の誕生日を祝う日なんだ。お前が楽しいと思えば俺だって楽しいんだよ」
「///////// そうかよ、、ありがとう」
「それは夜にでも言って欲しいな。まだまだ祝い足りないんだからな、俺は」
フユさんの言葉に俺は素直に恥ずかしさを覚えながら感謝を伝える。いつものフユさんだったらもう少し言い方が違った。だけど、、こっちの言い方も良いかも、、、、なんてね。
俺は嬉しくなりながらフユさんと一緒にポップコーンとドリンクを買う。大きめのサイズを買った。これぐらい俺とフユさんだったら楽勝なのは当然だな。
「そう言えば、予約してあるんだろ?何の映画なんだ」
「ミステリー映画だ。三村と小川に今期のオススメを教えて貰ってな、朔羅の好きなジャンルを考慮して、、、嫌か?」
「ううん!寧ろ楽しみ!ぁ、でもミステリーって事は推理かぁ、終わったらさ何処で犯人気付いたとか言おうぜ、俺そう言うの好きだし」
「、、、、そうだな笑、、、って、朔羅、お前身長伸びたか?、視線が少し違う気がする」
「ぇ?、、ぁ、気付いた?へへん、厚底スニーカー何だ。これで5cm増!そしてフユさんと会った時より2cm伸びたので現在167cm!」
「まぁ、それをしても俺には到底敵わないがな。俺はこの前健康診断で測った時に分かったが190cmだ」
「身長差縮まらないじゃん!もう、フユさんデカ過ぎ!この巨人!デカブツ!村瀬家全員デカイ!」
「遺伝だからしょうがないだろう。それにだ、身長なんて一々気にするな、身長なんてただのスペックの1つだ。それだけで性格を形成する訳ではないだろ。お前の魅力は身長以外にだって沢山あるんだ」
「、、、、高身長に言われるとムカつくけど、まぁ、俺は性格良いし、顔だって良いし。まぁ寧ろこの身長で良かったかもな。つか、遺伝って言うなら兄さんと姉さん達全員170cm越えだし」
「、、それは、、、、これから成長期かもしれないだろ」
「お前それ慰めてんのか、諦めろって言ってんのか、どっちだよ。まっ、どんな身長になっても俺は俺だし、別に良いけど、、、早く映画見ようぜ」
「あぁ、そうだな。朔羅は朔羅だ」
そうして、俺とフユさんはデートで2回目の映画鑑賞が始まった。前は恋愛映画だったけど、今回はミステリー!変な雰囲気には到底ならないと、、、、この時の俺は思っていた。
「、、、、(結構作り込まれてるな、キャストの皆さんも大御所だったり演技に評判のある人達ばっかり)」
俺は俳優目線で映画を観てしまう癖がたまにある。撮影場所の推理だったり使ってるセットの作り込まれ具合を見たりするのは、悪い癖だとは思う。あとはエンドロールで流れる監督とかスタッフさん達の名前を見たりするのはそろそろ辞めといた方が良いと思っている。
ギュッ
「!、、、、(コイツ、急に手を握って!)」
「、、、、」
俺の反応にビクともせず、俺が離そうとしても離さず、優しくだけど強く俺の手を握り締める。たまに俺の顔を見る顔は、何考えてるか分からないけど、目だけは俺の愛おしいって言ってる様に思えてしまう俺がいる。
「/////////(お前がこうするのであれば」
ギュッ~
「、、、、笑」
「!、(コイツ、笑った!でも、、、、何か嬉しい)」
俺は微笑んだフユさんを見てたったそれだけの反応だっただけなのに、嬉しく思えた。普通のデートのはずなのに、誕生日って言う特別な日なせいなのかそれとも、この男から発せられる魅力(俺はコイツにそんな気持ちは思った事はない)なのか、、、、今の俺には分からない。
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「面白かったよ、犯人の動機とか、アリバイ作りの所とか。ただ、」
「ただ?」
「アンタが終始、手を握ったりしてて集中出来なかった」
映画が終わり、俺はそう言ってしまう。いや、別に嫌だった訳じゃないんだぜ?!ただただ、恥ずかしさで耐えきれんかったと言うか、、、、!!
「嫌だったか?」
「嫌ではない、、ただフユさんが恥ずかしそうにしないのが気になったと言うか」
「、、朔羅相手に何故恥ずかしがる必要があるんだ。手を握る何て、いつでも出来る。ただ、あの時お前の手を握り締めたかっただけだ、悪いか?」
「ッ~//////// ハァァ、アンタってホント、口数が少ないと思ったら言葉足らずなところがあるし、、、、まぁ、そう言う所も、フユさんらしいから俺は良いんだけど」
「俺もお前の素直な様で素直じゃない所が好きだな。まぁ、たまには俺に対して素直になって甘えて欲しいのも事実だが」
「それは俺の気持ち次第だわ!、、、、次は、何処行くんだよ。フユさんの事だしまだあるだろ?」
「あぁ、次は、、、、」
「カラオケ、、、、!」
「朔羅の生歌を聞きたいって言う気持ちと、クリスマスに歌った時に、感動してくれたから、一度来てみたいと思ってな」
「確かに俺もカラオケって数回しか来た事ないかも、、、それにフユさんの歌が上手かったのか揺るがない事実。まぁ今回は点数で勝ってやる」
俺はフユさんの案外良いセンスに喜びを覚えながら、カラオケ店に入り飲み物を取って部屋に入る。
「じゃあ、まずは何歌う?俺先で良いよな」
「あぁ、俺は朔羅が歌って欲しい曲で良いからな」
「オッケー、、、、なら、、、、ぁ、“愛とか恋とか“(フユさんにこれを歌って欲しいと言うか、、、、似合うな絶対、、whita love、と)」
俺は自分の歌う曲とフユさんに歌って欲しい曲を入れる。
愛とか恋とかを入れたのは、前YouTubeの企画で玲央に点数で負けたから、その雪辱を果たす為じゃ、、、、
そしてイントロが流れ始める。
「フユさん、今からはアイドルモードだからな、俺」
「あぁ、分かった」
俺は深呼吸をして、目付きを変える。
「月曜日の朝 憂鬱な気持ちも 君と会う日を思い浮かべれば
いつもの道に優しい風が吹き 心弾ませ今日が始まるよ
昔は聴かなかったあの歌や 映画や香水の匂いでさえも
君が好きなものってだけでさ どうして僕も好きなんだろう
こんなにも
愛とか恋とかの言葉で片付けられないくらいの
『愛してる』が溢れ出して 止まらない想い
君も同じかな 伝えよう目を見て 今すぐ走った
離れないように 離さないから 抱きしめたいよずっと
会えない時は思い出をめくって 近くに君を感じて励まされ
携帯に映る君からの通知を 開く時間に笑顔になれるよ
僕の腕で君が眠る夜も 夢でもいつでも君と過ごしてた
目が覚めても夢は醒めないまま 心が君で満ちていく
こんなにも
愛とか恋とかの言葉で片付けられないくらいの
「愛してる」が溢れ出して 止まらない想い
守りたい明日も この先訪れる未来を全部
預けてほしい 君以外はもう他には何もいらない
「なんともないよ」「大丈夫だよ」
溢す口癖 僕は気づいてるよ 弱くてもいい泣いてもいいんだよ
僕の前で強がらないで 愛した理由はさ
ありきたりなのかもしれないけど
君以外には考えられない
愛とか恋とかの言葉で片付けられないくらいの
『愛してる』が溢れ出して 止まらない想い
君も同じかな 伝えよう目を見て 今すぐ走った
離れないように 離さないから 抱きしめたいよずっと」
「パチパチパチ 上手かったぞ、朔羅」
「あったり前でしょ!伊達にアイドルやってる訳じゃないし!本職には劣るけど、これでもグループの中でも1番歌上手いって評価受けてるんだから!」
「点数出るぞ、、、、97点凄いじゃないか、中々出ない点数なんじゃないか?テストだったら全然取れないのに歌では取れるなんて、アイドルとしての才能があるんだな、朔羅は」
「オッケー、今俺の事貶したか褒めた、どっちだ?、、、まぁ、俺だって97点は取れなくても80点以上は取れる様にしてるし、、、、!次、フユさんの番だから!」
「あぁ、、頑張るよ」
フユさんの番になり、マイクを手に持ち慣れない空間の中でイントロが流れて、口を開く。
「Ha, ooh, ooh
love you,1 love you これが運命と言うのさ
Love story with you
出会いは奇跡のように
恋の香りを運んでいま風吹き抜けた
心に咲いた花を 優しさで育ててゆこう
枯れることはない
雨上がり輝いた この世界のどこかで
虹を探していたんだ 同じ空の下で
たったひとつだけ 願いが叶うのならば 君が欲しいよ
最初で最後の恋を始めようよ lady
ただ一人だけ 愛する人に捧ぐよ 想いを込めて
love you,I love you これが運命と言うのさ
Love story with you
青く過ぎる季節は 涙に笑顔を混ぜて
鮮やかに滲んだ
ふたつ描いた道を 重ね合わせた時から
もうコドモじゃない
始まりは突然に 巡り会えた秘密は二人だけしか知らない 想い出結ばれる
僕らはきっと ただ幸せになるため 生まれてきた
この手を離しはしないよ 特別な lady
どんな未来でも 変わらぬ愛を誓うよ 強く抱きしめ
llove you, 1 love you 君を永遠と呼ぶのさ
All my love for you
何があっても ずっと守りたいから
誰よりも (誰よりも) 愛しい君へ
たったひとつだけ 願いが叶うのならば 君が欲しいよ
最初で最後の恋を始めようよ lady
ただ一人だけ 愛する人に捧ぐよ 想いを込めて
love you, | love you 君を探してた
love you, llove you これが運命と言うのさ
Love story with you (whoa whoa woo whoa)」
「、、、、パチパチパチ」
「、、ふぅ、どうだった?朔羅、お前から見て、今の歌、は、、、、って」
「ポロポロッ ポロポロッ、、超、上手かっ、た。と言うか、アレ、何で、泣いて、、グスッ、、フユさん、歌上手過ぎ、だよぉ(泣)」
俺はフユさんの歌の上手さに思わず泣いてしまった。何か、自分が曲を入れたのに、思わず自分とフユさんにスタンディングオーベーションしてしまいたいと思ってしまう。仕舞いには98点、また負けた、、、、!
すると、俺の頭をフユさんが撫でる。
「泣かな、、とは言えないが、俺の歌を聴いて感動してくれたんだったら良かったよ、でもそれ以上泣くと目元が腫れるから、辞めとけ」 ナデナデ
「アンタ、もう!これで勝ったと思うなよ!!次だ!次!」
「、、、、笑、そうだな。朔羅の歌が聴けるなら何回でも歌ってやる」
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2時間弱のカラオケも終わり、店を出て車に向かいながら話をする。
「終わったぁ~、と言うかめっちゃ歌ったから何か色々吐き出せた」
「そうか、それは良かった。俺も朔羅の生歌を聴けたしな、まぁだが音程の外れ具合がいつも通りの朔羅って感じで良かった」
「褒めてんのか、貶してんのか分からねーんだよ、アンタのそれは、、、、で、次は何処に行くんだ?」
「次は、、、、朔羅の行きたい所、今本当に行きたい所に行く。それが他県でも他国でも、何処でも良い。それが朔羅の行きたい場所なのであれば」
「!、、、、何、それ」
フユさんの言葉を聞いて俺は意味が分からず言葉に詰まった。俺の行きたい所、そう言われても、すぐになんて思いつか、な、、、、ぁ、
『『朔羅!』』
その時、俺は頭の中に2つの懐かしい声が聞こえた。
「、、1つだけ、1つだけ行きたい所がある。連れて行ってくれる?、フユさん」
「あぁ、今日はお前の誕生日なんだ。お前の行きたい所、何処でも連れて行ってやる」
そうして俺はフユさんの車を1時間半走らせてついた場所、それは、、、、
「墓地、、、、」
「人の生まれた日に、人が眠る墓地に来るってのも可笑しい話だよね笑、でも来たかったんだ、場所だけは知ってたから」
俺はそう言いながら此処に来る途中で買った花束を持って、両親の眠る墓の前に向かう。
「それって、」
「うん、俺両親が亡くなってから一度もお墓参り来てなかったんだ。いや、来れなかった、ってのが正解かな」
「そうか、、、、」
そう、俺は両親が亡くなってから一度もお墓参りをしてこなかった親不孝者だ。色々理由を付けて来なかった。去年は仕事を無理矢理入れて、その前の年は友達と遊ぶと嘘を付いて、、、、そんな13年間生きて来た。
両親の墓の前に付き、俺は華を備える。既におじいちゃん達が来た後があった。
「じゃあ、何で今日俺と一緒に来たんだ?此処じゃなくても他に来たかったんだ場所だってあっただろ?」
「それはね、フユさんとなら来れるかなって、思ったんだ。1人で来るのは無理だと思うし、兄さん達はもってのほか、フユさん、恋人であるアンタだったら、ママもパパも今まで来なかった分を許してくれるんじゃないかって、」
俺はそう小さく少し悲しい声色で言いながら手を合わせる。フユさんはそのまま何も言わずに、俺隣にしゃがみ込んで手を合わせてくれた。数分経つと、フユさんが口を開いた。
「初めまして、村瀬冬人です。息子さんである朔羅さんとお付き合いさせて貰っております。そして今年の1月の終わりに番にもなりました。もう1人の息子さんである雅之さんとは高校時代からの友人です。ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません」
「!、、フユさん」
「此処には朔羅のご両親が眠ってるんだ、ちゃんと挨拶しないとだろ」
「、、、、そうだな、、、、あのさ、フユさんはさ、おじいちゃん達から聞かされてると思うけど、、俺、両親が亡くなった時の事覚えてるんだ」
「、、、、は?」
俺はそう誰にも言わなかった事をフユさんにカミングアウトした。フユさんは今まで出さなかった驚いた顔をしていた。
「待て、お義祖父様達が言うには、成長してから忘れたと言っていたが」
「忘れたふりをしたんだよ。俺がいつまでも覚えていたらさ、おじいちゃん、おばあちゃん、叔父さん達、兄さん、姉さん達が気を遣ったり悲しそうな顔をするんだもん」
「これ以上俺のせい、いや、俺の為に両親の話題を極力出さず悲しいはずなのに俺の誕生日を明るくするたびに、俺はこうじゃない、俺はみんなに笑顔を齎すんだ。俺は子役、演技でみんなを変えるんだ。だから、忘れている演技をした。それが良い選択だと分かったから」
「、、、、朔羅は、大人なんだな」
「そんな事ないよ、いつまでも過去を引き摺ってるし、13年間も誕生日の思い出があの日を越す事はない。越さない限り、俺はあの日を引き摺ったまま、生きて行くと思う」
「だったら、今日13年前の思い出を越してあげる。、はい、どうぞ」
「へ?」
フユさんはそう言ったかと思ったら、俺に何か何かを手渡したかと思ったら、墓の方に顔を向けたと思ったその瞬間、、、、
「お義父様、お義母様、息子さんの事を愛してます。俺と結婚させて下さい。息子さんと家族になりたいです」
「、、、、、、、、は?、え?」
「朔羅、こんな形で言うのもアレだが、、、朔羅の事を愛している。俺と人生を歩んで、俺と幸せになって欲しい。俺と、、結婚して下さい、俺と家族になって下さい」
フユさんはそう真剣な目で言ったと思ったら、俺に手渡した何かをパカッと開ける音がした。
「???、、、、結婚?、、、、、けっこん?、ケッコン?、、、、結婚!!?!?、って指輪ぁ!!!!!!?」
俺は言われた言葉を頭の中に入り驚愕したと同時に、手元に有った物を見てさらに驚愕するし頭が混乱してしまう。結婚?それに指輪!!?!?何がどうしてこうなった!!?
「な、何で結婚なんて?!、いつから!?」
「結婚って言うのを考え始めたのは番になったからだ。朔羅はまだ未成年だから後数年後、何て思ってた。だが、俺以外の人間に手を出されるのはごめんだからな。俺の物にしようと決意したのだ」
「マジぃ?」
「それに、これで嫌だった誕生日が塗り変わった、追い越しただろ?」
「!、、、、それはそうだな。誕生日初だわ、こんなに驚いたのわ」
「だから、もう一度言わせて欲しい、俺と、、結婚して下さい、俺と家族になって下さい」
「、、、、、、、、はい、不束者ですが、よろしくお願いします」
フユさんの真剣な目に俺はそう答えるしか出来なかった。と言うか、純粋にフユさんに言われた言葉が嬉しかった。告白された時もそうだったけど、変に素直にならないより、こう言う場面では素直になったほうが良い、そう思ったのだ。
そう思っているとフユさんが俺を力強く抱き締めた。
ギュッ~!!
「わッ、ちょッ、フユさん、力強過ぎだって笑」
「嬉しいんだ、それを体で表してるだけだ。嬉しい、有難う、朔羅」
「、、、、あぁ、アンタと家族になったら色々大変そう。でも、何も変わらないよな」
「当たり前だ。お前を愛して幸せにする事が変わる訳ないだろ、、、、それと朔羅、1つ良いか?」
「ん?、何だよ」
「婚姻届を出すまでは、結婚の事は誰にも言うな。内緒にして欲しい、」
「良いけど、何で?」
「あまり騒ぎを大きくさせたくないし、朔羅だって必要以上の詮索は勘弁して欲しいだろ?ぁ、それとな、俺がプロポーズをすると言う事は父、兄、弟達、あとは三村達、野瀬さん達や、マスター達、あとお前のマネージャー2人だな」
「めっちゃ知ってるじゃねーか!!それなのに、俺は誰にも言うなってお前何なんだよ!、、、、ハァァ、最後の最後までアンタは変わらないなぁ笑」
「そうだろうか?、、、よし、ディナーを食べに行こう。予約しているから、その時に誕生日プレゼントを渡す」
「おう、、ぁ、婚姻届っていつ出すんだよ。俺は別にこの日が良いってのはないし、フユさんが良い日で良いけど」
「、、ある程度決まっている。その日に教えるから、」
「分かったよ、、楽しみにしてる」
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「ぁッ、、、んッ、、ふぁッ♡、、んクッ♡、、フユ、しゃ、、、や、ダ」
「朔羅、逃げるな、、、奥、好きなんだろ?」
「ひゃッ♡、、ぁあッ♡、、、んッ♡」
「良い誕生日になったな、、、、」チュッ
ディナーを食べた後、家に帰るんではなくホテルに連れて行かれてそのまま抱かれた俺。
「はぅッ♡、、、んぅッ♡、、うぁッ♡、、♡」
「お誕生日、おめでとう、朔羅、、、産まれてきてくれて、有難う」
「うんッ♡、、フユさん、、、好きぃ♡、、大好きッ♡」
「俺も大好きだよ、愛してる。俺と家族になろうな」
「お前、ホテルまで取ってるとか用意周到過ぎるだろ」
「家だったら最悪、夏人に聞かれるだろう。誕生日であるお前を独り占め出来るのならホテル一択だろう?」
「お前マジ意味分かんない事言い過ぎだわ。まぁでも、恋人と誕生日を過ごす何てドキドキするし良いかもね」
チュッ
「素直な朔羅も可愛いぞ、、、、」
拝啓、咲夜兄さん、雅陽姉さん夫婦、雅之兄さん夫婦。俺は誕生日にプロポーズをされました。
俺も結婚します。新しい家族が出来ます。ママ、俺もママみたいにパパを支えられる様な奥さんになりたいな。ママみたくカッコ良くて優しい人になりたいと思ってるよ。
パパ、俺の好きになった人はパパとは全くの違う人だけど、パパと同じで好きになった人を心から愛してくれる人だよ。だから、安心してね。
「つか、アンタも誰にも言わない様にな、プロポーズするって予告した人以外には」
「分かっている。それに俺はソイツら以外に言う人間が居ない。いや、正久や聖、流太ぐらいか?」
「お前はもう少し交友関係増やせよ、」
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